怪人を狩る怪人   作:成金ヤック

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怨嗟と主役

体が...軋む、意識が...淀む。

 

 

 

あぁ...何が...足りない?

 

 

 

コワセ...ツブセ

 

 

 

そうか...分かった...

 

 

 

コロセ...コワセ

 

 

 

少しだけ...君の力を貸してくれないか?ほんの少しでいいんだ?

 

 

 

コロセ...コワセ

 

 

 

あぁ敵は壊すし潰すから...だから...ね?

 

 

 

ワガナヲヨベ

 

 

 

ありがとう...じゃあ始めよう。

 

 

 

頭の中に其れが入る混んで来る。憎しみが...怒りが怪人としての本能が...いつか自分が見た景色、いつか見るはずだった景色。そうだ全て壊そう、全て殺そう。大切な者を守る為に。この力は自らのために...怪人らしく己が為に。

 

「我が問いに呼応せよ。怨嗟と憤怒の炎よ我に力を貸し給え。我が身体に根付き彼の者をやき尽くせ。其の名は『怨門』全てを絶つ刀よ...我が元に!来たれ!」

 

動かなかった体が動く...体が変化するのを感じる。右手には瘴気を放つ黒い刀が握られている。これが怨門、我が身の怨嗟を放つ門。

 

黒い怪人と一般人と思われる子供が居る...あの怪人を手始めに切ろう...

 

体がすごく軽い、一瞬で奴の懐まで潜れてしまった。そのまま奴の体を1突きする。

 

「あ?んだ?お前...あっ...アッチィィィ!?!?!?!?」

 

奴の体が激しく炎上したのを確認して奴の体から刀を抜く...怨嗟それは尽きぬ思い、人を動かす闇、相手を蝕み、犯し、喰らう。喰らった記憶は新たな怨嗟となり怨門の糧となる。

 

「貴方は...首切り!?ヒッヒーロの首切り!?初めて見た!」

 

怨門がカタカタと震える。だめだこの子は敵じゃない...えん

 

「安全な所に避難してようね。ここは危ない...」

 

子供を抱えてなるべく離れた位置に移動する。

 

怨門を鞘に収めると脱力感と虚無感に襲われた。鞘が蓋の役割を持っているのか...にしても凄まじい。憎しみとはこのレベルの力を生み出すと言うのか。この刀はあまり抜けないね。だけど俺や蝙蝠の力でも勝てないような敵が現れるとするならば刀の力もその先も考えなければならないのかもしれない...そんな物騒な事考えるの辞めよう

 

蝙蝠達の元へと戻る。黒い奴の色違いの姿は見えいないね...

 

 

 

タツマキside

 

人質の解放はアシナがやってくれたけど、アシナのあの姿は何かしら。新手のコスプレ?後で生意気侍に聞き出すとして...目の前の敵に集中...はしなくていいか。生意気侍だけで事足りそうだし、大人しく休んでようかしら。

 

「私が...やぶ...れた?」

 

奴が胸から突き出た刀を弱々しく掴んで信じられないと言った感じに震える。

 

 

 

「御免...」

 

 

 

刀が勢い良く引き抜かれる。

 

 

ドシャア

 

 

終わったわね。相手の拳を踏みつけて裏回りからの背後刺し、綺麗に決まったわね。守って弾いて、体制崩して弱い攻撃の誘発...恐ろしいわね。

 

「終わったぞ、小娘。主は来ておらぬか?」

 

「蝙蝠...ここにいるよ?」

 

今来たわね。

 

「主...ッその刀は...」

 

カッ蚊帳の外!?

 

「これ?まぁ...秘密兵器かな?」

 

「...左様で」

 

なによ...この空気。

 

「でもこれで怪人協会の面々は終わったわね?少しきつかったけど...何とかなって...」

 

 

 

「ないなぁ?」

 

なによ!?まだなにかいるの?もう勘弁して欲しいわね。帰ってお風呂にでもゆっくりと入りたいのに...早急に片付けましょ。

 

「不測の事態...主役の登場ってとこか?」

 

「何だ貴様は?ヒーローか?」

 

なわけないでしょ馬鹿なのかしら?この残念侍 

 

「おい...やめろ、虫酸が走る。耳の穴かっぽじってよく聞きやがれ。俺の名はガロウかつて人だった者だ...すぅーー...ガキンチョ!!!よく見ておけ!!!今夜てめぇを助けようとしたもの達、そして殺そうとしたもの達!!!誰1人として残らねぇ!!!てめぇの価値観を壊してなぁ!!!ヒーローってモノがなにか教えてやんよ!!!」

 

殺そうとしたものは多分もう居ないでしょうね。

 

「ふむ...かつて人間だった...か...しからば敵であるな」

 

「その通りだな、俺はお前らの敵だ。」

 

「毒が完治しておらぬし腕は痺れてきて動かぬから連戦は避けたいが...仕方ない出張るとしようか、主は下がっててくだされ。奴は我が仕留めておきますので...」

 

「ねぇアシナ...昨日の回復するやつ貸して。」

 

「?わかったよ...はい。」

 

刀を自らに突き刺して回復を促しておく

 

嫌な予感がする...回復しておいた方が...ッ!?何?

 

 

 

ズガガガガガ!!!ガァン

 

 

 

あいつらの戦闘が全然見えない。あっちに飛んだりこっちに飛んだりしてるけど

 

「ハイッ次ィ...」 

 

 

「ふか...く。」

 

 

 

ゴシャア

 

 

「蝙蝠ッ!?刀化!」

 

はぁ!?毒でやられてたとは言えあの生意気残念侍がやられたっての!? 

 

「だいぶ強かったぜ...そいつ毒だなんだで弱っててくれて助かったぜ。だがそいつに勝ったことによって俺は新しいステップに進む事が出来たぜ?俺は最強にまた近づいた...」

 

 

 

もしかしたら覚悟を決めなきゃ行けないのかもしれない。




軽度の熱中症になったンゴ〜死ぬかと思った

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