飛竜とアイルーと。   作:麗紫 水晶

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そ~~~~~っと、さりげな~~~く、更新しとこ~~~っと。
え、ばれてる!?ガチで!?失礼しました。ささ、まずは読んで頂いて、後程後書きにて♪
では、物語の始まり始まり………♪♪




♪♪♪驚きの事実!!♪♪♪

いつも良い気候に恵まれているユクモ村………。

 その中で、ひと騒動があって広場に集まっている人々に、その鳴き声は響き渡った。振り向いた先にいた物に対し驚きを隠せなかった。

 

「グァ!!」

 

 子熊が今度は姫沙羅に向かって声を挙げた。姫沙羅はその場で声も出せず、子熊を見つめたまま大粒の涙をぽろぽろと流す……。

 

「ニャッ…………。」

 

 声を出せないほど詰まった思いに、子熊が姫沙羅に向かって走って来る。姫沙羅もしゃがんで両手を広げた。そこに子熊が飛び込む。しっかり受け止めて抱きしめる。

 

「良かったニャ……。心配したニャ……。」

 

 叱りつけることも通りすぎ、ただただ無事に帰ってきた子熊を抱きしめたまま、そのぬくもりを確認し合うのだった……。

 

「良かったのう。飼い主が見つかって。」

 

 一緒に居た女性ハンターが2人傍により、その内の1人が話しかけてきた。

 

「ニャ、あなた達ニャは?」

 

 白羅達も傍に来ていた。周りのハンター達とは違う雰囲気の2人であった.

 

 1人は黒髪のストレートヘアで、和の国の武装のような武具をつけた”桐花・真”で、太刀”叛逆刃ジールレギオン”を背中に背負っている。

 

 もう1人は同じ黒髪だがポニーテールで忍装束のような武具をつけた”忍・極天”で、双剣”対剣ヴォルトトス”を背負っていた。

 

「これはすまぬ。申し遅れたが我は沙夜≪さよ≫じゃ。こっちは我のオトモをしておる亜夕羅≪あゆら≫じゃ。追いかけられている所を偶然に通りかかっての。助太刀させてもらった。」

 

「ニャ、ニャンと!ありがとうございますニャ。仲間を助けてくれたニャンて、嬉しいニャ♪♪」

 

「いやいや、礼には及ばん。我らもこの村に用があったでの。」

 

「ニャ、用事ですニャか?」

 

「うむ。ずっと人探しをしておっての。手がかりだけでもと、向かっている途中で会ったのじゃ。必死にお主達の元に帰ろうと1匹で頑張っているので、見過ごす事が出来なんだ。何者かに追いかけられてもいるようだったから、一緒に来る事にしたのじゃ。」

 

「白羅さん、まずは家に案内したら?」

 

ラミアが、客人として仲間を助けてくれた恩人として、家に招きたいと促した。

 

「ニャ!そうニャね。家に来てくださいニャ♪お話はそこでしましょうニャ♪」

 

どうぞ♪と手招きしつつ、案内をする。

 

(ひ、姫様大丈夫でしょうか?)

 

「大丈夫じゃ。少なくとも人々に害を与える様には見えないぞよ。逆に彼の信頼度の方が勝っているようじゃ。」

 

(分かりました、警戒は解きませんが、一緒についていきます。)

 

「分かったのじゃ。」

 

白羅達と沙夜達は、広場の中にある3階建の家についた。

 

「こちらですニャ♪」

 

と扉を開けて、入って行く。続いて沙夜達も中に入る。

 

「な………、なんと……!!」

 

「こ………、これは………。」

 

沙夜と亜夕羅は目の前にいる物に対し驚きを隠せず、その場に立ち止まってしまう。

ラルクこと、進化したセルレギオスと、銀翼の凶星バルファルクのファギルが、仲良くお出迎えしてくれたのだ。彼らにとっても、仲間を助けてくれた事には感謝していた。

 

「おいらの大親友のラルクと仲間になってくれているファギルニャ。」

 

「お、お主、今仲間と申したか、大親友と?」

 

「はいニャ。まだまだ居ますニャが、みんな仲間ですニャ。」

 

「白羅さんはモンスター達と話をする事が出来るんですよ。」

 

と、ラミアが補足する。

 

「なんと!そなたは話が出来るのか?」

 

「そうですニャ。と言っても、最近の事ですニャが。」

 

と、2階へと階段を登っていく。二人もそれに習うようについていく。2階に上がってきた二人は更に驚いた。専属の猫飯屋があるなど、どんな上級のハンターかと、不思議がってしまう。

 

「ね、猫飯屋があるなんて………。」

 

沙夜についてきた亜夕羅が、驚きの声を洩らす。確かに、自宅に専属猫飯屋があるなど、此処くらいだろう。

 

「どうぞ、こちらにお座り下さいニャ♪」と姫沙羅と灯羅が椅子を引いて二人を誘う。

 

「おぉ、すまんのう。礼儀のあるアイルーは好きぞよ♪」

 

「かたじけない♪」

 

と二人は席につく。白羅達も順に席についた。

円卓テーブルに座り、コックにお任せ料理を頼み、乾杯と共に少しく食事を楽しんだ。

 

「沙夜様………、申し遅れましたニャが姫沙羅と言いますニャ。お礼を言ってませんでしたニャ。助けてくれてありがとうございますニャ。」

 

と姫沙羅と子熊が頭を下げていた。

 

「いや、良いのじゃ。羨ましいのう、気持ちが通じておる。あの人にも通じると良いのだが………。」

 

姫沙羅達を微笑ましく思う反面、寂しくもなる沙夜………。

 

「ニャ、人探しをしていると言ってましたニャ。なんと言うニャ前ですかニャ?」

 

「うむ、わたしの兄での。名を雅盛と言う。」

 

「ニャ!………………。」

 

白羅を始め、ラミア、姫沙羅、灯羅が絶句して固まる………。まさか、その名が出ようとは。

 

「ニャ、ニャ、ニャんと、妹君ニャか!?」

 

「どうしたのじゃ皆固まって………んっ、まさか、知っておるのか兄上を!?」

 

「雅盛様は古き良きご主人様ニャ………。」

 

白羅がそう答えると今度は沙夜と亜夕羅が絶句して固まる。

 

またひとつ、繋がりと言う歯車が動き出した瞬間でもあった……。

そしてそのメンバーの中で、一番に驚きを隠せなかった物が………。

 

「グァ~~~~~!!!」

 

子熊が部屋をぶち抜きそうな程の咆哮を上げる!

 

(びゃ、白羅、大変だ!!焔羅を助けて!それと、雅盛も捕まってる!!)

 

「ニャ!!ニャに~~~~~~~~~~!!!」

 

今度は白羅が、大声を張り上げる!みんな耳を押さえるのに必死。

 

「ちょ、ちょっと白羅さん!一体何なの!」

 

耳に響いた音を堪えながら、白羅にツッコミをする。白羅は驚いたまま、ラミアを見、そして沙夜達を見た。

 

「まっ………雅盛様が見つかったニャ…………。」

 

白羅も放心していたが、周り全員も放心してしまった。

 

「「「「「なにぃ!!」」」」」

 

……………………………。

 

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

 

「ま、雅盛……いや、兄上が見つかったじゃと!」

 

「子熊が、そこから逃げてきたようニャ……。」

 

「い、一体どこから………。」

 

「ニャ、そこはどんなところニャったか?」

 

白羅が、すかさず子熊に問い掛けていた。

 

(地下にある折の中から鎖に繋がれているのを焔羅が噛み千切ってくれた。そして、雅盛と一緒に衛兵を引き付けているうちに僕が飛び出したんだ。大きな屋敷だったよ。)

 

 子熊と白羅が話しているのをじっと見つめる全員……。沙夜と亜夕羅もその光景をくいるように見つめていた。雅盛の繋がりがある者が居て、更に居所が分かるかもしれないとなると降って湧いて出た話の様ではあるが、スルー出来るような事柄ではない。

だが、何故捕まっているのか……。以前に牢獄等も訪ねて探したが、無駄に終わっていた。だとしたら何処に……。

沙夜はすがる思いだった……。亜夕羅はそんな沙夜を横で見つつ、2人でこれまで苦労してきた事を思い返していた。どこを回っても手掛かりすら見つからず……。挫折しそうになった沙夜を励まし、ここまで踏ん張って来たのだ。それがここに来て、手掛かりどころか居場所すら分かりそうなのだ。

 

(心中お察しします、姫様……。)

 

 亜夕羅も必死に見つめる沙夜に心で語り掛けるのだった……。

 

「でも、ニャンで捕まってるニャ?牢獄ニャらアルザ―ト様が分かるはずニャ?」

 

「ん!?お主、アルザ―ト殿を知っておるのか?」

 

「はいニャ。こっちの灯羅と2人でアルザ―ト様をサポートしていた時もありましたニャ。そして、おいらからも雅盛様探しを依頼していましたニャ。」

 

「おお!そうであったか。嬉しいのう。こうして慕ってくれる者が居ると言うのは。礼を言うぞよ。ありがとう♪♪」

 

「ニャ、とんでもニャいですニャ。離れてから、居場所が知れてる内ニャら良かったニャが、途中から消息が途絶えてしまいましたニャ……。心配になって、アルザ―ト様にお願いした次第ですニャ。」

 

「そうであったか……。で、子熊からは居場所は掴めたかの?」

 

「はっきりとは分からないニャが、一緒に行けばたどり着くニャ。」

 

「おお、そうじゃな。しかし、追手はどうする?相手はアイルーと白疾風ナルガクルガだったが?」

 

「ニャァ~~~!それってニャ……。」

 

「ま、まさかニャ……。」

 

 姫沙羅と灯羅が驚きの声を上げる。皆の注目がその2匹に向いた。

 

「知ってるニャか?」

 

「当たっていればニャけど……。」

 

「恐らくそいつらだろうニャ。アイルーとナルガクルガが一緒に行動してるニャンてそうニャいからニャ。」

 

「一体何者なのそいつらって?」

 

「アイルーのニャ前はミリザ、ナルガクルガの方はリネルニャ。そいつらはバルドの飼い犬ニャ……。」

 

「ば、バルドって……。領主の!?」

 

「ニャ!ニャンだって!?」

 

 かつての仲間であり、白羅を嫌ってもいた大剣持ち……。それが、領主になっていようとは……。しかも、そこから、灯羅達も知っている追手が差し向けられていたと……。だが、昼間の衛兵隊の事と言い繋がりを見せ始めていた。

 

「それで、昼間の衛兵隊ニャか……。」

 

「それはどういう事じゃ。わしらが着く前に何かあったのか?」

 

「はいニャ。実はかくかくしかじかニャで……。」

 

「ほう!そのようなことがあったのか?」(この人も良く分かるね、これだけで♪)

 

「ニャが、衛兵隊が逃げ帰って報告してるニャから、奴も焦り出したかもしれニャい……。」

 

「それもそうじゃな。そこでどうじゃ?皆で一緒に助けに行かんか?」

 

「ええ!姫様、いけません!!」

 

 亜夕羅が思わず叫んでいた。

 

「ひっ姫様ニャって……。」

 

「バカ者が。」

 

「すっすみません!」

 

「まあ、よいわ。この者たちには話してもよかろう……。わちらの国では殿様がおる。わちと兄上はその子供での。兄上は後々、後を継いで殿様になる予定じゃ。じゃが、こっちも急に消息が途絶えての。わちも居てもたってもいられずに兄上を探すため、飛び出してきたのじゃ。侍女をしていた、亜夕羅が一緒に飛び出してついてきてくれた。あの時は嬉しかったぞよ。」

 

「さ、沙夜姫様……。もったいのうございます……。」

 

 怒られつつも、嬉しかったと言われて涙ぐむ亜夕羅。彼女も沙夜と親しい者だったゆえに、姫に仕える役職を捨ててまでついてきたのだ。想いも感慨深いものがある。

 

「そうだったですニャか……。おいらはそこまで話を聞いた事がなかったですニャ。ただ、雅盛様は今でも大好きですニャから、探していたのですニャ。」

 

「うれしい事を。で、どうじゃろう、手伝ってはくれまいか?」

 

「モチロンですニャ!一緒に助けましょうニャ!」

 

「おお!有り難い!頼もしい限りじゃ♪」

 

と、テーブルの真ん中で両者がガッチリと握手を交わす。その上に皆がそれぞれ、手を重ねていく。

 

「私も大切な仲間のために。」

 

「アタイもこの子を助けてくれた恩人を見捨てる訳にはいかないニャ。」

 

「俺にとっても、居る奴が居ないのは寂しいニャ。」

 

「私も沙夜様にお供します♪」

 

「雅盛様と焔羅の奪還ニャ!」

 

「みんな、宜しく頼むぞよ!」

 

「「「「「「おうっ!」」」」」」

 

全員お互い顔を見合わせて頷く。

 

「パォッ!」

 

外から急に鳴き声が響き、何事かと外に出て見ると、モンスター達が一同に集まっていた。

 

「み………、みんニャ………。」

 

「ほおぉぉぉ!こんなに………。皆、そなたの仲間達か?」

 

麒麟を始め、ガムートにディノバルド、金レイアと黒焔王の家族、タマミツネとそうそうたるものだった。

「そうですニャ。皆、大事な仲間達ですニャ。みんニャ!ありがとうニャ!」

 

ホロリと涙を流しつつ………。雅盛と焔羅の奪還作戦が、始まったのだった…………。

 

 

 




読了頂きましてありがとうございます♪
いよいよ、雅盛と焔羅の救出作戦が始まります。雅盛と焔羅は、白羅達一行は……。
では、次話にてお会いできる事を切に願って…………♪
紅龍騎神でした………♪♪

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