俺の親友は前世は男だったけど、今は幼女になった 異世界カルテット 作:ボルメテウスさん
「どうして、こうなったぁ!!」
その日はターニャを含めて第二〇三航空魔導大隊はシューゲルの実験に付き合う事になった。
だが、ターニャが行っている実験中に、何か強烈な光と共に、俺とターニャを含めて7名が何時の間にか知らない場所へと飛ばされた。
「こっここはどこなんでしょう?」
「帝国とは全然違う場所だと思われますが」
そんな事を言いながら、全員が落ち着ない様子で周りを見渡しているが
「・・・学校だよな?」
「学校ですね」
状況が状況なので、この中で一番気になる建物を目を向けてみると、ヴァイスも同意するように言う。
目の前には、本当にイメージ通りの学校だった。
そんな異常事態の中で訓練の為に着替えていたはずのターニャは、元の軍服を着ていた。
この空間に来てから、謎は多すぎる。
「入るか」
「えっ」
「情報が全くない状況だったら、情報を集める事が大切だろ?」
「それは、そうですが」
「・・・はぁ、そうだな。
この状況において、最も必要なのは情報だな」
その言葉に同意するようにターニャは言い、俺達は学校へと入ろうとすると
「ぷはぁ」
「「えっ?」」
後ろから聞こえた声に振り替えると、そこには軍服を着た男性が立っていた。
軍服の見た目はターニャ達と同じ軍服らしいので、同業者だと思うが
「ルーデルドルフ参謀次長!!」
「えっなんでこんな所にっ!!」
どうやら、俺が知らないだけで軍の中でもかなり偉い人物だけど、それじゃあ、なんでこんな所で
「なっなぜ、このような場所に」
疑問に思い、ターニャは恐る恐る話しかける。
それを聞くと、吸っていた葉巻を吸い込み、一気に煙を吐くと
「お前達っ!授業の時間だぁ!!」
「「「「「「「えええぇぇ!!!!」」」」」」」
突然の言葉で俺達全員は驚きの声を出してしまうが、そのままルーデルドルフさんはそのまま校舎の中へと入り込んでおり、その場には何か紙が落ちていた。
紙を拾ってみると、どうやら、どこのクラスで授業が行われているのかについてが書かれていた。
「・・・・とりあえず、行かないといけなさそうだな」
その言葉を合図に俺達はすぐに移動した。
辿り着いた教室はありふれた木製の机と椅子があり、数はだいたい30人ぐらいはクラスが入れそうだ。
「懐かしいな」
「あれ、しろがねさんは知っているんですか?」
「・・・あぁ、俺の所での机はこんな感じだったからな」
危ない、危ない、思わず本音が出そうになったが、慌てて飲み込み、そのまま椅子に座る。
「それにしても、なぜ、このような場所で授業を?」
「さぁな、私にもさっぱりだ」
ターニャはそう言いながら、俺へと視線を向ける。
(多分存在Xの仕業か?)
(おそらくな)
このような事ができるのは存在Xをはじめとした、多くの神と呼ばれる者達が関与している可能性がある。
それもあり、何が起こるか分からない状況で、俺達の緊張状態は続くと
「ここが教室か?」
「んっ?」
どうやら俺達以外にも教室へと辿り着いた人物がいたのか、見てみると
「あれは一体」
そこにいたのはファンタジー漫画や小説に出てきそうな冒険者の恰好をした男女4人組がいた。
「・・・ここは何時の間にコスプレ会場になったんだ?」
「コスプレ?」
「何でもない、こちらの話だ」
ターニャの言葉に反応したヴィーシャだが、とりあえず濁す。
「なっなんだ、この教室はっ!!
6人が軍服を着ているし、一人は幼女だしっ!!」
「あれっ?
あの白い髪の人、なんか見覚えがあるわね」
「あぁ、あの白い髪の男はっ、手錠されている!!
どのような事をされているのかっ!!」
何やらこちらを見て、向こうからの反応はよく考えたら、当たり前の反応だが
「だけど、先程の人?なのか分からない人達よりはまともそうですね」
「・・・はい?」
「おい、彼らは今、なんて言った!!
「・・・嫌な予感が」
その言葉を聞くと同時に、俺達は思わず立ち上がると、後ろのドアから入ってきたのは
「「・・・あっ本当だ、人間じゃなかった」」
思わず呆けるように言ってしまうが、それ程の集団がいた。
そこにいたのは骸骨だけの魔王みたいな奴を中心に6人のメンバーが集まっていた。
「・・・・(軍人に加えて、あの白髪さんはなんで手錠を付けているのぉ!!)」
「どうしますか、アインズ様。
消しますか」
「待て、まずは情報収集の為に、席に座るぞ」
「かしこまりました」
そう言い、丁度、俺達の後ろにある席に座り、先程の冒険者達も近くの席に座った。
同時に教室は一気に無言になった。
(なんだっなんだここはっ!!
ファンタジーな世界な奴らは)
(まぁ俺達も人の事は言えないだろ)
(あぁそうだな。
もうこの際、そういうのは飲み込もう)
そう言い後ろを振り返ると、そこには先程までアインズと呼ばれていた骸骨は腕を組みながら座っており、他の者達は周りを囲んでいた。
(こいつらに至っては人ですらないぞ!!
こんな奴らは生前でも、前の世界でもいなかったぞっ!!)
(ふむ、ならば自動人形か?)
(お前はなんでもからくりサーカスに結び付けるな。
まぁ人形だって言うならば、まだギリギリはなんとか許せるが)
(((((あの幼女と白髪の男はなんであんなに見つめ合っているんだろうか?)))))
俺達はそれまでの間、無言でアイコンタクトとパントマイムで会話を行っていた。
落ち着きを取り戻して、ゆっくりとターニャは息を吸った。
(そうだな、少し落ち着けた。
それに、もうこれ以上は)
そう落ち着こうとした瞬間
「毎日が楽しい学園生活を!!」
って、なんだよこの状況はぁ!!」
「・・・」
よくやく落ち着きかけた瞬間、教室のドアを開いたのは生前に見覚えのあるジャージを着ている男子を中心に、双子の色違いのメイドに白いドレスを身に纏ったお姫様に、ターニャと似たようなロリがいた。
「・・・あはっ」
「あっ」
その余りにも個性豊かなメンバーを見た瞬間、落ち着きかけたターニャが笑みを浮かび始めた。
「これも存在Xの試練だと言うならば良いぞ!!
奴の目論見を破壊して、眼に物を見せてやるわっ!!」
その瞬間、ターニャは笑い声を大声で出し始めた。
「とう」
「あがぁ」
ターニャがとりあえず混乱しているので、軽く叩く。
「落ち着いたか」
「あぁすまない」
俺が叩いた事で、少しを落ち着いたターニャはそのまま席に座る。
(((なんだか、この二人は危なそうだな)))