やっと更新にこぎつけた次第……次話も引き続き執筆しておりますゆえ、なにとぞなにとぞご容赦のほどを。 ささ、早速読んでやってくださいまし。では、後でお目にかかりましょう。 物語の始まり始まり…。
色々!?あってから、数日後…。何故か白羅の争奪戦が繰り広げられているのでありました。ユクモ村で。
「わたしが先です!!あの魅力を追求したいんです!!」(分かりますお気持ちは。)
「いえ、私が先です!古くからの付き合いですし、一緒に温泉に入った仲ですし…♪♪」(そこまで言っちゃいますか流石です。)
「ええ!…。い、いえ、私の方が先ですわ。一つ屋根の下で暮らしているんですもの♪♪」(一線を越えてはいないと思いますが?)
「にゃわわわわわ。一体どうしたらいいニャ…。」(羨ましい限りの悩みですな。)
目の前で3人の女性たちが火花を散らし、白羅君の取り合いになっているのでありました♪♪
何故この状況になったかと言いますと、せっかくのお仲間なのにセルレギオスのラルク以外名前がまだついてなかったので、それぞれに名前を考えて置いてもらったのが事の始まり…。我先に名前を聞いてもらおうと、押しかけ女房!?じゃなかった押しかけ問答になっているのでありました。
「分かったニャ。候補を後で選んで決めるニャ。なので、リストをお預かりするニャ。」
「「「え~~~!」」」
と3人共、不満そうに白羅にリストを渡していく。
「決まったら、後で発表するニャ。楽しみに待っててニャ。」
と、ポーチにリストをしまいこむ。
「仕方ないですわね。ここは一時休戦にしましょうか。」(流石村長さん話がわかる人!)
「そうですね、私は一緒に温泉に入った時に聞こうかな♪」(あなた、彼氏は大丈夫!?)
「そうですね、私は白羅君をあーして、こーして、どーかして…。」(あなたが一番危険です…)
それぞれの思いを内に秘め…てないか♪戻って行くのでありました。
「フウ。ニャんとか収まったニャ…。」(君も色々大変ね。)
とラルクの所へ戻って行くのでありました。
それからであります。暫くして、緊急依頼が白羅達に舞い込んで来たのは!
「た、た、大変です!!!」(毎回たまげて頂いて、大変ご苦労様です…。)
「今度は何事です!」
「は、はい!ガムートが氷海で暴れ出して、ハンター達も手がつけられなくなってます。このままだと村に向かって移動してくる可能性があるかと!」
「なんですって!でも何故ガムートが…。」
元々温厚である筈のモンスターだけに、おかしいと思えてならなかった。
「今手配出来るハンター達は?」
「はい、16名のハンターチームに向かってもらいましたが、強さが半端なく、負傷者も出ているとの事、応援要請があったところですが、後のハンター達は別のクエストで出払ってしまってます!唯一、白羅さん位しか…」
「そんな……。」
村長も悩んだ。ハンター達が手を焼くモンスターに、白羅を送り込むはどうかと。しかし、白羅しか居ない上に一刻を争う!村長も覚悟を決めた!
「分かりました!白羅さんに出動要請しなさい!お仲間を連れて出陣することを許します!」
門番も無言で頷き返し、急ぎ白羅の元へと走って行くのだった。
「白羅さん、どうかよろしくお願いいたします…………。」
門番の走って行く姿を見ながら白羅に期待を込めるのだった。
「ニャ!ニャんと!!ガムートニャか!?」
そのモンスターの名を聞いて驚く。暴れないこともないのだが、今回は事情が違うようだ。まして、村長さんが仲間を連れて出陣をOKしてきたのだ。ただ事ではないことは理解できた。
「ラルクとは絶体一緒に行くニャ。後は誰と行くかニャ……。」
人選ならぬモン選に迷う白羅君。しかも今回はハンター達も救出なり守らなければならない。一刻を争うので、ラルクを運んだ船を改造してもらい、一度に人数を運べる巨大ソリに。そして引くのは、ご存知ディノバルド君。今回は救出班として手伝ってもらう事にした。
早速、ディノバルドにその事を説明し、引き受けてもらった。
「まずはベースキャンプに戻って来ているハンター達に話を聞くニャ。よし、出陣ニャ!」
白羅はラルクの背に乗って、上空から。ディノバルド君はソリを引いて、陸から…と言うより、船で向かうのでありました。
ベースキャンプでは5名ほど負傷者が戻って来ていた。それに付き添っているハンターも数人、応急手当てをして迎えを待っていた。
「お、おい!なんだあれ!」
一人のハンターが、気づいて叫ぶ。空からはセルレギオスが舞い降りてくる。船からは巨大な乗り物!?とディノバルドがロープでそれを引いてくる。初めて見る光景にハンター達は全員硬直して見ているほかなかった。
「俺達、最後かな?」
「多分、そうかもな。」(そう思われても仕方ないかも。)
そしてセルレギオスの背中から小さい生き物が降りてきた。全員その生き物に注目する。
「そんニャに見つめられると……………照れるニャ!」(あなた本当に大丈夫!?)
「おい、あれ白羅さんじゃねえか?」
「知ってるのか?」
「ああ。ちょっとした有名人!?いや、猫か。とにかく有名でな。モンスターと友達になって、ユクモ村に広大な広場を作って、許可を得て一緒に暮らしているそうだ。」
「へぇ。アイルーなのに。」
「まぁ、ただ者じゃなさそうだぜ。なんせ、ギルドナイトやユクモ村、ベルナ村外の村長と知り合いが多いらしい。」
「ほぉ~~~う。」
と負傷者ハンターのうちの二人はこんな会話をしていたのでした。(確かに尋常ではないですよね♪)
「ニャ!負傷者ハンターと付き添いのハンター達はこの巨大ソリに乗って下さいニャ!中に救護班もいるので、応急手当てをしてもらうといいニャ!急いでニャ!」
白羅が大声で促すと、一斉に移動を開始する。
「あ、ありがてぇ!」
「す、すまない。恩に着る。」
と、口々に白羅に礼を言いながらソリに乗り込んで行く。
「構わニャいニャ!困った時はお互い様ニャ!」
負傷者ハンター達を乗り込ませると、ディノバルドに待機してもらうように、話をして残りのハンター達が戻って来るのを待っててもらうことにした。
ベースキャンプにディノバルドを待機させ、白羅のモンスター探知を発動させる。大きな気配が2つ、それぞれエリア3と6に分かれていた。
「ニャ。このどっちかが、ガムートニャか。」
気配だけでは、モンスターまで特定出来ないので、直接行ってみるしかなかった。
「どっちが当たりかは分からニャいが、まずはエリア3ニャ!」
陸から向かうよりも空からひとっ飛び!てなわけでラルクに乗って、エリア3に直行するのでありました。
「バォォォォォ!!!」
「ぐわぁ!!」
一人のハンターが、長く大きい鼻のムチによって、吹き飛ばされる!
「くそっ!なんてパワーだ!」
「だ、ダメだ!彼もネコタクで戻さないと、かなりのダメージを食らってる!」
「くそぉ、狩り技もほとんど効いてないし、一向に体力が減った気がしない!一体どうしてこうなった!」(実はかくかくしかじかで…。)
「「「「「なにぃ!!!」」」」」(いや、何も話してませんけど…。)
ハンター達は翻弄されていた。このゾウの巨大版、いやマンモスと言った方が近いだろうか。額と耳の部分は、かなり固く硬化しゴツゴツとした表皮をしていた。背中と4本足の周りには体毛が長くあり、足回りは更に雪で覆われている。かなり大きい体躯である。左前脚には黒い靄のようなものがかかっていた。
「いたニャ!!あそこニャ!!」
巨体を前半身を持ち上げ、地面がめり込むほどに両前脚を振り下ろす!地鳴りと共にハンター達がバランスを崩している。そこをすかさず鼻を振り回し、ハンター達を吹き飛ばしていた。
「8人のハンター達でも手こずるニャンて…。しかも獰猛化してるニャ。」
白羅はラルクと着陸する機会を窺っていた。誤ればラルクごと吹き飛ばされると判断しての事だった。
「困ったニャ。ハンター達が危険ニャ。」
上空を旋回しながらチャンスを伺っていると、ガムートが気付き上を見上げる!ハンター達もそれにつられて空を見上げた。
「お、おい、あれセルレギオスだ!」
「なんてこった!2頭も相手に出来ないぞ!!」
「ここで終わりなの!あたし達!」
ハンター達がテンパっているために、白羅が背に乗っている事に気付かない!すると、額に黒い靄を宿したガムートが鼻を地面に突き刺し、すくい上げて巨大な雪玉をラルクに向けて投げつけてきた!
「避けるニャ!ラルク!」
ラルクも紙一重で雪玉を躱し、弧を描くように飛び、ガムートの胴体に3発の後足の蹴りを喰らわす!!
「バォォォォォォォォ!!!」
胴体に攻撃を喰らい、その場に崩れ落ちる。
「「「「「「「「おお!!」」」」」」」」
ハンター達がダウンおも取れなかった相手にダウンを取った事に驚いていた。しかも、白羅が背に乗っている事にやっと気が付いたのだった。
「あ、あれ、アイルーか!?」(そうですね♪)
「な、まさか!?」(本当です♪)
「アイルーがライダーなんて!?」(そんなカッコイイものではありません♪)
「でもなんでこんな場所に!?」(もちろん!助けに来たのですが?)
「こいつを止められるのか!?」(……どうでしょう?……。)
「モンスター同士で説得するとか出来ないかな?」(怒りモードなのでそれは無理かと。)
「美味しそう…。」(状況分かってます!?)
「助けに来たニャ!ベースキャンプに急いで戻るニャ!!」
地面に着陸すると、ハンター達に声を掛けた。
「あ、あんた白羅さんか!?」
「えっ、本当!!」
「今は話してる暇がないニャ。急いで撤収するニャ!!」
「す、すまん!!おい!負傷者を連れて撤退するぞ!!」
「「「「「「「おう!!」」」」」」
ガムートが体勢を直し始めたのを躱しながら手を貸しあって撤退していく。無事にエリア1の方へと移動することに成功していた。それを見届けると白羅とラルクは攻撃態勢を取りガムートを見据えた。
すると踵を返して移動を始める。
「ニャ!?エリア2へ行くつもりニャか!?」
急ぎ足で歩いていくガムート。白羅達もそれを追いかけた。エリア2は氷に囲まれ海であるはずの海面は分厚い氷の板が地面を作り出していた。よ~く見れば氷の下で魚が泳いでいるのが見える。ガムートは中央付近に来たところで追いかけて来た白羅の方へと向き直った。
白羅もコテツを構え、ラルクも鱗を逆立てて構える。
ガムートが顔を突っ込み、牙と額を押し出して突進してきた。
「いざ、勝負ニャ!!」
「グァ!!」
1匹と1頭は受け止めるべく白羅は牙突の構えで、ラルクは飛び上がり後足で、蹴りを入れていく!!
ガキンッ!!! ガムートの額にラルクの2本脚の爪と白羅のコテツがぶつかり合う!その場で押しつ押されつの力比べとなった。
「ぐっ、流石凄いパワーだニャ…。」
ラルクと協力してやっと止められるほどの重厚な力が伝わってきた。
「バァォォォォォォォォォ!!」
その膠着を破ったのがガムートの方だった。地面から一気に顔を出し、牙、鼻を真上に突き上げたのだ!それには対応しきれずに突き飛ばされてしまう!!
「ニ゛ャ ~~~~~~!!!」
「グギャァァァァァァァ!!!」
1匹と1頭は地面に転げ落ちる!仁王立ち!?四王立ち!?に見下ろしながら、ゆっくりと白羅の方へ向かって行く。
「ア゛ィ゛ニ゛ャニ゛ャニ゛ャニ゛ャ……左肩に力が入らニャいニャ…。」
左腕がだらんと下がったまま、右手にコテツを持って身構える。横目にラルクの方を見るが体勢がまだ直せずにいた。白羅の前に立ちはだかったガムートが鼻を持ち上げて渾身の力で白羅めがけて振り下ろしてくる!!
「ニ゛ャ゛~~~~!!!」
コテツを構えたまま目をつむる!!
「…………………!?!?!?!?」
覚悟をした白羅がダメージを受けないので、驚いてゆっくりと目を開ける。するとガムートが上を向いたまま硬直していた。
「ニャ…ニャンと…ギ、銀レウスニャ……。」
そう、そこには氷海には滅多に現れることの無い空の王者が飛来していた。筋肉質な体躯に立派な羽。ヒレの部分には紋様があり、通常のリオレウスならば全身が赤い体色だが、このレウスは白銀の体色をしていた。ギルドやハンターの間では希少種と言われている、飛竜種の代表格であった。
いきなり、銀レウスがアギトから火炎弾ブレスを放ち、ガムートに直撃させる!!
「バァオァァァァァ!!!」
その威力は凄まじくガムートを吹き飛ばし、炎と熱量で体毛と皮膚を焼き焦がした。その激痛により、黒い靄が晴れて、ガムートは正気を取り戻したのだった………。
読了いただきありがとうございます。仕事の疲れが休みに出て、休めたのかどうかも分からず、ただただ執筆はと少しずつ頑張っていた次第で大分お待たせしてしまいました。
なるべく更新を早めていけるよう頑張って行きますので、お付き合いのほどよろしくお願いします。 次話も読んで頂けることを切に願って…。 では。