津上翔一サイド
マシントルネイダーから降りたらマシントルネイダーは穴の中に入ってどこかに消えちゃった。
「なんだにゃ?あの機械?」
翔一「頼れる相棒だよ。」
前世からの付き合いだよ。
俺は2匹を抱えて急いで家に向かった。
空も暗くなっているからお母さんに怒られるね。
道中黒猫さんは大暴れしてたけど俺は絶対に離さなかった。
こんなにボロボロになっても妹猫さんを守る黒猫さんを放っておけないよ!
家に着いたと同時に玄関の扉を勢いよく開けた。
翔一「ただいま!お母さん!遅くなってごめんなさい!包帯を持ってきて!」
早く黒猫さんを手当てしたいから早口になっちゃった。
母「おかえり一誠、帰りが遅くて心配したよ・・・どうしたのその猫ちゃん?」
お母さんがリビングから出てきたけど猫さんを見てそう聞いてきた。
翔一「大怪我してたから連れてきちゃった。それで手当てしたいし包帯持ってきて。」
「にゃ!こんな怪我、唾でもかけてたら勝手に治るにゃ!だから離すにゃ!」
母「猫ちゃんが喋った?」
翔一「そうなんだよ。最近の猫さんって喋れるんだね〜。」
「なんにゃこの家族!?猫が喋っているのになんで驚かないにゃ!?普通は化け猫って言ってきみ悪いって言うはずにゃ!」
翔一「いや、大怪我をしてまで妹を守る猫さんをきみ悪いなんて言わないよ。」
母「まぁ少し驚いたけど猫ちゃんだからね。一誠、包帯持ってくるからまずは猫ちゃんをお風呂に連れて行って泥を落としてきて。」
翔一「うん!猫さん!お風呂行くね!」
「離すにゃ!猫は水が苦手なのにゃ!」
翔一「水じゃなくてお湯だよ。」
「どっちも一緒にゃ〜〜〜〜!」
暴れる黒猫さんをしっかり抱き抱えて俺はお風呂に直行した。
お湯をかけられて暴れる黒猫さんを洗うのは一苦労だった。
引っ掛かれるから思わずアギトの姿になって黒猫さんを洗ったよ。
洗い終えた黒猫さんは桶に張ったお湯の中で疲れ切っていたよ。
白猫さんはずっと大人しかったよ。
黒猫さんも白猫さんを見習ってほしいね。
お風呂から上がった俺らはリビングに向かった。
黒猫さんの手当てをしないと。
リビングにはお母さんが包帯や色々な薬品を持ってきていた。
母「動物に何が効くか分からなかったから全部持って来ちゃった。」
俺も動物に効くお薬知らないよ。
とりあえず包帯だけ巻こうかな。
俺は2匹をテーブルに上に座ってもらって黒猫さんの怪我してる場所に包帯を巻き始めた。
母「それで、この猫ちゃんはどうしたの?」
翔一「えっと・・・大人達に虐められてたから・・・つい・・・」
悪魔なんて言えないよ。
母「大人が猫を・・・一誠、猫ちゃんを守るのはいいことよ。優しい男の子になってお母さんは嬉しいわ。でもあなたは子供よ。今回は怪我が無かったから良かったけど。」
戦ったなんて言えないよ。
ついでに悪魔が爆発したことも言えないよ。
「にゃっこの子を怒らないでほしいにゃ!この子が居なかったら今頃私らは悪魔に殺されていたにゃ!」
あっ!黒猫さん!今言っちゃう!?
母「悪魔?まぁ猫ちゃんから見たら大人は悪魔に見えるかもしれないけど・・・」
「違うにゃ!悪魔にゃ!デビルにゃ!この子が戦って倒してくれなかったら今頃本当に・・・」
黒猫さん!ちょっとストップ!
母「戦うって一誠!どこか殴られたの!?今すぐ病院と警察に行くわよ!一誠を殴った大人を逮捕させるわ!」
お母さんが暴走しちゃう!
「・・・君、お母さんにあの姿の事伝えてないのかにゃ?」
包帯でぐるぐる巻きになって白猫さんになり掛けている黒猫さんが俺に耳元でそう聞いて来た。
翔一「えっと・・・今日初めてあの姿になった。」
嘘じゃないよ。
生まれ変わって初めて変身したんだよ。
お母さんは携帯電話で電話しようとしている。
言わないとダメだよね。
翔一「お母さん、電話する前に俺の話を聞いてほしいんだ。」
母「一誠?・・・わかったわ。まず一誠のお話を聞くわね。」
お母さんは携帯電話を一旦テーブルに置いた。
俺は話し始めた。
まずは黒猫さんと白猫さんと出会うまでのお話、次に俺に前世があってどんな事をして来たのか、そして神さまからこっちの世界で第2の人生を送ってほしい事、全部伝えた。
受け入れられなかったら変身してアギトの事だけでも伝えないと。
母「・・・そうなのね。一誠・・・この場合津上さんって呼んだ方がいいかしら?」
受け入れてくれた?
翔一「今まで通り一誠でいいよお母さん、こんな突拍子のない事信じてくれたの?」
母「あなたのお母さんを5年やっているのよ。息子の言葉が嘘か本当かくらい分かるわよ。でも仮面ライダー?って何?」
翔一「見せた方が早いね。」
俺は立ち上がって変身する。
人前で変身するのってあまり無いよね。
母「これが・・・仮面ライダー?」
「・・・かっこいいです。」
白猫さんがつぶやいた。
俺は変身を解いた。
一誠「怖くない?お母さん?」
母「怖くないわよ。例え仮面ライダーでもスーパーマンでも津上翔一さんでもあなたは私がお腹を痛めて産んだ可愛い息子。兵藤一誠よ。」
お母さんは俺を抱きしめてくれた。
俺のお母さんを抱きしめ返す。
「いい話だにゃ〜」
黒猫さんが前足で涙を器用に拭いている。
あぁ、お母さんってこんなにも柔らかくて優しいんだ。
翔一「ありがとう、受け入れてくれて。」
母「こっちこそ、話してくれてありがとう。」
「うにゃ〜〜!私はこういうのに弱いんだにゃ〜〜!」
もうボロ泣きの黒猫さん。
しばらく俺はお母さんに抱きしめられた。
しばらくしてお母さんは俺を離した。
母「もう少しでお父さんも帰ってくるからお父さんにも伝えないとね。それで、こちらの猫ちゃんの事を聞かないとね。」
お母さんは黒猫さんと白猫さんを見た。
テーブルが涙で全面濡れてる。
白猫さんはいつのまにか椅子の上に移動してた。
濡れたくないんだ。
「うにゃ、私は黒歌、あの子は妹の白音にゃ。私らは猫ショウと呼ばれる妖怪にゃ。」
黒猫さん改め黒歌さんが自己紹介をしてくれた。
母「猫ショウ?猫又なら聞いたことあるけど親戚?」
黒歌「猫ショウは猫又の上位互換にゃ。」
俺は黒歌さんのお話を聞きながらテーブルの黒歌さんの涙を台拭きで拭く。
母「妖怪がいるならさっき言ってた悪魔も文字通り・・・」
黒歌「そうにゃ、黒い翼を出したり魔法を使ったりするにゃ。」
何回か台拭きを台所で絞ってなんとかテーブルが拭き終わった。
母「黒歌さんはなんで悪魔に虐められたの?」
黒歌「虐めじゃ無いにゃ。一方的な殺しにゃ。私は妖怪であると同時に悪魔にゃ。悪魔にも階級があって上位悪魔の下で働いていたにゃ、その時にある道具で私は妖怪でもあり悪魔にもなったにゃ。」
へぇ、悪魔の世界にも階級があるんだ。
俺には一生縁がないや。
俺が椅子に座ると白猫さん改め白音ちゃんが俺の膝に乗って丸くなった。
可愛いから思わず背中を優しく撫でると白音ちゃんは嬉しそうににゃ〜と鳴いた。
黒歌「でもその上位悪魔が妹の白音を無理やり悪魔にしようとしたにゃ。私はもちろんダメだと言ったにゃ。白音にも私と同じ力があるけどまだ身体が成長しきっていないにゃ。無理やり使うと最悪・・・妹は死ぬにゃ。」
それは黒歌さんも怒るよね。
黒歌「だから私は上位悪魔を殺したにゃ。妹を守るために。でもそのせいで指名手配されたにゃ。」
それってかなり最悪な状態じゃないかな?
黒歌「お願いがあるにゃ。白音をお願いするにゃ!私と一緒に居ると白音まで巻き込まれるにゃ。だから白音を・・・」
翔一「黒歌さんはどうするの?」
黒歌「・・・出ていくにゃ。ここに居ると悪魔が私を見つけ出して君や君のお母さんも危険な目に遭うにゃ。君がどれだけ強くても君がいない時に襲われたら・・・」
でも俺には何故だか知らないけどいろんな人の助けが聞こえるよね。
これも神さまの贈り物かな?
翔一「ダメだよ。黒歌さんも一緒じゃないとダメだよ。」
黒歌「お願いにゃ、みんなを危険な目に遭わせたくないにゃ。」
翔一「残される白音ちゃんはどうするの?可哀想だよ。それにもし悪魔が来たら俺が倒すよ。お母さん達に心配されると思うけど・・・でも神さまが言ってた。俺は世界を征服することもできるって。でもそんな事しないよ。この力は・・・アギトの力は誰かを守る為にあるんだから。」
膝で丸くなっている白音ちゃんが俺を見た。
母「私も一誠に賛成よ黒歌さん。貴方だけ犠牲にならなくていいのよ。それに・・・白音ちゃんを残していったらきっと元気が無くなっちゃいますよ。」
黒歌「白音・・・」
翔一「黒歌さん、行かないでください。」
俺は黒歌さんにそう伝えた。
黒歌さんは俺を見る。
しばらく見つめあって・・・
黒歌「私の負けにゃ。私と白音、私らをよろしくにゃ。」
黒歌さんは折れてくれた。
俺とお母さんはハイタッチした。
その後お父さんが帰ってきてお母さんと黒歌さんと白音ちゃんと俺の3人と2匹で家族会議をして無事黒歌さんと白音ちゃんが俺の家族になった。
黒歌「ちなみに私らは人にもなれるにゃ。」
そう言って人になった瞬間家族一同驚いたのは言うまでもない。
???サイド
(くっくっくっやっと5歳・・・後少なくとも11年・・・待っていろよ!俺のハーレム達!)
(今回はハズレか・・・)