飛竜とアイルーと。   作:麗紫 水晶

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さてさて、更新でございますよ。まずは本編をば。後程後書きにて。では、物語りの始まり始まり…………♪♪



♪♪♪眼鏡美人お姉さん(ファルマ)の依頼②♪♪♪

本当に、雪や曇った日が無いのか!?と呟きたくなるほどに、快晴のユクモ村……♪

 暖かくも心地よい風が村を通り抜けていく……。温泉の蒸気や温度のせいもあるだろうが、過ごしやすい環境であることは確かだ。

 しかもモンスターを見れて、温泉にも入れるという評判が遠方まで届いており、わざわざ泊りがけで来る観光客が増えていた。いつものアイテムもそうだが、モンスター達をなぞらえたグッズが飛ぶように売れていて、連日の大賑わい♪♪ 

 村長さんも外見はおしとやかながら、内心は大はしゃぎ♪♪門番さんは村の案内役も担っていて、いまや大忙し。

 

「暇だあ~~」

 

 と言っていた頃が懐かしい。ラザックも合間を見つけては自分のクエストも行っているようだが、基本今は白羅達の支援を買って出ている。頼もしい限りである。ラミア達と一緒でなかったらこういうハンターにもなかなか会えないだろう。白羅達も大いに頼りにしていた。

 

で、肝心の白羅達はファルマさんからの依頼を受け、向かうことになった……。話だけではどうやったら良いものか判断がつかない。

 直接、話してみようと、いうことになったのだ。欠片を飲み込んで、強さがアップしている事も気がかりではあったが、状態を見ない事には動きを考えようがない。なので、ラルク同行で猫飯屋で食事をし、武器・防具・アイテム等それぞれ準備するのだった。

 

「クーラードリンクは?」

 

「持ったニャ!」

 

「ホットドリンクニャ、ニャいニャろな!?」

 

「コ、コホン、そんなわけニャいニャ。」

 

「ニャらいいニャが!?」

 

「でも、エリアによっては要るのよね!?」

 

「ニャ!確かにそうニャ!」

 

「両方いるニャか……。」

 

「強走薬ニャは!?」

 

「うん、持った!」

 

「秘薬ニャは!?」

 

「大丈夫!」

 

「古の秘薬もニャか!?」

 

「うん、それも持った!」

 

「あとは、惚れ薬にゃが……!?」

 

「当然持った……って、えぇ!?!?…………ポッ♪♪」

 

「了解ニャ♪」

 

「ニャ……、ニャンか違う気がするニャが……!?」(ま、お約束ということで……。じゃっ♪♪)

 

 ダラダラと冷や汗を流している白羅であった……。

 

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

 

 砂漠……。どうしてくれましょう……。暑いです……。朝と夜の温度差あり過ぎです!意義を求めます!(ガンッ!!……。ここ、世界違うし……。そして誰に言うのそれ……。)

 

 この地帯は旧砂漠とはまた違って、日の当たらない寒さのあるエリアがあったり、水源が旧砂漠よりは数が多い。暑さに対応できるモンスターならば生活に適しているかもしれない。

 しかも今回は旧砂漠の方によくいるはずのハブルボッカだ。砂漠地帯に出現しているのは珍しい……。まあ、同じ砂漠地帯なので居ても不思議はないのかもしれないが。

 こういう時に砂漠に適応しているセルレギオスことラルクは頼もしい……。ベースキャンプを出てすぐに、皆を乗せて一っ飛び!!エリアを大またぎしていくのはチート!? 巨大な岩山等を越えてたどり着くのはエリアの5……。白羅達が大きな気配が動き回っているのがそこだったので、一気に飛んできた次第……。岸壁のある傍の岩の柱二本の間に降り立つ。

 すると、ザザザザザ……。大きな砂がこすれ合う音と共に、物と物が鬼ごっこ!?!?をしている。

 よく見ると、ガレオス3匹とその前にドスガレオス1頭……。それを巨大なアギトを開けて捕食せんと追いかけまわしているハブルボッカが……。

 

「ニャ、ニャンと!?!?」

 

「どんだけ大食漢なのよあれ……。」

 

「イビルジョーじゃニャいんニャから……。」

 

「あれ、捕食してもいいニャか!?」

 

「「「駄目です!!!」」」

 

「ニャい………。」

 

みんなの突っ込みを受け、しゅんとしてしまう白羅……。そうしているうちにドスガレオスを先頭にガレオス、ハブルボッカと白羅達に向かってくる!!

 

【た、助けてくれ~~~~!!!】

 

ドスガレオスが咆哮!?いや悲鳴!?を上げながら向かってきた!!

 

「ニャ!!任せるニャ!!通り抜けていくニャ!!」

 

【済まない!助かる!!】

 

 砂の中を凄い勢いで泳いでくるドスガレオスとガレオス達……。その後ろを大きなアギトを開けて砂をかき分けるように泳いで追いかけてくるハブルボッカが……。

 

「なんか凄く興奮状態じゃない!?」

 

「確かにニャ!」

 

「でも、黒い靄は見えないニャ!」

 

「獰猛化じゃニャかったら、ニャンで!?」

 

「分からないニャ!とにかく横からハブルボッカを足止めするニャ!!」

 

「「「了解!!!」」」

 

(僕も背中から押さえてみる!!)

 

「了解ニャ!!」

 

それぞれ二手に分かれ、ラルクは飛翔して回り込む!白羅達の間をドスガレオス達が泳ぎ通り抜けていく……。

 

【すまん!!埋め合わせは、後で必ず!!!】

 

 通り過ぎざまに白羅に声をかけて、そこから更に地下へと潜り込んでいく……。

 

「任せるニャ!後で会おうニャ!!」

 

 尻尾をピコピコと振って改めて潜って逃げていく……。ガレオス達も同じ動作で、逃げて行った……。

 その数メートル後ろから巨大な口を開けてなりふり構わず突進してくる!!

 全員、武器を持ってハブルボッカの両側面から斬る動作ではなく、叩く動作で進行を止めようとする!ラルクもハブルボッカの背中を両足の鋭い鉤爪で地面に押さえつけるように体重をかけて勢いよく乗っかっていく!

 

『んがァァァァァァ!!!』

 

 ハブルボッカが強制的に地面に押し付けられ、進行を止められる!!

 

「ニャった!止まったニャ!!」

 

 喜んだのも束の間……。

 

『俺様を止められると思うな~~~~!!』

 

「ニャ!ニャンだって!?」

 

 まわりはハブルボッカの咆哮しか分からないが、身体を反らせて起き上がり!ラルクを跳ねのけたのだ!

 

(ぐっ、どこからこんな力が……。)

 

 バランスを崩したラルクが態勢を戻すために一度飛翔する!ハブルボッカが砂から起き上がったので、砂塵が舞い白羅達の視界を遮った!

 

『おおおぉぉぉぉぉぉ!!』

 

そのまま勢いよく身体を垂直に回転させて地面に潜っていく!!その潜った時の砂塵も更に舞って白羅達に不利な状態を作り出す!だが、ラミア以外は鍛えられているアイルー達だ!気配探知で、どう動いているかは探知できた!

 

「く、来るニャか!!」

 

 砂を振り払いながらもコテツを構える!

 

「今ニャ!!」

 

 白羅がジャンピングしたと同時に地面が割れて巨大な口が白羅を飲み込まんと飛び出してきた!!

 ”バクンッッ!!!”と上空を見上げたまま思い切り口を閉じる!間一髪でそれを躱していた!そのままハブルボッカが地面に降り立つ!

 

「ニャァァァァァァ!!!」

 

白羅も真上からコテツを振り下ろしていく!刃先を逆にして、みね打ちするように……。

 

『グオッ!!』

 

ハブルボッカの後ろ側の地面に降り立つ。

 

「今ニャ!!」

 

「よし!!」

 

「行くニャ!!」

 

「うニャァァァァァ!!」

 

横から更に攻撃をしようとした瞬間!ハブルボッカが急に反転し、口を半開きで体躯を起こしその場の空気を勢いよく吸い上げていく!!

 

「ニャ!?しまっ……!!!」

 

 言いかけた言葉を途中で遮り、直線状のブレスが白羅を目掛けて襲い掛かっていた!!地面すれすれの砂塵をまき散らしながらの強烈なブレスに不意を突かれ、白羅が吹き飛ばされる!!

 

 「きゃあぁぁぁぁ!白羅さん!!!」

 

(な、白羅!!)

 

 ラミア、灯羅、姫沙羅、ラルクと同時に白羅の方へと向かう!!が、白羅が飛ばされた後ろには、超巨大な砂の滝が…………。

 

「ニ”ャ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”!!!」

 

 広い砂漠の上をどこにも捕まることも何をすることも出来ず、吹き飛ばされた勢いで砂の滝になっている崖に真っ逆さまに落ちていく……。

 

(白羅!!!)

 

 その時旋回して横から飛翔してきたラルクが間一髪で足の鉤爪で白羅をキャッチする!!

 

「ニャった!!」

 

「ニャイス!ラルク!!」

 

「よ、良かった……。」

 

 崖ギリギリで見ていたラミア達はほっとしていた。だが、運が悪い事はこうも続くのか……。

 ラルクが上昇しようと羽を羽ばたかせようとしたとき、砂の滝がその一瞬だけ厚みを増して崩れ落ち、ラルクに襲い掛かったのだ!!

 

「あ、危ない!!!!!」

 

 ラミアが叫ぶもラルクたちが気付いたが間に合わず、砂滝の洗礼を受ける形になってしまった!!

 

 「ガアアァァァァァァ!!!!!」

 

 背中に直撃を受けたラルクが、白羅を捕まえたまま、きりもみ状態で谷底へと落下していった……。

 

「ニャ!!!」

 

「ニャンてこった!!!」

 

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

 ラミアの絶叫がエリア内に響き渡っていた…………。

 

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

 

 四つん這いになりながら、崖底を覗き込んで白羅達を探そうとしているラミアの姿が……。

 

「びゃ、白羅さん!!ラルク!!どこ!!どこなの!!ねぇ!!!」

 

 気が動転してしまい、返事の戻ってこない白羅達に大声で叫んでいる……。灯羅と姫沙羅も一緒に覗き込んで、崖底の方を探していた……。が、まともに見えるはずもなく……。ほんの短い時間だが、ラミア達にとってはかなりの時間に思えた……。

 

「ガアアァァァ!!」

 

 その咆哮に後ろを振り向くとハブルボッカがまたもや口を大きく開いて灯羅達に襲い掛かってきた!

 

「こいつ!!こんニャ時に!!」

 

 灯羅が舌打ちをして武器を構える!!

 

「まだやる気ニャか!!!」

 

 姫沙羅が白羅達が砂滝に落とされた怒りで叫ぶ!!だが、全くお構いなしに白羅達を必死に探そうとしているラミアが……。

 迫ってくるハブルボッカに灯羅と姫沙羅がラミアを庇うように武器を構えて立ちはだかる!目の前に迫った時!

 

 ”ブンッッッ!!!”大きくしなる音がした!

 

「ギャガァァァァァァァ!!!」

 

 ハブルボッカが真上に大きくのけぞり、真上を向いて目を回していた!灯羅と姫沙羅がビックリしてその方向を見ると、見慣れている生物が……。

 

「ほ、焔君ニャ!!!」

 

「ガルッ!」

 

「ニャァ、焔ニャァァ~~~♪♪」

 

 そうなのだ。後から応援隊として、ラザックに頼まれたらしい。白羅達を追ってエリア5にやってきたのだ。しかも尻尾を横にして斬るのではなく、叩き落とすような感じにハブルボッカの背中を狙い撃ちしたのである。

 その衝撃や凄まじい!大激痛がハブルボッカの全身を捉えていた。小型モンスターならば一撃だろう。気絶するわけである。

 その衝撃で、口の中からヒュ~~~ンと何かが飛び出してきた。地面に突き刺さり、キラリと太陽の光を反射する。

 

「ニャ!?そ、それは……。」

 

「依頼の物の様にゃ。」

 

 拾い上げると、それをまずはポシェットにしまい込む。そしてハブルボッカのの方を見る。すると、ハブルボッカもさすがにディノバルドと対峙するまでは思ってなかったようで、地面に潜って逃げて行ってしまった……。

 しかし、とりあえず危険が去ったと胸をなでおろす。

 だが、後ろを振り向くとラミアが血相を変えて立ち上がっていて、今飛び降りようとしていた……。

 

「ニャ!!!やめるニャ!!!」

 

「そうニャ!!ちょっと待つニャ!!!」

 

 2匹がラミアの脚と腰の防具を掴んで、引っ張る!

 

「い”、い”や”ぁ!探”し”に”行”く”~~~!行”か”せ”て”~~~!!」

 

 涙で顔をクシャクシャにしながら泣き叫んで、灯羅達を振りほどこうとする。しかし、2匹も必死にラミアを止めようとする。さすがに2匹の力が強かったのかラミアが尻もちをついて後ろにひっくり返った。

 その時胸倉を掴んで顔を起こし、左頬をひっぱたく者が……。唖然としてひっぱたかれた方を見ると姫沙羅の姿が……。同じように涙をボロボロと流し、歯を食いしばって口元から血も滲んでいる……。

 その時改めて姫沙羅も同じ気持ちなのだと知る……。ラミアは姫沙羅を思いっきり抱きしめた!姫沙羅もラミアを抱きしめる!!

 

「ゴメン!!姫沙羅も同じ気持ちだったんだよね!私ばっかりゴメンね!!」

 

 2人は涙を流しながら抱き合っていた……。後ろから、大きな気配がしてラミアの顔に頬ずりしてくるディノバルドこと焔が……。

 

「うぇ……、焔君……、白羅さんとラルクが滝の下にぃ……。」

 

と、涙を流しながら焔の顔に抱きつく。すると、焔も驚いて顔を上げ、崖ギリギリから覗き込む。

 

「み、見えるニャか!?」

 

 と、灯羅が声をかけるも、やはり分からないようだ……。首を横に振り、ラミア達に向き直る。

 

「だ、ダメニャか……。」

 

 すると突然顔を真上に向けて空に向かって凄まじいほどの咆哮を上げる!!その咆哮は砂漠地帯はおろか、遠方の村々にまで響くほどの轟音だ!!数秒間だが、ラミア達も耳を必死に塞ぐので一杯だった。そして顔を降ろすとラミア達に対して背中を向けて振り返り、尻尾をピタピタと背中を叩いて乗るように促してきた。

 

「の、乗せてってくれるニャ!?」

 

 姫沙羅がそう声をかけると頷いてきた。

 

「ラミア、まずは一度戻って、皆に頼もうニャ。そうすればすぐに見つかるニャ。そうしようニャ!」

 

「みんなで!?」

 

「そうニャ、ハンターもモンスターも総出で救出作戦ニャ!!行こうニャ!」

 

 ラミアはもう一度後ろを振り返る……。砂の滝は相変わらず轟音をとどろかせて崖の下に砂を落下させている。

 ラミアは白羅達が無事と信じ、姫沙羅たちに頷いた。

 

「よし、出発ニャ!」

 

と、焔の背中に乗ってそのエリアを後にするのだった………………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




読了ありがとうございます♪次話は総出で、救出作戦となります♪
引き続きお付きあい頂けたら幸い………♪では、次話にてお会いできる事を切に願って…………♪♪♪


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