キャスターが最強のSHINOBIを召喚したそうです   作:ざるそば@きよし

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 続かないかと思いましたが続きました。


マダラが初めて敵と戦うそうです

 新都の丘に聳える冬木教会は表向きにはごく普通の教会として機能しているが、裏では聖杯戦争の監督役を担っている。

 本来、冬木教会が属する『聖堂教会』は、魔術師のような奇跡を冒涜する存在を決して許す事はなく、多くの魔術師たちが組織している『魔術協会』とも反発し合っている存在だが、それが互いに手を結んでいるのにはある理由がある。

 それは冬木に現れる聖杯が“英霊(サーヴァント)を召喚する”という、規格外の力を持っているからである。

 力あるモノには誰もが自然と一目置く。真贋や善悪すら棚上げにさせるほどの力をもった“冬木の聖杯”を見届ける事は、『聖堂教会』の中でも重要な役割の一つとされていた。

 

「キャスターの拠点が割れた。柳洞寺だ」

 

 と、聖母子像の前に佇んでいた司祭服姿の男が言った。誰もいないはずの礼拝室によく響いたその声は、まるで誰かに語りかけているようだった。

 

「へえ、マスターも居ねえのにまだ生きてやがったのか。あの女」

 

 すると一体どこから現れたのか、まるで声に反応したかのように礼拝室の長机に青い服の男が座っていた。気だるげに向けた司祭服への視線は明らかに退屈に満ちている。

 

「おそらく誰か別の人間をマスターにしたのだろう。瀕死であろうと神代の魔術師だ。偶然通りかかった者を仮のマスターに仕立て上げる事など造作もあるまい」

 

「違いねえ。で、どうする? 俺はあいつと一回やり合ってる。あんたの命令通りなら、まだ手は出さねえ筈だが?」

 

 意味深な青服の言葉に司祭服はにやけ笑いを浮かべながら言った。

 

「奴はどうやら地脈を利用して街の人間から魔力を吸い取っているようだ。今はまだ大きな問題は起きていないが、これから先に万が一という事も無くはない。それに『ランサーのマスター』は『キャスターを殺せ』という依頼を請け負っているからな。こちらの不手際で逃したというのなら、責任を果たさねばなるまい?」

 

「……義理堅いようなコト抜かしちゃ居るが、テメェは結局の所、この状況を遊び程度にしか考えちゃいねえんだろ?」

 

 尤もらしい男の言い訳に青服の男は思わず唾を吐く。持って回ったような男の言葉が、青服は余程気に入らないらしい。

 

「そうだとも。武人であるお前にとって戦いが最高の娯楽であるのと同じように、私にとって今の状況はこの上なく愉快なイベントの一つに過ぎない。楽しむ余地があるのなら、余すところ無く味わうだけだ」

 

 放たれた痛烈な嫌味に男はさも当然だと言わんばかりに首肯し、そして命じた。

 

「行くがいいランサー。必死に手に入れた淡い希望が手折られるのか、それとも降りかかる火の粉をもう一度撥ね除けてみせるのか……いずれにせよ、私にとっては非常に興味のある事柄だ」

 

 ◇

 

 門番ほど退屈な仕事は無い――召喚されてから三日目にして、マダラは早くもそう悟った。

 門番とは謂わば置物だ。敵が来る際には必要な存在だが、それ以外の時においてはただただ不要なモノである。

 敵が常に押し寄せて来るというのであればまだいい。だが片手で数えるほどの人数しか出入りしない寺の番ともなれば、その辛さはまさに地獄に等しい。

 サーヴァントであるおかげで眠気も空腹も感じないが、それが余計に感覚的な娯楽を少なくさせ、マダラの神経をすり減らしている。

 はっきり言って、彼の精神はかなり限界に近づいていた。

 

「……退屈だな」

 

 彼の口から思わずそんな愚痴が漏れる。まだ聖杯戦争は完全に始まった訳ではない。召喚されていないサーヴァントがまだいるせいで、ここ数日は戦いなど起こらないだろうとあの女は言っていた。だとすれば、この状況はしばらく続くことになる。

 それだけでマダラは目の前が暗くなったような気分を覚えた。

 

「――よう、いい夜だな」

 

 だからこそ、自分に声をかける存在が目の前に現れた時、彼は心の底からそれを歓迎したのだった。

 

 ◇

 

 柳洞寺に続く山門――その頂上に佇む男を青服の男、もといランサーはじっと見つめた。

 朱色の鎧と堂々とした雰囲気はセイバーをはじめとした三騎士クラスを連想させるが、騎士のサーヴァントは未だ自分(ランサー)以外召喚されておらず、その可能性はあり得ない。

 残りはキャスターを除いた三クラスだが、象徴となる乗機も狂った様子も見せていない事から敵のクラスは自ずと察することができた。

 

「お前、アサシンのサーヴァントだろ? それがなんでキャスターの根城なんかにいやがる」

 

「さてな。門番として雇われたから、というのはどうだ?」

 

 どこか投げやりな男の口調に、ますますランサーは混乱した。

 アサシンが敵であるキャスターの根城を守る? 敵のマスターは既に何かしらの協力体制にあるというのか?

 様々な可能性がランサーの頭をよぎる。

 だがそんな青い騎士の思考を断ち切るかのように、頭上の男が痛烈な言葉を放った。

 

「それより戦いにきたのだろう? 待つばかりの門番にもいい加減飽きていた所だ。怖気づいてないでさっさとかかって来い。小僧」

 

 ◇

 

 寺院の中から外を監視していたメディアは思わず身を竦めた。山門に現れた男は、かつて自分を瀕死に追い込んだ敵サーヴァントに間違いなかった。

 まずい。敵は自分の戦い方を知っている。幸いここ(寺院)が自分の工房なのが前回の戦いと違う点だが、相手が対魔力スキルを持っている以上、襲いかかる不安を拭い去る根拠としては力不足だ。

 いっそ今から自分もアサシンに加勢するべきかとも考えたが、万が一それでどちらもやられてしまっては元も子もない。

 メディアの心は未だ暗い不安に囚われていた。

 

 ◇

 

 『小僧』という言葉に敵は僅かな苛立ちを覚えたらしい。尖った殺意と共に鋭い視線でもってこちらをじっと見据えている。

 いい眼付きだ。待ちに待った戦いの空気を肌で感じる。

 内心でマダラが感心していると、青服の男は虚空から一振りの赤槍を手繰り寄せ、素早く構えた。

 

「槍兵か」

 

 敵はランサーで間違いないだろう。初戦から三騎士クラスと戦(や)れるとは望外だ。悪くない。

 

「じゃ――行くぜ」

 

 肉食獣を連想させるしなやかな動きで石階段を駆け上がると、ランサーはそのままマダラの腹部に向けて真紅の槍を放った。

 閃光にしか見えぬ速度で穂先が迫る。

 一瞬で腹部を刺し貫くかと思われたランサーの槍だったが、その軌道は目の前に割って入った瓢箪型の壁によって阻まれた。

 

「ッ!?」

 

 ランサーの顔に思わず驚きの表情が張り付く。

 神速の槍を拒絶した壁――それはマダラの右手に握られた巨大な団扇だった。

 

「……どうした? こんなものか?」

 

 嘲笑するような口ぶりと共にマダラは扇を振って槍を払うと、体勢の崩れた胴体に向けて鋭い回し蹴りを放った。大きな弧を描きながらランサーの身体が下の踊り場まで吹き飛んでいく。

 石階段にそのまま叩きつけられるかと思われたランサーだったが、空中で器用に体勢を立て直すと、難なく地面に着地する。どうやら蹴られる際にわざと自分から後ろに飛んでいたらしい。

 

「……やるじゃねえか。アサシン風情が、この俺と正面からやり合おうなんてよ」

 

 今にも噛みつかんばかりに口元を歪ませながらランサーが吼える。最初から格下と見下された上、あっさりと初撃を捌かれたのだ。戦士としてこれほど屈辱的な事はない。

 

 そこへ更にマダラが追い打ちをかけるように肩をすくめた。

 

「そうか。俺は少し失望したぞ。この世界の英霊というものがどんなものかと思ってみれば、存外大した事はない。柱間とはまるで比べ物にもならないな」

 

 脳裏に戦友の顔が思い浮かぶ。あれほどの強敵に出会う事は、異世界であっても不可能なのだろうか。

 

「……ああそうかい。ならこれからじっくりと味わわせてやるよ」

 

 侮辱に怒りを滲ませたランサーが再び迫る。風を巻いて走るその速度は、先ほどの接近がまるで遊びにすら思える速さだ。

 音すら置き去りにするランサーに対し果敢にもマダラは真っ向から立ち向かった。右手に構えた団扇を器用に振るい、襲いかかる槍の軌道を塞ぐように捌いていく。

 火花を散らしながら槍と団扇が激突し、真夜中の寺院に甲高い剣戟の音を響かせる。

 重と剛。幾重にも紡がれると思われる攻防だったが、手数を重ねるに従って徐々に差が付いてきた。

 

「……ッ!」

 

 横薙に迫った刃が団扇を抜いてマダラの腕を浅く切り裂く。既にランサーの攻撃スピードは、最初の一撃とは全く違う次元の物となっていた。

 

「どうした。こんなものなんだろ? ならまだ余裕だよな?」

 

 意趣返しの様に嘲笑しながらランサーが槍を振るい続ける。その間も槍の速度は上がり続けていた。

 ランサーのクラスには常に最速の英霊が選ばれると聞く。挑発の意味を込めた揶揄だったが、流石にこのまま続ければ、いずれ攻撃スピードに防御が追いつけなくなる。

 

 ――面白い。この世界の英霊とやらも存外、捨てたものではないらしい。

 

 迫り来る危機とは裏腹にマダラは自身の中にある闘争本能が高ぶってくるのを感じた。興奮が身体を駆け巡り、血液を沸騰させる。

 身体が徐々に熱を持ち、動け動けと己に向かって命じてくる。

 

 これだ! これこそが自分が望んでいた戦いなのだ!

 

 乾いていた心が急激に満たされていくのを感じる。砂の中に水が沁み込むように生の充足を実感する。一歩間違えば命すら危うい薄氷のような命のやり取りが、今は最高に心地いい。

 内に秘めた魔力(チャクラ)を引き出し、求める身体へと注ぎ込む。目の前の男と渡り合うには、どうやらある程度の力は見せなければならないらしい。

 

 現れてくれた敵への返礼として、マダラの己の手札を一つ明かすことを決めた。

 

 ◇

 

 決着はすぐにつく――ランサーは密かにそう考えていた。

 初撃こそあっさり防がれて驚いたものの、こちらがスピードを上げてみれば何のことはない。敵はすぐに防戦一方となり、そして今では追いつけずに手傷を負い始めている。

 マスターからは『一度目の戦いでは相手を殺すな』と厳命されているが、そんなのは知ったことではない。この気に入らない男には風穴の一つでも開けてやらねばとても気が済まない。

 ランサーの怒りに比例して槍の速度は更に速まっていく――このままではアサシンの身体は遠からず串刺しになる……かと思われた。

 

「テメェ……」

 

 不意にランサーの口から苦悶のような声が漏れた。

 先ほどまであれほど猛威を振るっていた筈の槍が、急激に外れ始めたのだ。

 確かに数合前までアサシンの動きは、槍の軌道について行くのが精一杯という程度だった。それが今では防御すらせず、全ての攻撃を見切ったかの様に回避し続けている。あり得ないことだった。

 

 見れば回避を続けるアサシンの目――先ほどまで墨のように黒かった彼の瞳が、今では勾玉の様な文様と共に深紅色に輝いている。それがどういう意味を持っているのかランサーには分からなかったが、この状況の原因になっている事だけは確信できた。

 

 攻撃が外れ始めたことで苛立ったランサーが、力押しの突きを繰り出した。豪風を突き抜けて赤光が夜闇に瞬く。

 だがそれはアサシンにとっても待ち望んでいた行動だった。

 彼は回避したばかりの槍の柄を団扇を捨てて握り締めると、そのまま持ち主のランサーごと階段の下へと投げ飛ばしたのだ。

 

 先ほど同様に体勢を立て直しながら再び踊り場へと着地するランサー。まるで体操選手の様な華麗な態勢だったが、今度はそれで終わりではなかった。

 

「火遁――豪火球の術」

 

 アサシンが印の様な物を両手で結んだかと思うと、口腔から巨大な火炎弾をランサーに向かって吐き出したのだ。

 襲いかかってきた炎の弾丸にランサーは僅かに目を剥いたが、すぐさま空中に小さな文字を描くと、目の前に魔力の壁を展開させた。

 

 障壁に火炎がぶつかり、夥しいほどの熱風と火の粉が辺り一帯を襲う。もし壁を張っていなければ、今頃ランサーの身体は丸焦げになっていた事だろう。

 力の拮抗は数秒で終焉を迎えた。互いの魔力は失われ、火炎と障壁がその場で淡く霧散する。

 

 魔力の壁から出てきたランサーが再び視線を頭上のアサシンへと向ける。そこには最初に抱いていた以上の疑問を含まれていた。

 

「貴様……一体何者だ?」

 

 彼が口に出来たのは、その一言だけだった。

 

 ◇

 

 メディアは思わず我が目を疑った。

 自分では重傷を負って退ける事しかできなかったランサーを相手に、あの男(アサシン)は一歩も引かないどころか、途中から明らかに優勢を保ち始めたのだ。

 アサシン(暗殺者)というクラスはその名の通り、不意打ちや闇討ちを得意とするサーヴァントが担うものだ。決して真っ向から敵に戦いを挑むようなモノではない。

 そう思ったからこそ、キャスターである自分はバックアップに回り、常に位置で優位が取れる山門に番を置いたのだ。

 だがその目論見は見事に崩れていた。それが良い方向なのか、悪い方向なのかは別として。

 

 ――ひょっとすると、自分は何かとんでもないモノを呼び寄せてしまったのかもしれない。

 

 メディアの嫌な予感を余所に、山門では再び戦いが始まろうとしていた。

 

 ◇

 

「俺が何者か……それは今の戦いに必要か?」

 

 さもつまらなそうにアサシンが言った。せっかくの戦いに水を差されたという顔。明らかに不満の表情だ。何か聞いたところで親切に答えてくれる様子ではない。

 戦士として自分も敵の意見に半ば同意したが、冷静な判断をしろという己の警鐘に従った。

 

 ランサーが素早く後ろに引き、大きく距離を取る。それは変化したアサシンの眼を警戒しての事だ。

 一般的に「魔眼」と呼ばれるスキルには様々な種類があり、簡単な催眠術や幻術をかける物もあれば、対象者を石化させるような宝具レベルの物もある。そしてそれらは一様に敵との距離が近ければ近いほどかける側が有利になるのだ。

 

 敵の眼を直接見ないように顔を逸らしながらランサーは考えた。あの眼には一体どんな効果があるのだろうか。

 攻撃を躱されたと言うことからして、見切りに近い能力があるのは間違いない。だが決してそれだけではないはずだ。

 ランサーである自分はクラス別のスキルとしてBランク相当の対魔力を持っている。並の幻術ならば効く事はない。だが宝具に近い特殊能力を持っているのならば話は別だ。下手に近づいて何かされればこちらが命を落とす事になる。

 

 ――厄介な事になる前に一気に決着をつける。

 

 ランサーは覚悟を決めた。

 

「確かにお前が何者かなんて聞くまでも無かったな。今から死んでいく奴の素性なんか知った所で何の意味もねえ」

 

 相棒である魔槍に魔力を注ぎ込んでいく。力がうねりを上げ、留め切れずに威圧感となって外に漏れていく。

 空気が震える。まるで自然がこれから起こる出来事に恐れを成しているかのようだ。

 

「お前は強かったよアサシン。だからこの一撃、手向けとして受け取るがいい」

 

 ランサーがすかさず間合いを詰めた。接近するこちらに再び火炎を吐き出そうとするアサシンだが、もう遅い。この瞬間、向こうの死は運命として確定したのだ。

 本当の名も知らぬ目の前の強敵に敬意を表しながら、ランサーは確殺の一撃を解き放った。

 

刺し穿つ(ゲイ)―――死棘の槍(ボルク)!」

 

 




以下のステータスが更新されました。

【元ネタ】NARUTO-ナルト-
【CLASS】アサシン
【マスター】メディア
【真名】うちはマダラ
【性別】男
【身長・体重】179cm・71kg
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力C 耐久D 敏捷A 魔力C 幸運D 宝具?

 ※現在、キャスターが裏切り防止のために全ての能力に制限をかけている模様。

【クラス別スキル】

気配遮断:B(A)
 サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。完全に気配を絶てば発見することは非常に難しい。本来ならばAクラスのスキルを持つアサシンだが、正面から戦う事を好む彼の性格に引っ張られてランクダウンしている。

【固有スキル】

魔眼:A
“写輪眼”と呼ばれる特別な一族だけが持つ魔眼。発動中は魔力を消費し続ける代わりに魔力の流れや状態を視覚として感知することができる他、目を合わせた者に幻術や催眠術を仕掛けたり、動体視力を向上させる効果を持つ。更にアサシンは“写輪眼”の上位種である“万華鏡写輪眼”を持ち、左右の目で特別な瞳術を発動できる。
(写輪眼のランクは覚醒したばかりの一つ巴でDランク、二つ巴でCランク、完成系の三つ巴でBランクに到達する。固有瞳術の発動にリスクを伴う通常の万華鏡写輪眼はA-ランクとして扱われ、リスクを排除した“永遠の”万華鏡写輪眼まで完成させて初めてAランクに到達する)

忍術:EX
 忍者たちが使用する諜報技術、戦闘術、窃盗術、拷問術などの総称。各流派によって系統が異なる。異世界から召喚されたアサシンの忍術はこの世界のものと違い、戦闘技術に特化している。

反骨の相:B
 常に己の理念や野望に従って動き、戦い続けてきた孤高の忍。同ランクまでの「カリスマ」や「皇帝特権」など、権力に関するスキルを一定確率で無効にし、サーヴァントにとって絶対命令権である令呪にもある程度の耐性を持つ。

心眼(真):B
 長きに渡る戦いの中で培ってきた洞察力。窮地において自身の状況と相手の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す“戦闘論理”。逆転の可能性が1%でもあるのなら、その作戦を実行に移せるチャンスを手繰り寄せられる。

【宝具】

 不明。

【Weapon】

大団扇
霊木から削り出された神器で、うちは一族の長が代々受け継いできた武器。その表面は頑丈で、飛び道具や物理的な魔術ならば受け止めて跳ね返すことが出来る。

【解説】

 木ノ葉隠れ創始者の一人。最強と謳われたうちは一族の生まれで、当時の一族を纏め上げたリーダー。
 世界中の隠れ里に最強の忍の一人として名を知られている伝説の忍で、「倒せるとしたら柱間以外には存在しない」とまで言われている。
 同じ六道仙人の血筋で後に初代火影となった千手柱間とは、何度となく戦場で闘ったライバル。
 千手が雇われば、うちはが雇われたとされ、当時の忍世界において最強と謡われた彼に唯一対抗できたと言われている。
 死の間際に究極の瞳術と言われている“輪廻眼”を開眼している彼だが、今回は全盛期である戦国時代の姿で召喚されたため、輪廻眼は持っておらず、マスターであるキャスターが魔力供給量を著しく制限しているため、生前の力を殆ど発揮できていない。
 本来、別世界の人物である彼が聖杯戦争に召喚されることはないのだが、触媒の力と「サーヴァントによるサーヴァント召喚」というルール違反によってこの世界へとやって来た。
 本編終了後であるため本人が聖杯に掛ける望みは特になく、またキャスターのルール違反によって強引に口寄せされた事を少々不本意に思っているが、強敵と戦えるならばと渋々契約に従っている。

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