飛竜とアイルーと。   作:麗紫 水晶

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 更新させて~~~!しちゃいましたけど……。コロナウイルスにかからぬように負けじと執筆していきますので、読んでやってくださいまし♪♪
 ささ、本編をどうぞ。後ほど後書きにて。
 では、物語の始まり始まり………。



♪♪♪懐かしの英雄と冒険!?!?!?②♪♪♪

 けたたましい咆哮と共に、狂竜ブレスが放たれる!地面で爆発していく狂竜ウイルスを何とか躱し、2,3度剣を振るっては逃げる!岩を挟んで裏手に回り、回復アイテムを使い、砥石で武器を研いでいく。強走薬を飲んで、スタミナを維持させる。

 それで、その都度古龍の前に出て攻撃を繰り返すも、動きを把握しきれていないために避け切れずにダメージを喰らってしまう。

 

「ど……、どうなってんのよ……、強いし!?!?」

 

 岩陰で息を切らしつつ、回復薬を飲むも、アイテムがほぼほぼ少なくなってしまった。このままではじり貧で自滅するばかり……。

 女性ハンターである彼女は、半ば諦めと後悔が入り混じっていた。

 

「こんなに強いんなら、啖呵きるんじゃなかった……。」

 

 狂竜ブレスは吐くわ、低空飛行で突っ込んでくるわ、翼爪の振り下ろし攻撃は強いわ、尻尾で振り払って来るわで、彼女にとって慣れない動きに反応しきれない。彼女はべそをかき始めていた。精神的に堪えているのだろう。

 岩陰でがっくりと落ち込んでいるのだった……。

 失礼……。ここは禁足地……。そして彼女は今、シャガルマガラという古龍と戦っていた。

 リタイヤを考え出していたその時、彼女に救世主現る!?

 

「イサラ!!!どこじゃあ!!!」

 

 上空から聞き覚えのある声が……。すると、シャガルマガラも何かを見つけ、その方向に向かって咆哮を上げた!

 イサラは慌ててその声の方へ向き直る。すると1頭上空より飛来してくる物が……。更にその背中に乗っている者たちを見つけ、目を丸くする!!

 

「おお!そこか!!待っておれ!!わしが今から加勢するぞい!!」

 

 ココット村の村長は、自身で持ち出してきた片手剣と盾をラルクの背中の上で構えだした。

 

「ちょっ、ちょっと待って!!」

 

「ニャ!?そうニャ!!ちょっと待つニャ!!」

 

「いざ行かん!!相手にとって不足無しじゃ!!」

 

 なんと!!ラルクが降下している途中だと言うのに、ジャンプして飛び降りる!!

 

「ニャ~~!!待つニャ~~~!!」

 

 ギリギリのタイミングで両足を掴む!だが勢いが良すぎて止められない!ラミアも慌てて白羅を抱きしめる!その後ろを灯羅と姫沙羅が捕まえる!何とか止められたものの、村長はぶら下がっていた。

 

「こら~~!!何をしとるんじゃ!離せ~~~!!」

 

「お、落ち着くニャ!!ラルクが着地してからでも大丈夫ニャ!!」

 

「それじゃ間に合わん!!お主たちどうしてそんなに落ち着いていられるんじゃ!!」

 

 ぶら下がったまま、ラルクが地面に着地する。降りられた村長が走って庇うようにイサラの前に出て、武器を構えなおす。イサラも驚くばかりだった。かつての英雄と呼ばれた、ましてイサラの祖父でもある、ココット村の村長がかつての剣と盾を持って、助けに来たのだ。

 

「お……お爺ちゃん……どうして……。」

 

 イサラは精神的に参っているところに、かつての英雄が助けに来たことで涙を浮かべていた……。

 

「バカ者が!!調子に乗っておるからこういうことになるのじゃ!!」

 

 シャガルマガラに剣を向けたまま、後ろに居る女性ハンターに怒鳴っていた。

 

「じゃが、無事で良かったわい♪」

 

 ニカッと横顔で微笑む英雄は、イサラにとって安心できる存在であった……。

 

「おじいちゃん……。」

 

 イサラから涙がこぼれる。抱きつきたいのを堪えつつ、その涙を拭った。

 

「さあ!倒すぞ!イサラよ!!」

 

「はいっ!!」

 

 2人は武器を構えて改めて攻撃の姿勢をとった……。そこに横から歩みでる物が……。

 

「えっ!?」

 

「なっ!なんじゃ!?」

 

「任せて欲しいニャ……。」

 

 いつになく真剣な表情でシャガルマガラを見据えたまま、村長たちに声をかけた。すると反対側からラミア、灯羅、姫沙羅が現れ、しかも何故かロープを手にしている。

 

「ごめんなさい!!」

 

 ラミアがそう声を発すると、村長とイサラの両手を後ろで縛り、ロープを伸ばしてラルクの元に。ラルクの翼爪にロープを引っ掛けて固定する。それ以上動けなかった。

 

「ど、どういう事じゃ!!」

 

「な、何で!?どうして……!?」

 

 2人はパニックになっていた。白羅はそのままシャガルマガラの方へと進んで行く。武器を構えずに……。

 

「ごめんなさい、白羅さんに任せてあげてください。多分、収まります。」

 

「な、なんじゃと!?」

 

「ね、ねえ、おじいちゃん、この人たちってもしかして……。」

 

 さすがのイサラも何者が一緒に来たのか気付いたようだ。

 

「そうじゃ!白羅君とラルク君に仲間の者たちじゃ。無理行ってついてきてもらったのじゃ。」

 

「や、やっぱり……この人達が……。」

 

 あまりにまじまじと見つめられてラミア達の方が照れてしまった。その白羅が歩みを進めて近づいて行く。シャガルマガラも同じように歩いて近づいて来る。

 そしてお互いに目の前に立ちはだかった。

 村長もイサラも緊張しつつ、ラミア達と一緒に注目する。

 

 お互いに右前脚を後方に引き、力を込める。が、ゆっくりと前に出して来る。

 

 ”ガッチリ握手”をして、ニカッと微笑むのだった……。

 

 これには村長とイサラも目を真ん丸にして、口をあんぐりと開けたまま固まってしまった。

 

「「なんなんだ~~~~~!!!」」(そうですよね、そう思いますよね……。)

 

 そう叫んでいるうちに、ひとしきり話が終わったようで、白羅とシャガルマガラが村長やラミア達のいる場所まで歩いてきた。さっきとは全く違い、シャガルマガラの敵意が全く感じられず、むしろ嬉しそうに感じられるのは、気のせいだろうか。

村長とイサラは腰を抜かしたようで、その場に座り込んでいる。

やっと少し落ち着いた村長が白羅に話し掛けていた。

 

「どういう事か説明してもらおうかの!?」

 

ロープはほどかれ、その場からは動く気すらないようだ。

 

「ごめんなさいニャ。話そうとした矢先に村長が飛び出したニャ………。実はこのシャガルマガラも友達ニャ♪」

 

そうなのだ。白羅がニャん拳で、シャガルマガラに勝った事から、仲良くなっていたのだ。だが、そこは村長もイサラも知る由もない。二人ともガックリと首を横に振っていた。

 

「まったく、何て事じゃ。」

 

「だめ。あたしも整理つかない………。」

 

「すいません、直接確認出来るまでは、確信がなくて。」

 

ラミアも悪気はないと

白羅をフォローする。

 

「なるほどのう。まぁ、分からないでもないが……。」

 

「あたしが、必死になってたのって一体………。」

 

ガックリと項垂れているイサラに、驚いた事にシャガルマガラが自身の鱗を2枚!?差し出してきた。

 

「えっ……、これって………!?」

 

逆にイサラの方が驚いた。

 

「イサラさんとも、友達にニャりたいそうニャ♪おいらもそうニャが、証しにくれることがあるニャ♪でも、受け取るかどうかは、イサラさん次第ニャ♪」

 

「え……でも………。」

 

彼女は困惑してしまった。たった今まで、戦いをしていた相手に、友達になって欲しいと、鱗をくれると言うのだ。困惑するのも分かるきはするが。

 

「ふむ。イサラよ、このシャガルマガラは白羅君の友人であることが判明したと報告するがよい。そして、友達にもなったとな。」

 

「えっ、いいの!?」

 

「無論、クエストクリアにはならずじゃ。しかし、狂竜ウイルスをもつ古龍が、暴れるどころか友達になりたいじゃぞ。こんな奇跡的な事があるものか♪長生きするもんじゃわい♪♪」

 

「おじいちゃん………。」

 

「そうニャ♪逆に、シャガルマガラと一緒に腕を磨いて、イサラさんを馬鹿にした仲間を見返してやるといいニャ。」

 

白羅の後押しに納得したイサラは鱗を受け取る事にした。

 

「ありがとう。じゃあ、これからよろしく♪♪」

 

 シャガルマガラとイサラが握手する。村長もやれやれと、一安心するのだった。イサラは鱗を受け取ると、自分も何か……。と身の回りを探すと防具の中で首飾りをしているのに気づき、それを外してシャガルマガラに渡す。

 お返し物があるとは思わず、目を丸くしていたが喜んで受け取っていた。

 

「良かったニャ……♪これでシャガルマガラも寂しくないニャ♪♪」

 

「ほっほっほ。こんな孫じゃがよろしく頼むじゃ♪♪」

 

「ニャ!?た、頼むニャって……!?」

 

「モチロン、孫を嫁にもら……。」

 

「「ダメです!!」」

 

「じょ、冗談じゃ……。そんなに怒らなくてもいいじゃろうに……。」

 

 村長が珍しくいじけている。白羅と灯羅も顔を合わせて苦笑いしてしまった。

 

「白羅さん改めてイサラです。こんなおじいちゃんの孫ですが、よろしくです♪♪」

 

「ニャはは……こちらこそよろしくニャ♪♪」

 

 と、握手を交わす。また、1人仲間が出来た瞬間でもあった。

 

「よし!帰るぞい!」

 

「あ、あの……。」

 

「ニャ!?何ニャ!?」

 

「もう少しシャガルマガラと話がしたいのだけれど……。ダメかなぁ!?」

 

 イサラがシャガルマガラの顔を見つめている。白羅もそれに関しては気持ちが分かった。なので、ラルクに頼んで村長とラミア達を送ってもらうことにした。

 

「私たちは一緒に残ります!!」

 

 さすがにラミアと姫沙羅が反発する。だが白羅は首を横に振った。

 

「嬉しいニャが、おいらとイサラさんが残るニャ。今度は居なくなったりしないニャ。必ず戻るニャ。ダメニャか…………!?」

 

 今度はラミアと姫沙羅にウルルン目線で懇願する。チワワが可愛いようにこの顔の白羅にも勝てる気がしない♪♪ 1人と1匹は照れてほっぺを赤く膨らませて応える。

 

「わ、分かりました!もうっ!ズルいその顔!!」

 

「そ、そうニャ!その母性本能をくすぐるのは、凶器ニャ!」

 

「ゴメンニャ……。でもありがとうニャ♪♪」

 

 そう言うと更に照れてそっぽを向いてしまった。

 

「じゃが、帰りはどうするんじゃ!?」

 

 村長が心配になって白羅に問いかける。

 

「大丈夫ニャ。シャガルマガラが送ってくれると言ってるニャ♪♪」

 

「な、なんと!!わ、わしも乗ってみたい……。」

 

「「「ダメです!!!」」」

 

 再度、突っ込みを浴びせられる村長だった。

 

「いいのう。わしも乗りたかったのう……ブツブツブツ。」

 

「おじいちゃん、今度乗せてもらえるように頼んでみるから♪♪」

 

「ひょほっ!!本当かの!約束じゃぞイサラよ!では、帰るとするかの♪♪」

 

 あまりの豹変ぶりに、一同コケてしまった。そして、ラルクの背に乗った村長とラミア達を見送ると、1匹と1頭と1人になる。禁足地の中央付近でお互いにゆっくりと腰を降ろす。

 

「ニャにか聞きたい事があれば、聞いてみるニャ。話が出来るニャから。」

 

さらっと言う白羅の言葉にまたまたイサラが目を丸くした。

 

「ええっ!!言葉が通じるんですか!?」

 

………まぁ、貴重な存在と言うべきか……。改めて驚かれたので、白羅も照れてしまう。

 

「ニャァ、そうニャね。白龍と再会出来たからかニャ♪」

 

と、さりげなく今度は爆弾発言である。

 

「えええっ!!!は、はく、白龍って………ミラルーツ!?」

 

白羅が頷き返すと、イサラは卒倒しそうになった。

 

「ニャ、ニャ、大丈夫ニャか!?」

 

慌てて白羅もイサラを支えるが、額に手をあてて混乱している。

 

「凄い人………いや、猫さんですね。ミラルーツとですら知り合いなんて、凄すぎてついていけなさそう………。」

 

「ニャ、ニャはは、大丈夫ニャよ♪おいらはそんなに偉くないしニャ♪」

 

『礼を言ってもらってもいいか!?』

 

不意にシャガルマガラが声を掛けてきた。

 

「ニャ!?ごめんニャ。話してみるニャ。」

 

シャガルマガラがお礼を言っているとイサラに説明した。イサラは首を横に振って、シャガルマガラに返事をする。

 

「ううん、貴重な鱗をくれたんだから、おあいこだよ♪」

 

白羅はその言葉をシャガルマガラに伝えた。

お互いにしばらく照れていた。そんなやりとりが続いた……。

 

「そろそろ戻ろうかニャ!?」

 

「そうですね♪」

 

『うむ。送ろう♪』

 

1匹と1人はシャガルマガラの背に乗せてもらい、一度禁足地を離れ、ユクモ村へ向かう。その間も、白羅を通して会話を楽しんでいた。そしてユクモ村の広場内に降り立つ。

 

「おかえりなさい♪」

 

「おかえりニャ♪」

 

「ただいまニャ♪」

 

イサラが名残惜しそうにしている。だが、会えない訳ではない。シャガルマガラもイサラの気持ちは分かっていた。静かに頷くと、イサラも納得したようで、

 

「また、会いに行くね♪」

 

『また会おう、待っている♪』

 

白羅を通してそう言うと、シャガルマガラが飛び立って行く………イサラも、ラミア達も手を振って見送るのだった……………………。

 

 




 読了ありがとうございます。 ココット村の村長、こんなにお茶目だったかな!?
 次話も頑張りますのでお楽しみに♪♪
 では、次話にてお会いできることを切に願って……♪  紅龍騎神でした……♪
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