飛竜とアイルーと。   作:麗紫 水晶

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 ながらくお待たせして…。皆さん凄い勢いで執筆されているのを感じながら、自身も気合を入れてと思いつつ、少しずつしか進まなかった事が現実でございました。申し訳ない…。
 ささ、やっと更新です。読んでやってくださいましね♪♪
 後ほど後書きにて。  物語の始まり始まり…。



里帰り♪♪②

広く広大な海の中に、島が見えてきた。ラルクの背に乗って、白羅がその島へとやって来た。小さな島ではあるが、年中平均に暖かく、わりとのんびりな平和な感じのする村であった。

アイルー村…白羅の故郷でもあり、アイルー達が暮らす島である。ここでの時間の使い道はゆっくりとしたものだった。

日向ぼっこするもの、採掘しに行くもの、魚釣りに行くもの、狩りに行くもの、食糧採取に行くもの、穴堀をするもの!?さまざまに時間をゆったりと使っていた。

 

「ニャ!ニャんだあれ!?」

 

と一匹のアイルーが、上を向いて叫ぶ!

すると全員がその方向を注目する。

 

「ニャ!あつ~~い視線を一杯感じるニャ、照れるニャ!」(相変わらずデスネ!)

 

「ニ"ャ~~~~!!セルレギオスニ"ャ~~~~!!」

 

一匹がそう叫んだかと思うと、全員飛び上がって慌てて右往左往して逃げ惑う。

 

「ニャ…あれはまさかニャ…。」

 

 そう言いつつ、その内の1匹が、飛来してくる所に走って行く。

白羅達は広い場所に着地した。背中から飛び降りる。

 

「ニャスト~~~!!!」

 

ジャンピングで杖を振り降ろして来る者が。

 

「ニャいさ~~~~!!!」

 

と白羅もコテツを抜いてその杖を受け止める!いい金属音が響いて、両者押し合いになって顔を見合わせる。

 

 「ニャっほっほ!また腕を上げたニャ……。」

 

 「村長も相変わらず衰えてないニャ…。」

 

 お互いにニヤリと笑いガッツリとハグをする!その行動に、緊張が走った周りのアイルー達やラルクは拍子抜けしてしまった。長い白髭を生やしたじいちゃん猫だが、体は鍛えている様であった。

 

 「あ、あれ、白羅さんニャ!」(そうなんです。)

 

 「ニャ、ニャンか変わったかニャ!?」(色々とありまして…。)

 

 「ライダーにニャったか!?」(いえいえ、滅相もございません。)

 

 「欲しいニャ……。」(目がギラついてらっしゃいますが!?!?!?)

 

 アイルー達が噂をする中、白羅が村長にラルクを紹介する。

 

 「紹介するニャ!友達のラルクニャ!他にもいるニャが大の親友ニャ!」

 

 「クァァ。」

 

 「ニャっほっほ。親友ニャか。頼もしい友を持ったもんニャ。歓迎するニャ。ゆっくりしていくといいニャ。」

 

 「ありがとうニャ。話が分かるニャ、流石ニャ!」

 

 「ニャっほっほ。何も出ないニャよ♪」

 

 「ニ゛ャ~~~~!!白羅!!貴様いつ帰ってきたニ゛ャ!!!」

 

 と爪を指す1匹のアイルーが。獰アグナネコメイルと、獄炎剣ネコブレイドを装備し、敵対意識満々で、怒鳴ってくる!

 

「ニャんだ、アラクニャか。」

 

「ニャんだとはニャんだ!オレより弱かったくせにニャ。」

 

「ちょっと待つニャ!お前にいつ負けたニャ。聞き捨てならないニャ!」

 

「ほう、ニャらば今決着をつけるニャか?」

 

「臨むところニャ!」 

 

お互いに剣を抜いて、にらみ合いになる。

 

「これこれ、やめときニャさい!」

 

 村長が制止するも、辞める気が全くない。と、アラクの方が先に動いた!

 

 「ニャァァァァァ!!」

 

 ネコブレイドを振りかざし、白羅めがけて一撃を繰り出す!

 

 「ニャ!!来いニャ!!」

 

 とコテツで向かい打つ!剣と剣がぶつかり合うその瞬間!横から間を割って入って来た剣が!?

 

 「「ニ"ャ!?」」

 

 獰灼炎のブレイニャーと獰レウスネコメイルを装備し、見事な動きでブレイニャーを間に入れ、双方の剣を受け止めていたのだった。

 

 「ニャ~~~♪♪灯羅《とうら》ニャ♪♪」

 

 「久しいニャ白羅。」

 

 「アラク~~~、あたしの白羅にニャにかあったら承知しニャいよ…。」

 

 「ニャひっ!!」

 

 アラクの後ろから声がした。声の主が分かってアラクが直立していた。

 

 「ニャ!!姫沙羅《きさら》ニャか!!久しぶりニャ♪♪」

 

 「はぁ~い♪♪ニャ~リン♪♪会いたかったニャ~~~♪♪」

 

彼女も灯羅と同じ武具であったのでアラクは後ろから切られれば丸焦げになる可能性も。しかも、即抜刀出来る手練れなので、硬直していて抵抗出来よう筈もなかった。

 

白羅は剣を納め、灯羅と握手を交わしていた。

 

「元気そうで何よりニャ。」

 

「白羅こそ。いつ戻って来たニャ?」

 

「びゃ~くら~~~♪♪♪」

 

「う゛ニャ!?」

 

いきなりガバッと姫沙羅が白羅に抱きつく!有無を言わさずハグをされまくって、顔から湯気が出始める。

 

「おいらもうだめニャ~~」(そこまで純情ですか!)

 

お熱急上昇で、気を失ってしまった。

 

「ニャ!?ニャ!?白羅!?ちょっとニャ!?」(手強いのはモンスター!?それとも!?)

 

「やれやれニャ。姫沙羅の溺愛にも困ったもんニャ…。」(心中お察しします。)

 

さすがの灯羅もこればかりは……と頭をポリポリ掻いていた。

そんな白羅達の様子をよそに、1匹の女の子のアイルーが、ラルクの傍にやって来た。恐くないのか、生肉のご馳走を携えて。

ラルクもそのアイルーを見る。

 

「びゃ、白羅さんのお友達ニャか?」

 

「クァァ。」

 

「こ、これ、食べれるニャか?」

 

とラルクの目の前に置く。

 

「クァァ。」

 

美味しそうに食べたので、アイルーの顔に笑顔が浮かんだ。

 

「わたしはミレリ。よろしくニャ。」

 

「クァクァァ。」

 

「ミ、ミレリ!?ミレリニャか!?」

 

復活した白羅が、驚いて話し掛けてきた。

 

「久しぶりニャね、白羅。」

 

「久しぶりニャ。元気そうで何よりニャ。ま、村長も元気ニャったが。」

 

「そうニャ。父も元気ニャ。」

 

「ミレリ、来てたのニャか。」

 

「ニャ、灯羅兄さん…。」

 

「ニャ~~~!ミレリズルイニャ~~、白羅と話をするニャんて~~。」(あなたもかなり積極的だった気が…。)

 

「姫沙羅に羽交い締めにされたニャ…。」

 

「ニャんだ~!スキンシップニャよスキンシップ!まだ序の口ニャよ。」(やはり手強い猫さんです。)

 

「おいらの親友のラルクニャ。村長には紹介したニャ。」

 

「ラルクニャ………。」

ミレリも目の前でセルレギオス…飛竜を見られるなど、初めてのことだった。

 

「ミレリは恐くないニャか?」

 

「ニャ、最初は恐かったニャが、意外と優しいニャ。」

 

「そうニャ、しかも賢いニャよ。」

 

「ニャ、そう思うニャ。」

 

「あたしも負けてニャいけどニャ~~~。」(特定生物に限ってと思われますが!?)

 

「欲しいニャ……………。」(いや、どこから出てきたの、このアイルーさん!!)

 

「ニャっほっほ、皆の衆今宵は宴じゃミレリとの婚約祝いを兼ねてニャ!!」

 

「ニャ~~~!!そんなことは誰も言ってないニャ~~!!」

 

と、村長に負けない程の大声を上げる。

さすがにミレリも顔をピンクに染めてうつむいてしまっていた。

 

「そうニャ、そうニャ!あたしの白羅を取らないで欲しいニャ!」(あなたの物にもなってませんが!?)

 

「ニャほほ~、おぬしも隅に置けんニャ。」

 

「ニャ、そ、そんなことはないニャ。」

 

としどろもどろ。村長も笑いながら、白羅の肩を軽く叩く。

 

「ニャぁいいニャろう。色恋は当人達に任せるニャ!それとは別に宴をするニャ!」

 

「「「「「ニャ~~~!!!」」」」」

 

さすがはアイルー達♪お祭り事は大好きなようで。デカイマグロは釣ってくるわ、ぽぽさんのお肉やタン、茸類や、サザミエキスをふんだんに使った料理が並べられていった。

夜が星を連れてやって来た頃、白羅とラルクの歓迎会がスタートしたのでありました。

 

「では皆の衆、乾杯ニャ!」

 

「「「「「ニャ~!!」」」」

 

皆一斉にビールを飲み干す!

 

「ぷニャ~~~!!皆で飲む酒は最高ニャ!」

 

片手にジョッキを、片手に肉を持って舌鼓…。

マグロの切り身の早食い競争まで勃発する始末。

 

そんな皆の様子を楽しみながら、白羅は村長にある質問をしていた。

 

「村長、おいらの装備が急に変わったニャが、何か知ってるニャか?」

 

「ニャ、分かるニャ。それは白火《びゃっか》の装備ニャ。一般には一切出回らない物ニャ。何かをきっかけに、パワーアップするニャ。攻撃力、防御力ともに数段アップしているニャ。どうしてそうニャるかはわからニャいが、古き言い伝えの1つニャ。」

 

「白火の装備ニャか…。」

 

まじまじと自分の装備を見つめなおす。そんな貴重な物になっているとは露知らず。

 

「白羅~~~、飲んでるニャか~~~~♪♪」

 

姫沙羅が、白羅にしなだれてきた。

 

「ニャ、酔っ払ってるニャ!?」

 

「そう~ニャ~♪白羅に介抱してもらおうと思ったニャ~♪♪」

 

ごろニャん♪モードでさりげなく、アタックしている!

 

「わたしもいいニャか…」

 

「ニャ!ミレリもニャか!?」

 

返事をする暇なく、反対側からしなだれてきた。

女性二人に 絡まれるとはなんて贅沢でしょ。

 

「ニャっほっほ、娘を泣かせたら承知しニャいからニャ。」

 

「それをおいらに言うニャか!?」(少しは観念しないと♪)

 

 「灯羅さんかっこいいニャ。」(一応、2枚目役ですが!?)

 

 「姫沙羅さんいい女ニャ。」(獰火傷しないよう忠告しておきます。)

 

 「ミレリちゃんも捨てがたいと思うニャ。」(父上にご用心を。)

 

 「ラルクさん乗せてくれにゃいかニャ?」(仲良くなることから始めてみては!?)

 

 「欲しいニャ……。」(そのこだわりを聞いてみたいのですが!?)

 

 何やら奇声!?や罵声!?が島中に飛び交ってやんや、やんやの大騒ぎ!!お月様が傾くまで宴は続くのでした…。

 

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

 

 白羅が目が覚めると、村長宅の部屋の1つにベットの上で寝かされておりました。

 

 「ニャ…。飲みすぎたかニャ…。」

 

 と布団をはぐると………………。

 

 「!?!?!?!?!?!?」

 

 両脇に見慣れた2人!?の顔が!?2人ともスヤスヤ気持ちよさそうに寝ておられるのでありました。

 白羅は頭から脂汗をたらたらと流しながら、恐るおそる抜けようとしましたが、

 

 ”ジャラ…。”腕の片方ずつ、鎖で繋がれている状態に気付き、2人が目を覚ましてしまいました。

 

 「白羅おはようニャ。」

 

 「やっぱり好きな男と寝るのは最高ニャ。」

 

 「助けてニャ!!~~~~~………………。」

 

 「ニャっほっほ。家は防音設備ばっちりじゃてニャ。」(あなた、どこに力を入れてると!?)

 

 が、しかし白羅もそこで落ちはしなかった。見事に切り抜け、村長宅から脱出したのである。

 

 「ニャほっ!!おヌシどうやって出られたニャ!?」

 

 「ニャ~~恥ずかしかったニャ~~~。村長の企みには引っかからにゃいニャよ。」

 

 「さすがはワシの見込んだ奴ニャ。これはニャンとしても物にしニャいとならぬな。」

 

 「そう簡単にはいかニャいニャよ。」

 

 「ニャ、灯羅ニャか。」

 

 「白羅には主人を見つける目的があるニャ。それに仲間もいるニャ。ほっとける訳ニャいニャ。」

 

 「ニャ!!あたし付いてくニャ!!」

 

 「あ,あたしもニャ!」

 

 「ニャ!?ミレリまでニャ!?」

 

 灯羅もさすがに呆れて笑ってしまった。

 

「ニャ、ニャ、ニャ。妹といい、姫沙羅といい、ニャんで白羅が好きなのか分からにゃいが、俺の仲間でもあるしニャ。俺もついて行くニャ。」

 

 「ニャ、ワシだけ置いてけぼりニャか。寂しいニャ……。」

 

 「いつでも来れるニャ。今度は仲間たちを連れて来るニャ。一杯いる方が楽しいニャ!それまで待っててニャ!!」

 

 「分かったニャ。いつでも大歓迎ニャ!お前たち、負けるでニャいぞ!!」

 

 「「ニャい!!」」(何の約束だか…。)

 

 「クァァァ!!」

 

 「ニャ、大丈夫ニャか、4匹ニャよ。」

 

 「クァ!!」

 

 ラルクが余裕と乗せてくれるらしい。

 

 「ニャった!ありがとうニャ!」

 

 と早速、姫沙羅が一番手に乗り込む。

 

 「よろしくニャね!」

 

 とミレリが2番手に。

 

 「これからよろしくニャ。」

 

 と灯羅が3番手に。

 

 「ニャ!出発ニャ!村長も元気でニャ!!」

 

 と最後に白羅が乗り、ラルクが翼を広げて舞い上がる!

 

 「また来るニャ~~~~~!!!」

 

 「子供と来るのを楽しみにしてるニャ~~~!!!」

 

 「そこニャか~~~!!!」

 

 と、ユクモ村のみんなの待つ地へと空高く飛翔するのでありました…。

 

 ※(お、俺ってどうしたらいいニャ……。)1匹、直立で取り残されているアラク君でありました。(合掌。)

 

 

 

 




 読んで頂いてありがとうございます。
 白羅も大変でございます。また仲間が増えましたので、どんなことになるのやら。
 次話も楽しみにしていただけると幸いです。更新がまちまちなので申し訳ないですが。
 では次もお会いできることを切に願って…。

 
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