「キサマガ…ソウカ。ワレガキサマヲダンザイスル」
「そう易々とやられて堪るかよ…!!」
一応俺もリア特製の
離島棲鬼さえ来てくれればどうにかなるかもしれない。
俺は無力だが時間稼ぎぐらいなら出来るだろう。
「その武器は提督が想像した装備をそのまま実体化させます!!原初生命樹に有効な物質は命を持たない物!!」
「無機物の系統で武器を形成してください!」
リアが後ろから指示を送ってくる。
命を持たないって大体がそんな気がするが使ってみたかった武器はある。
小さい棒が見る見る形を手の中で変蠢き、想像していた通りの武器に変わっていく。
「本当に出来たっ!これならどうにかなる!」
俺が想像した装備はハンドガン。「片手で保持して照準し,致命傷を与える弾丸を発射できる銃。」
装弾数は火力を殺傷力を上げる為に少なくなっているがそれを差し引いても時間稼ぎには有効だろう。
「ヨウイハデキタカ…?デハイクゾ…!!」
ゲブラーが凄まじい速度でこちらに向かってくる。武器の特性を知っているのか左右に移動しながら移動しているため狙いが定められないがここで引くわけには行かない。
一発目被弾、足を取った。
二発目回避、まさか触手を使って上に飛ぶとは思わなかった。
三発目被弾、ただ飛んだならば当てる事は用意である。胴体に風穴を開ける事に成功した。
四発目被弾、だがゲブラーは止まらない。ましてや速度が増している。
五発目回避、弾丸を切られた。あの触手を防ぐ方法を考えなければダメージを与えられない。
6発目不発、どうやら銃自体を壊されたようだ…
「ならこれだ!!」
______
「ヌゥ!?」
丸いボールが爆発し内部の深海鉱鋼の破片がゲブラーの身体に突き刺さる。
リアに作ってもらっておいたのが功を奏したようだ、そしてここからがこの武器の恐ろしい所である…!
「ガァァァ…!!ワレノカラダヲタモテナイ…!?」
体内で破裂した深海鉱鋼は内部で細胞を無限に増殖させ続ける。
増えすぎた細胞により元あった細胞は死滅しそのまま即死する…それがこの武装だ。
____だが様子がおかしい、理論上はもう死んでいてもおかしくは無いはずだ。
「そういう事ですか…!!」
リアが何かを察したようだが俺も大体は分かっている。
生命樹に特攻を持つ装備が命を持たない武器であり命を持つ物の攻撃は効きにくいのかも知れない。
______確かに深海鉱鋼は「胎動」していた。命を持つ物なのかもしれない。
「グヌウ…サスガノワレモオドロイタガモンダイハナイヨウダナ」
「キサマモイノチノミナモトニカエルガイイ…!」
もう駄目か…!現状今持つ装備の全てが深海鉱鋼頼りな以上ゲブラーを倒す事は出来ない。
甲板を修復する事もままならず俺はこのままここで裂かれそして船とともに深き海へと沈んで行くのだろう。
「…ターゲット補足」
突如空気を切り裂くような音が辺りに鳴り響きゲブラーの上半身が弾け飛ぶ。
音の響いた方を見るとそこには頭に化け物を乗せた銀髪の女性が立っていた。
手には化け物のようなデザインをした禍々しい狙撃銃を持ち、化け物の口内からは黒い鳥の様な物が放たれ、女性の周りを漂っている。
「よぉリア、助けに来たぜ」
「アルベルトさんにヲ級さん!?何でココに!?」
化け物が喋ったぁぁ!?
どうやらリアは化け物と女性を知っているらしい。
ヲ級と呼ばれた女性とアルベルトと呼ばれた化け物はこちらの味方らしい。
「…貴方達の反応を見つけたから」
「それに
「キサマァ…!!ワガチカラノカケラヲナゼ…!?」
「答える義理はねぇな、行くぞヲ級。油断はするなよ?」
「…アルベルトこそ慢心はしないで」
ヲ級ちゃんはなんか後方支援してた方が好きです(個人的な趣味)