飛竜とアイルーと。   作:麗紫 水晶

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 お久しぶりにゴザイマス。この作品の更新にありつけたところでございます。
 他の作品共々よろしくお願いいたします。
 早速、読んでやってください。53話目始まりです♪



♪♪いざ出陣ニャ!!って良いかニャ!?♪♪

 さて、お久しぶりでございます。王様の勅命を受け、しかも焔羅の家族を探すため、新大陸に乗り出す事になった白羅達面々……。モンスターばかりか、ユクモ村の村長さんまで行く事になった次第……。まずは出発準備の為、各々が持ち物や各方面!?に手続きをしていた……。で、灯羅が疑問を白羅に投げかけてもいた。

 

「でも、ニャンで村長さんが行くと言い出したのニャ!?」

 

「おいらにもさっぱりニャ……。」

 

「うふっ♪実はね、姉が新大陸に居るんですの……。」(凄い……どこからともなく現れる……。)

 

「「ニャ!?」」

 

驚いて後ろを同時に振り向く2匹……。

 

「第1期団の内の一人ですわ♪」

 

「「ニャんですとぉぉぉ!!」」

 

 …………………………………。

 

「で、お姉さんニャは今どの辺にいるニャ!?」

 

「ここしばらくは音沙汰も無かったので、どの辺を移動しているかは分かりませんわ。」

 

「ニャ!?移動しているニャか?」

 

「その様ですわ、大きな船を改造して飛行船にしているとか……。」

 

「そのお便りニャは新大陸の様子は書いてあるニャか?」

 

「えぇ。でもザクッとした感じでしか書かれていなくて………。ハッキリ見たいなら、こちらに来ればいい…………。と書かれていて、新大陸のイメージはイマイチですの。」

 

「そうニャんですニャか……。」

 

「でも、こちらで見る生物達と違い、初めて見る生物ばかりだそうで少し期待感もありますわ♪」

 

「ニャるほど……。で、こんニャ夜更けに何の用でしたニャか?」

 

「ほっ、ほほほほほ!い、いえ、何でもございませんわ。準備の方ははかどっているのか気になりましたの。それに……。」

 

「な、なんですニャか?」

 

「明日、皆さんに集まってもらい御披露目をしますわ♪」

 

「ニャ!?御披露目って……ニャに!?」

 

「内緒ですわ、ほほほほほ。」

 

 村長は口を隠すように笑いながら部屋から戻って行った。

 

「ニャ、ニャンだったニャ!?」

 

 白羅と灯羅は顔を見合わせて?マークを頭にいっぱい浮かべるのだった……。

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 ホントに次の日……白羅達の家の前に集められた面々、勿論今回一緒に行くモンスターもである。誰も何故集められたのかピンと来ない。

 

「そ、村長さん。全員集合は良いんですけど、一体何を……。」

 

「そうニャ、あたいも準備する物がいっぱいあるニャ。」

 

「へえ、どんな?」

 

「ベッドニャと……枕2つニャと……あれニャと……これニャと……きゃあ、恥ずかしいニャァ♪」

 

「「「「「こらっ!!」」」」」(抜け目ないなやっぱり)

 

「でも一体何があるんですニャか!?」

 

 白羅も何か不安になった。朗報ならばいいが、出発前にふ報は聞きたくないものだ。

 

「ええ、ごめんなさい。私達の乗る船……つまり飛行船が完成したので、そのお披露目です♪」

 

「ニャ!?船ニャか!?」

 

「え、私達独自の!?」

 

「ええ、そうですわ。」

 

「ニャァ!!あたいと白羅の愛の巣ニャァッ♪♪」(どこから来るのその発想……。)

 

「「「「「おいっ!!」」」」」

 

「で、で、何処に!?」

 

 もごもごと姫沙羅の口を塞ぎながら、ラミアや他の者も周りを見渡すが見当たらない。

 

「ふふ……来ましたわ♪♪」

 

 と、突然ユクモ村全体が暗くなり太陽を遮って影を作り出した。しかも上から機械音までする……。

 驚いて全員上を見上げると、そこには超巨大な飛行船が近づいてきていた……。

 

 龍識船のように横並びに三艘の船があり、気球もその大きさに倣って3つ浮いている。貨物船か!?と疑いたくなるような大きさだ。左右の二隻も大きめだがそれでも差がある。それぞれが勿論ユクモの樫木が使われ、更に鉄鋼で補強されている。乗組員も数十名、船内を右往左往していた……。

 

「ニャ、ニャンて巨大ニャ……。」

 

「ふふ、真ん中の船にはラルクさんやガムートさん達まで乗れるように建造しましたわ。」

 

「ニャニャニャンと!!蓬までニャか!?」

 

「で、でもこんなに大きな船だと……費用がものすごく掛かってないですか!?」

 

「大丈夫よ、ラミアさん……。王様に頼みましたから♪♪」(なんつう人でしょ、チートやん!ってなぜに関西弁!?)

 

「お、王様に!?」

 

「ええ、白羅さんが乗る船はモンスターの仲間もいるので大きくないと始まりませんわ、とね♪♪」

 

 村長さん恐るべし。決して敵にしてはいけません、いいですね!(誰に言ってるんだろ!?)

 

「王様に会ったですニャか!?」

 

「ええ、あなたが行く事に大層喜んでましたわ。ならばその準備くらいはしてやろう、と言ってくれましたわ♪♪」

 

「ニャ……ニャハハ、敵わないニャ。」

 

「さ、中へとご案内しますわ。みなさんこちらへ。」

 

 村長さんを先頭に陸と船の間に掛けられた足場の階段を一段ずつ上がっていく……。全員、その大きさに関心と感嘆と驚きに船を見回しながら村長さんの後をついて行く。

 甲板の上に上がると、乗組員のクルーたちが急ぎ早に準備を進めている所だった。龍識船のように、左右の船には酒場や武具屋、道具屋、猫武具屋があり、荷物も多く積まれている。本船は受付嬢も1人、大きさ違えど龍識船じゃあ……。

 

「いえ、違いますわ!」(何処がでしょう!?)

 

「真ん中の船は先程話した通り、後ろ側からラルクさん達が乗り降り出来ます。その上の階には私達の部屋がそれぞれ。一応、大砲やバリスタ等も完備していますわ。そして、食事に関しては彼が一番かと♪♪」

 

「ニャァ!光栄だニャァ!白羅さん達の専属してて良かったニャァ!」

 

「ニャッ!!そうだったニャか!」

 

 お互いにガッチリと握手する……まるで長年の友の再会のように……。

 

「料理は頼むニャ。」

 

「任せてニャ。全力でサポートするニャ。」

 

 頷き合って、猫の料理人もその場を離れる。準備の途中との事で、荷物の仕入れなど忙しそうであった……。

 

「わあっ!龍識船より見事な感じですね!」

 

「ニャ!隊長さんニャ。」

 

「お久しぶりですね、白羅さん。」

 

「ニャァ、おいらの船ニャンてピンと来ないニャ。」

 

「ふふ、帰ってきたら新大陸のお話を楽しみにしていますよ。まずは家族の捜索ですね。」

 

「ニャ、知ってるニャか!?」

 

「ええ、こちらも任務があるので新大陸に……とはいきませんが情報は上がってきています。ただ、全てが初めての場所なので……十分に気を付けてくださいね。」

 

「ありがとうニャ。隊長さんにもお世話になってるニャ。土産話を一杯持って帰って来るニャ。」

 

「無事の帰還を願って!」

 

「また、必ず会うニャ!」

 

 2人はハイタッチして、隊長さんは離れて行った……。

 

「白羅さんはやっぱり知り合いが多いですのね。」

 

「村長さんニャ……。おいらには運が良かっただけニャ。こうして仲良くしてくれる仲間がいっぱい居るニャンて。」

 

「ンニャ、これはあんたの持ってる力ニャ。」

 

「姫沙羅ニャ……。」

 

「そうね、白羅さんが違う性格だったらあたし達もついて来ることは無かったし……。」

 

「ラミアニャ……。」

 

「みんなお前を信頼してるニャ。」

 

「灯羅ニャ……。」

 

「うふっ、船の中でゆっくり日取りを決められるね♪♪」

 

「「「「「おいっ!!」」」」」

 

「やっぱりみんな大好きニャ!おいら良い家族が出来たニャ!!」

 

(僕らもだよ白羅。)

 

「ニャ、ラルクニャ……。」

 

(俺たちもお前に助けられた。まだ、借りを返したとは思っていない。)

 

「ニャ、蓬ニャ……。」

 

(そうね、不思議な運だけどあなたに会えたことは良かったと思うわ。)

 

「ニャ、キリンさんニャ……。」

 

(そうだな、これからどれだけ相手を尻尾で捌けるかと思うと涎が……。)

 

「ニャ!!勘弁してニャ、焔っ!」

 

(冗談だ……。)

 

「ニャ、ニャにか本気そうで怖いニャ……。」

 

 突然、甲板の上で白羅が正座する。みんな驚いて白羅に注目した。

 

「みんニャ、よろしくお願いしますニャ……。」

 

 深々と土下座する。すると焔羅も隣に来て頭を下げていた……。今回は甲板に頭で穴を開ける事は無い……。

 すると、何故か全員が白羅達に向かって土下座したのだ。モンスター達も頭を垂れる……。周りにいた船のクルーたちは何が起きているのか?マークだらけになっていた。

 しばらく下げていた頭を顔だけ起こすと、みんな同じ様な体勢でお互いに見つめ合い、微笑んで確認し合うのだった……。みな、思いは同じ…………大事な家族を助けるためそれぞれが気持ちを一つにするのだった……。

 

「さあ、出発準備ニャっ!!」

 

「「「「「「「おおっっ!!」」」」」」」

 

 早速、それぞれが荷物を運び入れていく……。それを蓬や焔羅、ラルク達も手伝う。その微笑ましさにクルーたちも感心していた……。考え方が少しでも変わった瞬間でもあった。それだけ白羅達が楽しそうだったのである。

 その夜は、出発前夜と言う事もあって見送りや餞別と言った、人々も来ていた。白羅も研究員さん達にも、残るモンスター達の事も頼み快く了承してくれたのはありがたかった。ラザックも領主の任命に急ぐどころか走り回るほどに行ったり来たりで、バテバテではあったが見送りには参上していた。

 

「すまにゃいニャ、無理ばっかり言ってるニャ……。」

 

「あっはっは!!なあにを今更っ!白羅さんの帰る場所はしっかりと守っとくぜ、安心してくれ。いや、実はね、めちゃくちゃ忙しいには忙しいんだが、領主って仕事もなかなか面白いなと思ってさ。」

 

「ニャ、ほんとニャか!?そう言ってくれると有難いニャ。」

 

「確かに他の領主達の付き合いもあるから気難しい所もあるけど、バックには白羅さんと王様が居るじゃないか。簡単にはこっちにちょっかいを出せないでいるらしいんだ。だからこっちもやり易くてさ。」

 

「ニャァ、ラザック頼もしいニャァ。やっぱり見込んだだけはあったニャァ♪♪」

 

「や、やめてくれよ恥ずかしい。ウルルン目線で見つめられても何も出ないぜ、はは……。」

 

「お取込み中ごめんなさい、良いかしら?」

 

「ニャ!ママさんニャ……。」

 

「お、おお、集会酒場のママさん。こちらにどうぞ。」

 

 ラザックは席をママさんに譲り椅子に促した。美人で強いママさんである、目の前にするとさすがにラザックでも照れる様だ。

 

「ありがとう、あなたも座って。」

 

「あ、ありがとうございます。」

 

 照れながらも隣の席にラザックも促されて座る。3人はジョッキを当てて一口飲んだ……。

 

「しばらく会えなくなるニャ……。」

 

「そうね、寂しくないと言えばウソになるけど、でも居ない間に領主さんと仲良くなってるかも……♪♪」

 

「え、ええ!お、俺ですか……マジで!?」

 

「ニャ!ラザックとニャか!?」

 

「ダメかしら?♪♪」

 

「い、いえいえいえいえ、とんでも無いですっ!!そ、そんな俺が声を掛けてもらえるなんて信じられなくて……。」

 

「じゃあ、お近づきの印に……。」

 

 ママさんが突然にラザックの頬にキスをした。白羅も全身が逆立って顔を真っ赤にして両手で顔を覆ってしまった。ラザックも顔を真っ赤に染めたまま硬直している……。

 

「くすっ、純な所もいいわね♪♪」

 

 ラザックの身が持つのか心配になる白羅であった……。相変わらず姫沙羅達はどんちゃん騒ぎである、それを心配そうに見ているモンスター達……。

 そんな姿を見ながら、白羅は改めて目の前に居る者たちを……そして助け出さねばならない者たちを……何としても守りたいと心に誓うのだった…………。

 

 次の日、大勢に見送られながら出発の日を迎えた。前の日のどんちゃんはどこへやら、全員引き締まった顔をしていた。

 

「さ、良いですか?忘れ物はありませんね?」

 

「「「「「「「「「「おおっ!!」」」」」」」」」」

 

 村長さんが皆を見回すと全員頷き返していた。村長さんもそれを確認すると、船長さんに合図を送る。

 

「これより出航するっ!!」

 

「「「「「「「「「「アイサーッ!!」」」」」」」」」」

 

 クルー達が返事をして船が起動する。船底の方にはラルクや蓬達も乗って待機している。

 

「みんニャ、頼むニャァッ!!」

 

「帰りを待ってます~~~っ!」

 

「全員ご無事で~~~っ!」

 

「モンスター達の事は任せてくれ~~~っ!!」

 

「ラザックの事は俺たちに任せてくれ~~~っ!!」

 

「子供の顔が見られることを楽しみにしてるぞ~~~っ!!」

 

 その場にいる者たちを含め、船に居る全員が…………コケた……。全員が照れている……。

 

「ニャ、ニャ、ニャハハハハハ……。おいら達の出発らしい見送りニャ……。」

 

 船は徐々に上昇していく。新大陸へ向けて舵を切るのだった。白羅は地上に居る者たちに改めて大きく手を振る!

 

「行って来るニャァッ!!!」

 

 その姿見えなくなるまで白羅は手を振った……。これからの決意を胸に秘めて…………………………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 読了ありがとうございます。新大陸へと出発した面々、どんな事が待ち受けているのか…………次回をお楽しみに。  紅龍騎神でした……♪♪
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