神武、頑張ります!~ちょっと歴史が違う世界の艦これの艦娘になりました~ 作:雪たまご
とある日のこと。タウイタウイ泊地は静まり返っていた。聞こえるのは波のさざめく音だけ。そして・・・
「・・・神武・・・お願いだから・・・ここに・・・いて・・・」
「やだよ。わたしもおっさんのところにいくの。」
互いに砲を突き付けにらみ合う神武と崇神。
「(やっべーまじやっべー!!っべー!!やっべーよ、なんでこの二人が闘うことになってんだよ、ありえねーよ、つかまじやっべーよ!!泊地が崩壊のシナリオが500通りシミュレートできちまったよ、やっべー!!!よりにもよって私が秘書艦の時に喧嘩してんじゃねーよまじやめろよF●CK!!!!!!!!!)」
「(金剛姉さまの顔がすごいことになってる・・・)」
「(神武と崇神の戦闘・・・ね。さて、どうなることやら。)」
「(きゃるーん)」
「(矢矧はドヤ顔で阿賀野姉は蕩け顔・・・はどうでもいいとして、だれかこれ、止めないのかしら。)」
二人の周りにはたくさんの艦客が静かな面持ちで二人を注目している。なぜこのような事態になったのだろうか・・・
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少し前のこと・・・司令官室
「大本営から呼び出されてな、応神を横須賀に見せに行くことになった。」
私と崇神は司令官室に呼び出されていた。なんでも応神は未成艦かつ、深海棲艦時の記憶がはっきり残っているので大本営に連れて来いということになったのだとか。後は強力な艦だから・・・とかいろいろ。
「それで、だ。二人のうち、どっちかでいいんだが後からこっちに来てくれ。新しい装備などを大量にいただけるようでな、応神に載せた場合護衛がいるやもしれん。・・・時間があれば観光もできるぞ。」
観光か・・・。横浜、また行きたいなぁ・・・。
「ついてくる面子は適当に見繕っておいてくれ。それでは私はもう行く。任せたぞ。」
まぁ、私が行くべきだよね。
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「どういうことかな?」
「・・・だから・・・私が行くって・・・。」
「ふぅーん?」
Hey!金剛デース!!修羅場絶賛発生中デース!!・・・この喋り方やっぱり面倒だわ。提督のところに行くということで修羅場が発生中よ。普段なら崇神はお留守番して神武が提督に会いに行くのだけれど・・・
「・・・あのイベントは・・・外せない・・・」
崇神の好きなアイドルグループの生ライブが横須賀であるようで、珍しく崇神が行くと言っているわけ。私が秘書艦やってる時に面倒なことしてくれなきゃいいんだけど・・・。
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バシュッッ!!!
神武の電磁波砲から発射され戦は始まった。神武と崇神が互いに主砲を撃ち、避けを基本として段々と距離が縮まっていく。
「・・・行けっ!!」782/800
「っ!?」764/800
二人の距離が縮まりに縮まり、近接戦闘に入るかというときにいきなり崇神が左に飛び退く。そして神武の後ろから二発の噴進弾が飛んでくる。崇神の戦闘ヘリコプタ『天雷』からの対艦噴進弾だ。
ドガァァアアアアンッッッ!!!!!
神武の周囲が爆発し、水蒸気が立ち昇る。
「・・・やった?」782/800
「ざんねん、うしろだよ。」698/800
噴進弾が直撃するかというときに迎撃が間に合ったのだ。崇神の背後に立った神武は足払いを崇神にかけ、転倒させる。そして・・・
「わるいこは・・・ドンドンしなきゃね?」
ドガドガァァアアアアアンンッッッ!!
ドガァァアアアアアンンッッッ!!
ドガァァアアアアアンンッッッ!!
崇神の背中を踏みつけ、神武がほぼ零距離で主砲を撃つ。撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ・・・・・・
「あはははははははははははははは!!!!!!!!」
神武改二698/800
崇神改二1/800
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「「「「耳が、耳がぁぁああああ!!!!」」」」
「相変わらず妹相手でも容赦なしね・・・。」
「さすが残虐な鬼畜外道Sなのです。」
「なによそれ?」
「某診断を神武さんにやってもらったら出たのです。」
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戦闘は神武が制した。そして翔鶴、矢矧、第六駆逐隊を連れ悠々と横須賀へ向かっていった。
そして・・・
「燃料7000に鋼材9000!?修理だけでどれだけ持っていくのデースか!?」
「大丈夫よ~、神武さんも崇神のこと嫌ってるわけじゃないって~」
「ほら、阿賀野姉だってこういってるんだし・・・」
「えぐっえぐっ、だって・・・」
数日後、小沢に神武と崇神、金剛が怒られたり、ライブ限定グッズを神武が崇神に渡して仲直りしたりするのだが、それはまた別の話。