最高の脇役になろう! 凍結   作:逃亡常習犯

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遅れてすいません。
fgoでイベント進めていたら遅れました・・・いたい!石を投げないで!




まずは相手を好きになろう

さて、家庭科室に来て、クッキーを作ったはいいものの・・・

 

「な、なんで?」

 

「これはこれは・・・。見た目はクッキーとは似ても似つかないですね・・・」

 

そう、由比ヶ浜さんは不器用で大雑把。それに加えて独創的で化学の実験は絶対にさせたくない見本のような人だった。

 

「理解できないわ・・・。どうやったらあれだけのミスを重ねることができるのかしら・・・」

 

雪ノ下さんがつぶやく。まぁ、小声であるあたり由比ヶ浜さんに聞こえないように気を配っているのだろうが。それでも、思わず出てしまったのだろう。それほどまでに由比ヶ浜さんのクッキー?は酷いものだった。

 

「見た目はあれだけど・・・食べて見ないとわからないよね!」

 

「そうね。味見してくれる人もいることだし」

 

「ふはは!雪ノ下。お前にしては珍しい言い間違いだな。・・・これは毒味と言うんだ」

 

「どこが毒よ!・・・毒、うーんやっぱり毒かなぁ?」

 

いや、あんたがつくったんだろ。自信持てよ。一応毒になるようなものは入っていないはずだが・・・。ええい、仕方がない。

私がクッキーと思わしき物に手を伸ばし、口に運ぶ。周りから、ゴクリという音が聞こえる。

 

「ど、どうですか?」

 

「・・・控えめに言って、青汁よりも罰ゲームです」

 

「控えめに言ってそれなんだ!」

 

ちなみに控えめに言わなかったら知らない人に渡したら嫌われるレベルだが、それを言ってはいけないだろう。

 

「まぁ、私個人の感想なのであなた達も食べてみてください。それに、何が問題なのか把握した方が問題解決できるでしょう?」

 

「いや・・・でもそれ、罰ゲームなんですよね?それを生徒に食べさせるのはどうかなぁ、って」

 

比企谷くんがそういうと他の二人も頷く。ニガサンゾ。

 

「しかし、依頼を受けたのはあなた達ですよね?責任くらい取れますよね?大丈夫です。幸いここにはさっき買ってきた飲み物があります。最悪流し込めばいいですから」

 

ーだから一緒に食べ(処理し)ましょう?

 

 

 

 

 

「うぅ〜、苦いよ不味いよ〜」

 

「これ、飲み物がなかったらどうやって処理すればよかったんだ?」

 

「粉々に砕いてゼリーに包めば多少はましになるでしょうが・・・」

 

しかし、そうでもしないと食べられないのだから、もはや薬や漢方である。

途中飲み物が足りなくなったので雪ノ下さんが紅茶を入れてくれた。うめえ。

私だけノルマが多いから、大変だ。

 

「さて、じゃあどうすればより良くなるか考えましょう」

 

「由比ヶ浜が二度と料理しないこと」

 

「全否定された!?」

 

「比企谷くんそれは最後の解決方法よ」

 

「それで解決しちゃうんだ!?」

 

まぁ、被害者が増えないという意味では解決だな。

 

「やっぱり、あたし料理に向いてないのかな・・・。才能ってゆーの?そういうのないし」

 

「なるほど解決方法がわかったわ」

 

「どうすんだ?」

 

「努力あるのみ」

 

「それ解決方法か?」

 

「努力は立派な解決方法よ。正しいやり方をすればね」

 

たしかに正しい方法で努力をすれば治る・・・治るよね?そんな疑問をよそに雪ノ下さんは言った。

 

「由比ヶ浜さん。あなたはさっき才能がないって言ったわね?その認識を改めなさい。最低限の努力もしない人間には才能がある人を羨む資格はないわ。成功できない人間は成功者が積み上げた努力を想像できないから成功しないのよ」

 

「で、でもさ、こういうの最近みんなやんないって言うし。・・・やっぱりこういうのあってないんだよ、きっと」

 

そう彼女が言い終わると、カタッとカップが置く音がした。小さな音だったがとても冷たい、そう思わせるようなものだった。

 

「・・・その周囲に合わせようとするのやめてくれるかしら。酷く不愉快だわ。自分の不器用さ、無謀さ、愚かしさの遠因を他人に求めるなんて恥ずかしくないの?」

 

雪ノ下さんの語調は強かった。はっきりとした嫌悪感がにじみ出ており由比ヶ浜さんは気圧されて黙り込んでいる。彼女だけに言えたことではないが、周りに合わせようとする人は多々いる。それはコミュニケーション能力が高いのであろう。しかし、それと同時に自分の意見を言えないということである。それとは反対に雪ノ下さんは自分の意見をはっきりと言える人だ。しかもそれは全部が理にかなっていていて、正論である。しかし、正論というのは感情論を真っ向から否定するもので、相手を怒らせたり悲しませたりさせる最たる原因だ。彼女は大丈夫だろうか?

だが、そんな心配とは裏腹に

 

「か・・・かっこいい・・・」

 

「「「は?」」」

 

全員の声が重なった。

 

「建前とか全然言わないんだ・・・。なんていうか、そういうのかっこいい・・・」

 

由比ヶ浜さんが熱っぽい視線を雪ノ下さんに送る。当の本人はというと強張った表情で少し後ろに下がっていた。

 

「な、何を言っているのかしらこの子。・・・。話きいてた?私、これでも結構きついことを言ったつもりだったのだけれど」

 

「ううん!そんなことない!あ、いやたしかに言葉はひどかったし、ぶっちゃけ軽く引いたけど・・・」

 

うん、そうだろうな。正直あそこまで言うとは思ってなかったし。由比ヶ浜さんは次の言葉を紡ぐ。

 

「でも、本音って感じがするの。ヒッキーと話してる時も、ひどいことばっか言い合ってるけど・・・ちゃんと話してる。あたし、人に合わせてばっかだったからこういうの初めてで・・・」

 

由比ヶ浜さんは逃げなかった。

 

「ごめん。次はちゃんとやる」

 

雪ノ下さんにとっては初めての体験であったのだろう。正論を言って謝る人は大人でも少ない。雪ノ下さんは視線を由比ヶ浜さんから逸らし、手櫛で髪を払う。

 

「『人と付き合うのに秘訣があるとすれば、それはまずこちらが相手を好きになってしまうことではないでしょうか』瀬戸内寂聴さんの言葉です。彼女が人と仲良くできるのは、ただ周りに合わせてるだけでは無く素直に人の事を肯定的に見れるからではないのでしょうか?」

 

聞きはしたが、雪ノ下さんからの返事はない。まぁ、聞くまでもないだろう。

 

「・・・正しいやり方ってのを教えてやれよ。由比ヶ浜もちゃんということ聞け」

 

ふっと短いため息をつき、雪ノ下さんが頷いた。

 

「一度お手本を見せるから、その通りにやってみて」

 

そう言い立ち上がると手早く彼女は準備を始めた。

 

 




アルジュナオルタさん当たりました!また投稿遅れるかも・・・
出来るだけ投稿頑張ります!
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