side昆虫王
ヒーロー狩りガロウ…そう名乗る奴をギョロギョロが連れてきた。そしてその監視を蟲神とキリサキングに一任させたらしい。しかもあいつらそれを謝って殺したと宣う。与えられた仕事すら満足に出来んのか?他の劣等共は。嫌気が指すな…だいたい蟲神に至っては神を名乗るなど…万死に値すると言うのに、仕事もこなせんか?…見損なったぞ?正味どうでもいいことではあるがな…
ブブブブ…ピト
ん?蚊かいどうしたの?ふむ…ふむふむふむ。人間が?……ねぇ分かった。面白そうだから向かって見るよ。
どうやら人間が人質の回収に攻めてきたらしい。暇だし出張ってやるか…
僕は羽を広げて虫を案内に付けて移動する。
あーりゃりゃキリサキングが死んでら…ざまぁ見ろってんだ。前々から気に入らなかったからラッキー程度に思っておこう。それよかこいつを殺したのはきっと侵入者だよね?血痕が続くのは…こっち側か?
ヒタヒタヒタ
おぉポチの尻が見える。
チュイーン
おっとぉ後ろだから大丈夫だけど…前はやばいかも。
ズドゴォォォォン!!!ズドン!!!ズドン!!!バガァァァ!!!!
あっちょ!?燃える燃える!?燃えるって!!!
その光線の暴威は前後ろ関係なく平等かつ無慈悲に降り注ぐ。僕は急いで飛翔して火の手から逃れる。
あっ?止まった?ポチが急停止して
『おすわり!!!!』
轟音と共に突然うつ伏せに凹んだ。すげぇ膂力、あれは?ヒーロー狩り?頭悪いでしょあの威力。でも家のポチからしたらノーダメージ。軽く体を降っておしまい。ポチもポチで強さは郡を抜いている。
ヒーロー狩りはしばらく抵抗したけど地中深くに飛ばされて行った。
あれじゃ確実に死ぬでしょ。相手が竜じゃなければ何とかなったのかもしれないね。
ファー…全力で飛行したら疲れた…寝る。
そう思った瞬間オロチの気配が動き出す。殺り合うなぁ?これぇ?
僕はニタニタしながらオロチの広場を目指した。
なるべく早く着いたつもりだけど…ヒーロー狩りは満身創痍。オロチの方はまーた触手しか使ってないよ…雑魚じゃん!あんなん…
「例の侵入者ですかね?昆虫王さん。」
僕の右隣の怪人が質問してくる。
「あの風貌侵入者はヒーロー狩りでしたってのが筋でしょ。」
「はえーなんのためなんですか?」
「僕が知るわけもないだろ?凡骨めが」
ガィィン!!!
切り裂きに来たヒーロー狩りの拳をいなして掴みオロチの方へ投げ飛ばす。
「おい!!置物!!こっちに流すなカス!!仕留めるなら仕留める!!捕縛するならするできちんとしろよ!!」
無駄な労力を使わせるな。
ヒーロー狩りは触手を跳ね返し、足場に利用して。広間を駆け続ける。速度がどんどん上がっていくな。
しかしオロチは無表情でこちらを一瞥してヒーロー狩りをたたき落とした。
なんだあれは?ドヤ顔のつもりか?ほぼというか完全な無表情なんだが…
負けじとガロウが起き上がり再度顔を殴りかかろうとするが…全身蛇の様なミミズの様な名状し難い何かに変貌を遂げ
ヒーロー狩りに喰らい着かんとする。
「おいお前ら奥に避難しとけ…やな予感する。」
「え?わっ分かりやした。ほら行くぞおめぇら。」
「遅い!急げ!全速力で走れ!!!」
やな予感は的中して地下一帯を熱戦で焼き払い始めた。アイツらを早めに非難させといて良かった。そして、そろそろ超高温にも慣れ始めて来た自分が嫌になってくる。
ヒーロー狩りもこれで終わ……ってはいなさそうですね。
高温に耐えるのは企画外だね。うん…
オロチの拳がヒーロー狩りを襲う。さすがにあの質量はいなすことも出来まい。まだ耐えるかアイツ…ヒーロー狩りが構え、オロチが真似て構える。そしてヒーロー狩りは徹底的に痛めつけられ壁尻状態になる。
あーあ。見世物終了か…つまらん。
僕は欠伸をしながら自室に戻った。
昨日はモチベなくて休んだ!
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