裏稼業とカカシさん(旧題:裏稼業の何でも屋が出向く先には必ずカカシが待っている件)   作:chaosraven

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 気付けば12月になっておりました()
 仕事の調子は上がらないしプライベートも全然だしと、良い事無くて気持ちが死んでます。
 極め付けは社歴一年以上の人は働きに関わらず冬ボ一律30万貰える中、今年度中途入社のワイは4万(ここから控除が引かれる)という。モチベ起きねえしやる気下がるわぁ・・・。

 という個人の愚痴でお目汚ししてしまいましたが、書かずには居られなくて、どうかご容赦ください(涙)


 ちなみにコラボ先のコチラ→『https://syosetu.org/novel/186365/87.html』を先に呼んで頂けると導入がスムーズです。
 今回12000字越えのボリュームになりますので、お手隙のタイミングでどうぞ。


-84-"Two-up"/04 Not Found

 

 

 

 ————ヘンブリー・ステイン強襲作戦の2日前

 フレイム・スコーピオンズ社 UR-5552地区にて

 AM11:00

 

 公的な存在を秘匿され、公的に出来ない性質の任務の遂行を任される特殊部隊。その名を『404小隊』。

 彼女達はグリフィンから密命を受けて、グリフィンのライバル企業の管理区域に潜入して仕事に当たっていた。

 

 

 ヘンブリー・ステイン、彼女達が調査を依頼された標的。

 元々は薬物商。取引がグリフィンに露呈しお釈迦にされた後、数年に渡る潜伏期間を経て今度は武器商人としてビジネスを始めた男。

 懲りないと言うべきか、それとも商魂逞しいというべきか。一度は大取引を叩き潰されたのに、尚もウラで商人をしようという男の想いはどんなものなのか。少なくともヤワなメンタルではない。

 むしろウラじゃなくてオモテで商人やる方が、必要以上のリスクを抱えることも無く堂々と商売出来たのでは?

 

 隊長の45は提供された事前情報からそのような事を思った。

 

 

 現在、彼女達はヘンブリーが拠点とする街に潜入し、二手に分かれて調査を行っていた。45と416、9とG11のツーマンセルである。

 両ペア共に、先の任務にてI.O.P.のペルシカリアから齎されたストレージ機能内蔵の外骨格をSMGの二人が携行しているため、非常時にはいつでも武器を取り出せる。

 自衛の備えを万全にした4人は、変装用のフェイスマスクを装着し、街の雰囲気に合った服装を纏い、サブアームの拳銃とナイフを物理的に隠し持つ形で任務に当たっている。

 ちなみに外骨格は、UMP姉妹が肩に掛けたバッグの中に折り畳まれた状態で仕舞ってある。

 

 

『・・・それにしても、ガラの悪い奴ばかりね』

 

 

 人形間通信で416が45に言った。

 それはそうだろうと彼女は思う。

 

 裏社会でビジネスを展開している人間が、表社会で素性や商売を誤魔化しながら生き抜くのは並大抵の事じゃない。それを可能とするにはまず素性を覆い隠すベール・・・つまり周りに怪しまれない様にコネクションを作る必要がある。

 それにベールは常に手入れしなければいずれボロボロになるわけで、当然ながら綺麗な状態・・・周りとの関係を維持するのにはコストが掛かる。賄賂なり土産なり、形は様々に変わるとして、とにもかくにも金が無い事には始まらない。

 そして、金と共に自身がウラでどれだけ勢力を構築出来ているかも重要なポイントになる。力が弱くては相手も舐めて掛かる。コネクションを作る以前の話なのだ。

 

 ヘンブリー・ステインという男の場合、裏社会で生きてきた経歴こそ長いものの、今の主事業(メインワーク)である武器商としては新顔の部類だ。

 先達の武器商が何人もいる中で新たに参入したという現状で、とてもじゃないが表社会で堂々と基盤を築く余裕は無い。

 

 要するに、今の身分相応の土地に居を構えていると言う訳だ。

 

 

『ヘンブリーには分相応よ。それより分かってると思うけど、くれぐれも目立たない様にして頂戴』

 

『ええ』

 

 

 彼女達は歩を進めた。

 全体的に淀んだ空気感、欲望がそこら中で渦巻いてる様な、ただ立っているだけでも胸焼けを起こしそうな雰囲気。

 元々の出自故か、いつもの顔で平気そうに進む45とは対照的に、416は少しだけ顔を顰めていた。まぁ、どこに行っても途切れる気のしないタバコの匂いが嫌だったというのもあるかもしれないが。

 

 暫く街中を探索していると、下卑た笑みを浮かべながら男が二人に話しかけてきた。

 

 

「へっへっへ、よう嬢ちゃん達。ここらじゃ見ない顔だな? 稼げる仕事があるぜ、どうだい?」

 

 

 親指と人差し指で丸を作って笑う男。

 416は生理的な嫌悪感を感じ一瞬身構えるが、さり気なく45が手で制すると人好きのする仮面の笑みで答えた。

 

 

「お誘いありがとう。でも私たち、仕事を探しにきたんじゃなくてお買い物しに来たの。あ、でもぉ・・・」

 

 

 —————私達が行きたいお店とぉ、お店の人の事詳しく教えてくれたら、お礼にちょっとだけお話聞いてあげてもイイよ?

 

 

 隊長の口から出た言葉、そしてその声のトーンに416はギョッとした。何故なら45はその瞬間、上目遣い・ちょっぴり膨らんだ頬に人差し指・ちょっぴり尖らせた唇という、典型的なおねだりポーズと声色を使って男にアピールしていたからだ。

 というか彼女の口ぶりからするに、漏れなく私も付きあわされる予感がしてならない。冗談じゃないぞ、こんな野郎の元で”稼げる仕事”なんて絶対ロクでもない事だろうに。

 危機感から逃げようと体が動く416。しかし腕が抱え込まれて逃げるに逃げられなかった。

 

 状況的に間違いなく逃げ出そうとする416をよく理解していた45は、416の左腕に抱きつく形で彼女をキープ。気付いた時にはもう遅く、完全に巻き込まれる状況となってしまった。

 

 そして男に向けてウィンクし、一言。

 

 

「行こっ、お兄さん♪」

 

「お、おうよ・・・ヘッヘッヘ」

 

 

 という事で男の勤める場所・・・二人の想像通り目的地はロクでもない仕事場(娼館)だったのだが、男の手引きで奥の事務所らしきところへ招かれると、仕切りで仕切られた応接スペースのソファーへ掛ける様に促される。

 ここまで連れてきた男はスカウトマンだった様で、事務所にいた別の男に二人の対応を引き継ぐとまた外へ出ていった。

 あれよあれよという間に”そういうお店”の奥まで来てしまった二人。だが先ほどまでとは違い、416も落ち着いた表情、パット見仲の良い女友達に着いてきた素人という体でソファーに座っていた。というのも————

 

 

『ごめーんね。なんか手っ取り早く怪しい人の所から情報とったほうが早そうでさ♪』

 

『アンタねぇ・・・ホンット良い性格してるわ』

 

『だいじょーぶだいじょーぶ。ナイン達にも私の居場所は伝えてあるから。さっさとヘンブリーの居場所を聞き出して、後は適当に時間稼いで隙を見て()()()()眠らせるわ』

 

『どこにそんなモン・・・あぁ、そういえば外骨格(アレ)に仕舞えたわね』

 

『そーいうこと♪』

 

 

 というやり取りを歩きながら無線でしていたためである。

 戦闘のプロである彼女達から見て、目の前の男に室内戦の心得は無い。何処かに拳銃を隠している様にも見えないし、キョロキョロ見回すフリして軽く応接スペースをチェックしたが、仕込みも見当たらない。

 となれば、45が召喚した瞬間彼女らの手元に銃が来るため、万が一にも抵抗されるより早く相手を堕とせると見ているわけだ。

 

 

「さて早速だが、君たちはウチのスカウトに応じて来てくれた女の子達っていう事でイイのかな?」

 

 

 採用担当者・・・といっても暗いトーンの着崩したスーツを辛うじて不潔感が出ない様に整えてる程度なので、はっきり言ってオモテの女性だったらまずこの時点でヤバいところに来てしまったと危機感を感じさせる男。

 おまけに白髪まじりの黒髪を整髪料でバックに撫でつけ、口元の無精髭も渋いを越してワイルド過ぎるため、結局その道の男にしか見えない。

 自身の格好が相手に与える印象を自覚してるのか、喋りかける声色だけは優しいトーンではあった。こんな店にいる時点で欠片も信用に値しないが。

 

 して、問いかけられた45はというと、うーんと言いながら口元に人差し指を当て、あざとさ全開で答える。

 横で座ってる416はその間、彼女の本性と大凡かけ離れた媚びる様な話し口調に内心青筋を立てていた。

 

 

「スカウトに応じてここに来たのは事実だけど、仕事を受けるかどうかの前に一つ条件があるの。

 私達、ここには”お買い物”しに来たんだけど、肝心のお店がいくら探しても分からなくって。

 さっきの人には、お店の人と場所のことを詳しく教えてくれたらお話聞いてもイイよ?って言って、でここに来たの」

 

「お店・・・? それはどんなお店なんだい? ウチはこの街じゃそれなりに長くやってる方だから、多分買い物の助けになれると思うよ」

 

 

 くたびれた顔で笑う男。多分、本音ではめんどくせえなとでも思っているのかもしれない。

 先にも述べた通り、男が出てきた時点で人並みの危機意識を持ってる者は顔が強張ったり逃げ道を探すなど、本能から来る行動を無意識にするものである。ここに来た時点で逃がす気は無いにせよ。

 そうした反応を二人とも見せなかった時点で、男の中では二人とも世間知らずでルックスの整った女という認識に落ち着いた。口八丁手八丁で幾らでも丸め込めるだろうと。

 そのため、男はある可能性を失念していた事には気付けなかった。

 

 

 この街この地域の管理者がもし()()()()()()()()()()()()()P()M()C()であったなら、男はまた違った見方のもと二人に一抹の警戒心を抱いていたかもしれない。

 だがこの地域を、この街を管轄するのは、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()P()M()C()である。その名は『FLAME SCORPIONS(フレイム・スコーピオンズ社)』。

 戦術人形が人間の兵士のシェアを奪いかねない、その情勢に逆らいながらもなお大手として立ち続ける企業。ここはその庇護下にあった。

 そのため、オモテもウラも問わず住人達の人形への印象はあまり良くない。単純な労働力としてのA-Dollはともかくとして、戦闘用のT-Dollに対しては言わずもがな。

 

 つまり、この男は”戦術人形(T-Doll)”という存在をあまり見慣れていない。加えて仕事場の場所が場所なだけに、PMCの兵士たちも武装した姿での巡回ではなく完全にオフの”客”として来ることがほとんどである。

 故に、二人が自分程度簡単にのして仕舞える戦術人形であるなど考えもしていなかった。

 

 それが、男の身を危機に追いやった。

 

 

「そーお? じゃあ教えてもらおっかな。『ヘンブリー・ステイン』っていう男の人を探してるんだけど」

 

「!? キサmむぐッ!」

 

 

 女の口から出たのは、最近街にやって来た『ウラの武器商』の名前。どう考えてもウラに通じた目的を持ってやがる曲者だ。

 そう思った男は、しかし声を上げる間もなく、音も無くテーブルに飛び乗った416に手で口を塞がれる。直後笑顔の45に、いつの間にか握られていた麻酔銃(拳銃)を顎の下に突き付けられ、完全に抵抗出来なくなる。

 冷たい金属の感触が直に肌に触れている。416の手によって視野を遮られた死角で。

 

 男は目線だけを動かして二人を見た。

 さっきまでの雰囲気、特に45のルックスにモノを言わせたあざとい気配は欠片も無く、けれども変わらず浮かぶその笑みが、例え自分が撃ち抜かれたとて形を変える事など無いと、男は本能で理解してしまった。

 

 自分の生殺与奪は既に二人が握っている。何処かに拳銃でも隠しておくべきだった、武器を部屋に仕込むべきだったと悔いても後の祭り。冷や汗を流し、恐怖に僅かに身を震わせた。

 

 とりあえず話を聞いてくれる程度の余裕はあると見て、45は男に小さな、それでいてあざとい声で尋問を始める。

 

 

「ゴメンね? 仲間の人呼ばれると厄介だからこうしちゃった。

 さてと、ヘンブリーの事もちゃんと知ってるみたいだし、お互い時間も勿体無いから早速聞かせてもらうわ。大声上げたり抵抗しようものなら、その素振りを少しでも見せた瞬間容赦無く撃ち抜くから。

 薄々感じてると思うけど、私の引き金って結構軽いの♪

 貴方がダメなら他の人に聞けば良いだけだしね」

 

「・・・」

 

 

 グッと押し込まれる銃口。硬いものが皮膚に押し込まれる痛みに呻くものの、なんとか45を見て一度頷く。

 脅しでもなんでもなく、逆らえば本当に殺すと理解したと見て、改めて45は男にヘンブリーについて尋ねる。

 慎重に416の手が離され、男は徐に口を開き始めた。

 

 

「・・・ヘンブリーは大体4ヶ月前にココに来たらしい。武器屋にパーツを卸してる昔からの客が嬢に言ってたのを、口伝てに聞いた。店の場所は、此処から8km東に行った所にある、PMC(スコーピオン)が持ってる物流倉庫近くの貸倉庫。ミドルクラスの倉庫を借りて、武器をやり取りしてるとか言っていた」

 

「ミドルクラス?」

 

 

 ミドルということは、ラージもスモールもあるということ?

 そう言いたげな顔をした二人。

 

 

「倉庫のサイズで料金が変わるんだ・・・余剰になった建屋をスコーピオンが貸してる」

 

「へぇ。でもそれ、統括管理者のスコーピオンがウラの武器商に倉庫貸してるってこと? 表沙汰になったらまぁまぁなスキャンダルじゃないかしら?」

 

 

 仮にも地域の管理者が裏社会の商人と癒着関係なのが知れれば、オモテの民衆から叩かれる未来しか見えない。

 グリフィン(同じ立場の会社)から仕事受けてる自分達が言うのも皮肉だが。

 

 問われた男も二人の立場や正体を既に大凡察してるようで、鼻で冷たく笑い答えた。

 

 

「・・・ハッ、こんな街にいる時点で察しろよ。ヤツはなんだかんだ商売が上手いらしくてな、この辺を管理してる支部長とはズブズブだって話だ。実際、ヤツが手掛けた武器の質は良いらしい。まぁこれも兵士とヤッた嬢からの口伝てだがな・・・」

 

 

 さ、言える事は言ったとばかりの顔。まだ言える事は無いかと再度銃口を押し付けるものの、今度ばかりは男の冷めた顔は変わらず。

 二人は一瞬顔を見合わせアイコンタクト。男にこれ以上の用は無しと結論を出し、45は麻酔銃の引き金を引き絞った。

 

 

「っ!? て、テメェ・・・約束、が、ちが・・・」

 

「安心して。即効性の強力な奴を使った麻酔銃よ。死にはしないわ」

 

 

 45の言葉を聞き終えたかどうかも分からぬまま深い眠りに落ちる男。

 静かに体をソファーに横たわらせると、45はストレージから催眠ガスを噴射する球状のツールを取り出す。

 

 仕切りから僅かに顔を出して様子を伺うと、事務所内の人の多い所に向けてソレを転がした。

 コロコロと向かっていく球は程なくカシュっという音を立てて噴射口を開き、従業員達が何だと思う暇も与えず勢い良くガスを噴いた。

 

 

「!?」

 

「なんっ、ゲホ、ゲホ・・・」

 

 

 咳き込みながら次々に昏倒していく従業員達を尻目に応接スペースを出て、二人は悠々とした足取りで裏口から店を後にする。

 

 暫く歩き、やがてヌルリと溶け込む様にある路地裏に入ると、路地を挟む片側から生えた換気ダクトに手を掛け屋上へ上る。

 屋上から建物に入り、階段を降ったフロアのある一室へ来ると、45が用意していた鍵を開けて中に入る。中に敵が入り込んでないのを確認すると即座に二人はマスクを破り捨て、先に45が着ている服を地面に脱ぎ捨てる。その間416は警戒に入る。

 インナー姿になった45は手早くストレージから取り出した仕事着を身に纏い、証拠となる服やマスクをストレージに仕舞って完了。続いて役割を交代し416も着替えに。その際瞬間的に45からある一点を射殺す様な視線を向けられたが、416は鼻で笑って返す。

 

 二人の用意が整ったところで誰かが部屋をノックした。

 416は消音器(サプレッサー)を着けた拳銃を構えて側に控え、45が扉の外の気配を伺う。とそこへ人形間通信が彼女達の頭に割り込んできた。

 

 

『お待たせ45姉。私とG11だよ』

 

『・・・』

 

 

 相手と繋がっている回線を介し、電子的に外にいる存在を調べる。

 ・・・結果、間違いなく味方の信号であるのが確認出来たため、45は銃を下ろす様416に指示してそっと扉を開けた。

 

 

「おかえりナイン、G11」

 

「ただいま45姉」

 

「眠い・・・どうせ夜まで動かないんでしょ? 寝てて良い?」

 

「アンタって奴は・・・」

 

 

 言うや否や床に寝っ転がって寝息を立て始めたG11を見て、蹴り起こしたくなる気持ちになる416。

 が、とりあえずはこれからの動きを45に聞くほうが先と判断し、これからの方針を問うた。

 

 

「で? あの男の拠点は分かった訳だけど、いつ動くつもりでいるのかしら?」

 

「もちろん夜中よ。ここは管理者のおかげで人形ってだけでも悪目立ちするんだもの。いつもの様に闇に紛れて仕事をする、それだけよ。

 ところでナイン。さっきメッセージで送っておいたスコーピオンの物流倉庫だけど、場所の見当はついた?」

 

「もっちろんっ。今からデータ転送するからちょっと待ってて」

 

 

 程なく、ナインから二人にデータ受信のリクエストが届く。

 許可して受け取ったデータを展開すると、どうやらヘンブリーが借りているミドルクラスの倉庫とやらは区画の一番外れにあるらしい。

 確かに、下手に中心に近いところに倉庫を設けても人の目に付きやすくなる。それよりも外れにあって人流が少ないところの方が都合が良いだろう。

 

 それは、これから潜入を試みる404小隊にとっても同様。

 悪い笑みを浮かべた45はこう言った。

 

 

「それじゃあ明朝0時に行動開始よ。それまで交代で寝て、余計なキャッシュの整理でもしておきましょう。各々道具(ツール)のチェックも忘れないで」

 

「「了解」」

 

 

 

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 ヘンブリー強襲作戦前日

 AM00:40

 

 0時ちょうどに拠点を出た4人は、街を巡回している兵士たちを躱しながら物流倉庫区画へ辿り着いた。

 

 流石に会社の物資を管理する場所なだけに、巡回してる兵士の数は多い。しかし、節電のためか所々の照明が最低限の明るさしか放っていないため、生身の人間ではどうしても警戒網に穴が生じてしまう。

 

 ましてや、この街を管理しているのはウラの商人とズブズブになってるとされる支部長なる人物。兵士全員にセキュリティ対策で暗視装置を支給するなんてことはしていなかった。兵士たちは目視と頼りない照明だけで敵の接近を探知しなければならない。残念ながら、そこに疑問を持つ様なプロ意識の高い兵士もこの街にはいなかったのだが。

 

 

 4人はハンドサインと人形間通信を活用し、影と同化しながら区画の奥へと進む。

 

 区画に建てられた全ての倉庫建屋は、セクション毎にアルファベットでAからLまで割り振られ、更に一棟ごとに番号が01から09までナンバリングされている。

 ヘンブリーが借りている倉庫はJからLまで振られた貸倉庫区画にあり、その内ミドルクラスの倉庫はK区画に建っている事が分かっている。

 

 貸倉庫と言うには当然借り手を募集する訳だから、区画のどこが貸倉庫なのか等、その辺りの情報は全て街のWebサイトに堂々と掲示されていた。

 なんならK区画で使用中になっている倉庫は現在K-03倉庫一棟のみ。他は全てフリーになってるのも確認済。

 

 順調に調査が進んでいるせいであからさまに誘われてる様にも感じ取れるが、目的の人物は過去に大枚叩いて整えた取引をおじゃんにされた男である。薬物取引ともなれば、それが失敗した時に抱える負債は首吊りを覚悟する位の規模になっても可笑しくはない。

 現に武器商として再びウラで活動再開したのがつい最近なのを鑑みるに、恐らくヘンブリーは潜伏期間中なんとか積もった借金をチャラにしてやっと新たな事業を興したばかりと取れる。

 もちろん憶測の域を出ないものの、スケープゴートを用意して撹乱を図れるほどの財力(よゆう)はあの男にあるか?

 ・・・無いとは言えないが、その可能性は高くはないだろう。

 

 45が結論を下すと同時に、4人はK-03倉庫の近くに来た。ここだけ貸倉庫の割に周囲を巡回する兵士の数が他の倉庫より数人多い。囮でなければ本命はココにある。

 

 再びハンドサインをメンバーに送った。ツーマンセルに分かれ、別方向から潜入する。

 昼間と同様45と416・ナインとG11に分かれると4人はアイコンタクトをし、得物を携えて建屋に忍び込んだ。

 

 

『うわぁ・・・なんで真っ暗なんだよぅ。現役で稼働してるんじゃないのぉ?』

 

『確かに真っ暗だね。関係者は皆出払ってるのかな?』

 

 

 扉をそっと開けてみれば、非常口灯以外の明かりがほとんど無い内部。人形であっても通常の個体では慎重に動かなければ即何かに躓きかねないほどの明るさ。人間なら尚更。つまり、パット見中は無人。警備をするなら明かりを全部消す意味が無い。態々守る側が不利な状況に持っていくなど、狂ってるか余程の奇策以外には考えられないからだ。

 G11が早くも泣きそうな声で回線越しに呟く中、ナインは緊張感が滲んだ声色で言った。

 

 

『こっちも真っ暗。これじゃ何かあっても碌に見えやしないわ。ナイン、G11、暗視装置を着けなさい。416もほら』

 

 

 45はストレージから二人分のゴーグルを取り出し、片方を後ろにつく416に手渡した。

 装着したゴーグルの電源をオンにすると、目視で捉えた闇が嘘の様にクッキリと世界を映し出す。

 

 416も正しく装着出来たのを確認し、再び武器を持って進み始める。

 倉庫は一階にコンテナごと搬入出来るような広々としたスペースがあり、そこからキャットウォークを伝った先に小さく設けられた二階のミニ建屋が事務所の様である。

 建屋の構造自体は同じはずだから、このだだっ広い空間は本来は物資がズラッと並んでいるのが正しい光景なのであろう。

 だが実際には、疎らに等間隔で置かれた搬入用のコンテナが入り口付近に一列に並び、奥へ行くごとに仕入れたものを検品したり新たな買い手のもとへ送り付けるための梱包作業スペースまで、一連の作業工程がライン化された状態で設営されていた。

 

 

『・・・新顔、と言う割にかなり用意が良いようね。不自然だと思わない?』

 

『同感。例の男の裏に何かあるかもしれないわ』

 

 

 とりあえず作業ラインは置いておき、キャットウォークから二階の建屋へ向かう二人。ちょうど反対側から潜入したナイン達も同じ事を考えたようで、程なくして建屋の前で合流した。

 明かりは点いておらず、中で何かが動く気配も無い。しかし中に関係者がいる可能性はあるため、45はドアノブに手を掛ける前にメンバーらへアイコンタクトを送る。

 全員の用意が整うと同時にゆっくりノブを押し、扉を開ける。即座にナインと416が内部へ銃口を向けクリアリングをするが、敵の反応は無し。

 

 

『行って』

 

『『了解』』

 

 

 足音を立てず、ゆっくりと中へ入る4人。

 ファイリングされた書類フォルダが並ぶ棚、ソファーの裏、事務机の下など、隠れられそうな所を隈なくチェックしていくが敵の存在は無し。

 ひとまず銃を下ろした。

 

 

『警戒は怠らないで。何か手掛かりになりそうなモノを探しましょう』

 

 

 早速45は棚からフォルダを取り出し、パラパラと中身を検める。

 しかし赤外線の反射で視界を確保するゴーグル越しでは、読めない事は無いがかなり読み辛い。

 とりあえず、辛うじて読み取れた文字にヘンブリーのフルネームがあり、流し見たところそれがファイリングされた書類の殆どに記載されているのを確認した。

 ヘンブリーがこの倉庫を使っている確たる証拠である。

 

 

『だけどこの暗さじゃ、棚の中の書類を調べるにも限界があるわ。調べるならそこのPC使うのが一番手っ取り早そうだけど・・・』

 

『ウィルスとか仕込まれてたら怖いよね・・・』

 

 

 こんな仕事をしてるのだから当たり前だが、侵入者に対する迎撃策が講じられていても何らおかしくない。

 腐っても電子戦モデルである45としては、そんじょそこらのウィルスには負けないとはいえ。

 下手打って行動不能になるとメンバー全員に大きなリスクを抱えさせるため、さてどうやって詳しく調べてこうかと思案し始めたその時、G11が気怠げに言った。

 

 

『・・・いっその事、PCや書類をストレージに丸ごと仕舞って持ってっちゃえば? そうすれば早く帰れるよ』

 

『『『・・・それだ!』』』

 

 

 この日、K-03倉庫に設置していた全てのパソコンと電源コード、そして情報源となり得るあらゆる書類が丸々姿を消した。

 

 

 

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 AM03:14

 

 夜も明けきらぬ内に拠点へ帰ってきた404小隊は、室内のクリアリングを終え電気を点けるや否や即座に()()()()きたパソコンや書類を床に広げ、片っ端からデータチェックを始めていった。

 今回ばかりはG11もサボる事を許されず、早く寝るためのもう一仕事として頑張って紙の書類を読み漁っていた。

 

 暫し紙を捲ったりカチカチクリックする音だけが響いていたその時、PCを当たっていたナインが45達を呼んだ。

 

 

「45姉、みんな、ちょっとこれ見て」

 

 

 ナインが指差す画面には、ヘンブリークラスの武器商には到底見合わない数と種類の武器のリスト。それと掛かった経費等を記載した請求書のデータ。更新日時は今日から最も近い。

 搬入搬出のタイミングこそ少しずつズレてはいたが、それら全てが一度はK-03倉庫に集められていた事が記されていた。

 金額も莫大で、前金として総額の半分が既にヘンブリーの口座に振り込まれてるのも分かった。そして、その武器の送り先は————

 

 

「・・・間違いないわね。ヘンブリー達はグリフィンの『R20地区』に向かってる」

 

 

 無人で、最低限の明かりだけ点けて真っ暗な倉庫。これだけの額が動く取引となれば、他ならぬヘンブリー自身が取引に出向くのは道理。

 UR-5552地区からグリフィンのR20地区には、交代する時や給油、仮眠時間を勘定すると車でも一日は掛かる。ここはグリフィンとの境界線から離れており、R20地区も前線から離れた内地のためだ。

 

 

「ここからの距離を考えるとすぐに動いた方が良さそうね。パクってきたのも一旦下ろして、任務に持ってくもの整理しないとだし。皆、荷物をまとめて出発するわよ」

 

「ふぇぇ、まだ寝れないのぉ・・・?」

 

「車乗ったら寝てて良いから早く行くわよ」

 

「もう少しだから頑張ろっ」

 

 

 押収品をストレージに分担して仕舞い込むと、4人は速やかに拠点を出てそのまま街を脱出する。

 地区の外周壁から少し歩くと、潜入する際にカモフラージュを施し停めておいたハンヴィーと再会。45が運転席に乗り込み、他の3人はカモフラージュのために車体に付けていた現地の草や枝を取り払っていく。

 程なくイグニッションし、アイドリングを始めたハンヴィーに乗り込むと、45はクラッチを合わせて発進。10分ほど慣らし走行をした後、アクセルを踏み込みスピードを上げた。

 

 

 


 

 

 

 ヘンブリー強襲作戦実行後

 PM07:03

 

 ハンヴィーで移動する事丸一日と数刻。途中何度か給油をしたり、小隊の支援者(エンジニア)の元を訪ね、パクった荷物を下ろしたり義体の簡易メンテやキャッシュクリーニングをしてもらったり、潜入時には持って行かなかった火器類をメインの拠点に取りに行ったりと、仮にドンパチになっても対応出来る様に寄り道を経て、ようやくR20地区へ到着した。

 

 入場ゲートの人形や監視システムはお得意のハッキングで誤魔化し(クルーガーからの裏手引も込み)、堂々と地区内に入った彼女達はスラム街に車を乗り付け、カモフラージュ工作の後武器を取って目的地まで歩いていた。

 

 既に夕陽が遥か地平の向こうへ沈み、月明かりだけがまともな光源になる荒れ果てた土地。過去の大火事以来まともな復興が行われることもなく、今日に至るまでその当時のままを残していた。

 居住区との境目に設けられたバリケード。これは『火事による劣化のため、焼け残った建物も崩落の危険がある』という名目で、人の往来が出来ない様居住区とを区切る形で建てられている。だがその上に巻かれた有刺鉄線は、居住区ではなくスラム側に針を向けている。

 つまるところ居住区→スラムではなく、スラム→居住区への人の立ち入りを阻止したい思惑が明け透けになっていると言う訳だ。まるでグリフィンが守るべき住民の中にお前達(スラム街の住人)は入っていないと言わんが如く。

 

 地区の状況を一通り見て回り、案の定思った通りの様だったと理解した404小隊の面々。彼女達はどことなく仏頂面を浮かべ、けれども警戒だけは怠らずに歩みを進めていく。

 

 人の抱える闇、あるいは欲望というべきか。それがこの様な形で表層化した()()になっているR20地区。企業であり、利益を最重要と捉えるPMCといえど、流石にここまで選民思想的行政がまかり通る状況をクルーガーは良しとはしないだろう。

 けれどもこの状況を打破しきれない理由。それはこの地区の指揮官がG&Kのスポンサーの血縁者であるため。

 下手に左遷などすれば会社の資金繰りに影響が出る。ましてや今、終わりの見えない鉄血との戦いを正規軍から委託されているところなのだ。ただでさえ何をするにも金は掛かるし、軍事行動は尚のこと金を食う。出資者を失うのは出来る限り避けたい、クルーガーは経営者として難しい問題を抱えていた。

 

 だが、そんな事情当然スラムの住人は知った事じゃ無い。1日を生きるにも困る現状をただ手を拱いて見ている時点で、この環境を生み出した指揮官(ちょうほんにん)と同罪だ。

 そしてそれは概ね、今こうして動いている彼女達にも共通した感想であった。もちろん、簡単な問題じゃないことは理解しているが、そう易々と割り切れる話ではない。普段は眠たげなあのG11ですら、自身の過去の成り行きから冷めた目で周囲を見ていた。

 

 

「・・・さて、かつてこの地区に建ってたらしい『教会』までもう少しなんだけど、こんな瓦礫ばかりのところで本当に見つかるのかしらね」

 

 

 沈黙を最初に破ったのは隊長の45。いつもの柔和な雰囲気の仮面を貼り付けたまま、胡乱げに呟いた。

 

 

「でも、なんか資料を見た感じレンガで出来た建物だったらしいし、輪郭くらいは残ってるんじゃないかな?」

 

 

 姉の言葉に明るさを持った声で答えるのはUMP9。その手には端末があり、試しに検索したところその様な情報が出てきたらしい。

 

 

 R20地区へ向かってる道中、具体的には今から数時間前のこと。クルーガーから45の端末へ直接通信が入った。

 取引の為にR20に向かっていたヘンブリー本人を強襲し、拘束して尋問したところ、女の依頼主から『教会』に武器を運ぶよう頼まれたという証言を得たとのこと。

 既に武器を卸すヘンブリーは捕えたが、ヘンブリーと取引を試みた女が『教会』に現れるかもしれない。無論あれだけの武器をたった一人で取りに来る訳はないという事で、報酬増額を条件に武装強化の上引き続き調査を続行する事になったのだ。

 

 クルーガーはこの地区の指揮官がコネを使って、既に現地に向かってる正規の調査員を追い返すんじゃないかと疑念を抱いてるらしく、万一そうなっても対応出来る様に404を現地に残しておきたい狙いがある様だ。45はやり取りの中で垣間見えた彼の本音を察した。

 

 

 過去の位置座標に従い、教会までの道のりを先導していた45。その彼女の目にふと、暗い中目立つ白い何かが写り込んだ。

 

 

「・・・誰か来るわ。隠れて」

 

 

 二手に分かれ、道の端に避けられた瓦礫に身を隠す。

 聴覚感度を高めて暫く待っていると、段々荒い呼吸で白い何かが近付いてきているのが分かった。

 白いモノの中身は人間の男らしい。その姿はグリフィンの住民に根付く常識とはかけ離れたものだったが。

 

 頭から足までを隠す大きな白い布。視野を得るために目だけくり抜かれたその外見は、どう見てもまともな思考が出来る人種には見えない。カルト教徒の正装と言われる方がまだ納得がいく・・・と考えて、45達の目的地が教会なのを思い出す。

 

 教会と教徒、息も絶え絶えで此方に向かってくるこの男は実はこの件の関係者かもしれない。

 

 

『私がアレに仕掛ける。皆は拘束手伝って』

 

『『『了解』』』

 

 

 男が彼女達の潜む瓦礫を走り去るまで3、2、1・・・

 

 

「ぐはっ!」

 

 

 男が通り過ぎる寸前ぬるりと影から45が現れ、首筋目掛けて折らない程度に勢いよく回し蹴りを見舞った。

 つんのめり、そのまま倒れ込む男へ三人が駆け寄り、あっという間に手足を縛って捕らえた。

 

 

「なんだ!? なんで!?」

 

 

 元々気が動転していて、今自分の身に何が起こったのか分からないといった慌てぶりの男。なんとか拘束から逃れようと体を動かすものの、元より地力が違う人形三人がかりでは敵う訳もなく。

 ゆったりと暴れる男へ歩み寄る45は、膝を折って目線を合わせると、得物の銃口を向けにっこり微笑んだ。

 

 

「ねぇ、教会ってどこにあるの?」

 

「きょ、教会?」

 

 

 てっきり有り金全部出せみたいな事を言われると思った男は、予想していなかった単語に一瞬きょとんとした顔をするも、なんとか助かる為に早口で捲し立てる様に喋った。

 

 

「そ、それならこの通りを真っ直ぐ行けば、レンガで出来た瓦礫がある、いやあります!」

 

「ふーん? ホント?」

 

「ほ、本当です! 信じて下さい!」

 

 

 恐怖からかビクビクと震え、命乞いをする男。

 そんな様を見て、一度男を抑えているナインへアイコンタクト。45の思惑を察していたのか既に片腕を後ろに回しており、その手には口を縛るのに丁度いいサイズのタオルが握られている。

 

 

「わかったわ。とりあえず、一緒に来て♪」

 

「え」

 

 

 間髪入れず腰から抜いたナイフで首から上の白布を切り裂く。

 涙と鼻水で酷い有様の男の顔が露わになる。間を置かず45は小さな手で男の頭を鷲掴みにすると、万力の如く締め上げながら無理やり地面から浮かし、そこへナインが猿轡にしたタオルを噛ませた。

 顔の布を切り裂いたことで、男の首回りが・・・何故か首輪が嵌められているのに気付く。

 

 

「・・・へぇ、貴方ってご主人様でもいるの? それとも新しい宗教か何か? ま、どうでもいいんだけどね。行きましょ」

 

 

 45は右腕に得物を構えると、左手で男の首輪を持って引き摺りながら皆を連れ立ち歩き始める。

 引き摺られる痛みで溜まらず身を捩る男だが、数歩歩いて歩きにくさに苛立った45が振り向き、頭の直ぐ真横に一発撃ち込んで黙らせた。

 

 

「死にたくないなら無駄に動かないで。首輪してるくらいなんだし、痛いの慣れてるんでしょ?」

 

「〜〜〜!!!」

 

 

 それは違うと、必死に唸り首を振りまくる男。マゾヒストだという認識は断じて受け入れられないらしい。

 じゃあ何か、格好通り新手のカルトな教えに従った結果の首輪なのか?

 

 

「さっきも言ったけど、貴方の性癖なんかどうでもいいのよ。歩きにくいから暴れないでちょうだい。警告にはしっかり従っておくべきよ? 死にたくないなら・・・ね」

 

 

 発砲したばかりで、多少冷えたとはいえまだ熱を持つ銃口を頬へ押し付ける45。

 脅しでもなんでもなくやると言ったらやる、この女はそういう奴だと理解した男はついに絶望し一切の抵抗を無くした。

 ようやく己の立場を理解したと見るや、45の顔には薄ら寒さを覚える優しい笑顔を浮かべてこう言った。

 

 

「そう、良い子ね。それじゃあ改めて、教会に向けてしゅっぱーつ」

 

 

 ズルズルと布を引き摺る音と共に、404 Not Found(存在しない部隊)は目的地の『教会』へと歩みを進めた。




 ・・・果たして年内に続きを書けるだろうか。
 下手すると私が足引っ張って、コラボ回が終わる前に一月からのドルフロアニメワンクールが終わる可能性もあるぞ()
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