飛竜とアイルーと。   作:麗紫 水晶

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更新させてくださいね♪
では、物語の始まり始まり………。



♪♪♪猫ろんでもタダでは起きない!?♪♪♪

 寒~~~い……、寒~~~い……冷た~~~い、風が吹く氷海へとやって来たご一同様。

だが、今回は心強い味方がいる……、ガムートの”蓬《よもぎ》”君である。地面を揺らしながら、ゆっくりと進んでいく。エリアの6まで赴かなければならない。確かに白羅達が気配探知をするとエリア6内に大きい反応が1つある……。そのエリア内を動き回っていて、それでいて他のエリアに移動することもない。

 

「恐らく、ザボアザギルニャ……。」

 

 お互い、顔を見合わせて頷くと、ラミアはホットドリンクを、姫沙羅はジョッキを!?、灯羅は活力剤を!?、白羅はテキーラを……!?!?!?

 「ニ゛ャ~~~~!!口の中が熱いニャ~~~~~!!!」口からファイヤーブレス放射~~~~!!!(何を持って来たんだ何を……。)

 危うく蓬の脚の毛を焼くところであった……。

 

「ニャ、それじゃ向かうニャ!」

 

 きりっと顔を引き締めるが、口の周りが赤く腫れている。

 

「説得力無いニャ……。」

 

 横からさりげなく突っ込みを入れる姫沙羅。

 

「白羅さん大丈夫!?」

 

 とラミアが白羅を抱きかかえた♪♪

 

「ニャ!?ニャにを……!?」

 

 急に抱きしめられたので、白羅の顔が更に更に赤くなり、蒸気機関車のように湯気を頭から出しまくっている♪♪

 と今度は蓬がラミアを白羅ごと鼻で抱える!

 

「え、え、何、何、どうしたの!?えぇぇぇ!」

 

 ひょいと蓬の背中に乗せる。すると、続けて灯羅と姫沙羅も鼻に乗って背中に降りた。

 さすが、白羅も感動したほどの高さ。ラミアも以前のクエストで背中に乗って攻撃することはあったが、こんなに親しみやすく乗ったことはなかった。なので、その高さからの景色は氷海であろうと眺めはいい♪♪

 

「スゴ~~~~い!!!」

 

「いい眺めニャ~~~♪♪」

 

「蓬君ニャ!?乗せてってくれるニャか!?」

 

(乗せて行く。アイツらと対峙したときのために体力を使わない方がいい。)

 

「助かるニャ、ありがとうニャ♪♪」

 

「な、なに!?蓬君はなんて!?」

 

「乗せていくニャからスタミナを温存しとくニャって♪♪」

 

「え~~~そうなんだぁ、優しいね~~~♪♪」

 

 とラミアが背中を撫でている。蓬も鼻を上げてまんざらでもないようであった。

 一行はエリア1からエリア2、エリア7と進んでエリア6に突入しようと話をして決めた。蓬もその方向へと進んでいく。エリア1にはポポの家族が居た。

スクアギルらがいないところをと移動していれば必然的にこのエリアにも来ることになる。蓬が通りかかるが、害が無い事が分かっているかのように過ごしている。白羅達はポポたちを横目にエリア2へと移動する。

 エリア2はその地帯の名の如く、氷海が広がるエリアであった。片側が岸壁でその下には釣り場がある。だが、情報の通り、スクアギルたちが、一行を待ち構えていた。

 

(みんな捕まっていろ!)

 

 そう言われて慌てて白羅が皆にも蓬の言葉を連呼する!みなもそれを聞いて慌ててしがみつく!すると蓬が咆哮を上げて両前足を上げて後ろ足立ちになり、スクアギルたち目掛けて前足を振り下ろしたのである!!

 ズシンッッッ!!!と地面がエリアごと揺れてスクアギルたちがひっくり返った!

 

(今だ!!)

 

「ニャ!!スクアギルを倒すニャ!!」

 

「「「おう!!!」」」

 

 次々に飛び降りながら、剣を抜いていく!地面に降りて近くのスクアギルから倒していく……。十数匹いたスクアギルは次々に倒されていった。

 

「ニャ、このエリアは退治完了ニャ。」

 

 剣を収めて、一か所に集める。猫タクに頼んで、龍暦院へと持って行ってもらった。

 

「よし、また移動するニャ。」

 

(それじゃ乗って。)

 

「みんな、乗せてってくれるニャ。」

 

 と白羅が背に乗る。次々と背中に乗っていくご一行。蓬は乗ったのを確認すると、隣のエリア7へと足を進める。そこは巨大な洞窟が不気味に口を開けて待ち構えていた。

ゆっくりと、しかし、警戒しながら進んでいく。ここではスクアギルに遭遇することなく、隣のエリアへ。

「みんな!ここから戦闘態勢ニャ!」

 

「「「了解!!!」」」

 

「蓬君もいいニャか!?」

 

(もちろんだ!)

 

鼻を上げて、咆哮する!そのまま勢いで、エリア6に突入して行った!

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

 

「ニャぁ、おいら達一体どうなるニャ。」(助けを待つしかないと思われますが!?)

 

「このまま力尽きてあいつらの餌にニャるとか!?」(間に合わなかった時にはそうなるかと。)

 

「ニャ、助けは呼んだニャか!?」(はい!向かっているかと。)

 

「ニャんで、こんなことにニャったニャ………。」(村長さんを無視しちゃいましたからね~~~~♪♪)

 

「あいつらの餌になるのは御免だニャ……。」(そうならないよう祈ります♪♪)

 

「食べていいかニャ……。」(その前に生きて帰りましょうね……♪♪)

 

 全6匹、壁面のツタにしがみついている。上の方に登り、何とかスクアギルやザボアザギルの届かないところまで上がっていた。4足歩行で爪の間にはヒレがあり、おなか周りは白く、背中全体は水色の体色で、頭はサメそのもの!?縦に背びれもあり、強面な生物……ザボアザギル……。だが、さすがにアイルー達も長時間その体制のままで、しかも一向にモンスター達がこのエリアから移動しようとはせず、いつでも降りて来たら襲い掛かる気が満々で待機している。

 

「う、腕がしびれて来たニャ……。」

 

「このままじゃ、まずいニャ……。」

 

「みんな、頑張るニャ!」

 

「ニャけど……。」

 

 アイルー達が限界にきている時だった。エリア7側の入り口から咆哮が上がると同時に巨大生物が乱入してきたのである!

 意表を突かれてスクアギルやザボアザギルが一瞬固まる!と同時にアイルーの若者たちまで固まる……(あら!?)

 

「助けに来たニャ~~~~~!!」

 

 白羅が壁に張り付いているアイルー達を見つけ、叫んでいた!蓬の背中から一斉に飛び降り、スクアギルたちを次々と倒していく……。

 

「ニャ!?救援が来たニャァ~~~♪♪」

 

 1匹がそう叫ぶと、残りの5匹も安堵するのだった。だが、大きい奴がまだ控えている……。

 スクアギルたちを倒した白羅達が武器を構えたまま、ザボアザギルの方に向き直り、身構える!ザボアザギルは体を曲げて足に力を入れ、身体全体に氷の刃を纏う!頭の前に出された氷の角は氷の地面を突き破るほどの硬さを得ていた。

 

(任せろ!!)

 

 蓬君が前に出る!

 

「ニャ!?大丈夫ニャか!?」

 

(大丈夫!!)

 

 鼻を振り回しながら、気合が入っている蓬君!突き飛ばそうと鼻と牙を地面に突き入れ、額を盾にしてザボアザギルに突き進んでいく!ザボアザギルも体の反動を利用し、氷の角で突き返そうと前に出る!!

 ガシンッ!!!!!という大きな音と共に、蓬の額とザボアザギルの角がぶつかった!!両者その場で足を踏ん張り押し合いになる!!

 

「ニャァ!!蓬君頑張るニャ~~~~!!」

 

 白羅もラミアや灯羅、姫沙羅と蓬の応援に入る!!すると反対側でスクアギルが数匹現れ、ザボアザギルの応援に入る!!綱引きならぬ、相撲のような

押し合いが始まった!

 

「「「「押せ!押せ!押せ!押せ!」」」」

 

「「「「「ギャァギャ!ギャァギャ!ギャァギャ!ギャァギャ!」」」」」

 

ザボアザギルが押しかえされないように4本の足を地面ごと凍らせる!それに気付いた蓬も鼻で自身の足を凍らせて地面に接着させる!

お互いにどうだ!押せないだろうと、どや顔になりかけた瞬間、

 

「2頭とも、そこからどうやって動くニャ!?」

 

!?!?!?!?!?

 

その言葉に全員固まる…………。当の2頭が一番冷や汗を流していた…………。

それに気付いたのは灯羅……。冷静に見ているところは誰に似たのか…………。(ほっといてニャ。)

 

が、それが分かったとして、2頭とも動く事が出来ない!まして、対格差はあれど力は互角。力を緩めた方がやられてしまう!これが俗に言う矛と盾というものだろうか………。

 

傍にいる白羅達が、あたふたしている時、アイルー達が、降りても大丈夫かと悩んでいた。しかし、このアイルー達を含め、全員2頭に気を取られ、もう1頭の気配に気付かなかった!バリバリバリッ!!

 

「「「「「ニャギャァ!!」」」」」

 

突然、アイルー達が、電撃攻撃を受けて、地面に六匹とも叩きつけられていた!

 

「だ、大丈夫ニャか!?」

 

慌ててアイルー達の元に!攻撃をしてきた方を凝視すると、そこに不気味に動く生物が。

全体が白い体躯で、2足歩行。羽があり、頭はあるが、目がなく、口と鼻で臭いや気配をかぎ分ける、ブヨブヨした感じの皮膚をしている、雷をまとっている不気味を匂わせる生物が!?

 

「キシャァァァァ!!」

 

その生物は咆哮を上げるや否や、ジャンプして2頭の傍に雷を纏いながら着地、周りに放電する!

 

「ギャハァァァ!!」

 

「グガァァァァ!!」

 

2頭とも真横からの不意討ちに足元の氷も割れて、ひっくり返る!!スクアギルも一緒に巻き添えを喰らってしまう!

 

「よ、蓬君!?大丈夫ニャか!?」

 

(くそっ!コイツいつの間に!?)

 

蓬も 体勢を直そうともがいているが、ザボアザギルが一足先に起き上がり、一目散に角を地面に回転しながら突き刺して潜りこんでしまう!そして再度現れることはなかった……、別のエリアへと移動したようだ。

「灯羅!姫沙羅!仲間達を頼むニャ!!」

 

白羅がそう叫んで、生物の方へ武器を構えて走り出す!

 

「分かったニャ!」

 

「任せるニャ!」

 

2匹はすかさず、アイルー達の元に!

 

「何でフルフルがここに!?」

 

 ラミアも太刀を構えなおしてフルフルに向かっていく!

蓬君も辛うじて起き上がる!お返しだとばかりに鼻を地面に刺し、巨大な雪玉をフルフル目掛けて投げつける!しかし、バックジャンプでかわされてしまう!フルフルが着地すると尻尾の先を広げて地面に密着させ、頭を振り上げて口に雷を溜め、3方向に目掛けて地面を這わせるように雷のブレスを放射する!それは蓬に向けてのものだった!

 

「そうはいかないニャ!!」

 

白羅がコテツを構えて蓬の前に立ちはだかる!雷がまともに白羅に直撃する!!

 

「びゃ、白羅さん!!」

 

「白羅ニャ~~~!!」

 

雷が白羅に襲い掛かり、全身を焼き焦がそうと、電撃を浴びせる!!

 

「「「!?!?!?」」」

 

3人!?とも、自身の目を疑っていた。

 

「お、お前の電撃は効かないニャ………。」

 

なんと、電撃に堪えきったのだ!

だが、元々眼がない生物だけに驚きもせず、即行動に出る!頭がジグザグに伸び、白羅に襲い掛かった!

 

「白羅さんを殺らせない!!はぁァァァ!!」

 

すかさず、横からラミアが太刀を降り下ろす!

 

「ギギャ!!」

 

頭を切りつけられて、慌てて首を引っ込めるフルフル。そして再度尻尾を地面に密着させ、自身の周りに雷を放電する!

 

「きゃぁ!」

 

「ラミア!危ないニャ!!」

 

フルフルの電撃がラミアのいる辺りまで広がって、迫ってきた!白羅が庇おうとラミアに抱きつく!お互いに抱き締めて目を瞑った!雷が白羅達に迫った時、幸運の女神ならぬ竜神が舞い降りた!!

ゴォォォォォァ!!!

轟音と吹き抜けていく風と共に白羅達の傍を通過して行く!

中央付近にあった岩の柱に何かがぶつかり、崩れ落ちる!!

 

「ギギャァァァ!!」

 

今度はフルフルの方がダメージを受けていた。

 

ラミアと白羅がゆっくりと目を開けて、振り向くと、それはそれは頼もしい飛竜の後ろ姿が♪♪

 

「ら、ラルク!?どうしてニャ………。」

 

(猫タクが戻って来て、途中でフルフルに襲われそうになったと騒いでいたから、心配になって飛んできた!)

 

「そうニャったニャか………。ありがとうニャ♪♪」

 

やはり一番の親友である。一緒に来るべきだったと申し訳なく思うのだった………。

 

瓦礫の中からフルフルが起き上がり、反撃が来るものと身構えたが、踵を返して退散して行った……。危険が去り、落ち着いたのだった。

 

「何とかなったね♪」

 

「そうニャね、ラルクと蓬君のお陰ニャね♪」

 

「ニャ!?!?それで仲間の6匹はどうしたニャ!?」

 

「あ、そう言えば………。」

 

「ニャ!?まさかニャ………。」

 

「灯羅、心当たりがあるニャか!?」

 

フルフルやラルクに気を取られている内に、救出するはずの6匹が居なくなっていた。

 

「みんニャ、静かにエリア2に移動するニャ………。」

 

そう言いながら、灯羅が歩き出す。

 

「ああ、なるほど………。♪♪」

 

「納得ニャね♪♪」

 

「そう言うことニャか♪♪」

 

他の2匹と一人も察しがついたようだ。灯羅にならって、静かについていく。蓬君もラルクも同様にゆっくりと移動していた。

エリア2に着くと、氷海広がる反対側の岸壁下の釣り場に、例の6匹が案の定、釣りをしていた。

 

「ニャ!大漁ニャ!」

 

「こっちもニャ!」

 

「やたっ!黄金魚が釣れたニャ!」

 

「こっちは古代魚が釣れたニャ!」

 

「ニャ♪ニャ♪ニャ♪やっぱりこの釣り場は最高ニャ♪」

 

6匹は魚を釣ることに必死になっていた。

 

「ねぇ。君達。そこで何をしているのかなぁぁ~~~♪♪」

 

¨¨ギックウゥゥゥゥゥゥ!!!!!!¨¨

 

6匹全員身体中の毛が逆立ち、冷や汗が流れ落ちる!

 

「ニャ~大漁ニャね~~~♪あたい達が、ここにいる意味が分かってるかニャ~~~♪」

 

6匹とも、握る釣竿が奮えている。

 

ゆっくり振り向くと、白羅達が、口角をヒクヒクさせながら、見下ろしていた。

 

「ニャ!?こ、これはニャんというか………。」

 

「そ、そうニャ。手ぶらで帰る訳にはいかないニャ。」

 

「そ、そうニャ。せめて一匹でも釣って行くニャ!」

 

「ふ~~~ん、そうなんだ~~~。分かった~、強制送還だね~~~~♪」

 

「ニャ!?ちょ、ちょっと待ってニャ!?」

 

「そ、そうニャ!話せば判るニャ!」

 

「そうニャ!お願いしますニャ!」

 

白羅達はロープを取り出して、6匹にジリジリと詰め寄っていた。

 

「ニャ!?ま、待ってニャ!?お助けくださいニャ!?ニャ♪ニャ!?お助けニャ!?ご、ごめんなさいニャ~~~~~!!!」

 

6匹の断末魔が、このエリア中響き渡った。6匹はロープで、す巻きにされて蓬君の鼻につりさげられ、更にその下に、一匹ずつ、釣れた魚も吊り下げられ、ゆらゆら揺れながら、村へと戻るのだった………。

戻ったアイルー達が、村長さんに、夜までこっぴどく説教され、6匹全員、意気消沈で、その場で魂が抜けてしまった感じになっていたのを、白羅が家に招待し、みんなで宴会をしたことは、ここだけのお話し…………♪♪♪

 

 




読了、ありがとうございます♪
続けて書き綴っていきますので、よろしくお願いします。
ではまた、次話にてお会いできることを切に願って………♪


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