せっかくゴッドイーターの世界にいくので、オウガテイルになってみようと思う 作:血濡れの人形
~極東支部 医務室~
目が覚めると、そこには見慣れない天井が・・・
「いや、本当にどこですかね?ここ」
「あ、目を覚ましたんですね?えぇっと、この指が何本かわかりますか?」
その声とともに、俺の目の前に二本の指が現れる。座るように体を動かしながら、とりあえず答える。
「いや、二本なのはわかったんですが、結局ここはどこなんですかね?あと、貴女は?」
「ここはフェンリル極東支部の医務室です。それで、私は台場カノンっていいます」
なんと、この人かあの悪名高い誤射姫とな?あ、ほんとだわ。画面で見た通りの見た目してる・・・服装はリザレクションっぽいね。
「あ、親切にありがとうございます。ところで、なぜ俺はここに?」
「エリック先輩が、『この人は僕の恩人なんだ、今は気絶しているから、できれば医務室に寝かせておいてくれないか?』といって、私に渡してきたんです。それで、言われたとおりにとりあえずここに寝かせていたところですね」
それを聞き、今この場にはいないエリックに感謝する。実はあの後おいていかれましたとかなくって本当に助かった・・・。
「ところで・・・右腕が折れてるのに、よく起き上がれましたね」
カノンのその言葉に刺激されてか、だんだん腕が痛くなってきた気がする。あ、冗談じゃなくめちゃくちゃいたひ。
「・・・カノンさん、言わなければ、気が付かないこともあるんですよ」
そういう俺の顔は、きっと真っ青なのだろう。カノンの表情が引き攣っている。というか涙目になってる。
「え、えっと、鎮痛剤と麻酔持ってきます!」
「持ってくるならどっちか片方で大丈夫だと思うので、どっちも持ってくるのはやめてくださいね!?」
「は、はいぃ~~!」
そう返事を返しながらなぜか医務室から出ていく彼女と入れ替わるように、エリックが中に入ってくる。
「おや、目が覚めたのか。ところで、カノン嬢が顔を青くしながら『ち、鎮痛剤とってこないと!』といって走っていったのだが、何かあったのかい?」
「あ、実は腕が折れてることに気が付かず動かしてしまいまして。それで、鎮痛剤を持ってくるという話になったんです」
それを聞き、エリックは首をかしげる。
「ここは医務室なんだが、普通その手の薬の一つや二つあるものではないのかい?」
「あっ」
「そういえばここに置いてあるんでしたぁ!」
言うが早いか、彼女はそのままドアを音が鳴る速度で開け、医務室の奥に姿を消した。と思ったらすぐ戻ってきて、その手には薬品が入っているであろうビンが握られていた。
「これ!一錠だけ飲んでください!・・・はっ!水がありません!」
「あー、カノン嬢、少し落ち着きたまえ。水なら先ほど僕が買ってきたものがあるから、それを使えばいいだろう?」
そういいながら、エリックは
「あー、だんだん痛みが引いてきた。ところで、エリックさんは何か用があったんですか?」
「そのことなんだが、君が起きていたら支部長室に呼ぶように言われてね。腕の調子次第では先伸ばしもできると思うが、どうするかは一度確認しないとわからないからね。それで、ここに来たってわけさ」
「あ、了解しました。とりあえず痛みも引いてきたので、たぶん行けます」
「そうか、とりあえず、無理そうなら速めに言ってくれたまえ。最悪背負って運ぶのでね」
エリックはそういうと、こちらに向けて笑みを浮かべるのだった。