「うっぐっあぁ」
眩しい。
目を覚まして、1番最初に写ったのは一面の青空だった。
俺は…そうか…負けたのか。いや死んだと言っても過言じゃないな。
対面が悪かった、雨が降っていた、足元に注意していれば…そんなしょうもない言い訳が頭を埋め尽くす。情けなさすぎるだろ…俺。自信無くすわこんなん。周りにチヤホヤされて、調子に乗っていた。S級と言う甘美な響きが俺を酔わせて居た。今までの怪人だって大した事無かった。災害レベルなんてコケ脅しだ。竜以外は驚異にすらならない。そんな相手を舐め腐る心があった、だから負けたのだ。完膚なきまでに、相手の拳一振一振が俺の自尊心を粉々に砕いて言った。
「ハァーー」
ため息しか出ない。油断しなければ勝てたなんて言う言葉は戦場では通用しない。相手は怪人であり、人類の敵なのだ。舐めてかかるなんて話にならない。今後の課題のひとつに雨の克服も追加しよう。強さに執着はない…だが俺が弱いせいで救える命が散って行くのが耐えられない。寝覚めが悪すぎる。力ある者の責務なのだ。弱者を助け敵を滅する、綺麗事だと言う奴はきっといる。そんなもの言わせておけ。関係ない。せっかく傷つかない体なのだ使わなky…
(主よ何を考えているかと思えば…)
こう…もり。助けてくれたのお前だろ。俺を回収して再生して辛うじて残ってたであろう《俺》を器に戻してくれたの。お前まじで有能だよ。本当
(主よ思い詰めておるが主は怪人だ)
違う
(いいや怪人だ)
うるさい
(怪人だからこそ、その力を好きに使えば良いのだ。別に他の理性の無い怪人のように欲望に忠実にならなくてもいい。唯、自分がやりたいように振舞えばいいのだよ。主は先程弱者を助け敵を滅すると言った。怪人は必ずしも人類の敵とも限らんのだろう?主は)
怪人なのに人間の敵じゃないやつ…居るなゾンビマンが。
(その通り怪人である事に誇りを持ち。怪人として人を助ければ良い怪人ヒーローアシナ。良いではないか。)
「怪人…ヒーロー…」
(その通りである…それにヒーローは必ず勝つ。つまりどれだけ地に伏しても、最終的には立っていれば良い。主は運がいい怪人だから何度でもやり直しが効く。何度でも敵に挑める。それに主が助けれない命があったとしても人はいずれ死ぬ。主が気にする必要はない。主は怪人らしく自由に、縛られず、力を好きなように奮えば良い。最善なんて誰にもわからぬのだろう?)
クッフフフ。思わず笑みが零れる。分かったよ俺は怪人だよ。人類の味方の怪人だ。そして《怪人を狩る怪人》新生アシナここに誕生だ!!
(その意気じゃ!!主よ!!)
俺と蝙蝠の笑い声が響く
俺は心の雲が晴れた気がした。
最初に見た青空は俺の無力を嘲笑う様に感じたが。今みる空はやけに清々しかった。
はい。ルート分岐しました。これで怪人アシナルートに入りました。暇があったら、人間アシナルートも書いていくつもりです。コメント等どしどしお願いしまーす。あと怪人とかもお願いします。極力作中で出せる様にしますのでどしどしご応募下さい!