これからほのぼの出来たらいいなぁ
「セフィロト…?」
中二病患者御用達用語の一つである生命の樹、そんな物が本当に存在するのだろうか。
…手のひらサイズの女の子も居るくらいだしあの世には存在するのかもしれない
「そう、奴らは突如現れ同胞達を貪り喰らっても飽き足らず人類の侵攻し始めたんだ。………私達と同じ姿形を真似て…」
「姿を真似る?」
「そうよ…奴の親玉は喰らった生物の容姿や能力を吸収して強くなっていくのよ。逆に切り離して別個体を生み出すこともできるし切り離した個体に能力を付与する事も出来る…」
なにそれ怖い。本体を叩かなければ食っただけ能力を持った化け物が増えていくって仕組みなのだろう。
強い兵器が喰われればその 力を奪われ利用される。無理に戦力を投入できないと言う訳だ。
…じゃあ今まで人類を襲っていたのは深海棲艦ではなくセフィロトなのだろうか?
「そうね。少なくとも内地を攻め出したのは生命樹の連中よ。皆で作った艦装まで利用されるとは思わなかったけど…」
「私が知っている情報はここまでよ。…ここまで何も知らないとは思わなかったわ」
国は余程国民に知られたく無い情報があるらしい。確かに徴兵され二度と帰ってこない者の大半が女子供だった為、秘密裏に作られた女のみの部隊が存在すると言う噂も流れていた。強ち噂では無く本当なのかも知れない。
そんな事を考えていると突如閃光と爆音が響く、どうやら何者かによって爆撃されたらしい。
衝撃で倒れ込みそうになるがなんとか持ちこたえ外を覗いてみるとそこには黒い魚の様な生物が島の周りを旋回している。
少女はあからさまに嫌そうな表情をしていたが手のひらサイズの女の子は怯えている様子だった。
「っ…アイツらここまで追ってきてたのね」
「そういえば…ねぇ貴方。私の艦装は知らないかしら?」
艦装…まさかとは思うがあの歯が付いた不気味な兵器だろうか。
重すぎて持ち上げられなかった為海に放置していたら流されてしまったらしく跡形も無い。
「…無いのね!その表情は放置したのね!?あぁぁもう!」
「今の貴方じゃ勝てないよ!逃げよう!」
少女は俺の心の声が聞こえるのだろうか。それとも触れちゃ行けないのだろうか…。手のひらサイズの女の子は撤退案を出す、多分正解ルートだ。
焦り出す少女は側に落ちていた錆びかけた日本刀を手に取り構える…と言っても様になっていないしどう見てもゲームキャラ特有の謎片手持ち、焦り過ぎて頭がおかしくなった様だ。
「背に腹は変えられないわ…やるしかない」
「こんなところじゃ死んでられないから…行くわよ!!」
少女は窓から飛び降りて黒い生物の居る海まで走って行く、真紅の瞳からは同じく真紅の光が漏れて出していた。
少女がどんなに強くても見た目は中学生くらいの少女だ、心配なので俺は崩れそうな階段を急いで降り海岸にたどり着く。
「あら貴方は逃げないのね…じゃあ教えてあげるわ、あれが生命樹。同胞を喰らい同胞の真似をする醜悪極まりない者」
少女が指を指した先にはあの黒い魚が居た、が魚と言うには余りにもデカすぎる。
成人男性2人分くらいの大きさのその魚はどうやら口の中に砲台を装備しているらしい。
少女と俺を目掛けて鉄の玉を飛ばしてくるが少女の剣技により全て切り落とされる。
「ギィィィィィィ…」
化け物じみた声。赤子の様な声にも聞こえるが金属を擦り合わせる様な音にも聞こえる。
「鬼の力…見せてあげるわッ!!」
そんな事は気にせず少女は剣を構え魚に特攻。魚は少女の剣が届かない海に旋回し射撃体制に入る賢い戦法だ。
ただそれは少女が海を渡れない場合のみ賢い戦法と言える、少女は何故か海に沈む事なく海上を走り抜ける。
そして魚が射撃する寸前の口内に鉄の塊を放り投げる。発射口を失った弾丸は内部で爆発を起こし破裂…黒い魚は海へと沈んでいった。
「ま…ざっとこんな物ね。結局剣は使わなかったけど…まぁいいか」
少女は海上を悠々と歩いてくる。化け物と対峙している時の雰囲気とは異なり、話していた時の様な緩い雰囲気だった
………後ろから迫るもう一匹の化け物に気付いていなかったからだ。
「後ろだ!!避けろ!!」
「…っ!!まだ居たとはねぇッッ!」
少女は口を開け丸呑みにしようとしていた魚の眉間に錆びた刀を刺し、そのまま背びれの部分までボロボロの刃で切り裂く。
体が分断された魚は先程沈んだ個体とは違い砂の様に崩れながら沈んでいった。
「助かったわ。ありがとう」
少女は照れ臭そうにお礼を言ってきた、…少女程の力を持ってすれば感知していないなんて事は無いだろうに。
「貴方…もしかしたら私達の提督になれるかもしれない。
「慣れますよ!だって私が見えるんですから!」
手のひらサイズの女の子と少女は胸をはって言う。提督…海の軍を俺に指揮をしろとでも言うのだろうか。
俺は無力だ、そんな事は出来ないのは自分が一番分かっている。
「俺にはそんな事はでき「そのペンダントを作った人物は生きているわ。貴方ならこれがどれほど有用な情報かわかるでしょう?」
…ペンダントを作った人物が生きている?
それは最愛の彼女が生きていると言っている様なものだ。
このペンダントは彼女が俺の誕生日に送ってくれた物、世界に一つしかない彼女のハンドメイド。
「私達の提督になりなさい。そうすれば…貴方が言っている彼女とやらに会えるはずよ」
「俺は…」
「馬鹿ね、貴方だからこそ適任なのよ。貴方じゃ無ければ私達を纏められない…もっと自分に自信を持ちなさい」
「それに…貴方は俯いたり考え込まずに笑っていた方がいいわね。何故か見てるこっちが安心するから」
コイツはなにもかも見透かすのだろうか、俺はつくづく運が悪い様だ。
死んだ後なのに関わらず天国と呼べる状況じゃないしこの世界は前の様に狂ってる。
食べ物を入手するのもやっとで外は意味のわからない化け物がウジャウジャと居る。
意味のわからない深海棲艦に心の中まで見透かされ励まされ提督になれと言われ彼女は生きていると言われる始末。
______本当に涙が止まらない。
こんな無能な俺が救われていいんだろうか。彼女は許してくれるのだろうか。
「私の名前は離島棲鬼、こっちは妖精のリア…貴方の名前は?」
「
「えぇ八神提督。よろしくお願いします」
離島棲鬼の笑顔は初めて見たかもしれない。
最愛の彼女に負けないくらいの眩しい笑顔だった。
仲間になる2体目の深海棲艦は誰が良い?
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ヲ級
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イ級
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タ級
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ホ級
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ワ級