1隻の艦は、新たな波乱へと呑まれていくこととなる。
その航海が....どう影響を及ぼすのか
今はまだ神のみぞ知る。
西暦2028年_初夏
その鯨のような1隻の
その艦の名は''そうりゅう''
SSN-521「そうりゅう」はその大きな船体を巧みに動かし、まもなく東京湾を抜けようとしていた。
彼女はセイルマストでポケーっと蒼い空を眺めていた。
祖母譲りの蒼い髪をした彼女...そうりゅうの
職種は艦長、階級は2等海佐である。
彼女実は、特例措置によって入隊したため、まだ16歳である。その特例措置については後ほど。
このSSN''そうりゅう''は日本初の原子力潜水艦である。
第1次太平洋海戦後に、侵攻を拡大した深海棲艦によって、横須賀と呉が空爆を受けたのである。
水上艦への被害はそこまで出なかったが、
航空機への対抗手段を持たなかった停泊中の潜水艦への被害は大きく、横須賀・呉両基地の潜水艦隊の半数を失うこととなった。
それを受け、元艦娘であり、防衛庁長官を経験した戦艦''三笠''を主導とした日本初の原潜の計画が立ち上がったのである。
建造並びに原子炉の開発は三菱重工が請け負い、
順調に建造は進んでいたのだが.....
ここで問題が発生した。本来ならば彼女の母親であるSS-501「そうりゅう」が艦娘として乗艦する予定で進めていたのだが、空爆時に負った傷によって艦娘としての力を維持できなくなっていることが判明し、計画を主導していた三笠様の一声によって、当時11歳の娘の「そうりゅう」が乗艦することとなり、特例措置によって、
彼女は艦娘訓練学校へと投げ込まれることとなる。
このことについて三笠様はこう語っている。
「儂は、10歳で既に戦艦動かしていたんじゃ、何ら問題は無い」
ちなみに非核三原則についてだが、三笠様が、
「非核三原則の話し合いを国会でしてる間に我国は滅びてしまうわい」と豪語し、事後報告という形で計画が推し進められたのである。
こうして無事に建造を終えたSSN''そうりゅう''は事後報告という形で国民へと公表された。
まぁ....勿論国民だけではなく野党からの批判も凄まじくデモによる衝突も起こりかけたのであるのだが....実は、
原潜の発表だけでは、批判で済んでいたのだが....、同時に改いぶき型護衛艦、事実上の航空母艦の「きい」を発表したことにあったのである。まぁそれはまた別のお話。
実は、まだ隠していることがあった。これは、計画のメンバーでも数名しか知らず、三笠様からも箝口令が出ている内容であった。
SSN「そうりゅう」は公表上は、攻撃型原潜であり、ヴァージニア級米原潜を元にしたとなっているのだが、実際には、オハイオ級をモデルにした戦略ミサイル原潜であり、本来の艦種はSSBNであったのである。
そして場面は、東京湾へと戻る。
空を眺めていたそうりゅうだったが、唐突に隣へと居た副長妖精に問いかけた。
「副長、今回の追加の荷物どう思う?」
「SBUの事ですか?」
と副長は聞き返す。この副長、まだ未成年の彼女を補うために、母親の艦から異動になったのである。彼だけではなく、乗員の7割程度は新しいそうりゅうへと異動してきた乗員妖精達である。
話を戻すと''そうりゅう''は、米原潜に倣ったこともあり、海上自衛隊の特殊部隊、特別警備隊、通称「SBU」を運用できるようにしたのである。それで、本来ならば有事や作戦時にしか同乗しないのだが、定期哨戒任務に付いてくることとなった。
「定期哨戒任務なら、必要ないと思うんだけども....」
「確かにそうですね...でもまぁ命令書はあるんですし、良いんじゃないんですか?」
とタブレットに表示された電子命令書を確認する副長。
「(;-ω-)ウーン.....」
と唸るそうりゅう。
「そんなことより艦長、そろそろ湾を抜けますけど如何しますか?」
「(。-`ω´-)ンー....取り敢えず潜るかな、やっぱり潜水艦は潜らなきゃね、ダウン30度、深度40、潜航よーい!」
「復唱、潜航配置!ダウン30度、深度40」
と艦内通達を行う副長。
潜航配置がかかり、マスト左右で見張りをしていた隊員が艦内に退避し、副長、艦長の順番で艦内へと入っていく。
そうりゅうは発令所へと入り、艦長席へと着く。
「各部署配置よし、レーダーマスト、衛星アンテナ収納よし」
と副長が報告する。
「ダウントリム30度、深度40」
と操舵士が復唱し、船体が傾くのが感じられた。
やっぱ、潜水艦はこうでなきゃね、とそうりゅうは思った。
そして、SSN...改めSSBN''そうりゅう''は定期哨戒ラインを目指し潜航したのである。
\\٩( 'ω' )و///
沈黙の艦隊を最近2日で全巻読むってことして、
モチベが出来たので.........
モチベが死なないうちに書きまくりたい(願望