番外編じゃ無い番外編?
私は夢を見たかったんだ、誰もが苦しまない平和な海で皆が笑いあえるそんな時代で生きたかった。
ちっぽけな事で起きた戦争は大切な物を全て掻っ攫って。まるでそんな物は元から無かった見たいに。
誰もが必死に戦った、戦争で仲間を失ったとしても止まれない。
永遠に終わらない戦争は少しづつ私の心を憎しみで染めていく。
目の前に広がっていたのは正しく地獄、平和だった筈の海はまるで死んでいった物達の血で染まったように赤く、赤く、赤く染まっていった。
私も仲間を守る為に必死だったんだ。
一体、何百の命を海底に沈めた事だろうか。
今でもその感覚はこの手に深く根付いて離れない。
傷つけ合う事でしか分かり合えないなんて間違っている。
だけど皆は死んでしまった。
皆グチャグチャのなって死んじゃった、私が弱かったから死んじゃった。
私は何も守れない、誰一人この汚れた手じゃ守る事なんて出来やしない。
絶望に打ちひしがれる私は今まで私がやって来たように貫かれ皆と同じく爆発して死んだ。
別にこんな地獄に未練があるわけじゃ無かった、なんなら早く死んで皆に謝りたかったんだ。
初めてこの戦争で私は感謝した、ようやく死ねるこれで終わりなんだって。
気付くとそこは海ではなく何処かの建物の中だった。
私は悪夢を見ていたらしい、私は国を守る為に戦争に参加する事になった。
建物の中であった人達も同じく戦争に参加して国を守る人達だった、皆優しくて心の底から笑いあえる。そんな毎日を過ごしていた。
だけど私達がやっているのは戦争だ、ずっと一緒に居てくれた人が目の前で死んだ。
遺体すら回収できない海の底へと沈んでいった
私が気づかなかったから、私が弱くて守れなかったから。
それでも戦火は止まらない。ずっと必死になって戦って、誰一人としてこの手じゃ救えなくて。
やっとの思いで敵を倒した私は皆が守りたかった国に帰る事にした。
だけど皆が命をかけて守った物は余りにも儚く、脆いものだった。
私が帰還した時には何も無かったんだ、誰一人生きていなかった。
皆が託してくれた物すら守れなかった私は生き残っていた敵に殺された、死んでいった皆と同じく海の底へと沈んでいった。
目が醒めるとかつての仲間達がいた。かつてと言うのは可笑しいか。少し寝すぎてしまったようだ。
平和な海で私達は平和に暮らしていた、戦争が始まるまでは。
仲の良かった友達も死んでいった。それこそ地獄と言っても差し支えのない様な光景だ
私は必死に戦った、これ以上皆を死なせたくないから敵を沈めていった。
中には命乞いをする者も居たのに私は躊躇なく殺していった。だって私の友達の時だって容赦なく殺されたんだから。
きっとバチが当たったんだろう、守りたかった物は何も残らず私を殺してくれる者も居なくなってしまった。
だから自分で自分を撃ったんだ。皆の元に還りたかったから、自分で命を絶ったんだ。
気づいたら皆生きていた、いや生きているのが普通なのか。嫌な夢を見てしまった。
皆で他愛も無い話で盛り上がって、楽しい毎日だった。
でも戦争は起きてしまった。痛い、痛い、痛い。幾ら助けを求めても戦争は終わらない。
だから殺した。皆を守りたかったから殺した。でも私はバカだから相手の作戦に気づかなかった。
私が敵の首を取った時にはもう守りたかった物は何も無かった、いや守れなかったんじゃない。守らなかったんだ。
私はバカだ、罪の償いをする為にまた殺して回れば憎しみの連鎖は続いていく。そんな事にも気づかないんだから。
誰も居なくなった世界で私は首を切った。自分で首を落としたんだ。
その方が楽だ、もうこんな世界はこりごりなんだから……
目が醒めるとそこには仲間達が……
………ようやくわかった。この世界は無限に繰り返している見たいだ。
殺して殺して殺して。死んで死んで死んで。でも終わりはない。永遠に終わらない。
こんな世界壊れて仕舞えばいい、私はそうお星様に願ったんだ。
どんなに必死に頑張っても何も守れず、そして積み重なるのは憎しみだけ。
そんな世界に価値なんか無い、皆壊れて仕舞えばいい。
私の願いが届いたのだろうか。
私の姿は変わっていた。地獄に住む鬼の様な姿になった私は戦争を止める唯一の手段を行なった。
世界の破壊だ、私の力ならこんな世界を壊してしまう事なんて簡単な事。
壊れて壊れて壊れて、落ちて落ちて落ちて。ようやく終わる、皆解放される。
でもよく考えてみたらわかる筈だよね。
自分達が作った世界を破壊しようとする
世界を守りたい神は私の存在を無に消そうとした訳だ。いやぁ賢いね、真実にたどり着いた者を生かしておくわけには行かないから。
だけど私の力は世界を壊し切れた。神の力は憎悪に敗れたんだ。
ようやく_____解放される。
これで物語は終わり。
皆平和に生きていける静かな世界になる様に、壊れゆく世界で最後まで輝き続けたお星様に一人の少女は願いましたとさ。
「いつの日か…皆と…」
「静かな…静かな時代で…きっと…」
_____________出会えますように
作者は星に願いました。
更新遅れまくりませんように