あまり良い文章とは言えない、仮投稿の本作を評価、脱字・誤字報告感謝の念が絶えません。
現在、本作は原作の二次創作としてストックがあるうちに投稿しています。
本作を基にした更なる新小説を執筆中であります、内容は本作が基になっていますので、武器兵器・国家・政治・外交・国際情勢・国家間の戦略資源などについて触れる事が多々あります。
何かご意見やお間違いなどの点がございましたら、できるだけ検討させて頂きますので、どうぞよろしくお願いします!
本作の北米大陸周辺地域の地図を公開致します。
【挿絵表示】
地図には原作にはなかった国も存在しますので、その国は後ほど登場予定です。
ではでは、長話もここまでで、本作の方をどうぞ!
アメリカ合衆国サンディエゴ海軍基地
海軍基地には海外派兵のために出撃する艦隊が集結していた。
ロデニウス派遣艦隊と呼ばれる艦隊はアメリカにとって初となる異世界派遣だった。
派遣される艦隊は空母1隻、イージス艦22隻、貨物弾薬補給艦2隻、原子力潜水艦2隻、強襲揚陸艦3隻、航空兵団170機、海兵隊も載せた大艦隊。
ロデニウス派遣艦隊
旗艦原子力空母ジェラルド・R・フォード級3番艦エンタープライズ
アーレイバーク級駆逐艦22隻
ドニー・ブローニング級貨物弾薬補給艦2隻
バージニア級攻撃型原子力潜水艦2隻
アメリカ級強襲揚陸艦3隻
LCAC-1級エア・クッション型揚陸艇6隻
航空兵力
空母所属
F/A-18E/F、F-35C、E-2C/D、EA-18G、MH-60R/S 80機
強襲揚陸艦所属
F-35C、MV-22D型、CH-53E/K、UH-1Y、MH-60S、AH-1Z ヴァイパー合計90機
合計170機
海兵隊装備
エイブラムスM1A3主力戦車、HMMWV、ストライカー装甲車、M2/M3ブラッドレー、MLRS、MRAPなどが多く搭載されている。
クワ・トイネ公国のギム虐殺はアメリカとカナダ国内に大きな反響を与えた。
まさしくこの世の地獄と言える光景に徐々に落ち着きを取り戻していたアメリカ、カナダ国民は『ギムを思い出せ!卑劣で野蛮な絶対王政ロウリアを許すな!』と異世界の残虐性に驚愕し、軍が救済すべき!と声をあげた。
政府内の中には軍の再建が始まってもいない段階で派兵することに難色を示すものもいたが、圧倒的過半数で可決された。
政府は大規模艦隊を派遣することを決定。
軍部でも異世界の軍事力は例え魔法があっても、中世と変わらず、ワイバーンもたかが300kも飛べないのであれば脅威にならないと判断し、海軍は空母1隻、強襲揚陸艦3隻派遣した。
通常相手がミサイルや空母を保有していた場合、空母1隻のみでは少ないが相手は航空母艦を保有しておらず、異世界海軍とはいえ中世の軍隊には十分と判断された。
また、ロウリア軍はギム侵攻後、大規模艦隊を派遣することが偵察衛星で判明し、これを撃滅、撃退することが最優先となった。
相手の数は4400隻とかなり多く、駆逐艦の数を多くした編成となった。
旗艦エンタープライズ
派遣艦隊司令官パターソン少将が軍港に浮かぶ艦隊を艦橋から見ていた。
「いきなり異世界へ転移したのか、と思えばすぐに戦争になるとはこの世界は思ったよりも物騒だな…合衆国はどうやらとんでもない世界に来てしまった…」
とため息を吐く
ギム虐殺によってアメリカ軍はクワトイネへ支援するために派兵が決定した。
今の合衆国はかつての地球にいた頃のように気軽に軍隊を派遣できるほどない。
消失した艦隊や軍隊の再建、経済はクワトイネ公国やクイラ王国との貿易によって一部は回復の兆しがあるが、まだまだ転移騒動のダメージは大きい。
今回の艦隊も合衆国海軍第二艦隊から抽出された戦力で編成された。
本当なら第二艦隊が派遣される予定であったが、この世界に転移したことで北米大陸付近の海洋生物の生態系というものは大きく変化した。
今まで世界最大の海洋生物は鯨であったが、この世界では先ほど東海岸で未知の巨大海洋生物出現によって漁業に支障が出ているという。
とても沿岸警備隊では対処しきれないと政府は判断し、急遽第二艦隊を当てた。
第一艦隊は南洋海域調査隊の護衛、第三艦隊はメキシコ湾の警備、第四艦隊はアラスカ州の警備として置かれている。
第五・第六・第七艦隊はヨーロッパや中東、日本などに派遣されている艦隊で全体の5割以上が消失した。
それらの艦隊は残った艦艇で再び再編成中ではあるが、まだ時間がかかる。
それらの艦隊は残った艦艇で再編成中ではあるが、まだ時間がかかる。
こうして何とか市民の今まで通りの日常が送れているのも政府の適切な対処と海外との接触が成功し、アメリカやカナダにとって必要とする資源や食料を確保でき、凍結した経済を何とか立て直すことに成功しているからだ。
そして、ようやく企業が海外へ進出できる兆しが見えたというところで戦争である。
アメリカ政府としてロウリア王国との戦争は早期終結を願っており、ロウリア軍の艦隊や侵攻部隊を撃滅し、電撃作戦で首都を占領すれば早期終結は可能だろうと踏み込んでいた。
そのため、派遣艦隊は最新鋭艦ではないが、強力な艦隊となった。
「あと10分すれば艦隊は出撃する、それまで各艦隊は問題がないようにチェックを行うように、と伝えよ」
「イエス・サー!」
「はあ…できるだけ死者が出ないうちに終わることを祈るばかりか…」
ホワイトハウス
「そうか、派遣艦隊は出港したのだな?」
「はい、先ほどクワトイネに向けて出港いたしました。」
「まさか合衆国初となる異世界の戦争になるとは…この世界は我々が思った以上に野蛮な世界のようだな」
「ギム虐殺以外でもロウリア軍は村町を襲い、ギムと同様の光景が各地で広がっているとのことです。」
「クワトイネ軍は何もできないのかね?いくら数の差がつけられようと村町くらいを守ることができるのではないかね?」
「それは非常に厳しいかと思われます。ロウリア軍にはワイバーン部隊や魔獣兵器、攻城兵器など多く確認されており、クワトイネ軍にはそれらを防ぐ手段がありません。」
「先月我が国からの手土産を使っても難しいのか?」
「さすがにショットガンやリボルバーだけでは無理があると思われます。クワトイネは今でもインフラを中心に開発されていますが、まだまだ時間がかかるとのことで、自分で満足に整備・製造・調達ができない状況では仕方がないと思います。本当であれば整備に使用される道具類も輸送する予定でしたが、東海岸を襲った未知の生物によって思ったように輸送が進んでいないことが仇となりましたね」
「・・・やはり先月でも発生した東海岸を襲った未確認生命物体も痛いものだな、名前はタナトスだったか?」
「はい、タナトスは白亜紀に生存している首長竜の一種と思われ、全長50mはあります、とスクリップス海洋研究所から報告がありました。移動速度も20ノット以上と非常に早く、この世界の生態系は地球とは異なる自然界ですから」
タナトス、それは古代の地球では化石となり、既に絶滅した生物と言われていた首長竜と酷似していた。
異世界に転移したことで海洋生態系というものは地球の生物もいたが、同時に未知の生物が多く存在し、その中でも最も危険生物とされているのはアメリカ東海岸を襲ったタナトス
当初、政府は沿岸警備隊に命じ、駆除しようとしたが、沿岸警備隊の装備では倒すことはできてもタナトスからの体当たりや高度な知能で集団襲撃通称ウルフパック戦術によって、沿岸警備隊の6隻が撃沈された。
当初、政府は沿岸警備隊に命じて駆除しようとしたが、沿岸警備隊の装備ではタナトス単体を倒すことはできてもタナトスからの体当たりや高度な知能で集団襲撃通称ウルフパック戦術によって、沿岸警備隊の6隻が撃沈された。
しかし、徐々に駆逐艦などの旧式アーレイバーク級が損傷するなど無傷では済んでいない。
タナトスは大型海洋生物のため、ソナーや水上レーダーなどで探知は可能だが、一度深くまで潜行されると攻撃ができなくなるという事態も起きている。
原子力潜水艦も魚雷や爆雷などで対処しているが、相手が大型海洋生物のため、スクリューに死骸が巻き込まれ、行動不能に陥る潜水艦もいた。
*ウルフパックとは第二次世界大戦時、ドイツ海軍潜水艦隊司令 カール・デーニッツ少将が考案した通商破壊戦術の一つ。一つの目標に対し複数の潜水艦が周囲を囲み、協力し同時に攻撃し、艦隊を攻撃する戦法。
そのほかにも見たことのない毒を持つ海洋生物によって沿岸地域のビーチや漁業組合でも被害が出ていた。
「まさか、白亜紀に存在する生物がこの世に存在するとはな…この調子だとジュラシック・パークも夢ではないかもな」
「大統領、流石にそれはないか、と…」
「いや、わからないぞ、先月、打ち上げたNASAの衛星からの情報ではこの地球は我々がいた地球よりも数倍ほどの大きさがあるという報告もある。」
「我々としては存在して欲しくもないことですが」
「ハハハハ!!!存在して欲しくもない、か、私としては恐竜をこの目で見たいものだ。」
「・・・・・その話はさておき、先ほどお話しでもありましたクワトイネのことですが、今回はたったショットガン50丁、リボルバー150丁ではクワトイネ単独でロウリア軍を撃退することは難しいでしょう。今後どうなるか、はロデニウス派遣艦隊によるでしょう。」
「そうか、わかった。今日の予定は何があったかな?」
「はい、午後1時から未知の海洋生物対策について会議、3時からNASAへ訪問し、局長との会談、7時からは国防長官との会議が」
「やけに会議が多いな…そうか、わかった。」
星条旗国家のリーダーは転移騒動から今日までなんとかアメリカ国内のトラブルに対処し、異世界国家との対応に胃を痛めながらも働くのだった
アメリカ派遣艦隊はクワトイネ公国に向けて、ロウリア軍を撃破すべく目的地へ進む。
クワ・トイネ公国、現ロウリア軍占領下シュリアナート市
「お母さん、お腹が空いたよ…」
「うう…私たちはこれからどうなるのだろう…」
「ああ…神様…」
シュリアナート市の郊外に位置する村から疎開してきた獣人族の村人はギムでの出来事を聞くと村長は直ちに疎開を決断し、村人全員で避難したが道中でロウリア軍に捕まってしまった。
捕まった村人たちの男性はその場で処刑され、女性や子供は余興のために近くの占領下であった街に連れてこられた
毎晩何名かの容姿の良い女性や子供が連れて行かれ、戻ってくることはなかった。
時折叫び声と兵士たちの笑い声が響いた
収容されている建物の中には街の住人もいた。
そして、朝になると兵士たちは村人や住人に見せつけるか、のように連れて行った子供や女性を惨殺、串刺し、魔獣に食べさせるという場面も時々あった。
その時のロウリア兵士たちはまるで自分たちを人間ではなく、家畜同然で見ていた。
日々ロウリア兵士から行われる苦痛に目を背けるように伏せると近くにいた仲の良い幼い少女が話しかける
「ねえ…リリシア姉ちゃん、どうしてあの人たちは私たちを殺したりするの?」
「・・・ロウリアの兵士たちは私たちを家畜同然に見ているからよ…彼らは私たち獣人を人とも思っていないからね」
「家畜…私たちは違うのに…」
「あいつらの宗教上だと私たちは殲滅される存在だからね…」
「・・・そんな…じゃあ、私たちはただ殺されるのを待っているしかないの?」
「・・・クワトイネ軍が助けてくれるまではそうなるわね…あいつらは脱走した住民も例外なく処刑しているから…」
当然、このような状況で脱走する人もいたが、その人たちは捕まった朝方に収容所の前まで連れてこられ、女性なら見せしめに兵士たちに遊ばれた後、惨殺され、子供は魔獣に食われる。
たとえ収容所の人数が少なくなっても、また新たな「犠牲者」が連れてこられる
兵士たちの断片的な話によれば後少しでクワトイネの要塞都市エジェイまで侵攻しているらしい
クワトイネからの救援は期待できない、か…
この絶望的状況から打開することはできないか、とリリシアは考えるが、全く思いつかない。
クワ・トイネ公国には悪いけど、ロウリア軍を退ける軍事力を保有していないクワトイネ軍にはもはや勝ち目はない。
かつて自分はロウリアの奴隷商人によって雇われた人攫いに誘拐され、奴隷として売り払われた。
主人は奴隷を徹底的に酷使し、時によっては気まぐれに刺し殺し、汚い作業もさせられる。
そんな状況が続く中、自分はようやく隙をついて脱出し、クワトイネまで逃げ込んだのはいいもの、まさかのロウリア侵攻であった。
これに流石に気づくのが遅かったリリシアは村人とともに捕まってしまったのだ。
ロウリア軍は亜人である自分たちを決して生かしてはくれず、例外なく殺すか、奴隷とする。
まさしく悪魔のような存在だった。
(クイラ王国へ貿易商人として付き添い、行動していたが、捕まるなんてね…エルモン家として恥ずかしいわ…妹のマミュやお父様、お母様が恋しい…会いたい…なんで…なんで私ばかりこんなことになるの…)
と冷たい床の上で密かに泣いていた。
そんな出来事とは変わって、兵士休憩室では今日も兵士たちによって遊ばれクワトイネの女性の悲鳴が響く中、外に二人の兵士たちが葉巻を吸っていた。
「ふう、やっぱりクワトイネの葉巻は良い葉っぱを使っているからうまい、これが癖になるぜ」
「へ、そうか、俺としては昨日可愛がった獣人の猫耳娘がよかったな〜」
「昨日も楽しんでいやがったな?」
「当たり前さ、俺らはもうエジェイまで侵攻している、クワトイネとの戦力差は圧倒的、クイラ王国軍が参戦してきても勝てるロウリア王国に敵無し!
第3文明圏の力を借りたとはいえ、圧倒的な力を持つ俺らに敵はいねえよ
楽しめる時に楽しまないといつ楽しむんだ!」
「へいへい、そうかい、だが、ほどほどにしろよ?先週なんて楽しんだ兵士が変な病気にかかってしまったなんてあったからな」
「ああ、第15騎馬隊だろ?あいつらはバカなだけさ、病気持ちなんて一目でわかるのに」
「確かにな、まああいつらは馬鹿ばかりを集めた部隊だから仕方ないさ」
「そのせいで怒り狂った兵士が10人以上住民を殺しまくったから抑えるのに苦労したがね」
「ああ、まあ、その後そいつは最前線へ送られたらしいが、楽しむための住民を殺してどうするんだってな」
「まあ、今では新しく毎日のように入ってくるけどな」
「ははは!!楽しみは尽きねえってな!」
「今までだけでも10万は殺したからな…亜人どもはもっとか?ああ~もっとこねえかな~」
「落ち着けって、俺らもエジェイ攻略戦には行くのだから、もっと楽しめるさ」
「それもそうか!ああ、楽しみだぜ…ぐへへ」
と彼らの会話は夜遅くまで続く。
ロウリア軍によって侵攻された各地では同じような光景が広がっており、彼らもまさか今援軍が向かっている彼らにとっての異世界軍との最初の戦いに遭遇するなんて思ってもいなかった…