飛竜とアイルーと。   作:麗紫 水晶

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 おまちどうさま…かな!?でございます。私用で胃カメラ、CT、レントゲン、血液採取、エコ~、心電図等々1日おきに受けてきて、気持ち的に疲れが溜まり、執筆が思う様に進んでおりませんでした。異常なしとのお墨付き!?を受けて晴れて大いに執筆できるものと思っとります。
 ささ、話はこのくらいで。本編を読んでくださいまし。
 物語の始まり始まり…♪♪



ユクモ村たいへ~~ん!!♪♪

 「お。おい!何だあれ!!」(いや、お仲間を連れた白羅君です。)

 

 「ま、マジかよ!そんな……。」(どっからどう見てもマジです。)

 

 「あ、あれ、本物だよな!」(当然です。)

 

 「いや~~~考えられん!」(ごもっとも。)

 

「とても現実とは思えん!」(そう、思われる気持ちも分かります。)

 

「ハンターですら、会えるかどうかだぞ!よりによって連れてくるなんて!」(あなたもチャレンジしてみては!?♪)

 

 集会場では、そりゃまた大騒ぎです!!何せ珍しい生物が、白羅を背に乗せて、ラルクと共に戻って来たのですから。(勿論チケットでクエストもクリアして来ています。)

 

 「戻って来ましたニャ。」

 

 受付嬢は白馬の王子様を見ているようであった。しかし、現実は小柄で武者ネコ装備のアイルーさん。あまりの生物が綺麗さを醸し出しているため、見とれていた。

 

 「ニャ、アイラさんどうかしたニャ?」

 

 「え、あ、い、いえ大丈夫です。あまりに綺麗でビックリしてしまって…。」

 

 確かに目の前に麒麟さんが現れれば、動揺しない訳がない。まして、チャッカリと白羅が背に乗っているのだ。驚かない方が不思議なくらいの光景。毎回驚かされる事に、苦笑いしていた。この猫さんにはいくつの心臓がいるのだろうと…。

 

 「お疲れさまでした。また、お仲間が出来たんですね。」

 

 「はいニャ。おいらもビックリニャ。」

 

 「クスクス、このままだとモンスター動物園が出来そうですね♪」

 

 「ニャ!?ジュ○シッ○パークニャか!?!?」

 

 (確かに…。って、なんで君がその名称を知っている!?!?!?)

 

 「なんです、それ?」

 

 「い、いや、何でもないニャ。気のせいニャ。」

 

白羅は口笛を吹いて誤魔化す。アイラも!?!?!?になった。

 

「ニャ、ニャてと。ユクモ村に戻るニャ。また今度ゆっくり会えるといいニャ。」

 

「そうですね♪また一緒に温泉に入りましょうね♪」

 

「「「「「「なにィ~~!!!」」」」」」

 

周りの男性ハンター達、村人達、ギルドマネージャーまで、殺気を放った視線がチクチク、サクサク、グサグサと白羅に刺さり込んできた。

 

「ニャ、ニャんか、あつ~~~~い視線を浴びてるような気がするニャ………。照れるニャ♪」(褒めてないし!)

 

殺気の矢を刺されたまま、麒麟さんに乗って、集会場を後にする白羅達でありました♪

 

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

 

代わってここはユクモ村。今日も大変賑わっておりました。

ディノバルドやタマミツネを研究したさに、研究者達が日夜訪れて熱心にメモを取り続け、温泉に入り、グッズを買って行くという、なんて素晴らしいんでしょ♪

そんな中を、白羅達が戻って来たのです!

 

「あ、あわわわわ!」

 

門番が白羅達を見て、慌てて奥へと消えていった……。ラルクの事は見知っているので、納得できたがもう1頭は想定外でしかも麒麟さんとなれば、尚更驚いてすっ飛んで村長さんの所に。

 

 「た、た、た、たまげた!!ハァ、ハァ。」

 

 「え、何がどうしたんです!?」

 

 「びゃ、白羅さんがモンスターと帰って来ました、ハァ。」

 

 「あのセルレギオスとでしょう?何故そんなに驚くのですか?」

 

 「ち、違うんです。セルレギオスともう1頭連れて来たのです!」

 

 「な、何ですって。もう1頭って…?」

 

 「はい。麒麟です!」

 

 「えええええ!!!」

 

 と門番と驚きあっている間に、村人全員が見とれてしまう程に堂々と歩いてくる。たちまち人だかりが出来ていた。研究者たちは大歓喜である。卒倒している者も居る。慌ててノートが足りないと取りに戻る者も居た。

 

 「あ、あわわわわわ、来た!」

 

 村長さんの前に立つ白い体躯に青のラインの入った額に螺旋の角を持つ、綺麗な生物は紛れもなく麒麟さん。その背に白羅が…。

 

 「あァァァァァ♪白羅さん、私を迎えに来てくれたんですね♪覚悟は出来ております。♪どうぞお連れ下さいまし♪」

 

 「ニャンか、違う世界に入ってるニャ…。」

 

 どうしていいのか分からず、頭をポリポリと掻いていた。(落ち着くまで待つのも大変だな。)

 

 「ガルッ!!」

 

 村長さんを正気に戻すべく、ラルクが声を掛ける。村長も気づいて見渡すと周りからジト目で注目されていた。

 

 「こ、コホン!ま、次の機会にしましょ。」(諦めてないんだこの人!?)

 

 「この麒麟さんも一緒に暮らしてもいいニャか?お願いしますニャ。」

 

 麒麟の背から降りた白羅は村長さんにお願いしていた。

 

 「そうですわね。いいかどうかはこちらの方にお願いした方がよろしいかも。」

 

 「相変わらずだな。」

 

 ストレートのロングヘアーで青く輝く細身の双剣を背にした、イケメンハンターが現れた。

 

 「は~い!ご無沙汰!元気してた…というか元気そうね。」

 

 こちらはロングのポニーテールのクイーン装備のお姉さんが。

 

「アルザート様にイリザ様ニャ!」

 

そう、ギルドナイトと仲間の女性ハンターであった。二人も麒麟を見て驚いていた。

 

「しかし、君には毎回驚かされるな♪」

 

「ニャ~、すみませんニャ~。どうですかニャ~。ダメですかニャ~。お願いしますニャ~!」

 

白羅はナイト達の気を悪くしないように、申し訳なさそうに頼んでみる。

 

 「まあ、人に危害はあまりなさそうだし、ここまで来て引き離すのもなんだな。白羅君!責任が取れるかな?」

 

 「はいニャ!!必ずニャ!!」

 

 白羅も真剣にアルザートを見つめる。その目に偽りはなさそうだった。

 

 「わかった、許可しよう。だが、くれぐれも人に被害が及ばぬようにな。」

 

 「ニャった!!ありがとうございますニャ!!」

 

 地面に頭が付くほどにお辞儀する。

 

 「それより、お仲間を紹介してくれないか♪」

 

 「そう、そう。あたしも会いたい♪」

 

 「分かりましたニャ!広場にご案内しますニャ!」

 

 と麒麟さんとラルクもついて広場へと赴く。研究者達は”いいなあ”と羨ましがっていた。

 

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

 

 

 「ほう!麒麟とな!」

 

 「はいニャ。これで、4頭も集まっておりますニャ。」

 

 「ふ~む。他のモンスターもさることながら麒麟までとはな。」

 

 髭を生やし、肩までぐらいに伸ばしたストレートヘアで体格の良い高級な!?紳士服を着た男がいた。

 その傍には片膝をついたメラルーが、報告に来ていた。猛ナルガネコ手裏剣と、ナルガXネコメイル一式を装備している。

 

 「領主様どうされますニャか?」

 

 「して、あの4人はどうした?」

 

 「はいニャ。牢屋に入れられ、ギルドナイトの取り調べを受けていますニャ。」

 

 領主と呼ばれた男は髭を撫でながら考えていたが、

 

 「よし、その4人は解雇だな。処理は任せる。白羅共々、暫く監視しろ。様子を逐一報告するのだ。」

 

 「はいニャ。分かりましたニャ。」

 

 とその部屋を出ていく。領主は窓から外を眺めながら、

 

 「クックックッ。雅盛よ。お主よりも役に立ってくれそうだぞ。ぐわっはっはっはっは!!」

 

 部屋中に響くほどに大声で笑っていた…。

 その屋敷の地下牢で、両手両足を繋がれ、ボロボロになった下着に髪も乱れ、うつむいている男の姿があった。

 

 「白・羅………。」

 

 声も小さく、気を失いかけながらもその名前を呼んでいたのだった…。

 

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

 

 

 一通り、モンスターの紹介をしていく。ディノバルドは尻尾自慢、タマミツネはお昼寝自慢、麒麟さんは雷自慢、ラルクは鱗自慢、そして白羅は穴掘り自慢…。(そこは要らないと思うのだが!?)

 

 「一番の友達はラルクですニャ。」

 

 セルレギオスといる時間が一番楽しいようだ。

 

 「そうか…。アイツも驚くだろうな。」

 

 「そうですニャ。一体ニャにをしているのニャか…。」

 

 遠くを眺めながら、お互いに知っている人物を思っていた。

 

 「アイラさんも大変ね。」

 

 「はいニャ。仕事で気を紛らわせているニャ。ご主人の捜索の方はどうですかニャ?」

 

 白羅は内緒で、主人の捜索も頼んでいた。手がかりでも見つかればとの思いだった。

 

 「うむ。今の所難航しているよ。手がかりが途中でパッタリ途切れて、引き続き探してはいるが居所が掴めん。済まない。」

 

 「こちらこそすいませんニャ。探してもらっているニャに。」

 

 「いや、必ず見つけるよ。探し出して一発殴っとかないと気が済まん。元仲間だけにな。」

 

 アルザートは笑みを浮かべて白羅を見た。白羅も無言で笑みを返す。

 

 「いい仲間を持ってご主人は幸せ者にゃ。」

 

 「いや、君を含めてな。」

 

 「そんな事にゃいニャ~。おいらは足を引っ張ってばかりだったニャ~。」

 

 「本当は、私が君を雇いたかったんだがな。」

 

 遠くを見つめながら呟く。

 

 「ニャ!?おいらをニャか!?」

 

 驚いて、アルザートの方を見る。

 

 「さてと、そろそろ戻るとするよ。又、何か進展があったら連絡するよ。」

 

 と誤魔化すように広場の入り口へと向かう。その後姿に戸惑いを隠せない白羅だった…。

 

 「おいらを雇いたいって…ニャンで……。」

 

 「ねえ~!!ちょっといい!?」

 

 入り口から大きな声で白羅に声を掛けてくる者がいた。声の方へ振り向くと、博士帽子に眼鏡を掛けた綺麗なお姉さんが。

 

 「ニャ!この前はお世話になりましたニャ!」

 

 と返事をしながら女性の前に。

 

 「ご無沙汰ね。ね、私も紹介してもらえないかなぁ。君とモンスター達に凄く興味があって調べたくてうずうずしちゃって♪♪」

 

 と目を星にしてキラキラさせている。真っすぐに白羅を見つめていた。

 

 「ニャ!?”君と”……ってニャ!?!?」

 

 白羅は上体を少し引く。

 

 「そう!!モンスター達もだけど、一番はあなたに興味が湧いたの♪どうやってモンスター達と仲良くできたのかその魅力を知りたくて♪♪」

 

 と白羅に詰め寄って来る。

 

 「ニャ~~~、皆を紹介するのは構わニャいが、おいらはチョットニャ~~~。」

 

 と苦笑いしながら、少しずつ後ずさる。

 

 「だ~~い丈夫♪♪悪いようにはし・な・い・か・ら♪♪♪」

 

 とウィンクしてくる。可愛さの中に危険度がビンビンに伝わって白羅がその場から逃げ出す!

 

 「ニャ~~~!おいらは遠慮するニャ~~~!!」

 

 「え、ちょ、ちょっと待って。ねえったら、こら~~~!!」

 

 手を上げて追いかけようとするも逃げ足の方が早かった。

 

 「んもうっ!絶対に諦めないからね♪♪」

 

 と舌をペロッと出してウィンクした。くるっと振り返って戻っていく。

 そちらの後ろ姿はやる気満々のオーラが漂っていた…………。

 

 

 

 

 

  




 読んでくださり、ありがとうございます。相変わらずといった中にちょっとグレーな部分が見え隠れ…。白羅とラルクの運命やいかに。まだまだモンスターも出てくる予定です。次に出てくるモンスターも予想してみてくださいね♪♪
 ではまた次話を読んで頂けることを切に願って…。
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