離島ちゃんって可愛いよね。
早くほのぼのしてぇなぁ(届かぬ願い)
俺は廃墟を探索の拠点にする事にした、拠点が無ければ安心して眠れないし物を保管する場所も無い。
どうやらあの世にも夜と言う概念はあるらしい…空で光り輝いていた太陽が沈み始め水平線を照らしている。
夜になれば何が起こるか分からない、せめてここら周辺だけでもチェックしておかなかれば。
ふと廃墟から外を覗くと海岸に一際目立つ黒い何かが流れ着いているのが見えた。どう見ても異質なソレはもぞもぞと動いていた。
近ずいては行けない何かかも知れない、だが俺はとてつもなく気になる。幸いな事にまだ太陽は完全には沈んではおらず視界も良好だ。……よし、覚悟を決めて俺はソレの元に向かった。
ソレは悪魔や死神と言った死後の世界の化身だと思っていた。そりゃあ死後の世界なんだし案内役としてそんな奴が来てもおかしくない…だから俺は覚悟を決めてソレの元にきた。
「なんだ…こりゃ」
俺の予想は大外れ、ソレの正体は全身傷だらけのボロボロのゴスロリ服を着た少女。
右肘からは骨と思わしき突起物が突き出しており右足に当たる部分はグチャグチャで原型を留めておらず黒いオイルの様なものと血が混ざり合っており異臭がする上に左腕は側に打ち上げられている白い歯の様な物が付いた不気味な黒い砲台に押し潰されたのかペシャンコに潰れていた。
「おっ…おい!大丈夫か!?」
…返事が無い、そりゃあそうだ。この状況で生きている方が不思議である。
光の灯らない真紅の眼はどこか悲壮で…何か安心した様な表情だった。
俺は何かしなければ気が済まなかった。廃墟の中に駆け戻り治療できる物は無いかと一心不乱に倉庫を漁りだす。
…汚れた包帯_____ダメだ逆に傷を悪化させるかも知れない
…半分残った消毒液______あそこまでの傷に消毒は聞かないかも知れないが持っていく
…金属のパーツ_____いや何に使うんだ
クソッ…!!どれもあの傷をどうにか出来る物ではない、また俺は何もできないのだろうか。
また見殺しにしないと行けないのだろうか。もう嫌なんだ、無力な自分は…
突然棚が倒れ中から試験管の様なものが転がってきた。どうやら俺が投げた金属のパーツが棚にあたり固定器具を壊して内部の試験管が飛び出たらしい。水色の液体が入った試験管に貼っていたラベルにはこう書かれていた…。
〔試験薬品 修復材(仮) 取扱注意〕
修復材、錆びた鋼の匂いがするがもうこれしか望みが無かった。正直言って消毒液や包帯よりも危険な代物なのだろう。使い方も分からない人間が使うのは逆に殺してしまうかも知れない。
だけどもう俺は吹っ切れていたのかも知れない、あの様に苦しむくらいなら一息に殺してやった方がいい…心の中ではこうも思っていた。
そのまま俺は少女にこの薬品を飲ませた、抵抗すら出来ない少女にこんな物を飲ませる事は許されないかも知れない…だけど俺はこうしなければ行けないと思ってしまった。
要するにただの腐ったエゴだ。
俺は腐った人間なんだ。
少女は動かなくなった、案の定だ。抵抗出来ないにも関わらずわけのわからない液体を無理矢理飲まされた少女はピクリとも動かない。
俺は動かなくなった少女を廃墟の中に運び、そして汚れた毛布に寝かせた。もう起きない事は分かっていたのに俺はこんなことをしたのだ。
こんなことをしても俺は笑っていた。
意味がわからない、狂っているのかも知れない。いやもうとっくに可笑しくなってたんだ。
_______________彼女を失ったあの時から。
そろそろほのぼの入れます。あと2〜3話耐えてください(クソ野郎)