DB勢 in ワンパンマン 作:ハゲたオッサン、かめはめ波
本名は俺も知らん。勝手に考えてコメント欄で呼び合ってくれw
休みの日ってやる事ないからついつい書いちまったよw
「とまあ、こんな感じ」
サイボーグの青年はぐたりとその場に倒れこんだまま動かない。
アレ、俺壊しちゃった? でもそんな強くやってないんだけど……。
「御見逸れしました」
ふと聞こえた声に振り返ると、サイボーグの青年は立ち上がり、こちらへ向かって深々とお辞儀をしている。
「まさか、こんな世界があったなんて……」
拳を握り、ふとサイボーグ青年はハゲたマント君の方を向いた。
「サイタマ先生ッ! 大変申し上げにくいのですが、彼の元でも週に一度武術を習ってもよろしいでしょうか?」
「ジェノスがそうしたいならいいんじゃね?」
あ、ハゲマント君がサイタマ君でサイボーグ青年はジェノスって言うんだ。
「という事で、週に一度ですが、指導のほど、よろしくお願いします!」
「だそうだ、バング」
「あいわかった」
すると、その声に反応し、ジェノス君が俺に鬼気迫る顔で言ってきた。
「何故このジジイなのですか!? 俺はあなたにッ」
「喝ァ───ツッ!!」
俺の怒声にジェノスは後ろへ後ずさった。
「聞き捨てならんな、お前、今なんて言った?」
「俺はあなたに指導を……」
「ちげーよその前だ」
「……何故、このジジイに、ですか?」
「そうだ」
俺は腕を組みジェノスを見据える。
「俺の門下に入るなら先輩には敬語、そして敬意を払え。そして基礎は先輩から学べ」
「……はい」
渋々了承するジェノスに俺は言葉を続ける。
「それに聞きたい事がある」
「何でしょうか?」
「お前は何で強くなりたい?」
ジェノスはその問いに深々と目を閉じ、そして口を開く。
「それは復しゅ……」
「おい、復讐なんてつまらん事を俺の前で口にしてみろ。お前を本気で平手打ちしなくちゃならん」
「っ!?」
ジェノスは固まり、口を閉じてしまった。
ジェノスは背筋が凍った感覚に襲われた。
それは、かつてサイタマと手合わせし、拳を寸止めされた感覚。
『死』
と、いう字が似合うものだった。
「いいか? よく動き よく学び よく遊び よく食べて よく休む 人生を面白おかしく張り切って過ごせ。これがウチの掲げてた心構えだ」
「はぁ……」
なんだ、そのふざけた心構えは、とジェノスは思った。
「これを忠実に守り、俺は強くなった。君にはわからないだろう。けどな、君の近くには似たような事をした人がいるんじゃないのか?」
武天神師は目線をサイタマへと向ける。
サイタマは、え? 俺? と、話がまるで理解できていない様子だ。
そんな時、ジェノス頭にはかつてサイタマが話してくれた嘘のような強さの秘訣が流れた。
『どんなに辛かろと、俺はこのトレーニングを血反吐をブチまけながら続けた』
そう、続けたのだ。怪人と戦い、生死を彷徨うギリギリの状態でも。
「しかし、君の師匠は凄いな。とてつもない「気」の持ち主だ。その若さでそれだけの力を持っているなんてな」
ジェノスは俯いたまま喋らない。
「俺はサイボーグになった君でも強くなれると思っているよ。人に限界なんてない。それは機械も一緒。生きているなら一緒だ」
そして武天神師は笑顔で言った。
「限界なんてクソ喰らえだ」
そう言ってジェノスの頭をポンポンと叩く。
(まあ、DBでも人造人間強くなってたし、なんとかなるだろ)
そんな時だ、武天神師はある異変に気付く。
(なんだ? この禍々しい気……行ってみるか)
そのまま、武天神師は道場を後にした。
無言で出て行った武天神師を誰も追うことはしなかった。
「えーと、話終わった? 俺暇だから帰りたいんだけど?」
サイタマだけは平常運転だった。
◇
そこは氷で覆われた世界。
そして、そこに封印されたが如く、眠っている生物がいた。
───『古代王』
姿は白亜紀に生息していた恐竜に近く、顎と背中には無数に生える角。
そして何より恐竜と違うのはそのサイズ。
まるで大きな山を連想させるサイズだ。
何せ、自称恐竜達の王なのだから、そのくらいのサイズが丁度いいのかも知れない。
その、『古代王』が今、復活を遂げる。
「ようやくだ。待ちわびたぞこの日を───ん?」
その復活を望まぬ者もいる。
それは人間だ。
何故復活を望まないか、理由は簡単。ただ人間を殺しにくるからである。
まあ、殺しにくるだろう。なんせ、自分だけの世界が欲しいのだから。共存なんてサイズ的に無理だろう。
いつ仕掛けられたのか、数多の山々から次々と古代王に目掛けてミサイルが発射される。
「小癪な、鬱陶しい……」
そんな攻撃をものともせず、古代王は人間が住む都へと進んでいく、が、
「オッス! デケェ邪悪な『気』を感じたから来てみたんだけど、アンタスゲェデケェな?」
「何者だ……貴様」
古代王の瞳に映るのは亀の甲羅が描かれたアロハシャツを羽織り、白髪の髪を逆立て、サングラスを掛けた中年のオヤジ?がそこには立っていた。
「何者って言われてもなー、身分証明出来るもん持ってねーし。そもそも戸籍すら残ってんか分からん。あっ、でも武天神師って呼ばれる! 結構気に入ってんだけど、どうおもう?」
「ふざけているのか? そう言った事を聞いているのではない。我は『古代王』であるぞ! 恐竜達の王にして、太古の昔にこの世界を治めていた生態系の頂点ッ!!」
高らかに宣言する古代王。
喋り方も王様らしく、なんだかちょっとカッコイイと思ってしまう武天神師。
そんな会話に横槍を入れるかのように、可愛らしいロリツンボイスが響き渡る。
「ちょっと! 何でこんな所に一般人がいんのよ! アホなの? バカなの? 死にたいの?」
綺麗な緑の髪が特徴的な少女が宙に浮いている。
黒い服はボディラインに密着するようにくっついており、明らかに足元の露出が多く、とても少女が着る歳相応の服ではない。
だが、武天神師はそんなことを気にしなかった。否、気にする余裕が無かった。
少女は宙に浮いている、武天神師は地面にいる。
そしてある一点を凝視し、視線を外してその場に膝をついた。
「ぐふぅッ!」
「ちょっ! アンタッ! 何倒れてんのよ! コイツに何かされたわけ!?」
そうではない。
武天神師はそんなことでは倒れない。
「いや、無自覚な天然美少女のパンツを故意的に覗いてしまった俺自身が許せないんだ……」
「「………」」
古代王、少女、少しの沈黙。
そして、その沈黙を破ったのは……
「は、はぁぁぁぁあ!? ば、バッカじゃないの!? なに、アンタ見たわけ? 最低ね! 人のパンツ見て、な、な、『おい』何顔赤くしてんのよ! 変態! 『我を無視して』白髪! 亀じじい!いいわ! アンタからぶっ潰して、けちょんけちょんにした後に『我は古代……』そこの変なの『変なのだと!?』うっさいわねッ! アンタ人が会話してんの聞こえないの?」
武天神師は完全に敵認定、そして古代王は無視である。
「まあいいわ! じゃあそこのデカイの! アンタから相手してあげる」
少女が古代王の方を向くと、そこには巨大な顎があった。
「何? 威嚇のつもり? 全然怖くないわよ?」
「そう意気がるのも今のうち───」
古代王は大きな尻尾を振り、上から下へと少女目掛けて尻尾を振り下ろす。
「───だッ!!」
しかし少女は平然とした顔で攻撃を避けていた。
「ほう、中々出来る『あぁっ! さっきの変態はッ!?』今度はなんだ!?」
少女は直ぐに急降下し、砂煙が舞っている地面へと近づくと……
「俺は悪くない、見てない、ロリコンじゃない、童貞じゃない、亀仙人だ、武術の神様だ、武天神師だ……etc」
なんかブツブツ言っている変態がいた。
「何よ、元気そうじゃない」
何処をどう見たら元気そうになるのか。
その時だった、
「しまっ!?」
少女目掛けて古代王が口からとてつもない破壊光線を放ったのだ。
この至近距離では避けれない。否、避けれないのだ。
避ければそこでブツブツ言っている変態が死ぬ。
それはS級ヒーロー2位の戦慄のタツマキにとって、守らなければならないもの。
そう、例え、相手が変態でも。
「ぐっ、うぅぅっ!」
超能力でタツマキは強力なバリアを作り、何とか耐える。しかし光線自体かなり強力なのか、少しでも気を抜けば崩壊しそうだ。
一人なら、こんなに苦戦する敵ではないのだが、
「ガハハハハハッ! 終わりだチビッ!」
「誰がチビよ! 今に見てなさぃ……くっ!」
こんな変態見捨てれば、守らなければ、でもヒーローなら守らなくてはいけない。
かつて守ってくれた、あのヒーローのように。
例え、変態でも。
例え、それが武天神師と呼ばれる男であっても。
「すまん、取り乱したわ」
突如、武天神師が立ち上がり、破壊光線に手で触れようとする。
「バカッ! 何やってんのよ! 早く下がりなさいッ!ジャマなのよアンタッ!」
何ムキになって心配しているのか。
すごくムカつく。
ああ、彼の手が光線に触れる、ああ、こんな頑張らなければよかった。
周りなんて気にせず、ドカンとやっちゃえば……。
まあ、この男は死ぬ、
「「───へ?」」
死ななかった。
武天神師が光線に触れた瞬間、光線は軌道をずらし、空へと一直線飛んでいく。
「あー、俺にそーいう『気』の塊は大小関係なく効かないから。相手が俺と同じくらい気をコントロールできたり俺以上の『気功』使いなら話は別だけどね」
古代王とタツマキは呆気にとられる。
「まあ、見て分かる通り、王様じゃ俺には勝てない。それに単純な戦闘力で勝ってても、そこの嬢ちゃんには勝てないと思うぜ? だから辞めとけよ。戦わなくても分かる。大人しく帰って、ここら辺の山々で大人しく暮らしてろよ? 俺は生き物を食う以外で殺したくないんだ」
突如の乱入、そして全てを台無しにした男に古代王が、キレる……のではなく、
「アンタどういうつもりよ! アタシ一人でも平気だったんだから邪魔すんじゃないわよ!」
タツマキが何故かキレた。
「大体、何カッコつけて逃がそうとしてんのよ? こんな変なのほっといたら絶対に何かやらかすわよ!? 無責任な事すんじゃないわよ」
「また暴れんならそん時は俺が責任持って止めてやるよ? 当たり前だろ」
「はぁ? 何それ? ヒーロー気取ってるつもり? アンタみたいなのをギ・ゼ・ン・シャっていうのよ! この偽善者ッ!」
「俺は別にヒーローじゃねーし、そんな事にこだわるつもりは無い。けど、昔の教え子達は皆そうやって悪い事したら止めて、だんだんと更生していったんだ」
タツマキは青筋を浮かべ、超能力を全開に解放する。
「あそ、でもコイツは怪人……ここで殺すわ」
「貴様ら我を更生させるだ、ましてや殺すだと? 我を殺したいなら隕石でも持ってこい!! 」
「じゃっ、そうするわ」
古代王はその言葉を聞き、鼻で笑ったが、ふと異変に気がつく。
なんだ、この音は? と。
空を見上げれば、そこには……
「な、なんだとッ!?」
「ご所望の隕石よ」
隕石が古代王に直撃する刹那、
「波ァ───アッ!!」
青い光が世界を覆う。
それは巨大な光の光線。
先ほど古代王が放ったモノのは比べ物にならない程の。
放たれたソレは、まるで氷をお湯に入れたかのように、隕石を焼き切った。
「なっ、!?」
「なあ、古代王よ。これが最後だ。大人しくけぇれ。次は無い、俺はもう助けてやらないからな」
古代王は顔色を変え、逃げるように雪山へと戻って行った。
すみませんでした。と、書かれた看板を残して。
「よし、一件らくちゃく! 帰ーんべ」
武天神師が帰ろうとする、がそうはいかない。
「アンタ何してんのよ……」
ゴゴゴゴ……と、地面が唸る。
タツマキ大激怒である。
「え? 王様はいないし、もう良く無い?」
「そうね、変なのはもう居ないし、手柄を取られた事も見逃してあげる」
「そうか、なら───」
「でもッ!」
「!?」
「アンタが私のパンツ見たことは許さないから」
そう言ってタツマキはニコリと年相応の笑みを浮かべ、
「特別に本気見せてあげる」
次の瞬間、大地がヒックリかえった。
なんか俺が考えてたのと違う。
おれが何言ってるかわからねーと思うが、安心しろ。
俺自身が何言ってるかわかんねーよ。