神武、頑張ります!~ちょっと歴史が違う世界の艦これの艦娘になりました~ 作:雪たまご
チュンチュン、チュンチュン。
小沢治郎大佐の朝は日の出と共に始まる。
「・・・んあ~あ。ふぅ。・・・神武、崇神、起きなさい、朝だ。」
ベッドの中の二人を起こす。
「・・・ふみゅぅ・・・くぅ。」
「・・・おはよう。」
神武は寝たままだが、崇神はおきた。神武も崇神も寝るときは襦袢だ(パジャマや全裸の娘もいるらしい。ぜひ見てみたいものだ。)。崇神はきっちりと着ているが、神武はゆったりと着ておりところどころ肌蹴ていてエロい。谷間とか見えているし。
「・・・提督。」
「何だい?」
「・・・私より神武のほうがおっぱい大きいって知ってた?」
「知ってるさ、当たり前だろう。いつも見てるんだから。」
「HEY、提督ゥ!おはようゴザイマース!!憲兵呼んでもいいですカー!?」
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三式爆雷投射機・・・対潜装備。名前からわかるとおり1943年正式採用。某提督はぜかましで46cm砲レシピを投入した際偶然出現。ただし今のところ必然性を感じていないため、どの娘にも搭載されていない模様。
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食堂
「駆逐艦?あー、うざい。」
「でも北上様って駆逐艦娘に好かれてるよね。」
「・・・ツンデレ。」
「そんなんじゃないし~。」
「でも北上様、もっとうざいの忘れてない?」
「え?」
「・・・何?」
「潜水艦だよ、せ・ん・す・い・か・ん!!」
「「ああ~。」」
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「うざいなんてものじゃないデース!!」(横須賀所属Kさん・シーライオンに沈められた)
「ふふ、怖いっ!」(横須賀所属Tさん・アルバコアに沈められた)
「私なんかワンパンですよ、ワンパン」(横須賀所属Tさん・アルバコアに沈められた)
「竣工して一日経ってないのに沈められた・・・。」(横須賀所属Sさん・アーチャフィッシュに沈められた)
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「私何回相手したけどなかなか当たらないんだよね。」
「神武っち、体当たりで潜水艦沈めたの神武っちしかいないから。」
「崇神もやってなかったっけ?」
「・・・私はせいぜい高角砲で魚雷を迎撃したぐらい。」
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イリノイ・・・アメリカ海軍アイオワ級戦艦五番艦。1945年1月15日フィラデルフィア海軍工廠で起工。1947年竣工。1951年黄海・仁川沖にて大日本帝国海軍戦艦神武と衝突、艦首が折れ、長崎で修理を受ける。1963年戦時中ながらも老朽化を理由に退役。商船に改装された。
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「Hello,Zinmu!How are you?」
「あ、イリノイじゃん!私は元気。貴女は?」
「とっても元気ヨー!私今ハワイ基地にいるノ!」
「結構近いね。」
「そうヨ、だからジンムも気軽にこれるヨ。」
タウイタウイ泊地にイリノイが来た。イリノイは私の同い年の友人。心置きなく話せる仲だ。
「スジンはどうしたノ?」
「崇神なら・・・あそこ。」
『崇神、止めるなデース!』
『・・・落ち着いて金剛、今あなたはおかしい。』
『私のIdentityの危機なのデース!!』
『静まるです』
ガスッ!
ズルズルズル・・・
『神武さんはそのままお話しててくださいです。』
「だってさ。」
「あの娘、駆逐艦なのにすごいワ。」
「よっぽど変なことしなければ怒らないから。少なくとも私は怒られたことあまりないし。」
「ジンムがあまり怒られないなんて・・・あの娘はとても寛容なのですネ。」
「なにそれ、ひっどーい。」
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「そういえばイリノイはハワイでうまくやってる?」
「ジンムのおかげで大丈夫ヨ。」
「?」
「StatesではジンムはMonsterって呼ばれてるワ。そのジンムと仲良しだからって私も怖がられてるのヨ。えーっと、Japanではこういうのを・・・そう虎の威を借る狸!!」
「狐ね。そういえばどうしてここに来たの?私に会いに?」
「それも目的の一つネ。こちらの提督が『オザワに会いたい』って言い出したから手紙を届けにきたノヨ。」
「へー。じゃあこちらから手紙を送るときは私が行くね。」
「It`s very nice!Partyの準備して待ってるネ!!」
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運・・・めぐってくる吉凶の現象。幸・不幸、世の中の動きなどを支配する、人知・人力の及ばないなりゆき。まわりあわせ。「ーが悪い」(広辞苑第六版より抜粋)
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『して小沢大佐。西方海域を制圧したとの報告を受けたが北方海域はどうなっておるのかね?』
「ただいまアルフォンシーノ方面まで制圧できておりますゆえ、すぐに全面制圧できそうです。」
『そうか、わかった。こちらも支援は惜しまない。困ったことがあったらすぐに言ってくれ。』
「ありがとうございます!!ではr」
『おっと言い忘れていたが羅針盤以外のことだからな。』
「・・・神武。」
「何?おっさん。つか今電話中じゃん。」
「横須賀にある資材、全部食べていいってさ。」
「「「本当ですか!?」」」
「翔鶴に加賀に赤城?よしお前らも行って来い。」
『おい、やめろ、そいつらをここによこすなぁぁああああ!!!!』
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鉄底海峡Iron Bottom Sound・・・ガダルカナル島北面の海峡のアメリカ側での俗称。ガダルカナル島侵攻作戦の際に多くのアメリカ艦が沈んだため、こう呼ばれている。
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ガダルカナル島にある戦没者慰霊碑。そこに私はおっさんといっしょにいた。
「神武は知らないだろう。まだ生まれていなかったからな。ここで多くの人が亡くなった。私達の世界ではアメリカ兵が、この世界では日本兵がたくさん死んだ。しかも敵と合間見えることなく飢えて、だ。私自身は戦闘に参加していないのだが、部下によると最も悲惨な戦いだった、そう言っている。銃を向けさせるよりも、敵に食料を差し出させることの方が多かったそうだ。」
「でも補給線を断絶したのは日本軍でしょ?」
「ああ、そうだな。戦略的に間違っていると思わんし、後悔もしていない。この世界のアメリカ軍も同じことをしている。それにいかにこちらの被害・消耗を少なくして敵を殺すかが戦争だ。だがな・・・せめて飢えではなく闘いの中で死なせてやりたかった。そう負い目を感じているよ。そんなことをすれば味方にも被害が出るというのにな。」
「・・・。私はなにもいえないよ。けどね、死んだ人を忘れずにここに来て死者を想う。それだけでもいいんじゃないかな。」
「神武・・・。」
「それにね・・・」
海に立つ一人の艦娘。笑顔でこちらに手を振りながら向かってきている。・・・ミズーリだ。その隣にはイリノイ。
「第二次真珠湾攻撃だっけ?おっさんが一部とはいえ指揮して沈めた娘ですらおっさんを許してるんだよ?おっさんのことすら知らない人がおっさんを怨めるわけないし、おっさんも無駄とは言わないけどそこまで気にしなくていい、そう思うけどね。っていうかおっさんが作戦の指示を出したわけじゃないでしょ。」
「・・・。・・・ああ、そうだな。」
「何シテルノー!?早く早ク!!」
「早く向かわないと遊ぶ時間が減るヨ!!」
「はいはい、今いくから!・・・ほら、おっさん。早く乗って。」
「・・・おう。さて、ハワイに行くぞ!準備はいいか?」
「いつでも!!」