飛竜とアイルーと。   作:麗紫 水晶

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今回は地味~に更新します。いつぞやのように、お待たせ日数が長かったりと、申し訳なく。今回少しでも何とかしたいと、執筆しておりました。
ささ、私の情けない話はこの辺で。本編を読んでやって下さいまし。後程後書きにて。
それでは物語の始まり始まり。



新しい生命達②♪♪♪

気高い緑の高台の頂上に夫婦と卵がいた。

ライゼクスという雷属性の竜より助け出され、保護されたおかげでそこに住むことになった。その卵が孵ることは夫妻だけでなく、関わった者も気にしている事であり、貴重な、そして喜ばしいことであった。

そこに、1人と1匹と1頭が駆け込んで来た。

 

「ニャ!産まれちゃったかニャ!?」

 

「い、いえ、まだみたいよ。でも卵は揺れてるわ。」

 

麒麟さんにお礼を言い、卵の傍に寄る。白羅も金銀夫婦の顔を交互に見ながら頷きあっていた。

 

「た、卵が割れだしたニャ!?」

 

3個の卵の内の1つが、動きが増して、一番上側にヒビが入る!パキパキ、パリパリと音をたてながら嘴で殻を割ってくる!

 

「「おぉぉ………。」」

 

やがて殻が半分程まで割れて、顔を出してきた。夫婦を含め、みんなで覗き込む。まさに産まれたての幼体。顔は大きめ、四肢や羽根は小さく、柔らかそうな顔つきをしている。全体に白金の体躯で夫婦にある紋様が混じった状態で入っていた。

 

「クェ!」

 

周りみんなを見回し、夫婦を確認すると、鳴き声を上げて足元へともたつきながらも寄って行き、レイアの脚にすり寄っていた。

 

「二つ目の卵も!」

 

同じように卵が揺れて、一番上からヒビが入っていく。中から可愛い嘴で殻を割っていく。2匹目が顔を出してきた。

 

「へぇ♪」

 

今度は体躯は同じ幼体で、白銀の体色に金のストライプ模様が入っている。紋様は一匹目と同じである。同様に、レイアの脚にすり寄っていた。

 

「さ、最後の卵ニャ。」

 

3つ目の卵が動き出す。が、ちょっと違う動きになってきた。

 

「え……。」

 

「ど、どうなってるニャ!?」

 

心配そうに見ていると、突然殻が上下半分に割れ、殻を被ったまま上体を起こしていました♪

 

「ニャ、ニャんと……。」

 

白羅は早速殻を取り除きます。すると、不思議そうな顔つきで、白羅を見つめていました。体躯は勿論先程の2匹と一緒です。紋様も同じ。違うのは真っ白な体色に朱色のラインが入っていました。

幼体は、夫婦を交互に見ながら、ニコッと微笑んだ様でした。それを見た夫婦も、2頭同時に頷いていました。

白羅を含め、他のもの達にはなんの事か分からずにおりました。しかし、次の行動で理解出来たのでした。その幼体は白羅に飛び付いたのです!

 

「ニャ!?ちょ、ちょっと待ってニャ!?ニャ♪ニャ♪ニャ♪ニャ♪くすぐったいニャ~~~♪」

 

顔を舐められるわ♪頬ずりされるわ♪で、白羅は笑いコケておりました。その様子を金銀の夫婦は微笑ましく、見ておりました。

 

「え、なに、この子を白羅さんに預けるの!?」

 

眼鏡美人のお姉さんが、様子を見ていて何気に金銀夫婦に聞いていました。

 

「ニャ、ニャに!?」

 

笑っていた白羅も驚いて、夫婦の顔を見ます。それに対し、夫婦は頷いていました。その子を預けると……。

 

「そ、そんニャ…。いいニャか、おいらニャんかで……。育てられるかどうか自信がないニャ…。」

 

「クァァ!」

 

その時、励ましてくれたのは他でもない、セルレギオスのラルクでありました。周りみんなを爪を指していきます。白羅もそれに習って、見渡していくと皆、納得して頷いていました。

 

「分かったニャ。この子はおいらが責任をもって育てるニャ。ニャ!?ニャ前を決めニャいとニャ。ニャにがいいかニャ~~~。」

 

「銀坊はどう!?」(大人になってもその名前でいきますか!?)

 

「じゃ、シ〇アは?」(機○戦士ガ○ダムの有名キャラを知っていらっしゃる♪)

 

「じゃあ、コ〇ンは?」(名探偵になれるかどうか分かりませんが!?)

 

「そうねぇ、孫〇空はどうかしら?」(神モードに…。なっちゃうんでしょうか♪)

 

「ダメニャ。まだまだニャ。し○のすけはどうニャ?」(あなたのが一番危ないかと♪)

 

「焔羅《えんら》はどうかな?」

 

白羅の後ろから、聞き覚えのある、うれしい声が。

振り向くと、一人の女性ハンターが、立っていた。

 

「ラ、ラミア………。」

 

「お帰りなさい♪白羅さん。」

 

白羅はラミアの両手をとり、涙をぼろぼろ流していた。

 

「よ゛がっだニ゛ャ~~~~♪♪」

 

「白羅さんのお蔭だよ♪」

 

「なにもしてないニャ…、なにも出来なかったニャ………。」

 

「そんな事ないよ、白羅さんに出会ってなければ、麒麟さんの電気治療もなかったし、ラルクや他の仲間たちとも、仲良く出来なかったと思うし。」

 

「動いていいニャか?」

 

「うん♪大丈夫、狩りにも行けるし、白羅さんを抱き締めることも出来るし♪」

 

「ニャ、ニャ、ニャにを…………。」

 

と、顔を茹でダコにしてうつむいてしまった白羅を、ラミアが優しく抱き締める。

 

「ニャ!ラ、ラミア……。」

 

「また一緒にクエストに行ってくれる?」

 

耳元で、話し掛けられ、白羅も顔が明るくなった。

 

「勿論ニャ!嫌でも連れて行くニャ!覚悟しとくニャ。」

 

「良かった、ありがとう♪」

 

白羅を抱き締めたまま、ラミアの肩が震えていた…。白羅もしばしの間、ラミアを抱き締めていた…。

 

「クェ!」

 

そのしばしの沈黙を破ったのは、紛れもない白羅になついている幼体である。

白羅もラミアも幼体の方を向いて、幼体に話し掛ける。

 

「ラミアのニャ前がいいニャ。どうニャ?焔羅《えんら》でいいニャか?」

 

「クァァ!」

 

名前を付けられたのが、嬉しかったのかラミアにもなついていた。

 

「可愛いい、焔羅、これからよろしくね♪」

 

「そうニャ、よろしくニャ!」

 

「クァァクェクルルルル!」

 

ラルクもよろしくとばかりに、声を掛けていた。また新たな仲間たちが誕生した瞬間だった。

 

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

 

金銀夫婦もその場所で、2匹の幼体を育てることにし、白羅達も焔羅も勿論、自分たちの住む場所を確保しなければと、広場内に家を建てることにしたのです。

 

「え~~~~~!!家で良ければ使ってもらって構わないですのよ!考え直して下さいな。」

 

村長も驚いて、引き止めようとする。

 

「ニャ、有難いですニャが、ラルクや焔羅までもとニャれば、そうもいかないと思いましたニャ。決して村長さんを嫌いになった訳じゃないニャ。」

 

 「で、でも…。」

 

 「大丈夫ですニャ!いつでも会えますニャ!さっきの約束を忘れましたニャか?」

 

 と白羅もにこやかに村長さんを見る。すると、納得したのか威勢が良くなった。

 

 「わ、忘れてなどいませんわ!!貴方を決して諦めたわけではありませんもの。」

 

 「ニャらば良かったですニャ。」

 

 とほほ笑む。

 

 「っもう。」

 

 村長さんのほっぺが少し膨らむ。だが、心の底から怒っていない事は照れた顔から想像できた。

 

 「分かりました。ユクモの木や堅木は揃えましょう。あと必要なものがあれば何なりと言ってください。」

 

 「あ、ありがとうニャ。」

 

 「ただし…。」

 

 白羅の顔に村長さんが顔を近づけて真顔になる。その迫力にたじろぐ白羅君。

 

 「ニャ、ニャンでしょうニャ!?」

 

 「家が出来たら、真っ先に紹介してくださいな。ラミアさんとラブラブなんて事にならないように…。」

 

 「ニャ!!ならニャいニャ!!」

 

 「ニャら、あたしはいいニャね~~~!」

 

 と姫沙羅が白羅の腕に飛びついてくる!それで、村長さんの眉間にしわが寄った。白羅も反応が早かった!

 即座に腕を抜いて、直立不動の状態に。それを見ていたラミアが笑い出した。

 

 「クスクスクス…。白羅さんの怖いものって意外とモンスターじゃないかも♪♪フフフフフフ♪♪」

 

 「ラ、ラミア、ニャ、ニャにを…。」

 

 直立のまま、顔を真っ赤にして上を向いていた。その姿に村長さんも噴き出してしまった。

 

 「ほほほほほほ、白羅さん噛みついたりしませんわ。私だって広い心を持っているのですから♪♪」(そこが一番怖い気もしますが!?)

 

 「かなり大きい家になりそうな気がするニャが!?」

 

 灯羅が皆のサイズを想像して話しかけてきた。

 

 「そうニャ、3階建てにはなりそうニャが。」

 

 「さ、3階建て!?」

 

ラミアもそれには驚いた。

 

「そうニャ。1階にはラルク達が休める部屋にするニャ。2階と3階はおいら達の住む場所ニャ。3階の方にそれぞれの寝室ニャ。2階は、リビングニャ、食卓ニャ、おふろニャ、と色々ニャ。トイレは1箇所ずつ設けるニャ。

おふろも少し大きめに作るニャ。ニャんかワクワクしてきたニャ!」

 

「でもどうやって資材を運んで来るの!?」

 

 「ニャ、木の切り出しはディノバルドにお願いするニャ。運ぶのは勿論ガムートにお願いするニャ。」

 

 「で、建てるのは!?」

 

 「おいおい、用事ってなんだよ。せっかく解放されてクエストに行こうかと準備してるときに。」

 

 「ニャ!申し訳ないニャ!報酬ははずむニャ!手伝って欲しいニャ!」

 

 「手伝うったって何を。」

 

 「広場に家を建てるニャ。それを手伝って欲しいニャ。」

 

 「ほ~う。家を建てる~、大したもの…。って!何ぃ!!!」

 

 「あの仕事さばきといい、腕さばきといい、毎回感動してるニャ!是非お願いしたいニャ!」

 

 「しかしなあ、他にいっぱい本職がいるだろうが!?」

 

 「「「「「お願いします!!」」」」」

 

 アイルーもハンターもモンスターも受付嬢も…。みんながそのハンターさんを見つめていました、いやいや、注目です。

 

 「あ~~~もう!!分かったよ!やりゃあいいんだろ!!その代わり報酬は高いからな!!」

 

 「ニャった!!ありがとうニャ!!」

 

 ハンターと両手で握手する!ハンターも苦笑いするしかなかった。

 

 「どうしてこいつらとこんなに縁があるんだろ?」(今後ともよろしくです♪)

 

 「ニャ!そういえばニャ前を聞いて無かったニャ!教えてニャ!」(確かにそうですね!?)

 

 「ん!?俺か!?俺の名前はラザックだ。よろしく。」

 

 「ニャ、よろしくニャ、ラザック。」

 

 「あたしも何度か一緒にクエスト行ってるけど、名前聞いたのは初めてかも。」(今さらですか!?)

 

「ま、恩人の頼まれ事だ♪出来る限り、立派に作ってやるよ♪本職じゃないがな♪」(いえいえ大丈夫ですよ♪)

 

「いいニャ!こっちからのお願いニャし、信頼してるニャ!」

 

「分かった!じゃあ、ディノバルドと、ガムートを借りるぜ!こっちも人手を集めてくる!」

 

「了解ニャ!頼んだニャ!」

 

お互いにハイタッチで、動き出す。流石、応急で急ぎのソリ等を作ったハンターである。周りにすぐさま指示を出しながら、人あつめとモンスター達を同時に進行していく。

白羅もやっぱりと納得して頷いていた。

 

「職業変えた方が…。」

 

「シッ!」

 

と白羅が爪を立ててウィンクしていた。

了解とばかり、手でオッケーサインを作り、ラミアもウィンクを返していた。

 

「クァァ!」

 

「クルクルクル♪」

 

と、後ろの1匹と1頭がそのやり取りを見て、やきもちを妬いているのでありました……。

 

その時、更に後ろの方で、様子を見ていた麒麟さんが何かを感じ取りその方向を振り向いていました。その方向には、タマミツネが…………。はたまた白羅に波瀾の予感!!

 

 

 




毎回感謝ですが、読んで頂けてありがとうございます♪
次話の執筆も前略…じゃなかった全力で、取り組んでますので、どうかよろしくお願い申し上げます!
次話は仲間が大変な事に!?
では次話にてお会いできることを切に願って♪
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