6時半に設定していた目覚まし時計が鳴り響く。布団から起き上がることを躊躇いたくなる。1週間の中でも休み明けで最高に憂鬱になる月曜日であれば尚更だ。しかし学校へ行かなければならない。今は亡き両親に言われたことの中には「今やらなければいけないことを出来ない、やりたくないと放り出す者がいざとなった時になにか出来るわけない。だからやりたくなくても勉強はしておけ。」という言葉があった。なので仕方なく起き上がり、未だ鳴り響く目覚まし時計を止める。
顔を洗って飯を済ませて、制服に着替える。そして、少し古びた自身の家であるアパートから出て、自転車に乗る。自転車でも20分はかかる道のりを走って行く。
「(よし、時間的には間に合うな。)」
そうして自転車を漕いでいくと、何やら影がかかりふと見上げる。そこには大きな羽を広げ、空を飛ぶ少女がいた。しかし、もう既に見慣れた光景である。この世界には神も天使も悪魔もいる。そういう世界なのだから。
話は変わるが13年前。つまり俺が4歳の頃。科学的に神が存在する、ということが判明し、ニュースで話題になった。空想と思われた物が本物だったのだから、話題になったなんてレベルのものじゃない。当時4歳だった俺は、それがイマイチよく理解していなかった。そして人類は神との接触にも成功し、そこから天使、悪魔の存在も現実である事を知った。神と天使 悪魔は現在、争いを辞めており、お互いに人間を見守っていたと言う。そして、とうとう自らの存在を理解し、証明した神々、天使、悪魔達は人間の世界に降りて、人々と触れ合うこととなった。発達した科学と古代の奇跡をもたらした神々。相容れない物同士だが、お互いに興味を持ち、お互いに学習し合う事となった。その神話的存在は己の力を半分以上抑える代わりに人間の世界に降り立つようになった。
宗教的に曖昧だった物が確立され、少々揉め事があり、それに巻き込まれて両親は死んだが、10年以上経ち、高校生の俺は今、天使と勉学を共にしている。貧乏とはいえスマホを持っている俺はゲームなどをしていて、その中には当然神や天使はいる訳で今とゲームがどれ程かけ離れているかと言えばそれほどでも無かった。うちのクラスにいる天使は『ガブリエル』。モン○ト等をやってる人は絶対知っているだろう。ユダヤ教からキリスト教等に引き継がれていったあの有名な天使だ。(Wi○iより、引用)正に天使のように可憐であった。クラス委員長をやっている。そんな彼女が自身の頭上で羽ばたいていた。やがて俺を追い越し、学校へいち早く向かっていく。珍しく彼女を見掛け、自身も学校に着く。いつも通り靴を履き替え、教室へ行き1番左端の席に座る。友達はいない。別のその事を全く気にしていない。ただ人と長く話したくないだけで言われたことにはちゃんと受け答えするし、趣味の合うやつと時に意気投合したりもする。いつも通り遅刻5分前に席に着く。そこで今朝見かけたガブリエルさんにお声がかかる。
「奏くん!また遅刻ギリギリですよ!」
「いやぁ、すみません。家が遠くて……」
「それは仕方の無い事ですが、ちゃんと余裕を持って来てください!」
「すみません」
チャイムがなり、ホームルームが始まる。ここで何かが始まっても別に不思議では無い。ここには、神も天使も悪魔も居るのだから。
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