同化を早い段階で使ってしまう事になったが、こいつをこのままにしておくと他の人達の負担になりかねない...アトミック侍さん辺りなら処理できるだろうけど、不安な事に変わりはない。ここで潰す。
「さぁそれが君の本気なんだろ?来るといいよ。ひねり潰してあげるよ。」
「んじゃ...遠慮なく!」
ズン!!!
拳と拳が混じり合い衝撃が走る。相手の手が足が俺の息を止めようと迫る、それを流水岩砕拳でいなして倍の力で押し付ける。だが相手のスピードが早くいなしてきれない物が俺の体を少しずつ傷つける。しかし拳が見えないなんてことはない!ついていける!これなら勝てる!
「へぇ。面白いことをするね。それはあれか?シルバーファングの技か、門下生だったのか?しかし...動きが先程とは別人だな。まさか今の僕とほぼ互角なんてな。」
バババババババ
実力の拮抗、それは終わらない戦いを意味する。この体は生きているから当然疲労という物も存在する。長期戦になれば辛いのはこちら側である。あぁもう...しゃらくせぇな
相手の拳を掻い潜り顔に一撃加える。
「血流技『岩砕き』!!!」
ズンッ...
空気が揺れ、辺りが少し揺れた。奴が奥に吹き飛び壁にめり込む。迎撃をしようとして殴り掛かるが奴の姿が消える。裏か?
振り向いて、流水岩砕拳で流して隙だらけの胴に掌底をかます。やつはその場で腹を抑えて後ずさる。
ビキビキビキ
奴の体に亀裂が走る。
「グッ...ガハッ...ゲホッ!ゲホッ...恐ろしいな...技と言う物は拳が掠りしかしなくなるとは...それに加え僕は甲殻にヒビまで入れられてしまう。天晴れだよ...首切り。」
「お褒めに預かり光栄です。まぁ俺的には粉微塵になるような攻撃をヒビで済ますお前の耐久のが恐ろしいけどな。」
構えながら茶々を飛ばす。
「そうか...そう言えば私も奥の手を隠しているのだよ。」
ビキッビキビキビキッ
「知ってるか?昆虫は脱皮する種もいるんだよ?そして...僕の体になってる蟷螂は...」
辞めろ...察したよ、それ以上言うな。
「脱皮するんだ。」
バリィ!!!
「能ある鷹は爪を隠すとも言うじゃないか?クククク...さて、第2ラウンドと洒落こもうじゃないか...」
やつは抜け殻からカブトムシの仮面を外して自らに付ける。
「この仮面は僕のアイデンティティだからね。絶対いるんだよ...色も変えておこうか?新たな僕の門出としてね?」
奴の体は一回り程大きくなっており、体色は全身緑色から、純白に変わっており一種の神々しささえも感じられた。滲み出る威圧も段違いであり、立っているだけでプレッシャーが伝わる。
「あぁそんなに緊張しなくてもいいさ。肩の力を抜いて?ほら。そんなに気を張ってると...」
消えた!?
「反応出来るものも出来ないよ?」
スッ
ゴォッ!!!
体に窪みが出来た。あの一瞬で何発殴られた?分からなかった。同化状態で反応出来ないとは。頭悪いでしょこいつ。
「あぁ!!!!!」
吹き飛ばされたが、受け身を取って体制を持ち直して構え直す。
カツン...カツン...カツン...
「タフだねぇ。面白いくらいに...でもそろそろおわりにしようか?」
奴が近づき拳を奮う。今度は少しだけ見える、それさえ見えればいい!流水岩砕...
「流水岩砕拳ってこんな感じかい?」
ズズン!バババババ...パァン
体が宙に浮く...顎に拳を食らって体が打ち上げられたらしい。
「素晴らしい事を教えてあげよう、虫の脳はね?とても小さいんだ。でも小さいからと言って馬鹿って訳ではないだよ?その小さい中でとてつもない処理速度と学習能力を持っているんだ...その小さくも素敵な脳が人間サイズになった時どうなると思う?天才はね自分だけだとは思わない方がいいよ?」
その後の事は理解出来なかった。同化を使って尚、一方的で完璧な破壊と絶望を植え付けられた。
男は黙って投稿じゃい!
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