ハリー・ポッターと病める血の少女   作:ぱらさいと

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 賢者の石編もそろそろ終わりが近いです。
 次回、次々回、その次であと3話くらいの予定。


スリザリンの守護神

 トロールの襲撃から一週間。

 ハロウィンの騒動も忘れ去られつつある。

 ホグワーツはそれほどに様々な事件と話題が飛び交い、生徒の関心は次から次へと移ろいゆく。そのうちの何割かはフレッドとジョージのウィーズリー兄弟が起こした騒動である。大抵の被害者は嫌われ者のフィルチか気弱なクィレル教授、あるいは不運な生徒だった。

 スミレは未だ退院が許可されず、医務室のベッドでぼんやり日本語の小説を読んで1日を過ごしている。

 最近はマダム・ポンフリーが見舞いを許可してくれるようになり、薄味・淡白・野菜好きのイメージが強い彼女にどんな品を持っていけば喜ばれるかでみんな頭を悩ませていた。

「ハグリッドが育ててるオレンジはどうかな」

「『命乞いフルーツ』なんて貰っても困るだけよ。無難にトマトとかキュウリとか、水気の多い野菜でいいじゃない」

 ロンは黙っていた。

 こういう時こそアップルパイやトライフルなんかの甘いお菓子か、ソーセージやキドニーパイのような精のつくものを食べればいいのに。アオイはそれらがみんな苦手と聞いて、普段どんな食事をしているのかまったく想像がつかなかったのだ。

 しかもハーマイオニーの情報源があのパンジー・パーキンソンなのだからマグルの道具より不思議なこともあるものだ。

「それに、薬草学のスプラウト先生に事情を話してもう貰ってきてあるの。喜んで鉢ごとくださったわ。このトマトがそうよ、流石に鉢はお返ししたけど」

 ハーマイオニーが抱えている紙袋には真っ赤に熟れたトマトが詰まっていた。スプラウト教授が趣味で温室栽培している植物の中に、たまたま一株だけトマトがあったこと。ハロウィン以来入院しているスミレを先生も心配していること、見舞いの品を探していると話したら是非持っていくよう言われたことを長々と聞かされてロンは「最高の先生だよ」と返した。

 医務室の近くに来ると、クィレル教授がニンニクの臭いを漂わせていた。

 薬品臭い手提げ鞄カバンを片手に、ちょうどマダム・ポンフリーとなにか話しているところだ。

「や、やぁ、皆さん。ア、ア、アオイくんのおおおお見舞いですか?」

「はい。先生もお見舞いですか?」

「い、いえ、わっ私は――その、べっ、別件ですよ」

 明らかに目線が泳いでいる、隠し事をしていると3人とも確信したが、マダム・ポンフリーが大きく咳払いをして雑談をやめさせた。教授はこれ幸いに吃りながら「また授業で会いましょう」と言い残して逃げるように去っていった。

「お見舞いですね。その紙袋は?」

「スプラウト先生からいただいたトマトです。スミレが野菜好きと聞いて、是非持って行って欲しいと」

「よろしい、許可します。彼女もきっと喜ぶでしょう」

 3人は窓から一番遠いベッドへ案内された。

 紙袋はマダム・ポンフリーが受け取り、部屋の隅にあるテーブルへ運んだ。

 他のベッドはみんな空いてあるのだから日向の多いところへ寝かせてあげればいいのに、と思ったが、スミレの真っ白な肌を見ると彼女自身が希望したのかもしれないと思った。

 パーカーにジャージ姿で上体を起こし、ベッドの脇には私物であろう文庫本の山ができている。ハーマイオニーは彼女がどんな本を読むのか気になって背表紙を見たが、どれも日本語なのでなんと書かれているかわからなかった。

「お久しぶりです。元気そうですね」

 抑揚のない英語は以前より少し明るい。

 肌もツヤがある。

 表情は石膏像のように不動のままだった。

「あなたこそ。顔色もよくなったみたいね」

「そうですか? 自分ではなんとも」

 真っ暗な底なしの瞳を向けられる。

 手元の文庫本を閉じると、無愛想な黄土色のブックカバーが表紙を覆い隠していた。この学校で他に誰が日本語を読めるのかまったく謎で、わざわざ表紙を隠しているのが3人にはとことん奇妙だった。

「久々に満腹感を得られたので、きっとそのおかげでしょう」

「差し入れはトマトよ。スプラウト教授が無農薬で育てたトマト」

「ああ……それは美味しそうですね、ありがとうございます。教授にも退院したらお礼を伝えないと」

 ようやく真っ白な顔に笑顔が浮かんだ。

 笑えば可愛らしいが、すぐに元の仮面じみた状態に戻った。

 それからは『魔法薬学』の授業でスリザリンの生徒が苦労していること、ネビルが一週間で8回ペットを見失ったこと、クィレル教授は吸血鬼のほかトロールでも怯えるようになったことを話した。

 逆にスミレは和食が好きで、お茶漬けやおひたしなどサッパリした味付けが好みだと教えてもらった。またスリザリンの生徒だが純血やマグルに対して拘りがないことも分かり、退院したらネビルのカエル探しを手伝うと申し出たことはスミレに対する印象を逆転させるのに十分だった。

 体調も万全なのでマダム・ポンフリーは長話を大目に見てくれていた。

 離れた場所で花瓶の花を入れ替えている。

 これはいい機会だとハリーはハロウィンの前から気になっていることを打ち明けた。

「スミレ、君は『賢者の石』って知ってる?」

「知ってますよ。ニコラス・フラメルが作った奇跡の鉱物ですね。飲んだ者に永遠の命をもたらす『命の水』を生み出すとか」

 そのものピシャリと言い当てた。

 場の雰囲気が変わる。もしかすると彼女は味方になってくれるかも、という希望が3人の脳裏をよぎる。

「その『賢者の石』がホグワーツに隠されてるんだ。入学式で校長先生が言ってた、立ち入り禁止の廊下にある」

「なぜフランス人の作ったものがイギリスに? フラメル夫妻にとっては生命線のはずですが……」

「誰かが盗もうとしてるんだよ。ニコラス・フラメルは親友のダンブルドアに預けて、ダンブルドアはグリンゴッツ銀行の金庫に隠した。けどそこも危なくなって、ハグリッドにホグワーツへ移させた。ダンブルドアの予想通り石があった金庫はこないだ襲われた。ハグリッドは変な動物を飼うのが趣味で、石はいま3つ首の猛犬が守ってる」

 ロンが一息で事情を話し切ると、スミレは少し考え込む。

 彼女が『魔法薬学』でハーマイオニーに匹敵する頭脳を持っていることは誰もが知っているし、少なくとも『賢者の石』については自分たちのように図書館へ通い詰めなくてもスラスラと説明できた。

 問題は彼女がスリザリンの生徒で、スリザリンの寮監が石を奪おうとしている張本人と思しきスネイプであることだ。

 そこだけはまだ明かせない。

「しかし誰がそんなものを……」

「スネイプだ」

 隠し通すのは不可能、そしてスミレ自身が核心に触れた。

 ハリーも覚悟して打ち明ける。

 ロンとハーマイオニーは黙って反応を待った。

「私は……クィレル教授かと思いました」

「そんな! クィレルは『闇の魔術に対する防衛術』の担当だ、石を守るにはうってつけじゃないか!」

「じゃあハリー、いま目の前に闇の魔法使いがいたとして……クィレル教授と他の教授がいたらどちらを頼りますか? もう1人はどなたでも構いません」

「そりゃ他の教授だよ。なんせあのニンニクオーデコロン先生ときたら、トロールを見ただけでひっくり返ったんだぜ」

 先生への悪口を嫌うハーマイオニーも今回は突っ込まなかった。

 ニンニク臭いのもトロールを見ただけで気絶したのも――後者は伝聞だが、大広間でのことだったので多くの生徒が見ている――嘘偽りのない事実だからだ。

 ロンとハリーにしても、5人がかりとは言え現物に立ち向かった本人からすれば、ちらっと見ただけで慌てふためき失神する本職を頼る気にはなれない。しかし、スネイプが疑わしいという考えは取り下げなかった。それだけ3人はスネイプを信用していないのだ。

 実際、ハロウィンのときスネイプは真っ直ぐ地下へ行かず例の四階の部屋へ向かっていた。

 混乱の隙に乗じて盗もうとしているのは明らかだ。

 それを3人からそれぞれ違う推論を交えつつ聞かされた上で、スミレは敢えて「誰が狙っているかはさておいて」と一言置いて切り出した。

「校長先生がいらっしゃるなら大丈夫でしょう」

 まったく正論を叩きつけられた。

 グリンゴッツへの侵入と金庫破りが不発に終わったのもダンブルドアがそれを事前に見抜くか察知していたからだ。ハリーは特に不満が募っていたが、しかしスミレを納得させられるだけの情報が揃っていなかった。そう、ホグワーツには今世紀最高の魔法使いアルバス・ダンブルドアがいる。

 これほどの安心材料があって、それでも心配する必要なんてどこにもないのだ。

 そこで沈黙が訪れた。

 すぐに魔法の掛け時計から蛙の鳴き声が響く。

「さあさ、お喋りはその辺にしてちょうだい。これからミス・アオイの問診をしなければいけませんからね」

 一瞬でベッド脇までやって来たマダム・ポンフリーが急かして手を叩きながら3人を追い出す。体温から心音と調べ終えて入念に過ぎる問診から解放されると、スミレは本の山の一番上からカバーのついていない小説を取った。

 買収工作を重ねたにも関わらず文学賞で落選した主人公が復讐の鬼と化し、裏切って自分を落選させた選考委員を片っ端から殺して回るという物騒な物語だ。実在の選考委員たちを揶揄し、モデルとなった文学賞をコキ下ろして馬鹿にした内容が読者の反響を呼び文壇からひんしゅくと関心を買った。

 しおりを挟んであったページを開くと、男色趣味の選考委員に自らの身体を差し出してまで買収を行なうシーンだった。

 もしも教職員に日本語を理解出来る者がいれば、誰であっても取り上げていただろう。

 この辺りは親譲りの趣味であったが、教える相手がいなかった。

 

 

 11月の半ばにはスミレも退院し、スリザリン内外での評判が微妙に変化したことも気にせず普段からドラコと行動していた。性格最悪のマルフォイのそばにいる、無愛想な黒髪のチビ。そんな立ち位置は同じまま冬の足音が間近に迫っていた。

 震えるほど寒い、よく晴れた朝だった。

 ソーセージの焼ける香ばしい香りとクィディッチの白熱した試合を待ち望むワクワクした空気で大広間が満ちている。

 あのドラコでさえ誰かに突っかかることなく朝食を摂っていたのだ。

 それでもスミレは味噌汁と白ご飯と漬物が恋しくてたまらない。

 ナス、キュウリ、ダイコン、ミブナ、ショウガ、カブ、ラッキョウ、ワサビナ……味噌汁は巻き麩と刻み青ネギにワカメだけでいい。温かいお粥といっしょに漬物を鳴らして食べる朝は、年が明けた夏休みまでお預けである。

 この日の朝食には本年度初のパンケーキが出た。

 これがスリザリンに本日1つ目の衝撃をもたらす。

 あまりにも『なにも食べない』新入生を案じていたスリザリンの監督生まで息を飲む。

 肉類にはまったく手をつけないのは変わらず。しかし金色の大きなトレーに並べられた丸いパンケーキをスミレが自分の皿に取り、苦もなく完食して2枚目に手を伸ばした。彼女がこの大広間で3分以上ナイフとフォークを動かした最初の日である。

「ホグワーツの記念日になるかも」

 自分のポテトスコーン(ジャガイモパンケーキ)に小さく切ったベーコンをのせ、ケチャップとマスタードをかけながらミリセントは感動していた。

「あーもう、口元にジャムつけない」

「すみません」

「いいわよ謝らなくて、むしろホッとしてるくらい」

「いえ。そこのクリームチーズを取って欲しくて」

「ああー……はいはい」

 食事そっちのけで世話を焼いているパンジー。ダフネはキレイなままの彼女の皿にそっとスコーンを移し、小皿にジャムとクリームを盛り付けている。全校生徒で一番小さな身体に5枚のパンケーキと紅茶3杯、スネイプが処方した『新しい常備薬』が収まると、スリザリンのクィディッチチームは意気揚々として大広間を後にした。

 

 

 クィディッチの試合が行なわれるのは屋外の専用スタジアムだ。

 楕円形ですべて木造、フィールドの両端に三本づつ輪っかのついた柱が立っていること以外はサッカーやラグビーと大差ない。しかしホグワーツ城のある地域は11月でも十分に寒い。コートにくるまって寒風に耐えながらスミレは上級生に囲まれて座っていた。

 彼女のペットがスリザリンの紋章と同じ蛇で、しかもフラッグの絵とも色が近いため縁起を担ぎたい先輩たちに連れて来られたのだ。肝心の守護『蛇』はあまりの寒さにずっとコートの中である。たまに頭だけ出してもすぐに引っ込んでしまう。

 談話室でお披露目したときを思い出し、ダフネは苦笑した。

「みんなの悲鳴、スゴかったね」

 ちゃっかり特等席へ滑り込んだブレーズが肩をすくめる。

 ドラコはそのせいですこぶる不機嫌だった。

「キングコブラの赤ん坊かと思った」

「あんな粗野で下品な蛇と一緒にしないでください」

「そりゃ失敬。けど、あちらさんは『物騒だ』って猛抗議だったろ」

 スミレの飼っているアオダイショウは大きい。全長3メートルの大蛇で、変身術の授業で目にしているスリザリンとグリフィンドールの生徒はもう慣れている。だがレイブンクローとハッフルパフはスタジアム近くで初めて目撃した。

 女子生徒が大騒ぎして、1年生のザカリアス・スミスが杖を抜いて『キングコブラの赤ん坊だ』と叫びパニックに。その場に居合わせたレイブンクローの監督生が『アオダイショウは大人しい性格で無毒だから大丈夫』と周りを宥めて騒動は収まった。

 が、スミレがここで蛇を出さなければ騒動は起きなかったとしてスリザリンは1点の減点が言い渡された。

「おかげで1点減点だ。守護神さまさまだぜ」

「お前なら1週間でその何十倍も減らせるだろうザビニ」

 男子の間で散る火花を無視してスミレは空を眺めていた。

 今日は少し風がある。雲の流れが心なしか速い。

 試合のことは頭の片隅に追いやられている。

 考えているのはダンブルドアの『隠し物』だった。

 ハリーたちトリオが見た頭が3つある巨大な犬、何年か前に従兄たちが遊んでいたゲームで見かけた記憶がある。ゲーム内では真っ白なライオンだったが実際は3つの頭を持つ番犬で、甘いお菓子と美しい音楽には滅法弱いという設定があった。

 しかしそれ以外に弱点はない。番犬としてはとても優秀と言える。

 それに番犬だけで済むはずがない。

 何重にも罠を仕掛けられているはずだ。それもダンブルドアを始め、優れた魔女、魔法使いが罠の設計に関わっている可能性が大きい。となるとグリンゴッツ銀行とは比べものにならない難攻不落の防御。『賢者の石』がもたらす永遠の命すら仮初めでしかないのなら、リスクが大きすぎる。

 クィレル教授は信用ならない。

 吸血鬼にニンニクが効くなんて迷信を信じている。効かないのはスミレが身を以て証明したのにも関わらずだ。

 あの胡散臭いターバンをどうやって引き剥がそうか考えていると、双眼鏡を覗き込んでいるダフネが声を挙げた。

「ねえ見て、ハリー・ポッターの動きが変よ」

 ミリセント、パンジーと順に回ってきてスミレも上等なファー付き手袋が指さす先を見た。

 シーカーとして出場したハリーが箒から振り落とされそうになっている。箒は気が違ってしまったみたいに上下左右へ暴れ、グリフィンドールの秘密兵器である最年少シーカーを地面へ叩き落とそうとしていた。

 上級生たちはフリントのプレイに集中していて気づいていない。

「おやおや……マクゴナガルの可愛いポッター坊やがピンチだぜ」

「いい気味だ。寮監が権限振りかざして校則をねじ曲げた罰さ」

「ポッターの脊椎に5クヌート賭けるか?」

「乗った。いつもみたいに逃げるなよ」

 スリザリンの反応は冷ややかだった。

 才能があるからと寮監が校則を破って高級な箒を買い与え、しかも積年の惨敗を巻き返そうとこの大試合で投入している。顰蹙ものである。スネイプは減点加点であからさまに贔屓するが、マクゴナガルも他の部分では相当に甘い。どっちもどっちだと切り捨てて、スミレは双眼鏡をダフネに返す。

 次第に他の観客も異常事態に気づき、実況のリー・ジョーダンも「スリザリンお得意の卑怯卑劣な陰謀ではないか?」と発言して隣にいるマクゴナガルに睨まれていた。ハリーの箒はいくらか落ち着いたが、今度はフィールドの外へ出ようとしている。

「杖を持ってる生徒はいないわ。じゃあ箒の不調?」

「冗談抜かせよ。あのニンバス2000に限ってそんなワケあるか」

「ポッターがヘマしたに決まってる! どうせデビュー戦でお腹壊したんでしょうよ」

 スミレの関心はもはやポッターにはなかった。

 もちろん試合の展開でもない。

 大切なペットを散々に罵倒したシェーマスへのお礼参りも重要だが、今は違う。

 教師の中の誰かが箒を呪っているのだ。止める気はサラサラなかった。

 コートの中にいるアオダイショウが寒くないようポケットを手で温めながら、魔法瓶に入れた紅茶を啜る。

 この調子で行けばスリザリンが勝つだろう。

 シーカーがいなくなればスニッチはまず捕まえられないと聞かされていた。

 だからこのアクシデントは解消する必要がない。

「命が無事なら、それでいいでしょう」

 それでなくても乱暴な競技なのだから、多少の怪我は覚悟しているはず。

 そう思ってぼんやりと空を眺めている。

 周囲の声が徐々に静まっていくのも構わず、日本列島のような形の雲を見つけてホームシックが再発していた。電子機器がまともに動かない環境で、音楽もテレビもない生活はいい加減にうんざりしていた。

 意識がクィディッチに戻ったのはジョーダンの「グリフィンドール、一七〇対六〇で勝ちました!」という叫び声が何度か響いたあとだった。

 惨敗で終わったスリザリンの生徒が競技場から引き上げ、ぼーっとしているスミレもミリセントに手を引かれて校舎に戻っていく。後ろからいつまでも聞こえるグリフィンドール、ハッフルパフ、レイブンクローの歓声がスリザリンの現状を物語っていた。




  なんだかんだ甘やかすパンジーとしっかり食べてるミリセントと気遣いのダフネトリオ。2ヶ月近く断食同然だったので誰でもそうなる。
 そしてスミレの閻魔帳にまた1人。
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