(主!撤退を視野に入れてくだされ!)
蝙蝠の苦痛な声が胸に響く。スライム状態になったは良いけど、ダメだこりゃ。雨が鉛見てぇに重いし。体は熱が40℃ある時に、歩くみたいに、進んでいる気がしない。
雨が当たる度に、身体が言う事を聞かなくなる…その隙をアイツが見逃す訳なく。あぁここが…俺の墓場になるわけか…ハハッ笑えねぇや。
「あらぁもうおしまいかしら。運がなかったわねぇあんな所で滑っちゃうなんて。でもその状態になって強くなったと思って、身構えたらな〜にその動きは鈍すぎないかしらぁ?」
「うるせぇよ、黙れよ刺身にするぞ。」
ゴボォ
何度目か分からないラッシュが体を弾けさせる。見えてるのに、体が動かない。スライム状態は疲労を知らない、だが精神的疲労は倍近く感じる。脳で動かしてるのでは無く弱い念動力で動かしてるって言われたから当たり前か。
「五月蝿いわよ。ミンチにするわよ。」
いや…まだ舞える筈だ…ま…だ
あぁダメだ意識が…とお…の…く
バタッビシャァ
アシナの体が状態を維持できなくなり血溜まりとなる。
「呆気なかったわねぇ。所詮口だけの犬っころって感じかしら…まぁいいわ、歩を進めましょ。」
深海王は人の気配を感知してシェルターに急いで行った。
sideジェノス
一体連絡のあった怪人はどこだ…?この高エネルギー反応近いな。
目の前に全裸の男が映る。あれは…民間人か?
「お前は誰だ?ここで何をしている?避難警報を聞いていなかったのか?」
「お前は…ふんっヒーローか?深海王を狩るつもりならやめておけ」
「深海王?」
怪人の名前か?
「ヒーローごときが束になっても勝てやしない」
タッ
「正義ごっこなどしている連中では、本物の強敵には勝てない。何も守る事は出来ない。」
後ろに回られた!?早いっ!?
俺は後ろを向いたが既にそこに奴はいなかった。
今の変質者いったい…それより近くのエネルギー反応を…
俺はエネルギー反応がある方へ急いだ…
そこには信じられない光景があった雨で薄まった広がる血溜り。横たわるアシナさん。侍風の男。
「貴様誰だ、その人から離れろ。」
ブゥーン…
俺は威嚇するように腕の焼却方を鳴らす。
「我はアシナ。又の名を蝙蝠という。」
なぜこいつがアシナさんの刀の名を名乗る?
「状況説明は一連の騒動が片付いたらしてやる…貴様の獲物は魚人であろう。」
「!?そいつの居場所が分かるのか?」
「シェルターに向かった…もし挑むなら気を付けろ。実力が出せてないにしろ主が負けている。我は主の介抱があるから迎えん。気をつけ給えよ貴公。」
「?あぁ貴様アシナさんを頼んだぞ。」
「任せたまえよ」
俺は民間シェルターへと急いだ。
side蝙蝠
主よ我の警告の仕方が良くなかった。ハッキリと水に弱いと伝えておけばこの様な失態は侵さなかっただろうに。
「すまぬ」
眷属失格よな。主1人守れぬとは…
我は体から己を出して主に突き刺し貯蔵血液を分ける。
しかし主にとっていい薬になるだろう。明確な敗北を知るのも成長に繋がるという物だ…
我は主を見守りながらシェルターの方を見る
「嗚呼、頑張り給えよ機構少年よ…」
我は先程見送った主の友人の身を案じ。主の身体の治療と輸血を進めた。
今回視点がグルングルン変わります。注意して下さい。
コメントや出して欲しい怪人募集してます!どしどし、ご応募下さい!