実は主人公の見た目は私のサバゲー装備だったりします。
1人の男と1体のロボが道を進む。
男の方は頭にモノアイのヘルメットを身につける。
胴体にアーマーを身につけ、丈の長めのコートを羽織り、コートのフードをヘルメット上から被る。
ロボの方は二足歩行型で、背中には大きめのリュックを背負う。
手は4本あり、どれも複雑な作りをしている。
2本は通常の手のようになっていて、1本は腕が火炎放射器、もう1本は回転ノコギリになっている。
彼らはかつては車が通っていたであろう、アスファルトのひび割れた道を歩く。
「ダヴィ様、この先に人の住む場所があるというのは本当でしょうか…全くその気配を感じられないのですが。」
「トレーダーを信じるしかない。機械が多く、豊かな所だと言っていた。」
しばらく歩くと、建造物らしき物を見つける。
「あれは…防壁か。レイダーなんかの襲撃を防ぐための。」
「恐らくそのようです。タレットは機能してます。
どうやら整備されているようなので、誰かはいるのでしょう。」
防壁にある入口に経つと、スピーカーからコンピュータの声で話しかけてくる。
「こんにちは!トレーダーさんですか?それとも旅の方ですか?」
「旅の者だ。トレーダーに話を聞き、ここへ来た。
物資の補給をしたいのだが。」
「そうでしたか!ではごゆっくりとどうぞ!」
そうすると、入口の扉がガシャンと開く。
中に入ると、街はとても綺麗だった。
道を建物もよく手入れされている。
「不思議な街ですね……。」
「どうかしたのか、ルーク。」
「いえ、生体反応が全くないんです。探知できないところにいるのか、それとも…」
「探知できないのだと信じたいが。」
とりあえず商店に向かう。
食料や弾薬、ロボ用のエネルギーパックを買う。
道中で手に入れた戦利品や、ジャンク品を売り払う。
「店員もロボでしたね。それ以外はいい街なのですが。」
「店の中に写真があった。少し前のだ。前は誰かいたのだろう。」
「では人が出ていったのでしょうか。それとも何かしらで全滅……」
「それはないだろう。食料も至って安全だ。病気の蔓延しそうな環境とも言い難い。」
「街のことについて何か調べられればいいですね。」
そんなことを話しつつ、宿へ入る。
宿も綺麗だ。
戦前の面影が残る、とても整備されたところだ。
チェックインをして、荷物を置き、再び街へ出る。
何か街について調べられるのはないかとその辺に居たロボに聞くと、役所に行くといいと言われた。
あそこなら教えてくれるだろうと。
「役所までしっかりあるんですね。」
「元々ここは小さな街だったのだろう。建物を修復してそれを利用しているようだ。」
役所に着いた。
あまり大きいとは言えないが、しっかりとしていている。
中に入るとロボが話しかけてくる。
「どうもこんにちは!旅人さんですね!ご要件はなんでしょうか?」
「この街について色々と聞きたい。何故誰もいないのかとかな。」
「えぇ、分かりました。ではこちらへどうぞ。」
そういい、個室へ案内される。
少し待っていると、帽子をかぶったロボが部屋に入ってくる。
「この街について聞きたいことがあるんですよね?写真を持ってきたので、その事についてお話しましょう。」
男のような声で話した。
持ってきたのは何枚かの写真だ。
まず1つ目を彼らに見せた。
見てみるとそれは十数人かでの記念写真に見えた。
裏には「この街の始まり」と書いてある。
「これはずっと昔のものです。私がまだ、彼らの護衛やお手伝いなどに勤しんでいる頃ですね。」
このロボが言うに、何人かの研究者やエンジニアと元々のこの街の住人たちでここに定住し始めたらしい。
研究者とエンジニア達はロボたちを沢山作った。
材料は壊れたロボを修理したり、ジャンク品から1から作ったそうだ。
次第に生活が豊かになっていったことを写真で教えてくれた。
防壁が気づかれ、安心して暮らせるようになって、しばらくのこと。
レイダーがこの街を狙っていることが分かったらしい。
ロボたちは街を守るから安心して欲しいと言った。
だが、人々は信用できるものかと、出ていってしまった。
それでもロボたちは、いつか彼らが帰ってきた時のために、街を保ち、レイダーなどから守っているのだという。
「この街の話はこれでおしまいです。
ところで、貴方たち旅人にお願いがあるのです。」
「なんだ。言ってみろ。」
「もし、この街に住んでいた人に会ったら、こう言ってあげてください。
「いつでも帰りを待っています。」と。」
「分かった。伝えておこう。」
そうして役所を出る。
「この街に住んでいた者に会うことなんてあるんでしょうか。もうとっくに全滅しててもおかしくはないんですが。」
「さぁな。私には分からんよ。」
「まぁ、会えれば、ですからね。」
ここは昔に近くに軍事基地があったそうだ。
その関係で街の店には、武器や弾丸が多く揃っていた。
ロボたちをよく見ると、元々軍事用の物が多い。
恐らくロボたちは街の皆でこの街を守っていたのだろう。レイダー達が支配しようともしない訳だ。
宿に帰り、1晩寝る。
朝になる。
銃の手入れをして、装備の点検。
近くの店で朝食を食べる。
ロボたちにもう街を出ると言うと、皆で出迎えてくれた。
「またお越しください!いつでも歓迎致しますから!」
街を出てしばらくすると、1人の男に会う。
服はボロボロで、仲間の1人も居ない。
男は話しかけてくる。
「なぁ、この先に街は無いか?ロボが沢山いる所だ。」
「あぁ、会ったな。1晩泊まらせてもらった。良い所だ。」
「まだ街はあったのか…!実は私は昔あの街に住んでいたんだ……。私たちの事は何か言っていたか?」
「特に悪いことは言ってなかったな。「いつでも帰りを待っています」だそうだ。帰りを待って、ずっと街を保ち続けていたぞ。」
「私たちのために……。」
そう言うと男は街のある方向へ駆けていった。
「私も貴方が帰ってくるまで、彼らの様でしたね。」
「そうなのか。何十年も待たせてしまったのか。その事についてはすまないな。」
彼らは会えただろうか。
そんなことを思いながら旅はまだまだ続く。
こういうのが書きたかった!
世界観的に、私の好きな感じにしてみました!