皆でゾロゾロと目的のZ市のゴーストタウンを目指す。最初聞いた時はビビったよ…うちの地下にあんな大迷宮が広がってんだから…
「着きましたよ…」
いつも見てる光景だから特に思う所はないよね。
皆はキングさんがどっか行ったことを話し合ってる。まぁそれよりこの湧き上がる殺気の方に集中した方がいいかな…
「おい、お前ら前見た方がいいぞ。」
ゾロゾロぐちゃぐちゃ、びちゃずるずる
汚ねぇ音と共に異形が姿を現す。
四方八方敵だらけ…そそるねぇ。成長し放題だな。
上からボロ切れが落ちてくる。Z市はゴミ多いからそんな事もあるだろうけど今は無風だ…あれも怪人か…
ズギャギャギャギャギャギャ
後ろに廃列車が飛んできて中から怪人が沢山湧き出てくる。
ボロ布怪人がタツマキさんになんか話してる。
そんなの関係ねぇな切り込むか…
「話が長ぇ!!シィィネェェェ!!!!!」
思いっきり駆け出して異形の群れに飛び込む。
「ちょっと首切りさん!?貴方そんなにジャンキーでしたっけ?」
後ろで超能力者がビルを使って他のやつに攻撃してるけどまぁタツマキさんに任せるとしよう。とりあえず雑多どもを切り刻んでいく。
前方の敵は俺だけで事足りそうだな。
血のストックは温存して起きたいからなるべく夕日で燃やすようにしてる。
「数でかかれば流石の首切りもッ!?熱いぃぃ!!!」
燃えろ。果てろ。
切っては燃えて切っては燃えての繰り返し。
「環炎舞!!!」
1周グルって回って炎を展開する。おぉ燃える燃える。
首を落として。切り裂いて。斬撃で燃やしてと湧き出る化け物を次々と処理する。
あぁこんなに楽しいことは無いよ…今この時だけは。怪人にとっての怪人であろう。
童帝side
僕はあの人に最初怪人だと言われた時何かの間違えだと思った。だって凄く良識のある人だし、紳士的だし。煙草だって注意したら吸わないで居てくれる。ゾンビマンさんは言っても吸うけどあの人はきちんと配慮する。僕の指示にもきちんと従ってくれるし意見もちゃんと言う。そんな人が怪人なんてって思うよ。でも今のあの人を見て思う…あの人は間違え無く怪人だ。笑顔で対象を屠り燃えてる様を嘲笑う。それはとても恐ろしく…芸術的にも見えた。怪人狩りの怪人。きっと災害レベルは竜だろう。あれが人類じゃなくて怪人に向かった力で本当に良かったと思うよ…
「童帝…首切りの奴を見てどう思う?」
アトミック侍さんが含みある声で話しかけてくる。
「何処からどう見ても怪人にしか見えません…同族を狩ることへの躊躇いのなさ。それに加えてあの恐怖さえ覚える笑顔です。まぁ目がぎらついてて口だけ弧を描いてるあれを笑顔と呼んでいいかは疑問ではありますが…」
「そうか…あいつは自分を怪人だと言っていたが…あれは見たら信じるしかねぇなぁ。」
他の市にも積極的にパトロールに出てたのはもしかしたら彼がジャンキーだったからなのかも。
考えるだけ無駄だね。目の前に集中しよう…
sideアシナ
タノシイ…モット…モッ…はっ!?
俺は…何をそんな冗談は置いておいて。粗方片付いて一息入れる。サイみたいなのが1匹抜けて行ったけどアトミック侍が上手く処理したみたい。あのサイ俺の事無視して行きやがって…
ドクジャア!!!
後ろの方で何か落ちる音がする。タツマキさんの方も終わったみたいだね。
「グギギギギ」
「弱かったわ」
ボロ布怪人がつむじ風みたいになって消滅する。
「おつかれさまです皆さん。先に進みましょう。」
「アシナ…あんた返り血凄いわよ。」
「マジ?やばァ絶対臭ってくるやん。こんな事で蝙蝠呼ぶのも忍びないなぁ。」
まぁいいや呼んだあと鞘で寝てて貰お。
「蝙蝠ー」
(こちらに…)
眠そうな声で蝙蝠が手に収まる。
体に着いた血を取ってくれる?
(御意…)
蝙蝠がコウモリになって体を覆う。
(完了致しました…)
ありがとう寝てて良いよ。
(御…ぃ…)
俺達は地下へと足を運んだ。