飛竜とアイルーと。   作:麗紫 水晶

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 すいません、更新させていただきます。前回がはっちゃけ過ぎたためか、今回はシリアス!?な展開になった次第。
 ささ、読んでやってくださいまし。後ほど後書きにて。  では物語の始まり始まり…。



飛竜達の卵♪♪

 ユクモ村に戻って10日ほど。白羅の左腕の方も順調に回復し温泉にも浸かりながら、少しずつリハビリで、動かすようにしていた。本人は早く復帰したいとの思いだった。なぜなら、銀レウスの頼みを聞いたからだ。銀レウスは先にラルクに相談を持ち掛けたようであり、一緒に白羅の所にやってきた。

 

 「クァァ?」

 

 「クルルル?」

 

 「ラルクに銀レウスニャ。どうしたニャ?」

 

 ラルク達はどうやって相談を伝えようかと悩んでいた。その時ラミアが走って白羅の元へと近づいてきた。

 

 「白羅さ~~~~ん!!!」

 

 ジャンピングで白羅に飛びついていく!しかし、白羅が振り向いた時に横にずれたので、硬~い地面に抱きついてしまった。

 

 「ニャ!?ラミアニャか。どうしたニャ!?」

 

 「いった~~~…。星とキスするつもりは無かったんだけどな~~~。」(積極的ですね♪)

 

 「大丈夫ニャか?何があったニャ?」

 

 「そうそうそう!集会場の受付嬢さんからの依頼があったの!」

 

 「アイラさんニャか!?」

 

 「そう!古代林で、金火竜とライゼクスが出没していて暴れているらしいのよ。それを止めてほしいって。」

 

 それを聞いていた2頭が顔を見合わせる!

 

 「クァクァクァァァァ!!」

 

 「クルルクルクルクル~~!!」

 

 「ニャ!?どうしたニャ!?」

 

 ラルクがラミアの持ってきた依頼書の絵!?を指(爪!?)さす。そして、銀レウスと交互に指を指した。

 

 「ニャ!?まさか…、この金火竜って…。レウスの奥さんニャか!?」(ラルクって賢い!?)

 

 銀レウスが頷く。

 

「マジニャ…。それは大変ニャ。」

 

その金火竜を助けてほしいと、いうことらしい。

 

 「分かったニャ。何とかするニャ。」

 

 「でも、大丈夫なの!?」

 

 リハビリをしていると言ってもまだ完全ではなく、不安なところもある。が、レウスの奥さんの一大事!?でライゼクスの事もあるので、早めに向かわないと事があった後では遅すぎる。

 

 「ニャンとか行くニャ!アイラさんにはこのクエストを受けますと受注しておいてニャ!」

 

 「わ、分かった。すぐに行ってくるから待っててね。」

 

 「分かったニャ。準備しておくにゃ!」

 

 ラミアも集会場へと急いで向かう。白羅も準備を始めた。当然、ラルクと銀レウスは同行させる。今回は人選ならぬモン選で、タマミツネに頼むことにした。お昼寝中を申し訳なかったが、相談すると引き受けてくれた。

 

「あとはおいらだニャ。」

 

と自分の鎧とコテツを装備する。

 

「ニャいたたた…。ニャんとか装備出来たニャ。まだ少し、しんどいニャ。足手まといにならなきゃいいニャが……。」

 

と持ち物を確認している時に、ラミアが戻ってきた。

 

「クエストを頼んでいて、心配してたけどホントに行けるの!?」

 

 ラミアも心配ではあった。だが、飛竜達をほっとけない性格なのも知っていた。

 

 「大丈夫ニャ。ラルクもラミアも居るにゃ。信じてるニャ。」

 

 「え、そ、そう♪」

 

 と何故か嬉しそうに照れている。そう言われたのは初めての事だった。

 

 「準備出来たかニャ?」

 

 「え、あ、そうね。準備、準備♪」

 

 と慌てていても楽しそうだった。白羅も!?!?であった。

 

 「あ、あたい、タマミツネと一緒に行くよ。」

 

 「ニャ、分かったニャ。でも大丈夫ニャか!?」

 

 「うん!大丈夫!乗せてってくれるみたい♪」

 

 タマミツネの方を見ると、ラミアの事を待っている様だった。白羅も任せてもOKだろうと、タマミツネに頷いて返事をする。タマミツネも頷き返してきた。

 

 「ニャ!それじゃ、古代林に出発ニャ!!」

 

 とラルクの背に乗って、飛翔する!銀レウスも続いて飛翔した。タマミツネもラミアを乗せて、移動を開始したのである。

 古代林はハンター達にとっても最初に関わって来る土地である。初心者は、最初の大型モンスターのドスマッカオを倒すのに一苦労したものだ。植物がよく茂り、奥に進むほど茂り方も半端なく多い。湿度もあったりで、キノコ類はよく採れる。

 時々、受付嬢に依頼されて、キノコ採取もしたものだ。ラミアたちは川の流れるエリア1を抜け、エリア2へ。

 大きな洞窟となっているエリア3を通って、巣があるエリア7へと進んだ。白羅達は勿論ひとっ飛び!!ベースキャンプを越え、エリア3の洞窟の上を通り、エリア7の穴が空いている個所から中へと入っていく。

 

 「ニャ…。ニャンてこと…。」

 

 ラミアたちも同時に到着したが、様子を見て立ち止まってしまった。

 

 「う、うそ…、酷い…。」

 

 金レイアがかなりダメージを負って、地面に崩れている。巣には3個の卵があり、それを必死に守っていた。ライゼクスは卵を狙い、邪魔をしてくる金レイアを執拗に攻撃していた。

 

 「グルアァァァァァァァ!!!」

 

 いきなり銀レウスが怒りの咆哮を上げ、ライゼクスに飛び蹴りを繰り出していく!それに気付いたライゼクスもジャンプして攻撃を躱し、銀レウスに反撃する!2頭は巣の反対側でもみ合いになった!

 白羅とラミアたちは金レイアに駆け寄る!金レイアは驚いたが、ラルクが竜語で説明してくれた事で、暴れるのを辞めてくれていた。白羅とラミアはどこまで回復できるか分からなかったが、粉塵や秘薬等を使って傷や体力、スタミナを回復させることにした。

 

 「さすが、母親にゃ。よく頑張ったニャ。」

 

 「みんなで助けに来たよ。もう少しだけ頑張って。」

 

 応急治療をしながら、金レイアに話しかける。すると、少し落ち着いたようで、卵の無事を確認する。

 

 「ラミアはタマミツネと一緒に卵の救出作戦ニャ!おいらとラルクは銀レウスと一緒にライゼクスを止めるニャ!」

 

 とコテツを構えてライゼクスの方へと歩いていく。ラルクもそれに続く。

 

 「ちょ、大丈夫なの!無理は駄目だからね!!」

 

 ラミアが心配で声を掛ける!

 

 「大丈夫ニャ。それより、卵と金レイアを頼むニャ!」

 

 「分かった!任せて!!」

 

 金レイアを移動できるまでに回復させると、ラミアはタマミツネの背中に1個ずつ、丁寧に乗せていく。レイアも心配そうに見守っていた。時折、旦那の方を見ては頑張ってと励ましているようでもあった。その時、レウスがライゼクスの足蹴りを喰らい、壁に突き飛ばされる!ラルクと白羅は咆哮を上げた!!

 

 「ガァァァァァ!!」

 

 「いざ!勝負ニャ!!」

 

 白羅が牙突で走り込んでいく!ラルクも得意の足蹴りで、弧を描きながら横から応戦する!3対1の戦いが始まった。ずるいかもしれないが、ライゼクスがかなり強い!何せ金レイアを苦しめたほどの強さだ。一筋縄ではいかない!白羅も攻撃するものの、左腕を気にしてまともな動きが出来なかった。

 と、突然、ライゼクスが飛翔したかと思うと、エリアの半分近くを被雷の渦にした!避けきれずに銀レウス、ラルク、白羅と雷を受けてしまう!

 

 「ニ”ャ~~~~!!」

 

 「ガァァァァァ!!」

 

 「グギャアァァァァ!!」

 

 「びゃ!白羅さ~~~ん!!」

 

 吹っ飛ばされるのを見たラミアが大声を上げる!!丁度卵をタマミツネの背中に回収したところだった。

 白羅が倒れながらもラミアの方を見ると、大声で叫んだ!

 

 「早く、脱出するニャ!!急げニャ~~~~!!」

 

 2頭も体勢を直せずにいる。白羅も四つん這いのまま立ち上がれずにいた。

 

 「くそニャ~~!おいらの両足立ってくれニャ~~~~!!」

 

 その間に優雅に地面を歩いて、ラミアたちの方へ向かって行く!金レイアが力を振り絞って、前に立ちはだかった!しかし、ライゼクスの尻尾の一振りで横になぎ倒されてしまう!

 

 「たまちゃん、行って!!ここは私が食い止める!!!」

 

 片手剣と盾を構える。これでも上位ハンターである。唯一ハンターなのは彼女だけ。だてに武器をLV最高にしているわけでは無い。

 

 「はあぁぁぁぁぁ!!!」

 

 ライゼクスが被雷をしてくるが盾で躱して反撃していた。切れ味もなかなかで、怯ませるには充分であった。ラミアはタマミツネの方を見ると、移動を開始していた。卵があるので、急ぎとはいかない。卵に気を使いながらエリア3へと進むのだった。

 金レイアも再度起き上がってラミアの後ろ盾になる。お互い頷くと、ライゼクスに攻撃を仕掛けていた。

 しかし、やられっぱなしのライゼクスではない。獲物を逃したのと、邪魔してきた者どもに怒りを露にする!!いきなりホバリングしながら、尻尾を地面に突き刺し、稲妻を放ったのだ!地面から広範囲に雷が溢れ出す!!白羅達は辛うじて飛翔したため、躱すことが出来た。しかし、金レイアとラミアは避けきれずに喰らってしまう!

 

 「きゃあぁぁぁぁぁ!!」

 

 「グギャア・・・!!」

 

 痺れたようにその場にマヒしてしまう!動けなくなっていた。

 

 「ラ、ラミア!!」

 

 「クァァ!!」

 

 後ろから攻撃をしようと追いかけるも、ライゼクスの動きの方が早かった!羽を突き出し、ラミアを突き飛ばしたのだ!!

 

 「ぐはぁぁぁぁぁ!!!」

 

 「ラミアァァァァァァァ!!!!!」

 

 「グァァァァァァァァァァ!!!!!」

 

 それを見た白羅とラルクは叫んでいた!!ラミアは空中を大きく舞って壁に激突する!

 

 「ガフッ……。」

 

 当たり所が悪かったせいか、血を吐いていた。防具のお陰で瀕死にならずには済んだが、かなりのダメージは見て取れた。それを見た瞬間…白羅の中で何かが切れた!!!

 

 「ニ”ャ”ァァァァァァァァァァ!!!!」

 

 突然全身の毛を逆立てて1匹のアイルーが叫ぶ!今までにない殺気と覇気を纏い、白羅が怒りを露にした!!

 今までより、数段上の怒りである!!ラルクもその圧倒的な気迫には近づくことが出来なかった。ライゼクスも振り向いてその殺気に驚いて白羅を凝視している。

 

 「白羅…さん…。」

 

 ラミアが痛みを堪えながら目を薄くして、小さく呟いていた。すると、金レイアが心配してラミアを庇うような体勢を取ってくれた。

 白羅の体に異変が出始める。両前脚の爪3本ずつが60㎝前後に伸びて刃と化し、真っ黒な中に深紅の縦細い目が現れる!更にはコテツと鎧が白基調に変色していく!

 

 「ニ”ャ”ァァァコ”オ”ォォォォォォォォォ!!!!」

 

 ダブルクロスでいうところのビースト状態…。それとは別に、武具のパワーアップであった…。

 

 「キシャァァァァァ!!!」

 

 ライゼクスが咆哮を上げた!自身にとって危険と判断したのだろう。他には目もくれず、白羅に対し、戦闘態勢を取っていた。が、ライゼクスが一瞬で硬直する!!既に目の前に白羅が迫っていたのだ!白羅は両前脚の鉤爪で横顔、首、胴体、足へと切り刻んでいく!無数に出来た切り傷に、想定外の驚きと激痛にその場にひっくり返っていた。

 

 「ギャガァァァァァァ!!!」

 

 ライゼクスがのたうち回っている内も白羅は容赦なかった。鉤爪を更に繰り出し、傷を増やしていく!ライゼクスが痛みを堪えながら立ち上がり、稲妻を繰り出すも、鋭い移動速度で稲妻を躱し足を攻撃して怯ませるのであった。ライゼクスが白羅に向かって羽を突き出してくる!が、白羅はジャンプして羽の上に乗り、ライゼクスの顔まで詰め寄ると、顔に鉤爪を喰らわせていた。その攻撃にまたもダウンする。

 

 「フウ”ゥゥゥゥゥゥゥ!!」

 

 地面に着地した白羅が四つん這いでライゼクスを威嚇していた。ライゼクスが辛うじて起き上がり、片足を引きずって逃げ出した。白羅がそれを追いかけようとする!

 

 「クァァ!!!」

 

 その時、ラルクが白羅を羽交い締めする!白羅ももがいて逃れようとするが、かなりきつく、逃れられない。が、脱出しようともがいていた。

 

 「ガァァァァァ!!」

 

 ラルクが白羅に対して吠えていた。それに驚いて、白羅がラルクの顔を見る…。ラルクの切なそうな眼差しに白羅も正気を取り戻す。爪も目の色も元に戻り、何故か武具の色はそのままではあったが、いつもの白羅に戻っていた。

 

 「ニャ…ラルク…。」

 

 ラルクも頷き返す。事が終わろうとしていた。ライゼクスも完全に退散し、古代林から離れて行ってしまった。

 

 「ニャ!ラミアニャ!」

 

 白羅とラルクはすぐにラミアの元に。同時に銀レウスも傍に寄ってきた。金レイアもラミアを守ってくれていた。ラミアは意識はあったが、かなりの傷の様だ。

 

 「ガルッ!!」

 

 銀レウスが肩を降ろして背中に乗せるように促してくる!

 

 「ニャ!?ラミアを乗せてってくれるニャか!?」

 

 銀レウスが頷いた。それには金レイアも頷いていた。早くに戻って、治療を受けねばならない。

 

 「ありがとうニャ!済まない恩に切るニャ!ラルク手伝ってニャ!」

 

 と、すぐにしかし丁寧にラミアをレウスの背に乗せて、レウスを先頭に皆で飛翔してユクモ村へと向かうのであった…………………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 読んで頂けてありがとうございます。お気に入りしてくれた方も、解除された方も、どうぞ長~~~~いお付き合いのほど、よろしくお願いします。登録や読んでくれている方が1人でもいる限り、めげずに執筆していきます! 次話はまた、笑える部分をふやしつつ、モンスターも増やしつつ!?進めて行きますので、お楽しみに。
 では次話もまたお会いできることを切に願って…。
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