序盤はちょい重めかもです
無力な人間の愚かな戯言
20XX年_________世界は突如現れた人類の敵、深海棲艦により地球上の3分の2を占める海は人類の物では無くなっていた。
人類は持てるだけの戦力を使い交戦…しかしその努力は虚しく深海棲艦を滅ぼす事は出来ずもう制空権すらも人類の手には残っていなかった。
それでも俺には何も関係ないと思っていた、てか深海棲艦を見た事がない。関係ある事と言えば魚が高級品になり海外旅行や海外製品が市場から消えた事だが元からあまり海外製品を口にしなかった俺には関係ない。
そう思っていた。
俺の親はどんなに辛い事があっても笑えと言った、だから俺は事故で家族を失っても腕が動かなくなっても破産してもリストラされても笑い続けた。
こんなんだから友達は出来なかったし周りからも気味悪がられて近づく物は居なかった。
でも彼女は俺を受け入れてくれた、こんな変わり者の俺を好きだと言ってくれた。
馬鹿だと罵られようと構わない、俺は彼女が全てだった…だけど彼女はもう居ない。
彼女は国に召集され海に駆り出されるのだ。
海に駆り出された者は誰一人として帰って来ない事はもう皆知っていた。
国が秘密裏に人体実験をし兵器に改造しているという噂も流れる程その現場は悲惨な物だった。
ここで止めなければ彼女に会えなくなる、もう分かっていた。でも足がすくんでしまって動けない。
最愛の彼女すら守れない俺に何の意味があるのか。それでも彼女は俺に笑っていた。
「きっと戻ってくるから。…待っててほしいな」
そう彼女は言い残して国が率いる軍に徴兵された。
俺はどんな手段を用いてもここで彼女を止めるべきだったんだろう。
____________そして彼女はもう二度と戻って来なかった。
それから5年が経った。
国から送られたのは彼女が戦死したと言う報告書。死因は溺死…だそうだ。
きっと苦しかっただろう、辛かっただろう。……寂しかっただろう。
彼女の事を考えるだけで心が痛い。
何故彼女が戦わなければならなかったんだろうか…
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こんな事は彼女は望んでいなかったかも知れない。
でも俺はもう耐えられなかった。こんな理不尽な世界ではもう生きられる自信がなかった。
俺は彼女が死んだ海を死に場所に選んだのだった。
_______________きっと来世は彼女と共に幸せに慣れますように…………