女子小学生に大人気の官能小説家!?   作:暮影司

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近親と不謹慎な関係を

 哲学。

 難しいことだと思っている人もいるかもしれないが、哲学とは常に人生に寄り添っているものである。

 この世の理を学ぶ自然科学には明確な答えがあるが、誰も正解を持っていないものが哲学と言っていいだろう。

 なぜ世の中はこうなっているのだろう。

 なぜ俺はこう思うのだろう。

 そういったことを考えて、考えて、考えた結果を文章として紡ぎ出す。それが小説家という生き物なのだろう。

 さて、俺が向き合う哲学とはなにか。

 うん、エロいことだね。それしかないね。知ってた。

 エロい哲学とは。

 例えば、なぜパンストを破くとエロいのか、という問いである。

 わざわざパンストを履いてくれと頼んで、そしてそれを破いて。それに興奮する。うん、意味がわからん。どんだけ考えてもわからないし、俺も見ると興奮する。哲学ぅ~。

 

 自然科学としてエロを考えると、これは生殖行動である。よって、生まれてくる子供が生き延びて、子孫を繁栄していくであろう可能性が高くなる異性を好む。

 それは利己的遺伝子(セルフィッシュジーン)によるものである。生物には自分の子孫を残そうとする本能があり、その要因とされているのが利己的な遺伝子。

 なぜかわからないけど、こういう女の子が好きだな―と思ってるとき、それは

 利己的遺伝子(セルフィッシュジーン)が「この相手なら子孫が繁栄しそうだよ!」と判断したから、という説だ。

 性欲を司っているのが利己的遺伝子(セルフィッシュジーン)なので、本人が交際相手には容姿なんて求めない、性格良ければいい、と心が思っていても遺伝子が拒否したらもう無理なんですよ。つまり勃たない。

 我々が赤ちゃんやおばあちゃんに性的に興奮しないのは、生殖能力を持っていないからなわけ。子供をバンバン生めそうな年齢が魅力的に見えるのは、そういう理由なのである。みんなが女子高生を好きなのは普通なんですよ。受胎する確率が高そうな女の子を好むのは、遺伝子的な観点で考えて当然というわけ。

 つまり遺伝子サイドから考えるとわかりやすいんですね。特に女性から見るとわかりやすいかも。

 小さいときに脚の早い男子がモテただろ。あれはやっぱり運動能力がある方がいい子孫が残せそうだから。

 そのうち学校の成績がいい男子がモテ始める。それは運動能力よりそちらの方が社会的に価値があると気づくから。

 そして最終的には金持ちがモテる。財力があるほうが子孫繁栄できるから。実に理にかなっている。

 みんながスタイルのいい、整った顔の人が好きだというのは、遺伝子がより優秀な遺伝子を残そうとする結果でしょうし。うん。

 ここまでが絶対評価というわけだな。

 それに対して相対評価もある。つまり、人それぞれ異性の好みが違う点だ。これは、遺伝子の相性の問題に違いない。

 背が高い人は背が低い人で、逆に背が低い人は高い人が好きだったりするのは、子供の身長のバランスを取ろうとしているのだろう。あまり背が高すぎたり低すぎたりすると、その子供が生きづらいからと考えられる。

 遺伝子の至上命題は生き延びることである。生き延びるには環境に適応することが大事だ。よって、自分とは異なる要素を取り込もうとするのだろう。お相撲さんの奥さんが背が低くてめちゃくちゃ細かったりするよね。あれエロいよね。それはさておき。

 異性の好み。これは当然、いわゆる萌え要素というか、キャラクターの魅力にも通じるだろう。

 

 例えば、ギャル。

 なぜオタクはギャルが好きなのか、という問いである。

 インドアの陰キャのオタクであるがゆえに、真逆の存在であるギャルに惹かれるわけだ。これも遺伝子の視点で説明可能だ。

 普段、オタクの遺伝子ちゃんは「子孫残したいよー、残したいけど、ヤバいんじゃね? 運動不足だし、モテないし。こんなんで生きていけんの? 絶滅か? この遺伝子は絶滅すんのか?」なんて考えてると思うわけ。

 そこでギャルを見ると競走馬の血統を考えるように「ギャルは非常にたくましいですね。この宿主は弱々しいもやしみたいな生き物だが、ギャルとの交配なら期待できるでしょう。不足していた健康と社交性を補強したいい子供が生まれるのでは」とか思ってて、それが宿主たるオタクの「ギャルっていいですね、デュフフ」というセリフになるのでしょう。わかる。ギャルの彼女がいる俺が保証します。

 メイドが好きなのも、同じように考えることができる。

 なぜオタクはメイドが好きなのか、という問いである。

 オタクは見た目がだらしないし、口答えばっかりする理屈バカだから、清楚でキビキビ働く従順な女の子を好きになるということだ。うん、冷静に考えると死にたくなるね? もっとピュアな気持ちでメイドさんに萌えていたかったね?

 もっと死にたくなるのは痴漢とかレイプだよね。これが好きなのってつまり遺伝子ちゃんが「普通の方法じゃ無理だ……なんとしてでも子孫を残したいからなりふり構っていられねえよ!」となった結果好きになるジャンルと考えられる。ひどいよ遺伝子ちゃん!

 これに比べて非常に真っ当な、恥ずかしくない好みとして別の人種というのがある。ファンタジーで言えば、エルフやウォーウルフみたいなことですね。ヒトに似ているが、少しだけヒトと異なる部分がある。これがポイントだ。

 リザードマンのようにもうヒトとは程遠い見た目では、興奮できない。これは遺伝子ちゃんが「いくらなんでも交配できるように見えん……仮にしたとしてどんな子供になるのやら……こわっ」となるからだ。

 その点ちょっとだけ見た目が違う場合は遺伝子ちゃんは「わっ、なんか違いがいっぱいあって適応能力すごく増えそうじゃん。子孫が繁栄しそうな気がしてきましたよ」とお喜びなわけですよ。猫耳とか兎耳が好きな男子、あなたは普通です! 安心してください!

 現実よりの話をすると、隣国の女性なんていうのがまさにそう。

 中国、韓国、台湾、フィリピン……そしてロシア。

 ロシアの女性は日本に近い隣国でありながら、アジア系とはまったく異なる要素のてんこもり。日本人の遺伝子からするとさぞ魅力的に見えるに違いない。ロシア人嫁との間に生まれた娘なんて可愛いに違いないと確信できるし。うん。

 つまり、普通に考えてみると、男性が惹かれる女性には遺伝子的に魅力があるからというふうに考えることができる。ここまでが前提だ。

 

 そして、これからが哲学だ。

 お待たせしました。お待たせしすぎたかもしれません。今までのは全部ただの前置きです。

 考えるべきは、ただひとつ!

 なんで「近親相姦」に興奮するのか、という問いである!

 はっきりいって、おかしいです。おかしいですよ遺伝子ちゃん!

 もちろん普通に機能していることもある。通常の男子において、一番性的魅力がないのは実母である。勃起しちゃいけないとき、母ちゃんのことを考えるなんて人も多いだろう。これはまさに遺伝子の為せる技。

 隣国の女性が魅力的なのとまったく逆だからです。血が近すぎて、子供にとってよくないから。どんだけ人間として母親を愛していても、母親には勃起しない。これが真っ当に遺伝子が仕事しているということですね。

 じゃあ、なんでAVとかエロ漫画とかにはこんなに近親相姦モノが多いのでしょう?

 いいですか、おさらいですよ?

 環境に適応するために?

 自分にはない要素を好ましく思ったり?

 自分とは少し遠い存在に惹かれるんでしたね?

 だから、一番ありえない女性というのは「親戚」ということですよ。そうですね?

 

 ――なぜだーッ!

 なぜ、世の中にはこれほど多くの近親相姦モノにあふれているんだーッ!

 WHYセルフィッシュジーン! オカシイダロ!

 姪に興奮するなよ、遺伝子ちゃん!

 嫁の連れ子ならいいですよ? 倫理的にどうかはともかく、遺伝子的には変じゃないよ。他人なんで。

 姪はダメよ。どのくらい駄目かっていうと、競走馬でもやめた方がいいレベル。インブリードすぎて。

 そして一番ダメなのがこれ。妹。絶対ダメ。ありえない。妹との間に子供が生まれた、父マルゼンスキー、母の父マルゼンスキーになっちゃう。ナイナイ。

 

 ――なぜだーッ!

 じゃあ、なぜ!

 なぜ、世の中にはこれほど多くの妹モノにあふれているんだーッ!

 実際問題、リアルはどうなのかということはこの際どうでもいい。ここで考えるべきなのは、なぜわざわざ妹モノにするのか。なぜその方が興奮するのか、ということである。

 もちろん、マニアックな性癖は存在する。例えば死姦とか獣姦とか。これは絶対子孫繁栄できないから遺伝子ちゃん激おこ案件なんだが、まあ激レア性癖だからそういうこともあるだろうって話。例外とします。

 ところが妹属性はメイドを遥かに上回る一大ジャンルだ。妹モノのエロゲーだっていっぱいある。決してマイナーなものではないのである。

 マジで意味がわかんねえ!

 この世界で一番難しい問題、それが近親相姦といっても過言ではない。哲学とは、近親相姦のことである。

 

「妹をエロい目で見るとか……」

 

 無いだろ。無い。

 

「えっ」

 

 なんだ? 今の声は……って、詩歌か。もう寝てるはずなので、きっと寝言だろう。寝るのが早くて寝言が多い、それが詩歌です。いつものことなので、気にしない。

 

「詩歌も俺のことをエロの対象にするってことは絶対無いだろうしな」

「ふあっ……はぁっ……その認識がまたイイっ……」

 

 今日も寝言がでかいな詩歌は……。

 まぁ、無いよ。ナイナイ。

 

「詩歌だけは無いもんなあ」

「ぐふぅっ……だが、それがいい……」

「だが、それは妹だからなのかどうかという話だ。妹じゃなかったらどうなのか」

「ほう……?」

「つまり詩歌の写真だけ見て、これは中学のときの同級生だと思い込む」

「同級生」

「もちろん詩歌のルックスだ、クラス一の美少女」

「ほ、ほう? そんなふうに思ってた?」

「お前、誰好きなんだよとか恋バナになったとき友達はみんな詩歌の名前をあげる。これが客観的な評価だろうな」

「ほひょふふふ」

 

 独り言がうるさいなあ……。

 いつものことであるが、さすがに今日は多い。どんな夢を見ているのやら。

 

「クラスのマドンナ、詩歌……それが俺にバレンタインのチョコをくれたとして」

「ふほほ……かわいいこと言ってる」

「普通だったら絶対に断らない状況……だとしたら」

「したら……」

「んー、ないなー」

「ないっ……! だが、それがいい……」

 

 詩歌の夢の舞台は地下帝国かなにかなんだろうか。なんかざわざわしてるな。

 

「いや、バレンタインイベントくらいじゃ無理か。エロくないと」

「き、きたーっ!?」

「詩歌が誘ってくるわけだ、スカートをめくりながら」

「わわわーっ!?」

「しかもゴムを口に咥えて」

「そういうのがいいんだ。輪ゴム?」

「そんなんされたら普通はヤバいが」

「やばいんだ。なんで? 輪ゴム、やばい、なんで?」

「最強エロシチュ、でも詩歌なんだよな。ん~……やっぱ、ないな」

「がーん! でも、それもイイっ……」

 

 完全に会話になってるな。寝てるのに。すげーな。でも言ってることが意味不明だからな。それもイイってなにがイイんだか。やっぱ寝てるんだよな。

 

「詩歌が妹じゃなかったら、という設定ではこんなものか。次は、詩歌以外の女の子が妹だったらという方向で考えるか」

「なるほど、そういうNTRもあるのか」

 

 誰を妹にするか……。妹にした上でエロい目で見れるかどうか……。ふーむ。なんて楽しい妄想なんだ……。できることなら誰かと語り合いたいくらいだ。この話題だけで朝までファミレスだろ、これ。

 

「まずは、そうだな。小江野さんとか」

「おっぱいかー。おっぱい妹かー」

 

 おっぱい妹。まさにそうだな。

 つまり詩歌はちんちくりんだからいまいちエロくないわけで、妹だとしてもおっぱいが大きかったらエロいのではないか。そういうことだな。哲学ぅ~。

 

「ふむ……ないな」

「えっ、ないの!? ふ、ふーん。へ~」

「そもそも想像がつかない……年下じゃないからな。やっぱりあの体で妹って無理がある……」

「た、確かに……」

 

 リアリティがなさすぎると妄想もきつい。

 詩歌と同じくらいの年頃のほうが想像しやすいな。

 

「ももきゅーちゃんか」

「でたー。ギャル妹でたー」

「……ないな」

「ないんだ」

 

 ももきゅーちゃんには実際に兄がいて、どういう人か知っている。

 

「ももきゅー兄の顔がチラついて無理だ……」

「妹的にはそのカップリングもいけるけどね」

 

 イカれた寝言が止まらねえな、妹は。どんな夢を見てるんですかね。

 

「あげはちゃんは……やめとこう」

 

 実の妹よりちんちくりんにしてどうする。

 中身は男だし。正直、エロ本を貸し借りするような仲になりたいね。あげはちゃんとは。

 

「あれっ、理由は?」

「あげはちゃんは弟にしたい」

「えっ!? あれっ、お兄ちゃんってそっちもイケるの!? ハァハァハァハァ」

「うるせえなあ……」

 

 詩歌じゃない妹はこんなに寝言がうるさくないんだろうな……。俺も寝言に反応する必要なんかないのに、つい言ってしまったな。

 

「真奈子ちゃんが妹」

 

 可愛らしくて清楚で、小学生だけど詩歌より発育はいい。これは有力候補だろう。

 

「くっ……出た……やはりこれが本命かっ」

 

 真奈子ちゃんが妹だったら……。

 ……。

 ぞくぞくぞくっ……!

 せ、背筋が!

 なぜか恐怖が!

 

「やめとこう」

「意外!?」

 

 なんでだろうね。どう考えても、理想的な妹っぽいのにね。うん。理屈じゃない恐怖が襲ってきたからね、しょうがないね。

 

「やっぱ沙織ちゃんか」

「やっぱって言ってる!? こっちが本命だったかっ」

 

 沙織ちゃんが妹だったら……。

 ……。

 ぞくぞくぞくっ……!

 せ、背筋が!

 なぜか恐怖が!

 でも、同時に快感が!

 

「だめだ、俺が奴隷になるイメージしかできなかった。兄なんて無理だ」

「この兄はもうだめだ」

 

 うん。俺も、俺はもうだめだと思う。でも、しょうがないんだよ。沙織ちゃんも理屈じゃないんだよ。ペットにしてもらう妄想すらおこがましかったもん。

 小江野さんも、小学生4人もダメ。そうなると……。

 

「柑樹はどうだろう」

「あー……ダークホース」

 

 17歳のむちむちJKの妹……あり得る……!

 

「例えば、風呂上がりにバスタオルを巻いただけでうろうろする柑樹……」

「あー、やっても全然効果ないんだよ」

「そう、詩歌だとなんとも思わないやつだが……」

「ぐふぅっ……」

「柑樹だと……太ももが……胸が……うん、エロいな」

「ぐふぅっ……! きたきたきた、これこれこれ!」

「そこで妹っぽさを出しておくか。『お兄ちゃん……どこ見てるの』とか言う」

「それ言いたいのに見てくれないんだよ」

「胸と太ももだよって言うよな」

「言っちゃうところがお兄ちゃんだよね。好きだよ、そういうとこ」

「すると『そうですか。触りたいならどうぞ』とか言うね。妹の柑樹が」

「言いそう」

「めちゃくちゃ触るよな」

「めちゃくちゃ触る……!」

「妹の太ももと胸をめちゃくちゃ触る……」

「今度触りたいならどうぞって言ってみようっと」

「詩歌の太ももと胸には興味ないが」

「ぐはあっ」

「柑樹だったら妹だとしても……くっ」

「くっ……」

「くっ……」

「イクっ……」

「イクっ……」

 

 こうして夜は更けていった――

 

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