今日俺はヒーロー協会の本部に蝙蝠を帯刀して来ている。俺がZ市の協会じゃなくて、A市の本部にわざわざ来ている訳は…。
「人の事待たせるなんてどう言う神経してんのよ、あんた!」
この小さな緑髪の人は、S級2位の戦慄のタツマキさん。物凄く強いから超能力者であり現協会の最高戦力であるとされている。実際は1位にブラストという人がいるみたいだが、その姿は上層部の1部しか知らないらしい。
「すいませんタツマキさん。道中で厄介事に出くわしまして。」
「言い訳するわけ!?認めないわそんなもの!遅れた分ちゃっちゃと終わらせるわよ!私も暇じゃないの!」
相変わらず高圧的な人だ。あっそうそう協会本部に来てた訳だけど、この人に俺の全力の1太刀がどれほど通用するのか試させて貰っているんだ。今の目標はこの人の全力のシールドを破る事を目標にしてる。
「ほら!突っ立ってないで何時もの場所に行くわよ!」
タツマキさんは怒鳴りながら協会を出ていく。
俺とタツマキさんは何時も協会から離れた荒野地帯で訓練をしている。被害を最小限に抑えるためだ。
「それじゃあ始めますよー。」
「何時でも来なさい」
タツマキさんは緑のオーラを、俺は首に切り込みを入れてスライム状態に。
「あんたのそれ本当に気持ち悪いわね。何回見ても慣れないわ。」
「もう6回目位なんですしそろそろ慣れてくださいよ。」
「ふんっ」
実際、ヒーローになって直ぐに自分の全力を試したくて、無理言ってタツマキさんにお願いしたから。もう多分6回位にはなってる。
「御託はいいわ!来なさい!」
スゥーーーーーー
気を沈める。落ち着かせる。
フッ!!!、
「血流技『波打ち!』」
波打ちは唯の飛距離の伸びた居合である。火炎血流と違って火と風は着かない。
「ふっぐぅぅぅあぁぁぁ!!!」
タツマキさんが顔を歪めながら受け止める。だが刃が本人に届いた様子は無い…また止められたか。
俺は元の体に戻り蝙蝠を鞘に収める。
「ッハァハァハァ。あんたまた力上がったんじゃない?本当に人間かしら?怪人って言われても納得するレベルよ」
タツマキさんが肩で息をしながら言ってくる。
「面白い事を言いますね俺は人間ですよ…人間、人間」
「?」
心は人間でい続けますよ。いつまでも。
「そうだタツマキさん。この後予定あります?」
「予定?無かったはずよ。」
「良ければ遅れてしまったお詫びに、ケーキとかご馳走しますが…」
「あら?いいわね付き合って上げる。」
「じゃあ行きますか。」
この人のシールドは一体いつになったら破れる様になるのか皆目検討も着かない。動きながら戦えって?行動を超能力で止められて首拗られてGG送りですよ。
俺は自分にまだ壁がある事を再認識してタツマキさんとケーキ屋に歩を進めた。
タツマキファンの人許してぇ!あぁー困ります石を!石を投げないでくださいあぁぁぁ!!!