「いやお前何やってんの」
「落ちてたゲームよ、結構難しいわ」
船長室を出て離島棲鬼と合流したがまさかの携帯ゲームをしていた。
聞き慣れた音楽を流しながら携帯ゲーム機は赤いランプを点滅させていた、そう電池切れだ。
「あっ」
「あっ」
ゴール寸前での電池切れはかなり精神的に来るものだ、ましてやそこまで辿り着くまで膨大な時間を費やしていたとしたらそれほど心の傷は深くなる。
「…やる気無くした」
ふてくされる離島棲鬼。電池の切れた携帯ゲームをほっぽり投げトボトボと歩き出す。
いやお前掃除サボってるし探索もしてないし食べて遊んでただけなんだけどなぁ
「でどうだったの?何かあった?」
「ん、まぁ一応こんな日記を見つけたぞ」
「…やっぱりそう言うことね」
「そう言う事って何だよ」
「この船の人間達は全員生きてるわ、間違えなく」
全員生きている?何を根拠にそんな事を言えるのか。
人影すらも見えず人だけが消え去ったかのような船内。
貨物船なのにも関わらず客船の様な不思議な船、そして船長が残したであろう謎の日記。
謎が謎を呼ぶこの状況で物事を断定する事は出来ない気がするんだが…
「私達は少数しか残っていないって前言ったわよね?」
「言われたっけ?」
「言ったと思うわ。それで貴方の彼女の居場所も知っているって言った筈」
「…いつまで経っても教えてくれないけどな」
「悪かったわね、言うタイミングが無かったのよ。」
離島棲鬼はボロボロの服から赤い槍の歯の様な紋章が付いた紙をを取り出してこちらに見せる。
「私達深海棲艦は生命樹に立ち向かう為生き残った者達と組織を作ったわ」
「その名も
「貴方の彼女もこの船の乗組員もArkadiaの本部に居るわ。」
そう言う事か、人類が勘違いをし深海棲艦を敵と見なしているなら単独行動は余りにも危険だ。
人類が軍隊を作る様に深海棲艦も固まって行動するのだ。
兵器が通用しないと聞いていたが俺は離島棲鬼がとてつもない怪我を負っていたのを見た事がある。
通用しないと言われているのは生命樹の連中だろう。
だがそうなった場合少し疑問が残る、それを聞いてみることにした。
「彼女は兵士として海に出た、なら何故敵だと言われている深海棲艦の本部に居るんだ?」
「そしてなんでお前は一人だけでここに流れ着いたんだ?」
離島棲鬼は妙に納得した様な顔をしこちらを指差した。
「そうよね、深海棲艦の生まれ方なんて貴方は知る訳がないわよね。」
「貴方の彼女は一度沈んだのよ。正確には肉体と魂が分離した状態を指すんだけど…説明しにくいから省くわ」
はい?肉体と魂が分離した状態?深海棲艦の生まれ方?
突如深海から現れ人類から制海権を奪った存在としか聞いていないし分かるわけがない。
てかなんだ魂と肉体が分離するって
「艦娘…貴方の彼女はそう呼ばれる兵器に改造されていたわ」
「恐らく私達深海棲艦の正体に気付いた者が人類の中にいて艦娘は製造された」
兵器に改造、やはり人体実験を行なっていると言うのは噂ではなく本当だった様だ。
いくら人類の未来の為とは言っても人体実験なぞ許される訳がない、そんな考えを出した腐った人間は俺がこの手でぶん殴ってやる。
「艦娘はその名の通り艦の意思を継ぎ艦自身となった者…過去に存在した軍艦の能力を保有する見たいね」
「私が流れ着いた理由も艦娘にやられたからなんだけど…あんまし言いたくないからこの件についてはこれ以上話さないわ。」
「彼女達と私達深海棲艦は似て非なる者。表と裏…光と陰」
「まぁ貴方の彼女はその艦娘だったのよ。それで生命樹に倒され沈められた」
「捕食されなかったのが奇跡ね、その時に出現していた生命樹は幹部クラスと聞いているもの」
幹部クラス?アイツらにも上位個体なんかが存在するのか?他の生き物を真似する必要があると言うのに?
「ええ、確認しているだけで9体存在する事が分かっているわ」
「Arkadiaの戦力でも勝てるかどうか…人類と協力できれば話は変わるかもしれないけど」
「まぁとにかく沈められた彼女を私達が回収して生き返らせたのよ、深海棲艦として。」
説明が足りな過ぎてわからないが要するに艦娘に改造されて戦地に出された挙句沈められ深海棲艦になったのか?
…ちょっと酷すぎる気がする。ただ一つ分かった事がある……………
___________【速報】俺の彼女、深海棲艦だってよ。
実は離島棲鬼ちゃん倒れてたままの服装なのでボロボロの服のままです。可愛そうです。
仲間になる2体目の深海棲艦は誰が良い?
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ヲ級
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イ級
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タ級
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ホ級
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ワ級