俺の親友は前世は男だったけど、今は幼女になった 異世界カルテット 作:ボルメテウスさん
「くっそぉ、本当にムカつく」
先程のレースを終え、用意していたコーヒーを飲みながら、先程のレース結果についての不満を漏らす。
あのレースの開始時の事を思い出す。
「くっそぉ、こうなったら肩車するしかないか」
「断る」
「だったら、どうにかできるのか!!」
「俺に質問するなぁ!!」
駄目だ、このままじゃ、レースに参加する事すらできない。
質問を行う度に「俺に質問するな」と言って、こちらの言う事を聞く気配がまったくしない。
「・・・・、もしかして」
しろがねはふと何か疑問に思ったのか、アクセルの周りを見始めて、腰にある何かを取った。
「どうしたんだ?」
「いや、なんかバイクを操縦する時の奴に似ているから、何か」
そう言っている間にアクセルが急に変形し、そこにはバイクになった。
「乗れっ!!」
「なんで、切れるんだぁ!!」
これまで一切何もしなかった奴が、急に偉そうに喋るな。
「ターニャ、ぐずぐずしている場合じゃない」
「あぁ分かっている」
これも勝つ為だ、私は従ってそのままバイクに乗り込む。
そしてエンジンをかけると同時に私には強烈な風圧が襲い掛かってきた。
「なぁ!!」
「凄いマシン性能だ!!」
私達は驚いている間にも、想像以上のマシン性能に驚いている間に他の奴らを追い付いた。
「燃えてきたぜ!!」
レースに夢中になっていたしろがねは思わず声を出すと
「「えっ?」」
しろがねの声に従うように、アクセルが突然何かを言い出すと持っているドライバーを動かし始めた。
【アクセル!マキシマムドライブ!!】
その言葉と共に私達はアクセルから溢れるような炎で私達は燃やされてしまい、ゴールし終えた後に中尉達のおかげでなんとか無事になったが、その後はアクセルはどこかへと去っていった。
「次には何が当たるのやら」
先程のレースで引いた奴は性能は良かったが、最後のゴールを行った時に全身が燃えてしまうようなアクセルはもうこりごりだ。
「当たったのはエヴァです」
「「「なっなんだってぇ!!」」」
その単語を聞いた瞬間、周りの連中が騒ぎ出した。
かという私も、その単語だけならば聞いた事がある。
社会現象になる程に人気があたアニメであり、普段はアニメなどに興味はなかった私でも名前だけでも聞いた事がある程だ。
「確かロボットアニメだったな。
これはいけるかもな」
下手な乗り物よりも、人間と同じ二足で走るロボットならば、まだ勝ち目はある。
操縦方法などはしろがねに任せれば、なんとかなるかもしれない。
そう思っている間に後ろから何かが生えてくると思い、後ろを振り返ると、そこには巨大な石版が現れ、石版から出てくる光に私達は目眩ましになっていた。
「これが、エヴァっ!!」
「なんという大きさなんだ!!」
その大きさとその迫力に後ろへと下がり、やがて石版に宿っていた光はやがて地面に落ちたのだが
「・・・なんだこれは」
「エヴァだ」
「いや、どう見てもリンゴだろう!!」
私達の目の前にあるのはリンゴを摸した何かであり、目がある他になぜか車輪がついており、普通の車に変わらないようだが。
「エヴァンゲリオンりん号機。
エヴァンゲリオンを量産する事に成功した機体であり、その性能は高い。
さらには複数の機体と合体する事が可能になっている」
「いやいや、明らかにリンゴだろ!!」
性能とか言っているが、どう見ても役に立つとは到底思えないぞ!!
「さらには、このエヴァンゲリオンの燃料はリンゴジュースだ。
それにより、エコロジーな運転が可能になっている!!」
「「「「無茶苦茶豪華な機体だぁ!!」」」」
私達の時代において、リンゴジュースなんて高級品の一つだぞ。
「なんという外れなんだ!!」
「まだ走らせていないが、なんとかなるのか?」
そう言いながら、他のグループを見てみると
「ふじりんご」
「黄王って」
「カルロスって誰だよ!!」
全員がエヴァを当てたけど、なぜかリンゴを摸したエヴァシリーズが出ており、全員が頭を抱えた。
「・・・だが、これで同じマシン性能だ。
あとはテクニックの問題だ」
「・・・そもそも、これの操縦方法って、どうやって行うんだ?」
その疑問に誰も答える事ができなかった。
その後は車と同じ操縦方法という事もあって、第2レースは無事に行われた。
「意外と快適な運転ができるのが、むかつく」
エヴァの運転は意外にも性能が良く、でこぼこな道でも走れており、他の機体も同じようだった。
そして、エヴァは燃料が切れてしまい、補給地点に来た。
「くっ、まさかこんな所で使うとはな」
店に並んでいる物を見ると、安売りのリンゴジュース、普通のリンゴジュース、最高級リンゴ100%のリンゴが店に並んでいた。
「なんだ、このラインナップは!!
馬鹿にしているのか!!」
「「では最高級を」」
「えぇ!!」
奴らは何の迷いもなく最高級を買っていきやがった。
「なんで、こっちはタバスコなんだよ!!」
見てみると、カルロスという謎の機体に乗っていたカズマは叫びながら買っていた。
とにかく、この程度の補給ならば、戦場では常に行っていた。
「普通のジュースだ。
急いで補給するぞ」
「あぁ」
私達はすぐに買ったジュースをエヴァへと補充を行う。
補充事態はそれ程時間はかからず、他のグループは手間取っている間にスタートした。
そしてすぐにでも出発するのと同時に走り出す。
出発から10分は経つが、他のグループは追いつかない様子だ。
「ふっこれは優勝間違いなし・・」
そう思っていると、何かが横切ったので見てみると、私達以外のエヴァが猛スピードで箸っていた。
「・・・おい、あれはなんだ」
「もしかして、入れたリンゴジュースによって、性能が変わるのかっ!!」
「変わるのかじゃないだろ!!
なんだ、ジュースによって性能が変わるマシンって、しかもあんなの買える訳ないだろ!!」
さっき見たが、あの高級品は前世の私の給料の半分はある程の値段だぞ。
「奴ら、まさかこれを狙って!!」
レースを盛り上げる為に金のない私達を狙ったのか!!
「それはそうと、カルロスはどうなった?」
「そういえば」
先程までタバスコとか言っていたけど、何が
「どうしてくれんだよぉ!!!」
「だってぇ、まさか、入れただけで浄化するなんてぇ、思わなかったもん!!」
後ろを見てみると、カルロスを必死に押しているカズマとアクアペアがいた。
どうやら、欠陥品は私達以外にもいたようだ。
「とにかく、確実に3位は頂くぞ」
「あぁ」
なんとも微妙な雰囲気のままにゴールしてしまう。
「ここまでのレースを纏めてみますと、次のレースで一位になった人が優勝になりますね」
「これは楽しみですね」
まるで茶番のようなレースを終えた。
「一体奴らは何を企んでいる!?」
思わず私は叫ばずにいられないが、とにかく次のレースで勝つしかない。
「そういえば、ずっと疑問だったけど、優勝すればどうなるんだ?」
ふとした疑問でしろがねが質問した。
そういえば、レースの方に夢中になっていた、すっかり忘れていたが
「それは、優勝してからのお楽しみ」
そう言い、奴ははぐらかした。
このふざけたレースの先には一体なにがあるんだ?