さぁてさてさて。宇宙人襲来の翌日、俺はタツマキさんと待ち合わせで訓練を行いに旧A市本部まで足を運んだ。
「タツマキさん、お待たせしました。」
この人は何時も時間より前に来てくれている。凄く律儀だと思う。俺も早めに来たつもりだったけどこの人はもっと早かったみたいだ。
「あら、今日は遅刻しないのね。それどころかあんたが早く来るなんて。明日はきっと災害レベル竜ぐらいの雨が降るわね。」
「ははは…」
現に遅刻寸前である事は変わりないから言い返せないんだよなぁ。
「まぁいいわ。行きましょ」
「あっはい。」
俺たちは何時もの町外れまで移動する。
「今日は実戦形式の約束よ。手加減して捻り潰して上げるから、全力でかかってきなさい。」
「はぁーやっぱり実戦形式なんですね…」
勝機が無いわけじゃないけど、余りやりたくないんだよなぁ。
「当たり前よ。昨日の事…忘れたとは言わせないわよ。あたしの事をチビだの、餓鬼だの、化け物だの、怪人だのよくも好き勝手言ってくれたわね。絶対許さない!死なない程度に殺してあげるわ!」
「分かりましたよ。やりますよ…蝙蝠『同化』『血纏』」
俺は蝙蝠を身体に取り込み、血纏を発動させる、すると、腕に黒々とした紋が浮かびあがる。
「そこの石が地面に落ちたら開始ね。」
タツマキさんは手頃な石を超能力で浮かせて宙に放り投げる。
…
…
…
カツン…バゴォ!
俺は開始早々タツマキさん目掛けて拳を奮う。
「うっ…やってくれるじゃない!お返しするわ!」
タツマキさんの周りの岩が浮き上がり真っ直ぐとこちらへ向かって来る。
ドズん
おぉ?体が重くなった。身体に突然負荷がかかる、身体が重たい状態で岩を砕き、流しながら少しずつ歩いていく。
「ブギギギギ。ね・じ・き・れ・な・さい!」
おっおぉ首が曲がってく。同化状態でこれは少し不味いな。俺は気合いで首を正位置に戻す。
「はっはぁ?なんで耐えるの………!?」
ズゴォ
タツマキさんの一瞬の隙をついて空に打ち上げる。また護られるか…よくあの一瞬で判断できるよ。俺は飛び上がりもう一度タツマキさんを殴ろうとするが。殴れずにそのまま地上に押し付けられる。
「ふっふふふそのまま。すり潰してあげる!不死身のあんたなら死ぬことはないでしょ!」
質量をもった大きな岩が1つまたひとつと積み重なる。
「シャラくせぇな血流技『血潮』!」
バグシャァァァ
周りの岩を血潮で吹き飛ばす。そろそろ決めにかからないと時間が押してきてるなぁ。
「はぁ!?あたし常にあんたに重さかけてるんだけどなんでそんなに動けるのよ!?」
俺はタツマキさんに一気に近づきタツマキさんの頭を鷲掴む。
「はっ?ちょっ!?放しなさいよ!…放せ!!!」
グヂョォア
肩から先の腕が後方に吹き飛び、圧力に耐えきれず塵になる…
痛ったぁ。やば…死にそうなくらい痛い。
「『再生』」
ゴボメギバギョ
傷口から腕を生やして肩を回す。
「ふぅー…ふぅー…ふぅー…潰す!」
ドグォ!
再び俺の身体にとてつもない圧力がかかる。それどころか激しい風が俺の身体を切り裂こうと襲ってくる。
「あたしに刃向かったことを後悔しながら死になさい!!!」
あぁー完全に血が登っちゃってるな…あれ
同化解除したら細切れだろうしなぁ。いや夕日でもできるか?賭けるか。
「『夕日』」
俺の腕が炎に包まれて手に夕日が収まる。
「血流技…」
辺りを吹き飛ばす紅蓮の炎。同化状態の強化された夕日しか打てない超必殺技。
『幻影鳳凰斬!!!』
ズブォォォアアア
炎の斬撃が鳳凰を形取り辺り1面吹き飛ばす。
「!?!?なっなによ!それ!?…キャッ」
タツマキさんを鳳凰が飲み込み大きな柱を立てる
タツマキさんはその柱を力で払い。睨みつけてくる。
「あんたねぇ!絶対ゆ………」
もう耳すら聞こえていなかったタイムリミットまで数十秒という所。取り敢えず一撃入れなきゃって言う焦りからかなのか俺はタツマキさんの元へと飛びかかり拳を入れようとしたとこで力が入らなくなった。
「は?どうしたのよ!ちょっと!なに寝転がってんのよ!?」
「ずっずびばぜん…ど…どうが『解除』!」
蝙蝠との同化を無理やり解除する
「うっぷ…吐きそ…」
「はぁちょっと、どういうことよ。それより目の前で辞め…」
もう無理限界!
「オルロロロロ」
胃の中の物を盛大にぶちまけ。キラキラーと言う効果音が欲しいとこだがここはアニメでも漫画でもない。そんなものが着くはずもなく
「いやぁぁぁぁぁ!!!」
タツマキさんの悲鳴が晴れた青空に響き渡った。
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