「なぁ蝙蝠。合体って男のロマンじゃない?」
俺は蝙蝠との手合わせを終えて。切り落とされた腕を再生しながら、ふと呟く。
(何を阿呆な事を。)
侍状態の蝙蝠が呆れた口調で言ってくる。
俺と蝙蝠って元々ひとつじゃん?だからまたひとつに戻れないかなぁって。
(ふむ確かに試す価値はありますな。成功すれば離別に頼らずに身体強化が可能になるやもしれません。)
だろ?うし。早速試すぞ。
俺たちは色々な事を試す。バトル漫画みたいにおかしな行動をしてみたり。蝙蝠を腹に突き刺したり。抱き抱えて待ってみたり。
そうだ!蝙蝠!俺がお前を召喚する時みたいに、霧化して俺に入って来るってのは?
(主に入るとは)
魂だよ!魂。蝙蝠は見えるんだろ?俺の魂。
(まぁ知覚は出来ますが。危険ではないでしょうか。)
冒険も大事よ冒険も。
(余り気乗りはしませんが試して見ましょう。)
よしやるぞ。
ファサァ
蝙蝠が霧になって俺の中に入ってくる。
「ブッヴギィ。」
声にならない声が出る。やっべぇめっちゃ気持ちわりぃ。でもなんかチカラが満ちてくるあっこれなんだろう。蝙蝠の記憶か?。これが…同化。すげぇや。
蝙蝠ー聞こえる?
…返事がない。
消滅したとかじゃ無いよねぇ。やべぇ、やべぇ、やべぇ、やべぇ。
「こっ蝙蝠ィ」
俺は蝙蝠を召喚する
ファサァ
身体から霧が出てくる。
「あっ…」
物凄い脱力感に襲われる。え?今の俺の力の感覚8割くらい蝙蝠に持ってかれたんだけど。え?俺の力の総量2割なの?え?俺弱すぎん?
自分の無力差を思い知って、死にたくなった。
(うっくぁ、あっ主よ…これは余り気分の良いものでは無いですな)
確かに終わったあとめっちゃ疲れるけど。何ができるかとか見ないと。
(主は鬼か何かですか?)
いいえ私は怪人です。
(怪人なら仕方ないですな。大人しく言うことに従います。)
ガハハハハそれで良いのだ。
その後。数時間に渡って出来ることを確認した。
分かった事
血流技全般の、威力が大幅に上がっていた。岩砕きとかえぐかった。深海王吹き飛ばせそう(小並感)
身体能力の向上によりえげつない程パワーアップしてた。
蝙蝠を武器としての使用が出来なくなった。そりゃそうだ同化してんだから。蝙蝠の能力である、焔を刀化させた夕日とかは握れた。
血流技は斬撃から打撃に変えれる。岩砕きとかは、殴打で打てるし。火炎血流とかは引っ掻き状態で打てる。
後これ、めっちゃ疲れるってのが分かった。これだけしかわかんなかったのは数時間の内、45分位しか同化を出来なかったから。後は休憩を挟みながらやった。気持ち悪くなっても続けると乗り物酔いみたいな感じになって。頭がぐわんぐわんする。でも重要な戦力にはなる事は間違いない、訓練だけは怠らずにして行かなければならない。
俺はすっかり暗くなった空を見上げて帰路に着いた。
明日は働かないとな。
合体ってロマンだよね。
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