星と楓の異世界戦記(旧 2019年打ち切り)   作:ミュラ

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21海の狩人

フェン王国沖合 約80km地点

 

穏やかな海の中に潜む何かがいた。

 

それはピコーンと音を発信させながら、進み

全身金属でできた黒色の鯨のような船体

船尾にはX型の舵と船体から突き出ている突起物

この世界には存在しない兵器

 

アメリカ海軍第5艦隊所属 攻撃型原子力潜水艦ロサンゼルス級ハンプトン

カルフォニア州サンディエゴ海軍基地から出航したこの潜水艦はパーパルディア皇国とフェン王国へ向かうアメリカ・カナダ外交団の護衛任務を担っていた所に一つの通信が入った。

あっちこっちに計器類、最新鋭のディスプレイが並ぶ空間で乗員は暇を持て余していた。

 

「暇ですね…」

 

「そうだな…護衛任務だから仕方ないさ」

 

「護衛といっても相手は蒸気機関を搭載すらしていない帆船を主力の海軍しか持たない国家にわざわざ潜水艦も動員するとはね」

 

「それほど上はピリピリとなっているんだ、彼女ももう少し任務を全うすることになるだろうしな」

 

「思えば、こいつも30年以上は経つもんですね」

 

「ああ、長いものだ。」

 

「艦長、ホワイトハウスより通信が入りました。」

 

「ほう、何と言っている?」

 

「はい、パーパルディア皇国から出航した皇国監査軍東洋艦隊はフェン王国に派遣した外交団とフェン王国へ甚大な被害をもたらす可能性が高いと分析した結果、現時点から皇国監査軍東洋艦隊は敵部隊と認識。ハンプトンはこれを撃退せよ

なお、本作戦は敵部隊に悟られないために魚雷のみで攻撃すること。」

 

「パーパルディア皇国か…確かあの国にも外交団は派遣されているが、合衆国は敵として認識したのか?」

 

「かもしれないですね、パーパルティアを潜在的敵対国家として認知したのかもしれません。」

 

「そうか…敵船の数は?」

 

「22隻です。」

 

「よし、命令は出たな、これよりパーパルディア皇国の皇国監査軍東洋艦隊を撃破する。撃破ということは殲滅する必要はないのだな?」

 

「ホワイトハウスからは皇国監査軍東洋艦隊を本国に引き返すことができれば手段は問わないとのことです。」

 

「聞いたな?ソナーに映っているな?」

 

「はい、現在皇国監査軍東洋艦隊は本艦から東南へ約10km地点にいます。本艦との接触はこのまま航行すればあと20分で着きます。」

 

「遅い、先ほどフェン王国海軍との戦闘があったのなら、迅速に行動する必要がある。」

 

「イエッサー!!!」

 

「奴らに海軍魂を見せてやるぞ!今までの訓練の成果を見せてやれ!」

 

「Hoo-yah!!!」

 

「原子炉・推進系統に問題なし」

 

「魚雷装填完了!」

 

「ソナー問題なし!」

 

「戦闘システムオールグリーン!」

 

「合衆国海軍の力を奴らに見せてやるぞ!!」

 

と原子力潜水艦ハンプトンは30ノットへ速度を上げ水中を進むのであった。

アメリカ軍が建造した攻撃型原子力潜水艦が監査軍東洋艦隊へ接近するのであった。

船内には魚雷が今かと、攻撃の時を待っていた。

 

 

監査軍東洋艦隊 ポクトアール提督

 

「フェン王国首都アマノキまであとどのくらいだ?」

 

「はい、後20分ほどで首都アマノキへ着きます。」

 

「よし、順調だな…ここまでフェン王国の海軍は恐るに足らないな…」

 

ポクトアール提督は紅茶を飲みながら海上を見つめる

 

「首都アマノキでも数時間はかからないうちに壊滅させることは可能だろう。ワイバーンロード部隊が通信途絶した理由が気になるところだな…」

 

「恐らく魔信問題かと思われます。貧弱な軍隊しか持たないフェン王国がワイバーンロード部隊を壊滅させることは不可能です。」

 

「それは私もそう思う。陸戦隊は準備を完了させているな?」

 

「はい、装備も万全で大砲の準備も弾と火薬もまだまだあります!」

 

「そうか…なら、大丈夫だな、艦隊行動には十分注意しつつ警戒を厳重にせよ」

 

「了解です!」

 

ワイバーンロード部隊が通信途絶したことがどうしても気になる…ワイバーンロード部隊は列強の中でも上位に値する航空戦力だ。

それが負けるなんて考えられない。

だとすれば先ほどの兵士が言ったように魔信問題?全てが?

それも考えにくい…

提督の不安は思わぬところで的中することとなった。

 

背後からこの世界には決して存在しない無機物の物体が接近していることも気がつかずに…

 

 

 

皇国監査軍東洋艦隊から3km地点海中

 

「艦長、敵艦隊との距離3km地点まで接近しました。そろそろ攻撃を始めますか?」

 

「そうだな、浮上開始!魚雷発射深度まで浮上するぞ!」

 

「了解、浮上を開始します。」

 

艦はゆっくりと船体を浮上させ、だんだん海上から降り注ぐ太陽光が船体を照らしていった。

 

「今から攻撃目標にされる艦隊が可哀想になってきますね…この世界では決して存在しない兵器からの攻撃をこれから受けるのですから」

 

「・・・ああ、艦隊にいる乗員はどこから攻撃されたことさえわからないだろう。それどころか、水中から攻撃する概念すらないのだから無理もない。」

 

アメリカ海軍が建造した攻撃型原子力潜水艦ロサンゼルス級

ソ連海軍の新型の原子力潜水艦建造に対し、対抗して建造された世界でも優秀な原子力潜水艦となった。

ロサンゼルス級は建造されてから50年以上も経ち、2030年となればバージニア級が量産され、ロサンゼルス級は優秀な性能と量産性の二つの要素を持って生まれた潜水艦であるが、中国海軍が次々と建造する潜水艦はロサンゼルス級を超える性能でなくても、無人潜水艇など無人兵器が多数配備されると潜水艦の戦術的優位性に大きな波紋を産んだ。

ロサンゼルス級も当然廃船するか、検討されたが、ある出来事がきっかけで中止された。

それは中国戦争である。

無人潜水艇に対し幾つもの対策が生み出されたことによりロサンゼルス級潜水艦も十分通用することが認識されると初期からシーウルフ級よりさらに発展させた攻撃型原子力潜水艦と入れ替わるように配備することが決定。

対中戦争終結後、ロサンゼルス級は初期からおおよそ30隻ほどが廃艦となることが決定されたが、ここでも思わぬ出来事がロサンゼルス級へ舞い込んだ。

転移騒動だ。

転移騒動にとってアメリカ海軍の保有する最新鋭潜水艦や現役潜水艦が20隻以上消失した。

流石に海軍上層部は焦った結果、廃艦予定であった攻撃型原子力潜水艦ロサンゼルス級は急遽復帰され、10隻が現役となった。

ロサンゼルス級は米国の攻撃型原子力潜水艦として異世界の海を航海した。

流石に艦齢がすでに長い間経っているため、ロサンゼルス級は戦闘システムや原子炉、攻撃火器は最新鋭のものが搭載され、今までのデータと変わっている。

 

攻撃型原子力潜水艦ロサンゼルス級

 

全長120・45m

全幅10・9m

原子力ギアード・タービン推進(60000shp)

最大速力水上水中 33ノット/35ノット

潜航深度 560m

兵装

・700mmエア・タービン駆動水圧式Mk-90魚雷発射管 8基

・ ハープーン USM

・トマホーク SLCM

・各種機雷

・音響魚雷

・ECMM

・トマホーク SLCM用VLS(フライトII/III)12基

弾薬庫容量33基

乗員102-115名

 

などミサイル容量を増やす、戦闘システムを最新型にする、船体などのあらゆる面で改良が加えられた。

 

 

今日も彼女は老兵になりながらも任務を遂行する。

 

 

「艦長、魚雷攻撃可能深水まで浮上が完了しました。」

 

「よし、最初の目標は前方の戦列艦4隻だ、5分おきに攻撃する。」

 

「もし、艦隊が引き返さなかったら…」

 

「その時には悪いが全滅してもらうほかないだろう、できれば海に漂着した乗員も引き取ってから引き返して欲しいものだが」

 

「わかりました。魚雷1番~4番!発射用意!」

 

「アイアイサー!」

 

「了解、艦長魚雷攻撃準備完了、いつでも発射できます。」

 

「よし、攻撃始め!」

 

「発射!」

 

バシュー・‥…バシュー・‥…ピコーン・・・‥…

 

と次々と魚雷が艦内から発射された。

 

魚雷は真っ直ぐにソナーを頼りに戦列艦から発せられる音源へ航行した。

 

 

 

そんなことを知らず監査軍東洋艦隊は航海していた。

出来事は突如起きた。

 

ズドオオオオオーーーーーーン!!!!!

 

!?

 

衝撃波と海面が膨らんだと思えば戦列艦が木っ端微塵となった。

 

 

「な、何が起きた!?」

 

「わかりません!いきなり目の前の戦列艦に巨大な水柱が発生したと同時に戦列艦パオス轟沈しましたーーーーーーーー!!!!」

 

そして

 

ズドドドーーーン!!!!!

 

「!!!!!せ、戦列艦ガリアス、マミズ、クマシロしょ、消滅!!!」

 

「ば、バカな…一体どこから…」

 

「て、提督…」

 

「て、敵艦の姿は見えないのか!?上空は!?」

 

「水上・上空共に敵影が見られません!」

 

「どういうことだ!もっとよく見ろ!」

 

「て、提督!ここは一時退避しましょう!」

 

「馬鹿者!敵が現れてもいないのに逃げれるか!!!!!!」

 

「し、しかし、このままでは未知の攻撃に晒される可能性があります!!!」

 

「ま、まさか海の魔物が住んでいるじゃ…」

 

「そんなバカなことがあってたまるか!早く原因を究明するんだ!!!」

 

 

 

「敵艦隊動きはありません。」

 

「…よし、続いて5番~8番ファイヤ!」

 

「ファイヤ!」

また、潜水艦から魚雷が発射される。

魚雷はソナーを頼りに戦列艦の上で響く音源へ近づく

 

 

 

そして、また戦列艦が消滅する

 

「戦列艦ガラト、マニア、ガリウド、サラトが消滅!!!」

 

しかし、周りには誰にもいない

兵士たちの不安はますます不安を煽っていた。

 

「て、提督…」

 

すでに22隻いた監査軍東洋艦隊は14隻となっていた。

沈没した戦列艦のわずかな生き残りが海面に漂っている。

救助船と警戒船で分かれていたが、それでもわからない。

 

「て、撤収だ……撤収せよ!!!!!」

 

い、一体この状況はなんだ?何もできず、ただ突如として戦列艦が轟沈していく

フェン王国は魔物でも味方に付けたのか!!!

 

こんなこと報告しても一喝されて終わるだろうな…

こんな状況を理解する人間なんて一人もいないだろう…

 

神よ…もしいるのならばこの恐怖の正体は一体何か教えてくれ・・・・・・・・!!!!

 

 

と、監査軍東洋艦隊は突如8隻もの艦艇が轟沈したことでこれ以上侵攻すれば更なる被害を被る可能性があったため、撤退することになった。

アメリカ合衆国とパーパルディア皇国…超大国と列強国との戦闘はここで初となるが、それを誰も知る由もなく、そのまま歴史の隅へ葬られることとなる。

 

 

ハンプトンは任務が完了したのを確認したのちにそのまま撤退した。

 

 

 

 

 

 

パーパルディア皇国 第3外務局

 

局長カイオスは、その報告を聞き、脳の血管が切れるのではないかと思われるほど激怒していた。

事の始まりは、フェン王国が皇国の領土献上案を拒否した事からはじまる。

498年間の租借案という「慈悲」も、双方に利があるにも関わらず、拒否される。

 

「フェン王国は、皇国をなめている」

 

このような意見が第3外務局内で主流になった。

数多の国々が存在するこの世界において、文明圏5カ国、文明圏外67カ国、国の大小はあるが、計72カ国もの属国を持つ列強パーパルディア皇国にとって、文明圏外の蛮国からなめられた態度をとられる事は、とても許容出来るものではない。

他の国々の恐怖の楔が外れては困る。

このような事情もあって、パーパルディア皇国第3外務局所属の皇国監査軍東洋艦隊22隻と、2個ワイバーンロード部隊が派遣されたのであった。

 

ワイバーンロード部隊により、フェン王国首都アマノキに攻撃を行い、フェン人に恐怖を植え付けることにより軍祭に参加している文明圏外の蛮国武官に力を見せつける。

 そして、艦隊による無慈悲な攻撃により、フェン王国首都アマノキを焼き払うことで、パーパルディア皇国に逆らったらどうなるのかを他国に見せつける…計画だった。

しかし、結果は惨憺たるものだった。

空襲に向かったワイバーンロード部隊は魔信を入れる間も無く、消息を絶った。

どうやったのかは不明だが、おそらく全滅したものと思われる。

これについては、当初ガハラ神国の風竜騎士団が参戦したのではないかと疑われた。しかし、風竜は確かに強いが数が少なく、通信する間も無く全滅するのは考えにくい。

その後に入ってきた情報、

フェン王国水軍と、東洋艦隊が会敵し、敵水軍を一方的に撃破!我が方に損傷なし。

これは良い。蛮族相手なら当然の結果だ。

ここまでなら普通だ。フェン王国が列強に敵うなどあり得ないからだ。

しかし、そこからだ。

 

 

「皇国監査軍東洋艦隊 撤退」

 

 

 第3外務局に激震が走った。

皇国監査軍東洋艦隊は8隻の艦艇がいなくなっているがそれでもまだ、14隻は居た。

これだけでも十分フェン王国を焼き払うことは可能な戦力だった。

にも関わらず、提督は精神的に病んでしまったのか、海の魔物に襲われた、戦列艦が一瞬にして轟沈したという頭のおかしい報告を行ってきた。

しかし、ワイバーンロード部隊の報告もおかしな点が多い。

 

魔信によれば首都に停泊していた鋼鉄製の巨大な船に攻撃を仕掛けたところ、船からの攻撃によって全滅したことだ。

鋼鉄製の巨大な船なんてムー帝国ならともかく蛮国が建造できるわけがない。

ワイバーンロードに連絡をさせず撃墜させるには全ての対空目標へ正確に空を埋め尽くすほどの弾幕を張る必要がある。

さらに飛んでいる目標を安定した陸上ではなく、波による揺れがある船の上で対空戦闘するというのだ。

信じがたい情報ばかりでこいつは俺をからかっているのか?と言いたい。

古の魔法帝国の対空魔船であればあるのかもしれない。

そもそも、砲弾は文明圏の列強でさえ、現在は2km飛翔する砲弾しか造れない。それを遥かに超える射程距離など、しかも文明圏外で、ありえるはずが無い。

 

・・・よくもこんなふざけた報告書を出せたものだ。

魔導砲の弾は、角度が1度でもずれたら着弾地点が大きくずれる。対空目標を正確に迎撃できるの砲など、古の魔帝でも無理だ。

しかも…いや、もうやめよう。これらの報告、狂った提督の言い訳なぞ聞いたところで意味はない。

文明圏外の蛮国がそんな超高度な兵器を持っている訳が無い。

提督以下の兵士たちは、口を噤んでいるという。提督に脅されているのかもしれない、今後どんな敵で何隻いたのか、詳細な調査が待たれるところである。

 

皇国に泥を塗った敵がいるのは事実であり、ふざけた敵を殲滅する必要がある。

しかし、敵が誰か知らなければ、攻めようが無い。

今回はワイバーンロードや戦列艦を何が襲ったのかは知らないが、本国はもう一度送ることになるだろう。

考えたくはないが、どこかの列強国がバックについているのかもしれない。

それならワイバーンロードが撃滅した理由がつく

 

 第3外務局は「敵」を知るため、情報収集を開始した。

 

 

パーパルディア皇国第3外務局 窓口

 

「もうしわけありませんが、今日課長は会う事が出来ません。」

 

アメリカとカナダ外交団は、約束したパーパルディア皇国外務局の課長と会議のためやってきたが、窓口で再度足止めをくらう。

 

「・・・それはなぜですかな?お約束は今日のはずですが?」

 

「ちょっと込み入った事情が発生いたしまして…。申し訳ありませんが、文明圏外の新興国と会議をしている状況ではないのです。予定は未定ですので、また1ヶ月以上後に連絡を下さい」

 

アメリカが原因で第3外務局は忙しくなっていたため、この日も重要人物とは面会できず、アメリカやカナダの外交団は、この日もトボトボ帰っていった。

 

 

 

 パーパルディア皇国第3外務局

「何だと!?今年は奴隷の差出が出来ないだと!?」

 

外務局職員が、トーパ王国(文明圏外)大使に怒鳴りつける。

 

「我が国の民を、奴隷として貴国に差し出すのはもうやめとうございます。」

 

大使が冷汗をかきながら答える。

 

「ふん!では、各種技術供与の提供を、貴国だけ停止させるぞ!!」

 

 皇国は、超旧式技術の供与を文明圏外の国々に少しずつ行っていた。少しずつ国力が増す…が、周辺国家も少しずつ国力が増すため、パワーバランスは変わらない。

一国だけ供与が停止されると、他国との発展速度に差が出るため、他国に先を超され、国力は衰退する。

皇国は、各種技術供与も外交手段の一つとして利用していた。

言うことを聞かなければ、工具や、釘などの部品の輸出の停止まで視野に入れていた。

これで完全に国が立ち行かなくなる…はず。

 

トーパ王国の大使はいやらしい薄ら笑いを浮かべる。

 

「技術ですか…。ならば、我々は奴隷を差し出さない。皇国は我が国への各種技術供与を停止する。これでいかがですか?」

 

今までのトーパ王国からは考えられない強気な態度だ。

大使は話を続ける。

 

「我々は…あのアメリカとカナダとの国交を結んでいるのですよ」

 

フッと笑い、大使は締めくくった。

 

 

 外務局 食堂

現在は休憩中であり、職員は食事をしながら雑談していた。

 

「最近蛮国が、やけに反抗的と思わぬか?」

 

「確かに、ここ1ヶ月くらいは顕著にそれを感じる」

 

「ああ、前なら怖がって、全ての要件をのんでいたのに、昨日は「我々は、あのアメリカ合衆国やカナダ連邦と国交を結んでいる!」と、強気に言われたぞ。たかがシオス王国ごときに」

 

「!!俺もトーパ王国大使から、似たような事を言われた。トーパなんて、技術がいらないとまで言っていた。理由が今話しに出ていた「アメリカ」「カナダ」と国交があるからと。アメリカって知っているか?」

 

「知らん」

 

「俺も」

 

「私も知らない」

 

「まったくこうも反抗的だとやりにくい早いとこフェン王国にも裁きを下して欲しいものだ。」

 

 

偶然にも両国を知っている局員は居たが、前日の盗賊により死亡し、両国を知る者はほんの一握り程度しかいなかった

 

第3外務局内で蛮国の強気な対応で険悪な空間を作り出し、その光景を外から見ている視線にも気づかず、通常営業を続けた。

 

 

 

 

パーパルディア皇国は皇国監査軍東洋艦隊の出来事はただの提督の狂気でしかないとし、もう一度派遣することが決定された。

しかし、第一陣皇国監査軍東洋艦隊の兵士たちは怯え、フェン王国へ行くことを拒否した。

なので、外務局は再び45隻の皇国監査軍東洋艦隊を編成し、さらに1隻竜母艦を派遣することで合計20騎ほどのワイバーンロードが派遣されることが決定された。

なお、これに元皇国監査軍東洋艦隊の兵士たちは断固として反対し、無駄死になると伝えた。

 

そんな彼らの心配など無視し、第二次皇国監査軍東洋艦隊は出撃した。

 

 

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