怪人を狩る怪人   作:成金ヤック

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総力戦

蝙蝠に少し頼り過ぎてしまったのかもしれない。

 

「オイオイ次の相手は誰だぁ?まさかヒーローさんともあろうお方達がもう戦意喪失しちゃいましたァ?まっ仕方ねぇな俺は完全なる悪であり恐怖の象徴だからな?」

 

はぁ...だいぶめんどくさいな。なるべく怨門を抜かずに超えれたら良いけど。

 

「タツマキさん...いざとなったら蝙蝠を宜しくお願いします。」

 

「はぁ?何言ってんの?」

 

分からなくていいです...今ので継承は終わった、さて行こう。

 

「援護宜しくお願いします。次の相手は俺だ!ガロウ!!!煙焔!!」

 

「S級6位ヒーロー首切り。愛刀蝙蝠を持って敵の首を一太刀の元切り伏せる様から着いたヒーローネーム。得意技は血流技という独自の技から成す岩砕き。その一撃は文字通り敵を寸断する。俺の敵じゃねぇなあ?」

 

「御託は結構。」

 

煙焔を構える

 

「血纏。参る...!」

 

強化した煙焔で切りかかるも呆気なく避けられ、蹴りを加えられる。それを弾く事は出来たもののやつの猛攻に攻めあぐねる。

 

「見ろ!これが俺の拳だ!名付けて怪害神拳...いや怪害神殺拳だな。神という不定形な物も俺が破壊する!!さぁ対処して見せろ!首切りィ!!!」

 

「クッ...」

 

相手の体勢を崩したいが体幹が強すぎる。逆にこっちが崩されそうだ。

 

「下がりなさい!アシナァ!」

 

後ろから物凄い数の岩石がガロウ目掛けて降り注ぐ。

 

「多勢に無勢ってかぁ!そそるねぇ!だがそんな逆境で勝ってこそ!世に俺様の驚異を知らしめる事ができる!さぁこい!戦慄のタツマキィ!!!!」

 

「うるさいわね!そんなに死にたいなら殺してあげる!ハァァッ!!」」

 

とりあえずタツマキさんの真下の位置に着いて構えておく。すごい数の岩や瓦礫がガロウに降り注いでいるが、瓦礫がガロウの元へ到達する前にガロウが弾き落としている。

 

「フッ...弱いな。それが戦慄のタツマキの念動力か?妹と大差ないなぁ?」

 

「あんた...妹になんかしたの!?」

 

「あっちに死体が転がってると思うぞ?」

 

まずい...タツマキさんに妹煽りは...

 

 

 

ピィン

 

 

 

タツマキさんの髪が思いっきり逆上がり、顔に青筋が浮かんでいる。

 

「潰すゥ!!!!」

 

より激しい岩石群がガロウを襲うがまるで聞いていない、あれではタツマキさんが先に燃料切れを起こす。

 

「クソッ...そうだ!アトミック侍さん!まだ戦えそうですか!?」

 

アトミック侍さんの元へと出向き交渉を始める。

 

「お?まだ俺自体はやれるが刀がな...」

 

 

 

「それなら自分のをお貸しいたしますので!とりあえずこちらを使ってください!」

 

蝙蝠の力の断片である血の変質を刀化させた『紅葉』を渡す。

 

「おっおう...こんな良いもん貸してもらって大丈夫なのか?」

 

「それぐらいいくらでも出せます!タツマキさん!聞いてください!!!1度念をガロウを制止する事にシフトして下さい!お願いします!!!畳み掛けます!」

 

「さて!会わせろよ!首切り坊主!」

 

「止めてやったわよ!!!」

 

 

 

アトミック斬!!!

 

 

 

血流技『大嵐』『波打ち』!!!!

 

 

「むらら...」 

 

アトミック斬は指で止められ、波打ちは口で止められ、大嵐は片手と片足で防がれた...化け物かよ。

 

「フンッ!!!」

 

 

バキィ

 

紅葉と煙焔が折られた。うそ...だろ?

 

 

「神殺拳に!!」

 

「ガフゥ!?」

 

「アトミック侍さん!!!」

 

アトミック侍さんが飛ばされ

 

「死角!!!」 

 

俺が掌底でその場に倒れ伏し

 

「無しだ!!!」

 

豚神さんの元へと移動したガロウが裏拳をぶち込む。

 

出し惜しみしてる暇なんてない!タツマキさんに継承はしてあるんだ!!解き放て!!

 

「怨門!!!」

 

体と服装が変異して力が湧き上がり、怒りと憎悪が湧き出る

 

「残りの力全部注ぐわ!!!四方に避けて!!!霧散しろ!!!」

 

「むっ...ほう?先程のは一時的な無力化...今回は殺しに掛かって来てるわけかぁ?」

 

「今決めなきゃ!勝ち目なんてもう無い!!タツマキちゃんのねじ切りを耐えている間に徹底的にダメージを上乗せするんだ!!!」

 

「そんなの分かっているさ、童帝。あの侍の立ち会いを見た限り正攻法で倒せないのは事実...まぁ貴様も怪人として僕達の前に立ったんだ、サンドバッグにされても文句は言うまい。卑怯とは言うまいな?」

 

「お二人共!俺が合図するまで好きにやってください!最大級の一撃を放ちます!」

 

「「了解!」」

 

 

ガガガガガ!!!!

 

 

ガロウ無数の攻撃が入れられる。俺はその間に怨門を右手で持ち、左側に持っていき、左手を刀の背に置いた状態でチャージする。刀の黒い霧が増幅して目眩が起こってくる。意識をしっかり持て!俺!もうこれ以上堪らないレベルまで貯めれた。

 

「お二人共!1度下がって!!」

 

2人が引いたことを確認して溜まった物を解き放つ。

 

 

「怨嗟!!!『泣きッッ声ェェ』!!!」

 

左下から右上にかけての切り上げ。その切り上げは悲鳴を上げながら斬撃となってガロウに飛ぶ。追い討ちで右上から左下へともう1発お見舞いしておく。全力全開の全てをつぎ込んだ一撃、本来なら塵すら残らず消滅するはず...ッ!?

 

童帝君とアマイマスクさんが同時に飛ばされ、俺に拳が迫る。

 

 

ガギィィン

 

 

何とか弾けたが大きく後ずってしまう。

 

後ろから力尽きたタツマキさんがへなへなと落ちてくる。

 

「あんた...全力でやったの?」

 

「勿論だよ手なんか抜いてない。」

 

 「今のは実に良かった...死ぬかと思っちまったぐらいだ。だがッ!!俺は耐えた!!!耐えて見せた!!!首切りと戦慄の!!!全力の一撃を一身に受けて!!!俺はここに立っている!!!!」

 

もう...やるしかないのか?...もう...始めるしか...ないのか?仕方ない...か

 

「タツマキさん...蝙蝠を頼みましたよ。」

 

「はぁ?何言ってるの?」

 

「...ッガロウ!!!今から俺が面白い事をしてやる!変身だよ!!!ヒーローに変身はつきものだろ!?」

 

「?何言ってるんだおめぇ。」

 

「お前は怪人...俺はヒーロー。だからヒーロースーツに着替えなきゃならない...」

 

これは賭けだ...あいつが完璧な怪人に拘るのなら...

 

「ヒーロースーツに着替えないヒーローは一般人と変わらない!そしてヒーローは遅れてやってくるんだよ!!!今!!!俺がスーツに着替えてヒーローとなろう!!!」

 

「ふっ何を言い出すかと思えば。」

 

...ダメか?

 

「そうだなぁ?まだ奥の手があるというのならそれすらもひねり潰してこそ俺は完全な勝利を完璧は絶望を与える事が出来る。いいぜ、変身して見せろよ」

 

「アシナ?あんた何するつもりよ...」

 

タツマキさんに座ってもらい俺も座る。俺は蝙蝠を鞘ごと腰から外しタツマキさんと俺の間に置く 

 

タツマキさん...今から俺が言う事を復唱してください。」

 

「はぁ?...わかったやるわよ。」

 

感謝しかない...継承は住んでる。後は契約のみだ

 

「私タツマキは。」

 

「私タツマキは...」

 

「現主アシナから」

 

「現主アシナから」

 

「蝙蝠を相続することを認め。」

 

「蝙蝠を相続することを認め...ってちょっ...」

 

タツマキさんに人差し指を立てて黙って貰う...

 

「蝙蝠の主となる」

 

「こっ蝙蝠の...主となる...」

 

「ありがとう...ございます。では今までありがとうございました」

 

「蝙蝠。起きれる?」

 

「ある...アシナ...殿!!!!!!行けませぬ!!貴方の行動はただの自己犠牲ではありませぬ!!死ぬおつもりですか!?!?!?」

 

「蝙蝠...今までありがとう。最後の主としての命令だよ?.........止まれそして黙れ。」

 

 

 

「...ッ!?!?ッ!!ッ!!」

 

ごめんね...こんなこと...

 

 

 

さぁ始めよう。

 

 

 

「待たせたねガロウ。」

 

 

「んあ!?終わったか?」

 

「変身は今からだよ。」

 

怨門を構えて首に当てる。そのまま首を掻き切るそこで完全に俺の意識は途絶える。ただ、ガロウと言う存在を討ち滅ぼすと言う思いを託して。




次回は俺がこの作品を描きたくなった1番最初に構想ていた話し。昂りすぎて今日中にあげるだろう。多分それと同時にガロウ編は終わる。
注終わりませんでした。すいませんでした。後この後の1話ともう1話で終わるはずです!

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