怪人を狩る怪人   作:成金ヤック

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だいぶ遅れた気がします…俗に言うスランプでした(烏滸がましい)


ヒーロー

懐からライターを取り出してタバコに火をつける。ゆっくりと煙を吸い込んで、吐き出す。

 

あぁ^ーたまらねぇぜ。戦いの後の一服。心が落ち着く…

 

「アシナさん!流石です!」

 

ジェノス君が駆け寄ってくる。まだ吸ってる最中だけど…しゃーない。俺はタバコの火を消してジェノス君の方を向く。

 

いやぁ流石って言われる程でもないと思う。同化まで吐いちゃったし。実際もう一段階あったら確実に死んでたね。

 

「ジェノス君。サイタマさん知ってる?」

 

船内だろうけど一応聞いておく。

 

「すいません…俺も詳しくは分かりません。ですが船の中だと思いますよ。」

 

「終わったかの?アシナ君。」

 

あっバングさん…なんで上裸?

 

「なんで上裸なんです?」

 

「いやはや…ちと攻撃を貰ってしもうてな…アシナ君の方こそ。船に叩きつけられて居たが大丈夫なのか?」

 

「まぁ…はい。生身だったら死んでましたけど。何とか生きてます!」

 

死んでるけど。

 

「なら良いのだが…」

 

ズズズズズズン

 

あっ爆ぜた…落ちて込ん?あれ…やばくない?この位置。

 

「ふっ二人とも走りますよ!」

 

「そうした方がええみたいじゃな!」

 

「アシナさん。体の方大丈夫でしょうか?なんなら俺が背負い…」

 

「大丈夫、大丈夫!ほら!ダッシュ、ダッシュ!」

 

俺は蝙蝠を手元に寄せながら全力で走る。

 

向こうでプリズナーさん達も走ってる…抜けそうだな。

 

「プリズナーさん達!もっと急がないと潰されますよ!」

 

「分かってんだよ!んなこたぁなぁ!おせぇぞオカマ!」

 

「エンジェルダッーシュ!」

 

「くそっ!シルバーファングなぜそんなに早い!」

 

「師匠張り合ってる場合じゃないでしょ!?」

 

「皆さんとにかく走って下さい!」

 

ドドドドドドドドド

 

なっなんとか助かった。死ぬとこだったぜ。

 

(主よルイーツェの亡骸を出してくれぬか?)

 

あっ何?収納してたの?

 

(スキルの取得と分析が不十分だったので取り敢えずしまって起きました。)

 

おっけ。帰ったら部屋で分析しよ?そんで終わったら折角だし埋葬してあげるか。

 

(御意)

 

「あっタツマキさん!お疲れ様です」

 

「あぁあんたね、お疲れ…てか!あんなのに手こずってんじゃ無いわよ!全く…今度から訓練に実戦形式も追加してあげるわ。あんな体たらくじゃS級の恥よ!恥!てか奥の手があるなら直ぐに使いなさいよ!もったいぶってカッコイイとか思ってるわけ!?信じらんないわよ全く…だいたいねぇ!」

 

あータツマキさんのお説教が始まるぅ。あっちじゃアマイマスクさんと金属バット君が喧嘩してるし。あー。アマイマスクさんが宇宙人を殺してる。容赦ねぇな。あの人(・∀・)こ、こわー…あっ…メタルナイトさんだぁ!サイン貰いに行こ!

 

「ちょっと!ちゃんと聞いてたの!?」

 

「聞いてましたよ。タツマキさん。」

 

嘘である!9割9分聞いてなかった!

 

バゴン!

 

船の方から音が聞こえた。生き残りか?

 

俺は蝙蝠に手を掛けて臨戦態勢を取る。

 

「お?出れた。」

 

「サイタマさん!無事だったんですね!」

 

「ん?あぁアシナか。今回はすごかったぜ、帰ったら話してやるよ。」

 

「じゃあ。食事会でもしますか」

 

「お?いいね。やるか」

 

サイタマさんだとわかり緊張を緩める。

 

「なんであんたが宇宙船の中から出てくるのよ。」

 

「先生!無事でしたか。」

 

ジェノス君もなんだかんだ心配だったんだなぁ

 

「おう。ジェノス終わったから帰ろうぜ。アシナが飯作ってくれるってよ。」

 

「そうですか。それより先生!血が。」

 

安定の強さだなぁサイタマさん。サイタマさんが帰る為に歩を進めたから、俺も帰るために歩こうとする。

 

「ちょっと待ちなさいよ!どうやったか知らないけど、単独で乗り込んでたの!?なに勝手な事してるの!?B級の分際で出しゃばるんじゃないわよ!あんたなんか居なくても私1人で十分だったんだから!ハゲ!ハゲ!タコ!ゆでたまご!アボカド!マヌケ顔!」

 

うぅわぁ ボロくそ言うねぇタツマキさん。

 

「おいくそ餓鬼、黙って失せろ。ぶちのめすぞ。」

 

「いいぞージェノス!いけいけー」

 

売り言葉に買い言葉だな…止めるか。

 

「御三方…もうその変で…」

 

ボガォ

 

ジェノス君が愉快な現代アートになっちゃった…

 

「はぁ…」

 

ため息しかでねぇ。

 

「許せない…!餓鬼だなんて!私は!あんたより年上よ!」

 

「タツマキさん。それ以上はダメです。」

 

「はぁ?何よアシナ。あんたまであたしに口出す気なの?」

 

「貴方…その力を私利私欲に使うなら怪人と変わりませんよ?」

 

「はぁ何よそれ?喧嘩売ってる?」

 

「我々S級は人類の為にその力を奮うからヒーローとして扱われているだけです。その力を欲望のままに使えば怪人となんら変わりありませんよ?」

 

「何を言い出すかと思えば…」

 

「アシナ君の言う通りじゃ。タツマキ!お主はそれでもS級2位か?」

 

「うっ…ふん!!!まぁいいわ!」

 

「アシナ君…礼を言うぞ。お主が良識人で良かったわい。わしだけであれを止めるのはちと骨が折れる。」

 

「ははは…さて…サイタマさん達もです!相手を煽るような行動は控えて下さい!火に油注いでどうするんですか!」

 

「あー悪かったよ…反省してる。」

 

「本当はタツマキさんに言って貰いたいですが…また口喧嘩になりそうですし…」

 

なんで力がある人たちってこうも思考が短絡的で脳筋気質なんだろ…

 

この日A市が地図からなくなった。

 

 




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