マイネリーベのマリーンに転生したけども詰んだかもしんない   作:むぎすけどん

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嫌がらせ

あの画鋲(がびょう)事件以来、上履きを履く前に、ちゃんと中身を確認する癖がついた。

そして、案の定、3日に一回は入ってるんだよなぁ。怖っ。

なんか最近、教科書とか、ノートとかの失くしもの、多いし。

体操服が汚れていた時もあったっけ。

 

え、悪役令嬢よね? 私。

 

 

「わたし、嫌われてるのかなぁ。」

ほぅっ、とため息をつく。

 

今は放課後の保健室。

フランシス先生に足の怪我を()てもらっているけれども、ほぼ完治しているそうだ。

包帯も取ってガーゼだけでいい、と言ってた。

やっと、クツ、履けるー。

 

「ん?そんなこと、ないんじゃない?

あなた、かなり、人望ある方よ。」

と情報通のフランシス先生が請け合う。

 

ちなみにフランシス先生とはあれ以来、仲良くなって、怪我のこともあるけれど、私は頻繁(ひんぱん)に、保健室に寄り付くようになった。

...べっ、別に、クラスに友達がいないってわけじゃないんだからね!

 

彼女の話は、すごく面白くて、特に父親である校長先生の武勇伝を聞くのが私は好きだ。

あの縦ロールにはあんな秘密が...うぷぷ。

 

門番とは、学園時代からの悪友らしい。

なぜか、彼の本当の名前を聞いても首を振るだけで何も教えてくれないのだが...。

 

「...うーん、すると、ルードヴィッヒのやつかな。アイツ、私のこと嫌いだし、直司のことで私を根に持ってるし。」

 

そうそう、直司といえば、先週、日本に発ったよ。

私のこと、すごい感謝していて、必ず手紙を送るってさ。

万一、開戦の運びになって、真珠湾を攻撃する時は、石油タンクを狙え、とか、暗号機b型に過信をするな、とか、「AFが水不足」という通信があっても、絶対に無視しろ、とか、色々、ピンポイントでアドバイスしといたよ。

これで少しでも日本の運命が変わるといいな。

本当は、戦争を避けられるのが一番なんだけどね。

 

「ルーイは違うと思うわよ。どちらかというと、女の手口ね、これは。」とフランシス先生。

 

でたよー、「女は陰湿」論、私は嫌いなんだけどなー。

社会人になってみれば、分かるけど、男も敵に回すと、大変陰湿ですよ、ハイ。

個人的には女の数倍は怖いと思う。

 

でも、この場合は、私もルードヴィッヒが、犯人ではないと思う。

アイツだったら、本気で私を潰そうと思えば、こんな、チマっこい事をしないで、直接、私と私の家に大打撃を与えるように仕向けるだろう。

正直、そちらのほうが百倍怖かったりする。

 

とりあえず、今は、そんな実害があるわけでもないし、できるだけ、注意していきましょう、ってことになったわ。

 

門番とミンナは結構、心配してたんだけどね。

ま、大丈夫でしょー。

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