女子小学生に大人気の官能小説家!?   作:暮影司

51 / 105
官能小説家的身体測定

 

 まず平均的な柔らかさを知ろう。

 

「触るよ」

「どうぞ!」

 

 むにむに……

 

「うーん」

「ど、どうしました四十八(よそや)先生」

「手触りが……」

 

 服が邪魔だ。よくわからない。

 

「あ、そうですよね」

 

 ぺろん。

 真奈子ちゃんはスカートを捲った。

 よしよしこれでちゃんと触れ……

 

「ん? なにこれ」

「へっ? なんか変ですか?」

 

 黒いスパッツのようなものを履いていた。

 なんだこれは。なんだこれは!

 

「変でしょ。なにこれ。なんでこんなクソダサいもの履いているの」

「ええっ? これ履いてないとぱんつが見えちゃうからみんな履いてますよ」

 

 は?

 スカートが捲れたのに、ぱんつが見えないなんてことがあってたまるか。

 蛇口を捻ったら、水が出る。

 ライターを付けたら、火が出る。

 そのくらい当たり前だろ。スカートを捲ったらぱんつが見えるだろ。

 スパッツって、ドアを開けたら壁だったっていうくらいおかしいだろ。

 ぱんつ以外で許されるのはスク水くらいだろ。

 わかってない。なんにもわかってない。

 そしてきっとこの人はわかってる。

 

柑樹(かんじゅ)、スカートを捲って」

「はい」

 

 スカートの中は、黒いガーターベルトと白いシルクのぱんつだった。

 

「完璧だ」

「ありがとうございます」

 

 俺のサムズアップに対して、丁寧に頭を下げる柑樹。まごうことなきメイドさんだ。

 

「えっ、えっ」

 

 なぜか困惑する真奈子ちゃん。今の一連の流れに疑問の余地があったか? いや、ない。

 

「わかるね?」

「も、もちろんわかります!」

 

 真奈子ちゃんは、すぽーんとスパッツ的なものを脱いだ。

 

「うん。それでいい」

「どうですか?」

「ん? どうですかとは?」

「見たかったんですよね、ぱんつ」

「か、勘違いしないでよねっ!?」

「えっ?」

 

 なんということでしょう。まさか真奈子ちゃんは、俺がぱんつを見たいから脱がしたと思っているのでしょうか。そんな変態だと思われているなんて心外です。

 12歳になったばかりの女の子のぱんつが見たいわけないじゃないですか。赤いリボンのついたコットン100%の白いぱんつなんて全然興味ないです。

 

「真奈子ちゃん。俺はね、蛇口を捻っても水が出ないことに納得いかなかっただけなんだ」

「は……?」

「ライターを付けたら、火がつくべきだ。そうは思わないか」

「は……あっ、ひょっとして哲学的な偉人の名言ですか?」

「ん? いや今俺が思いついただけだけど」

「すごい! さすが四十八(よそや)先生。すぐに名言が出ちゃうんですね」

「え? ま、まあね」

 

 ぱんつ丸出しでぱちぱちと手を叩く真奈子ちゃん。照れるぜ。

 

「……」

「あ、ごめんごめん。もうスカートは捲らなくていいよ柑樹」

「はい。減るものではないのでお気になさらず」

「ありがとう」

「わたしも、大丈夫ですよ! むしろ穴が開くくらい見てくださいっ」

「いや、真奈子ちゃん。だからね、別に真奈子ちゃんのぱんつを見たいわけじゃないんだって」

「なんでですか! 見たがってください!」

 

 わからない子だなあ!!

 俺の名言聞いてた!?

 

「お嬢様。そんなことより」

「そんなことより!?」

「ぱんつなんてどうでもいいのです。お尻の柔らかさの話だったはず」

「むう~」

「そう。そうだよ柑樹」

「むうう~!」

 

 なぜか真奈子ちゃんが不機嫌だ……どうして……。

 

「まあまあ。二人とも。俺は感謝してる。二人がお尻を触らせてくれることを」

「いえ。減るものではないのでお気になさらず」

「そうです。むしろ増えます」

「増えはしないでしょ」

「揉むと大きくなるって、第1巻の142頁に書いてありました!」

 

 ああ……メイドのメイちゃんのご主人さまが胸を揉む口実の話ね……。お尻を揉んでも大きくならんでしょ。胸も本当に大きくなるのか知らんけど。

 

「じゃあさっそく、お尻を出して貰えますか」

「はい」

「はい、柑樹は一等賞で~す」

「え!? わたしも一等賞欲しいです!」

「お尻を出した子は、みんな一等賞です」

「はい! はいどうぞ!」

「真奈子ちゃんも一等賞~」

「やったー! やったー!」

 

 なんでお尻を出したら一等賞なのかは知りませんが、人間っていいなぁと思います。真奈子ちゃんは妙に喜んでいますが、柑樹は無表情です。どちらが可愛いのでしょうか。二つ丸を付けてちょっぴり男の子です。

 

「じゃ、失礼して」

「はい!」

「どうぞ」

 

 右手に真奈子ちゃんのお尻。左手が柑樹のお尻だ。

 ぱんつの横から中に手を入れる。やっぱり直接触らないとな。

 むにむに……うーん。柔らかいけど、弾力もある。まるでひな鳥のぼんじりのようだ。これが平均か……。なるほど、わかりました。

 んで、左はと。つるつるした下着の中に手を滑らせる。

 

「柔らかい!」

「そうですか」

「ふにふにだ……メイのお尻はこんなに柔らかいのか……」

 

 ああ……気持ちいい……メイの尻を触っていたご主人さまはこんな気持ちだったのか……ずっと触っていたい……。

 

「四十八先生……? 手が止まってますけど」

「あ。うん。平均っていうのはもうわかった」

「えー!? もう触ってくれないんですかー!?」

「その必要はないかなと」

「が~ん」

 

 真奈子ちゃんはなんでショックを受けているのか。

 

「メイは平均より圧倒的に柔らかいお尻だということがわかったんだ」

「じゃあもういいでしょうか」

「あ、ごめん。もっと触りたいんだけどいい?」

「問題ありません」

「ありがとう」

「が――――――ん!」

 

 真奈子ちゃんはなんでショックを受けているのか。5秒ぶり2度目。

 

「ど、どのくらい柔らかいのかは、平均と比較しないとわからないんじゃないでしょうか。数値で表せるくらいに」

「あー。そっか。その方がいいか」

「その方がいいです! ぜったいいいです!」

 

 おすすめされたので、右手を動かす。

 ぷにぷに。

 

「どうです?」

「うん。偏差値50」

「うう……なんかショック……」

 

 自分で平均だと認めているのになんでショックなのだろう。

 右手で平均点を確かめつつ、左手を動かす。

 

「うっは……やわらっけ……偏差値78」

 

 東大間違いなしです。お尻の感触だけのAO入試があれば。

 

「そうですか」

「悔しい……」

 

 なぜか真奈子ちゃんがずっと悲しい思いをしているようでつらい。褒めよう。

 

「真奈子ちゃん。お尻の柔らかさは普通なのかもしれないけど、手触りが最高だよ」

「えっ? えっ? 本当ですか?」

「うん。ぷりっぷりしてて手に吸い付くようだし、肌は赤ちゃんのほっぺたみたいにすべすべできれいだし」

「えへへ……」

「揉まなくても、触ってるだけで気持ちいいというか」

「ずっと触ってていいんですよ。ふふふ」

 

 嬉しそうだ。よかった。

 料理を出してもらったら感想を言う。

 お尻を出してもらったら感想を言う。

 やはり人としてそういうことは大事にしていきたいよね。

 

「あ、ごめんね。柑樹も褒めたほうがいいよね」

「いえ。別に」

 

 雇い主である真奈子ちゃんに遠慮しているのだろう。お尻を褒められたくない女の子なんていないだろうに。奥ゆかしいなあ。

 

「んじゃ次はふとももだね」

「そうですか」

「どうぞ!」

「真奈子ちゃんはふとももについても平均なの?」

「えっ!? えっとー、そうです! 柔らかさは平均です」

「柔らかさはどうでもいいんだけど」

「ええーっ!? じゃあ何がですか?」

「太さだけど」

「もちろん平均です」

「そうなんだ」

 

 お尻の柔らかさとふとももの太さが平均な女の子がたまたまいるとかラッキーすぎるんだよなあ。

 

「それじゃ触っていきます」

「そうなんですかっ!?」

「そりゃ触らないと太さがわからないからね」

「そ……そうですよね」

 

 さわさわ。

 うーん、すべすべだなー。まぁ、これは平均じゃないだろう。特筆すべき肌触りだ。

 

「うーん」

「どうですか?」

「細くないかな」

「え」

「普通もうちょっと太くない? 本当に平均?」

「えー。細いですか。そうですか」

「なんか喜んでない?」

「そ、そんなことないです」

 

 変だな……まぁいいや。そんなことより柑樹だ。

 太さがわかりやすいように、少し股を開いてスカートをたくしあげてくれている。本当によく出来た子だ。

 

「さて、柑樹はどうかなっと」

「……」

 

 真奈子ちゃんが余裕で両手でつかめてしまうのに対し、指がギリギリ届くかどうかというところだった。

 

「太いな」

「……」

「めっちゃ太い」

「……」

「メイのふとももは、激太っと」

「違います」

「え?」

 

 否定されたことにも驚いたが、はじめて声に感情があるように思えた。いままでアンドロイドみたいだったし。

 

「太くありません」

「え? だって真奈子ちゃんに比べたらかなりのものですよ?」

「お嬢様は脚がかなり細いです」

「瀬久原さん?」

「四十八様の生み出したキャラクターのことはよく知りませんが、本当に激太ふとももでよいのでしょうか」

 

 がーん!

 なんてこった。

 言われてみればそのとおりだ。

 メイは結構スレンダーなキャラなんだよ。

 

「激太ふとももっていうのも嫌いじゃないけど、メイはそうじゃあないな」

「お嬢様はそもそも12歳になったばかりですよ」

「そ、そうか! メイは16歳だ。12歳になったばかりのふとももと同じ太さというのは無理がある」

「し、しまった。そこに気づくなんて」

「仮にお嬢様が平均的な太さだとしてもそれは所詮、お子様の話です」

「お子様……!?」

 

 膝から崩れ落ちる真奈子ちゃん。

 

「この瀬久原は17歳です。JKです。人生で一番むちむちです」

「人生で一番むちむち……!?」

 

 前かがみに崩れ落ちる俺。

 太さなんて計ってる場合じゃなかったんだ……!

 

「だから決して太いわけじゃありません。年相応です。だいたい、太さは触らなくても見ればわかると思います」

 

 見れば……わかる……!

 すごい、そこに気づくなんて天才か……?

 

「そもそも小説でふとももの太さなんて表現してどうするんですか」

 

 それを言っちゃうのか……それだけは言っちゃいけないことだった……。

 

「だいたい、お尻の柔らかさを数値で表す小説? なんですかそれは」

 

 俺も真奈子ちゃんもorz(こんな)状態になって動けない。そうだね、なんなんだろうね……。

 

「それに女子小学生のお嬢様と比較していたら、この瀬久原も巨乳ということになってしまいます」

「いや、真奈子ちゃんの胸の大きさは女子小学生の平均じゃないけどね。見ればわかるけどかなり大きい方。そしてBカップは巨乳じゃない」

「……」

 

 なぜだろう、柑樹の目がすっと細くなって俺を見る目が冷たい。

 

「……」

 

 なぜだろう、真奈子ちゃんの目がくわっと見開かれて俺を見る目が熱い。

 

「では触らなくてもいいですね。お嬢様、そろそろパーティーに戻られたほうがいいのでは」

「あ、もうこんな時間! 四十八先生、バースデーケーキのケーキ入刀しないと」

「お、おう」

 

 ああ、胸の大きさは見ればわかるけど、胸の柔らかさが……。

 いや、確認するまでもないか。

 俺の理想の柔らかさだ。





左手にJKの尻。右手のJSの尻。
そういう身体測定ですね。よくあることです。

「ここすき」はダブルクリックで出来ますので、ぜひ「ここすき」してください! お願いします! もちろん感想いただけると嬉しいです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。