俺の親友は前世は男だったけど、今は幼女になった 異世界カルテット 作:ボルメテウスさん
この学園での自己紹介も無事に終わり、現状の事についても少しは理解した。
昼休みになり、各々のグループに分かれるように出ていき、現在はとある空き教室で集まっている。
学園内にいるのは主に4つのグループに分かれており、一つは俺とナザリックの守護者を含めた7名、カズマと名乗る冒険者グループの4名、スバルと言った少年と屋敷で住んでいると思われる集団、ターニャと呼ばれる少女を中心にした軍。
この4つに分かれているが、俺がその中でも一番気になるのは、やはりしろがねだ。
見た目は白髪で白い軍服を着ている事もあり、目立っているが、それ以上に目立つのはあの手錠だ。
手錠になんの意味か分からないが、立場が下とは思えない程にあの軍の中では打ち解けている雰囲気もあって、奴隷などではないと思う。
「ふむ」
「アインズ様、何か気になる事でも?」
「あぁデミウルゴスか。
そうだな、この状況でもそうだが、あのしろがねという人物に興味があってな」
「アインズ様もですか」
「という事はデミウルゴスもか」
「はい、なので、既にこちらにお連れしています」
「・・・へっ?」
その疑問に答える前に、何時の間にいたのか、椅子に座っているしろがねがいた。
「何時の間に」
「アインズ様がお考えになっている間に、事前の情報の為に元から拘束されている彼をここまで連れてきました」
「なるほど、しかし、すぐに捕まえれたな」
「いえ、我々が画策している間にアウラとマーレが頼みに行くと、あっさりと了承して、来てくれました」
えっそうなの。
まぁ悪い人ではなさそうだから、そういう事もあり得るけど。
「・・・あっ、俺って、今結構ピンチ?」
「いや、気づくの遅いよしろがね」
「なんか話が盛り上がっていたからな」
どうやら、デミウルゴスと話している間にしろがねとは仲が良くなっていたのかアウラとマーレと話してたらしい。
雰囲気から言っても、子供相手には慣れているようだが。
「その態度はまるで慣れているようですね」
「まぁ、仕事で子供の相手をする事もあったからな」
そうだね、でもその子達の年齢、設定では結構離れているから。
「それもあるが、こうして攫われても落ち着いてるな」
「腐る程やられたからな。
それに異常な事が何度もあると、自然と落ち着くもんだよ」
なんか、その言葉を言った瞬間だけ、しろがねの目が少し死んでいた。
その言葉の意味はある意味、理解でき、俺も強制的とはいえ、そういう状態になっているから分からなくもない。
「すまないな、このような場所へと連れてきて。
君には色々と聞きたい事があるのでな」
「えっ俺にか?」
「まず最初に君達はどうやってこの世界へ来たのか?」
「さぁな、でも気づいたらこうなったとしか言えないな。
俺達も知らなかったから」
「つまりは、法則性のない召喚という事ですか」
俺達の場合は、突然現れたボタンを押したら、何時の間にかここに来たのだが、もしかしたらと考えたが、違ったのか?
「確かに、他の者達の様子を見る限りだと、その可能性は高いな。
では、聞きたいが、君の世界は一体どのような世界なのか、聞いても良いかね?」
「別に良いよ」
そうしろがねはあっさりと言い、話を聞いた。
聞く限りだと、魔法の存在はは認められているが、ファンタジーなどでよくあるモンスターは存在しておらず、軍事兵器の一つとしての世界だ。
「なるほど、違う考えの魔法文明の世界ですか。
これは興味深い、という事はあなたもですか?」
「いや、俺は敵国の住人で、医者をやっていたけど、捕まって捕虜になっている」
意外な設定が来たよ。
「では、その手錠もですか」
「あぁ仕事以外の時は外せないからな。
脱走しようとした時には爆発する」
軽い感じで言っているけど、それって結構重いよね。
「まぁ別に不自由もしてないし、これと言って不満もないからなぁ」
そこは言っておこうよ、結構やばいよ、その価値観。
「さて、聞きたい情報も聞けた所です、どうしますか?」
「私としては、すぐにでも始末するべきだと思いますが」
そう言い、アルベド達が言うが、この世界における校則がある。
「落ち着け、この世界においては・・・」
そう言い、どうしようかと思っていると、しろがねは何か武器を取り出したようだが
「何を持っているのか?」
「なんか、さっき危ない雰囲気になったら、これを使えって言われたから」
「・・・なっ!!」
しろがねが手に持った物は一見パーティグッズの一つだが、ここにいる全員は見覚えがあった。
「それを引く「あっ」あっ」
思わず大きな声を言ってしまった為に、しろがねの手元にあった物の引き金を引いてしまった。
「やばい」
その一言に疑問に思ったしろがねは疑問に思っていると、周りを見ていた。
「いっ今のは一体?
先程の音で、なんだか身体が火照って」
「あぁまったく、ビッチの本性が出ましたか」
「んっ、このやり取りって」
「今、ビッチって言わなかった?
ビッチって、どういう意味?」
そこではシャルティアとアルベドが喧嘩を始めており、その様子を見ていたコキュートスはその様子を見ていて、興奮していた。
「これはやばいゾナムシ!!」
「「ゾナムシっ!!」」
突然の発言に俺としろがねは思わず声を出してしまう。
「わぁい、しろがねって意外と頑丈だぁ」
「うん、結構面白いね!!」
そうしていると、しろがねの腕を見てみると、アウラとマーレは腕を掴んで遊び始めている。
「一体、これは。
結構カオスだったメンバーが、さらにカオスなメンバーに!!
んっ?」
驚いてる間にしろがねは何かに気づき、二人を一旦降ろした後に拾った。
気になり、俺も見てみる事にした。
【完全なる狂騒(( ´∀` )
このアイテムは人間にしか使用できませんが、周りにいる異形種の性格を変える事ができる。
効果は30分のみであり、アンデットの場合は安定する精神は元に戻りません( ´∀` )
えっなんでアンデットだけって、面白そうだから( ´艸`)】
なんだ、このアイテムの説明欄は、馬鹿にしているんじゃないか!!
しかも時々入っているこの!顔文字になんの意味があるんだっ!!
「この状況はこのアイテムのせいか。
アインズさんはこの事を知っていたんですか」
「えぇ、まぁ。
ぶっちゃけ、前にもこれの被害が・・・」
「・・・」
えっ、今、いつものような喋り方じゃなかったような。
「・・・あぁ」
その瞬間、しろがねの目が一瞬で暗くなり、同時に納得したように声を出した。
えっちょっと、待って。
「いやぁ、それにしても、凄い効果だ。
まさか、喋り方まで変えるとはなぁ」
むっちゃ棒読みで言ってくれた。
同時にしろがねは周りを見渡し、騒いでいるのを見計らうと、近くまで来る。
「ぶっちゃけ、その喋り方が素?」
「はい。
いつもは支配者といての威厳で喋っているんです」
「それは苦労するな」
周りが暴れているおかげで、しろがねとの話はは聞き取られずに済んだので無事に済んだが、思った以上の情報をお互いに交換できた。
どうやらしろがねは前は日本に住んでいたが、ある日神を名乗る者によって別の世界に転生させられたらしい。
その事を考えて、現時点の私達の共通点として、元は日本人だったが、なんらかの原因で異世界へと転移した経験者という事だ。
「様子からして、残りの二人もありだと考えられるからな」
「なるほど、日本から異世界へ来た人達とその周辺の人を転移させたという事ですか」
意外な所での共通点が分かったが、問題はそれを集めた奴らの目的だな。
「とりあえず、お互いになにか分かったら、報告するというので大丈夫でしょうか?」
「えぇ、よろしくお願いします」
そう言い、俺達は握手すると
「んっ我々は今まで、何を」
「あっアインズ様!!
一体何をしてるのですかっ!!」
あっ元に戻ったという事は30分経ってしまった訳か。
どうやら、前回起こった完全なる狂騒(試作品)と同じく、記憶の方は曖昧な様子だった。
これは少し幸いだな。
「あぁ、彼が持っていた完全なる狂騒のせいで、お前達は混乱していた。
どうやら偶然拾ってきた物だったらしい。
だが、そのおかげもあり、この者との協定を行える事になった」
これでなんとかなるか?
「さすがはアインズ様!!
絶対的な不利な状況でも、そこまでするとは。
これからよろしくお願いしますよ、しろがねさん」
そう言っているけど、デミウルゴスの目、絶対に怒っている。
「しかし、どうしたもんか」
「どうしたと言うとなんだね?」
「いやぁ、あれらの処分をどうするか」
「・・・あれら?」
その言葉を聞くと、よくみるとポケットからはみ出ているのは、わぁそんなに沢山どこから拾ったんですか?
「なんか先生からもらった」
わぁ先生か、先生ってもしかして、あのピエロのような先生か?
「なっなんて物をっ!!」
「これでは、下手に手を出せない」
あっ、意外と効果があったかもしれない。
そうだよな、これって俺達の中では結構危険なアイテムとして認知されていたから、この反応は意外と合っているかも。
本当に、今思い出しても、苦労した。
そう言っている間にドアが蹴飛ばされる音が聞こえ、見てみるとそこには
「ここにいたか」
軍服を着てライフルを持っているターニャがいた。
「まさか、こんな所にいたとはな。
悪いが、旦那は返してもらうぞ」
「旦那っ!!」
「うぅん、まぁ形式上はな」
「年齢の問題だからな」
どうなっているの異世界はっ!!
「ほら、さっさと帰るぞ」
「おぉ、じゃあ、また明日」
そう言い、二人はそのまま何事もなかったように部屋から出ていった。
しかし
「このまま放っておけば危険なのは確実ですね。
あの魔力量、並みの人間ではあり得ません」
「あぁ」
あの少女から一瞬だけだが感じた魔力量はこの場にいた全員が分かり、前の世界では同じレベルの存在はいないだろう。
おそらくだが、レベルはプレアデスと同等、もしくはそれ以上。
「強力な力を持つ少女に、完全なる狂騒を大量に持つしろがね。
もしも戦うとなれば、厄介な存在ですね」
「あぁ」
もしも敵対する事になったら、異形種で形成されたナザリックメンバーは戦う事ができなくなり、冷静ではない間にあの戦闘力を持っている少女が片付ければ、瞬く間に全滅してしまう。
確かに厄介だが、なんとか友好的な関係を気づけた。
「アインズ様!!
このまま人間如きに負けてはいけませんっ!!
ここは私が「何を言っているでありんすか!!」あぁ?」
「・・・完全なる狂騒( ´∀` )は確かに切れたはずだが」
「そのはずですが」
どうやら、苦労はこの世界に入ってからも消えそうにないな。