それはある日の成子坂での出来事。
PM :1:30 成子坂食堂
(今日は平和だな~。毎日がこうだったらいいのに…)
いつもの業務をこなして、昼飯でも食べようと食堂に向かったのはいいものそこに広がっていた光景は異色だった。
「もう、どうにでもなれ~。私に幸せなんて来ない~悲しいおん…zzZ」
29+1(変動あり)の我らが神宮寺真理さんが何時にも増してお酒を飲んでいる。…真っ昼間なんだけどなぁ
俺=隊長と親しまれてこの成子坂で勤務して早数ヶ月 (体感は一年ちょっと感じている)
アクトレスの娘達とは信頼を得ている。珠に「隊長この水着似合いますか?」や「よく、分からないので、隊長さんが選んでください」などと言ってきて焦ることもしばしば。(隊長も男の子だし)
珠に、「隊長さんって今彼女とかいるの…別に気にはしてないけど確認したくて…」
水色の髪の娘が顔真っ赤にして迫ってきたこともあった。その時は突然すぎて何て返事したら言いか分からずに曖昧な表現で有耶無耶にして事なきを得た。
年頃の女の子達が自分みたいな奴に好意を寄せているのは有りがたいが、俺にその資格があるのだろうか。
(皆、俺を信頼してくれているけど。俺は伝えていない…秘密を隠している)
結局の所、俺は彼女達を心の底から信頼していないのだろう。していたら俺が○○○と解れば、どう接すればいいんだ。
(いやいや、今は取り敢えず真理さんが何故に呑んだくれになったのか状況判断して頭を切り替えなければ)
本人が酔い潰れていたのって、『ドリィミー真理』以来に見たぞ。普段は女の子大好きで掴み所がイマイチ解りずらい彼女だが、一般的な常識は弁えている筈だ(多分)
それなのにいつの間にか一人で酒盛りとは…でもそこまで飲む理由はなんなんだろう?
俺が悩んでいると、「隊長さんちょっと…」と左耳の方から声が
「杏奈さん。今日は仕事が終わるのが早いですね」
「はい!その代わり収録が朝からだったので来ちゃいました」
「そうでしたか。今真理さんが泥酔してて皆心配していたのですが何かご存じありませんか?」
「…」
杏奈さんは東京アクトレスニュースのメインキャスターとして有名な芸能人。
真理さんとは「メリーバニー」を結成していて長年の親友。彼女なら何かしら事情は知っているのだろう。
「何かしっているのですか?」
「他言無用でお願いします。隊長さんにも関係する話なので」
(?俺にも関係があるとは一体?)
彼女は恐る恐る真理さんに聞こえない様に耳元で話す
「実は…実家の方から電話があったらしいんですよ」
「はぁ」
よくある母親からの小言かな?
「それが『早く結婚しないとこのまま独身よ』といつも言われていたそうなのですが。昨日酔った勢いで『大丈夫大丈夫~今○○(隊長の本名)さんと付き合ってあるから安心して』って言ってしまったんです…」
「へ?」
………!?何故そこで俺の名前が上がる!!
その結果3日後母親が様子を見に来る事になってしまい、やけくそで酒を飲んで気を紛らせていたということだった。
「お願いします隊長さん!どうか3日間だけ真理ちゃんの彼氏になってください!!」
「へ!?」
…こうして俺は真理さんとの偽装カップル生活が始まる。
また勢いで作ってしまった。反省はしている、しかし後悔もしている。
アクトレスの中で書きやすいのって、シタラ・ジニー・真理の三人だと思うんですよねー
次回(すぐ出すかは不明)から屋上で整備班の人達と相談しながら、デート一日目へと向かいます。