目指すは忍ぶ忍者   作:pナッツ

105 / 121
24:問1・黙雷悟とは何者?

「もう一度聞きます、貴方は誰ですか……?」

 

 日向ハナビは構えた柔拳の矛先を黙雷悟と語る人物へと向けていた。

 

 月が隠れ影が2人を染めると小さく笑う黙雷悟は

 

「もう一度言おうか、俺は黙雷悟だ……疑う理由でも何かあるのか?」

 

 そうハナビへと問う。

 

 その悟からの問いにハナビは自分でも上手く表現できない感覚を言葉にしようと、探り探りで口を開いた。

 

「……悟さんと貴方とでは……雰囲気や……チャクラの質が僅かに、けれど大きく違うような……気がします。 確信はありませんが、確信できます」

 

 ハナビからの返答に悟はあっけに取られたような表情をした。

 

「中々にこの短時間で矛盾することを言うな……中々に無茶苦茶だが……いいね、益々気に入った」

 

 影の中に立つ黙雷悟は構えを取る。 その構えにハナビはすぐに違和感を覚えた。

 

(木ノ葉流の柔拳でも……剛拳でもない……? 見たことも聴いたこともない流派の──)

 

「ボーっとしている暇はないぞ?」

 

 瞬間朱い2つの閃光がハナビの視界に揺れ、直後に乾いた破裂音のような音が響く。

 

「ッ!?」

 

「小手調べって奴だ……だぁ……あ~……いい加減彼の振りをするのもめんどくさく感じるから素で行こうか」

 

 手掌による只の突き、しかしそれはハナビの意識の外から繰り出されるかのように自然に、流れるような動作でハナビは当たる直前まで自身の身体を反応させることが出来なかった。

 それでも

 

「良いね、勘がいいのもあるようだしよく鍛えられている。 忍びとしても君のことは気に入ったよ」

 

「ッ……クっ!!」

 

 殆どチャクラによる強化の施されていない悟の攻撃をハナビは全力で捌くことに集中して何とかしのぎ切る。

 

 悟と同じ姿、声で繰り出される全く違ったその技術はハナビを追い詰めそして

 

「ほら、もう踊れないかい?」

 

「っはぁ……はぁ……!!」

 

 寸止めもない容赦のない打撃がいくつかハナビの腹や顔、太ももなどに打ち込まれ息が上がる。

 

「……おっと……つい熱中してしまった」

 

 ハナビが鼻から血を垂らす様子に悟が気がつくと慌てて彼の構えが解かれる。

 

 訳も分からず、信頼している悟から攻撃を受けて軽いショックを受けているハナビだがその眼は相変わらず悟の身体を探り観察を怠らないでいた。

 

 肩で息をし、受けたダメージを回復させるよう落ち着くようにしながらもハナビは悟へと問う。

 

「……技術が……戦闘技能が桁違いっ……先日や湯の国でみた悟さんとのスタイルとは違ったただ、戦うためだけの洗練された動き……一体あなたは……ッ」

 

 ハナビはそう言いつつ悟の瞳を見る。

 

 その眼に宿る写輪眼は闇夜に映え、赤く光っていた。

 

 そんなハナビの姿勢に悟は満足そうな笑みを浮かべる。 

 

「未知な存在である僕と対峙しても、そこから学ぼうとする姿勢は好感が持てるよ。 さて、既にやりすぎてしまった感じがあるけどこれぐらい忍びなら日常茶飯事って奴だから許して欲しい、代わりにちゃんと僕の事について話すから」

 

 構えを解いた悟はその写輪眼を抑え、瞳を元に戻す。 

 

 そうして無害をアピールするように両手を挙げた悟だが、そんな話をすぐさま信じる愚か者はいるはずもなく

 

「……」

 

「……そう睨まないでよ……わかった、先ずは自己紹介から行こう」

 

 悟は自分の不備を認めるように両手を挙げたまま話をし始めた。

 

「僕の名前は黙雷悟、これには間違いはないよ。 誓って嘘じゃない」

 

「……」

 

「……まあ、君が知りたいのはそこじゃないよね。 そう僕は君の知る黙雷悟とはある意味で別人だし、同一人物でもある」

 

「……」

 

「分かりやすく言えば、二重人格って奴だよ。 二重人格って言葉は聞いたことあるよね?」

 

「……」

 

 悟の話す内容にハナビは姿勢を全く変えずに警戒を解かない。

 

「疑ってる?」

 

「……当然です。 二重人格であるのなら、私の知っている悟さんを出してください」

 

「あ~……今彼は寝ているんだよね~」

 

 ハナビの提案にばつの悪そうな態度を取る悟。 当然ハナビの警戒度は上昇した。

 

「困ったな……つい体を動かしたくってやりすぎたのが悪かったかな……」

 

 どうしたものかと悟は頭を掻く。 ハナビから見れば、声や姿は間違いなく悟なのだが彼女の知る彼とは仕草や声のイントネーションと言った細かい所に齟齬があり気味が悪い。 警戒して当然である。

 

 めんどくさそうにする悟は「仕方ない」と言って瞳を閉じる。

 

 そして

 

「やっぱり僕は僕なりのやり方でやるとしよう」

 

 その瞳が開かれると先ほどとは段違いの鈍く重い朱い光がハナビの視界を埋め……

 

 

 

 

 

 

 気がつくとハナビは草原に立っていた。

 

「……っ!?」

 

 先ほどまでいた夜の崖上ではなく、大きな木が一本生えているだけのどこまでも続く青空の下の草原。

 

 急な場面の変化にハナビが戸惑っていると

 

「おーい、こっちだよ」

 

 その木の根元から、先ほどまで聞いていた声が聞こえる。 その呼ぶ声にハナビは内心恐怖を覚えながらも声に誘われるように歩み寄る。

 

 少し歩いて木の根元までくればそこには地面に仰向けで寝ている黙雷悟と、その傍で座り込んで手を振っている黙雷悟が居た。

 

(幻術……?)

 

 そう疑いながらもハナビが警戒しながらさらに近づくととあることに気がつく。

 

 寝ている方の黙雷悟からハナビは言葉で言い表せない安心感を覚えていたのだ。

 

「この感じ……」

 

 そんなハナビの呟きに、座っている方の黙雷悟が答える。

 

「本当に勘が良いね。 そう、こっちの寝ている方が君のよく知る黙雷悟。 僕が黙、で彼が雷という風に互いに呼び合っているんだ」

 

 そんな黙からの言葉に反応を示さずハナビは寝ている方の雷に近づき傍に駆け寄る。

 

 理由は単純であり、雷の表情は苦痛に歪んでいたからである。

 

 うなされている様子の雷にハナビが寄り添うとその目線を黙に向け口を開く。

 

「どうして彼は……悟さんは苦しんでいるんですか!?」

 

 心からの心配によるハナビのその言葉に黙は

 

「無茶をしたからさ……物事には色々と制限がある」

 

 そういって立ち上がり何もない空間に手をかざすと、赤い線と青い線の流れがどこからともなく現れる。

 

「赤が身体エネルギー、青が精神エネルギーとでも思ってくれ。 これらが交わると……ホラ、紫色のチャクラになる」

 

 黙が手をスイスイ動かすと、線が混じり合い一つの紫色の線となる。

 

「忍術の基本です……それがどうかしたんですか……っ?」

 

 雷の頭を膝に乗せ座るハナビはそう問いかける。 

 

「で今の雷、彼の状態はこう」

 

 黙がそう言って腕を振るう。 すると青い線が極端に細くなり、チャクラと呼ばれていた紫の線は極端に歪んだ濁った赤い線となった。

 

「身体エネルギーは文字通り身体から作り出される。 そして精神エネルギーは魂から……まあ、分かりやすく言えばこの身体の持つ強大な力に彼の魂が耐え兼ねている状態だってことさ」

 

 黙が拍手を一度すると赤い線と青い線は弾けて霧散し消え去った。

 

「余程極端な力の差が無い限り、エネルギー間で差があっても互いに侵し合うことはない……だけど」

 

「極端な差があって……彼はそれを行使し続けていた……っ?!」

 

「その通りっ! 君も体験して、実際に見ただろう? 木遁と写輪眼を。 千手とうちはの力が眠るこの身体の負荷に彼が耐えきれていないんだ」

 

 黙の説明にハナビは顔を青ざめながら雷の顔を見る。

 

「雷はそれに気がついて、力を抑えていたんだ。 手足にチャクラを抑える鉄輪を巻いていたのは感知をされないようにするためというよりは……自身を守るためだったのさ」

 

 そう言って黙は、黙雷悟の幾つかの記憶の場面を切り取りその映像を流しながら話を続ける。

 

「赤砂のサソリの毒に、ナルト君の螺旋手裏剣。 そして雨隠の里で自来也様を助けるために随分と無茶をして……結局鉄輪を放棄した。 鉄輪を外せばより急速に身体は治る、しかしその分過剰な精神エネルギーを身体が求め、消費され()()()()()()()ってこと」

 

 苦しんでいる雷の表情に黙が指をさす。

 

 ハナビはその事実に驚愕し膝枕をしている雷の表情に視線を落として呟く。

 

「……私に何か、出来ることはあるんですか?」

 

 その問いに

 

「何もないね」

 

 黙は簡潔に答える。

 

「魂の問題だからさ。 まあ、普段魂について忍界で扱われることはほぼないから知られていないことは多くあるんだ。 穢土転生という術が良い例……いや悪い例か、それがあるんだけどその術の解説は話が逸れすぎるからね。 つまり僕の体感で悪いけど、魂にも寿命ってものがあるのさ」

 

「寿命……?」

 

「酷使すれば当然すり減り短くなる。 安静にすれば、ゆっくりと長く保てる。 まあ魂の寿命は身体よりもそれになりに長いはずだから、無理に精神エネルギーを使い過ぎない限りそれで死ぬことはないはずだけど……」

 

 そこまで黙が話すとハナビが何かに気がついたように話を遮った。

 

「待ってください……! 体感で魂の寿命なんてものがわかるんですか!?」

 

「ああそうそう……僕はそうだね……正確な年数は忘れたけど……

 

 

数百年は生きているからね……多分五百年よりは上のはずさ」

 

 ハナビの疑問に答えた黙の答えに、ハナビは言葉を失う。

 

「信じられないだろうけど、真実さ。 さて……ここで改めて自己紹介をしようか」

 

 そう言って黙はハナビの前で軽く手を広げた。

 

 

 

 

 

「我、安寧秩序を求めた時間の超越者、黙雷悟…………分かりやすく言えば未来人だ」

 

 

 

 

 

 その自己紹介にハナビはあっけに取られた。 そして黙はそのまま

 

「そして彼、雷は……僕が他の世界から呼びよせた運命を捻じ曲げる救世主の役割を持つ存在であり……只の人間でもある。 こっちも分かりやすく言えば異世界人……比較的平和な世界から魂だけを呼び寄せられた悲劇のヒーローというやつさ」

 

 雷を呼び指し示して、その正体を語る。

 

 唾を飲み込んだハナビはそのまま瞳を雷に向けていた。

 

「……」

 

「さて、何か質問はあるかい?」

 

 黙から渡された会話のバトンをハナビは受け取りその目線を黙に向け口を開いた。

 

「魂の寿命……それはどれぐらいあるんですか? 貴方が本当に数百年を生きる存在、魂であるのならば悟さんにもまだ猶予は──」

 

「魂の寿命は恐らく長くて120年ぐらいだろうね、雷に残された魂の寿命はこれから大人しくしてて……50年が妥当だろうね」

 

 

 

 

 黙からの言葉にハナビは瞳を揺らがせる。

 

「う、うそ……だってあなたはさっきっ!!??」

 

「僕が数百年分生きられているのには理由があるんだ……考えてみてごらん? 黙雷悟というこの身体に、未来人である僕と異世界人である彼がいる。 さて……

 

 

 

 

違和感は何かないかい?」

 

 

 黙からの言葉の投げかけに、ハナビは精神世界であるはずが脂汗を浮かべ口をパクパクとする。 ……すぐに答えにたどり着いたのだろう。

 

 その様子に黙が瞳を細めるとハナビは震える声で黙の問いへの答えを出す。

 

「……あ、あなたが……っあなたは……過去の自分に……何度も転生して、その度にッ! ……本来の……身体に宿っている赤子の自分の魂を……っ!!!」

 

「……」

 

 ハナビのその答えに黙は無言で頷く。 その瞬間、ハナビは雷の頭を素早く地面に降ろすと黙へ向け殴りかかる。

 

「一体何の目的があってそんな非道なことをっ!!?? 生き長らえるために悟さんの魂も喰らうつもりなのか!!??」

 

 その荒れて乱れた口調で殴りかかってきたハナビを黙はその拳を避けずに頬で受け、後ずさり口にする。

 

「僕の目的は大きく2つだ……それは常に変わらない。 そしてそれももうじき片方は達成できる」

 

「っ~~!!」

 

 激昂したハナビの拳を次は受け止めた黙はその瞳を朱く変え答える。

 

「……だが君をここに呼び、事情を話すのは新たな僕の目的の為に必要なことだからだ」

 

 受け止めた拳を腕ごと捻り雷の傍へとハナビを投げ飛ばした黙は語る。

 

「さて、それじゃあ知ってもらおうか黙雷悟……いや雷が歩んできた道を。 君にはそれを知ってもらう必要がある」

 

 

 

~~~~~~

 

 

 

 それは木ノ葉崩しの直ぐあと(具体的には63話と64話の間の出来事)

 

 黙雷悟の影分身が施設のための買い出しに出ているときのことであった。

 

(……誰かにつけられてる?)

 

 悟の影分子は自身を尾行する存在に気がつき、路地裏を利用しその正体を確かめようとした。

 

 しかし

 

「センスは良いが、まだまだこれからだな」

 

「っ!?」

 

 いつの間にか背後を取られた悟は仮面の下で汗を流す。 既に相手が実力者であることは疑いはなく、本体ではない自分では敵わないことは明白であった。

 

 出来る限り敵の正体を突き止めようと影分身である自分が無茶をしてでも振り返ろうと決心し、行動に起こせばそこには

 

 外套を身に纏った木ノ葉の暗部の忍びが居た。

 

「ッ……誰ですか?」

 

 その悟の問いかけに暗部の忍びは少し考えるように唸り

 

「……君とは一度あっている。 正確には以前から俺の方から一方的に監視……見ていたが……そうだな」

 

 そうして暗部の忍びはある言葉を呟いた。

 

()()()()()

 

 その言葉に思い当たる節があるのか悟は驚き、そしてその暗部の忍びがどこであった人物であるのかを把握した。

 

「……その言葉を俺に言ったのは……()()()だ。 それを知っているということは貴方はあの時一緒に三代目を看取った……」

 

「気がついてくれて何よりだ」

 

 悟が察したことで暗部の忍びは面を取り、素顔を露わにした。

 

「っ!?」

 

「俺の名は……猿飛キョウマ、三代目火影・猿飛ヒルゼンの息子であり……君の知る範囲で言うなら猿飛アスマの兄で、木ノ葉丸の父だ」

 

「……あ~……っマジか……ッ」

 

 悟はそのキョウマと名乗った男の顔を見て、アスマや木ノ葉丸との面影を重ねひどく納得し口から感嘆の息を漏らす。

 

……そりゃいるよな、親。 漫画で出てなくても

 

 そうブツブツと呟いた悟にキョウマは少し不審に思うが

 

「さて、わざわざ君に接触を図りに来たのには理由がある」

 

「……というと?」

 

 話を切り出し悟も彼を信頼してその話を聞く体勢になった。

 

「志村ダンゾウという人物は知っているか?」

 

「……まあ、はい。 嫌いですね」

 

「っ! はっはっは俺もだ、気が合うな。 まあ君ほどあちこちで、様々な部隊に零班として編入され行動すれば名ぐらい聞くだろう。 そのダンゾウは君の住んでいる施設の蒼鳥マリエ……(なき)を狙って過去に暗躍したという過去がある」

 

「……それも知ってます」

 

「話が早い。 ……次は君だということだ」

 

「ああ、なるほどねぇ……はぁ」

 

 悟は大きなため息をつきその場でしゃがみ込む。

 

「三代目……親父が生きている頃なら君が有名になることで周囲の人間ともども守りやすくなるのだが、今や違う。 親父が死に、そして君にはあの施設という人質がある……例えばこうだ、君が根に入らなければ施設の人間を一人ずつ殺す……なんてな」

 

「……」

 

 心底嫌そうな顔を仮面の下で浮かべた悟は視線をキョウマに向ける。

 

「そう言うのを加味しての……三代目の御言葉だったってことですか……」

 

「そう言うことだろうな……君を信頼しているからこそ、里を抜けることを提案したのだろう……火影としてではなく、1人の人間として」

 

 少し重い雰囲気になる2人だが悟は立ち上がりキョウマに問う。

 

「俺が里を抜けるとして……貴方はどういう立ち位置につくんですか?」

 

「無論、君を支える。 分かりやすく言えば君の手足となり動こう」

 

「それって一緒に里を抜けるってことですよね? 木ノ葉丸や……奥さんもいるでしょう?」

 

「妻は俺の考えを尊重し、全力で里内からバックアップをしてくれる手筈になっている。 木ノ葉丸も一度も顔を合わせていない俺よりも慕う人間がいるからな。 あとは君次第だということだ」

 

「っ……」

 

 悟はキョウマに迫られた選択にしり込みし、言葉を詰まらせる。

 

 その様子にキョウマは外した仮面を付けなおし悟に背を向ける。

 

「……何も今すぐにという訳じゃない。 ダンゾウが本格的に動きを見せる前にことに当たればいい……具体的な制限の日時はわからないが、妻が根を監視している。 君も里に大切な者たちがいるはずだ、別れになった時の為に悔いを残さないようにな」

 

 そう言ってキョウマは悟の前から姿を消した。

 

 1人残された悟は少し呆然とし

 

「……買い出しの途中だった」

 

 そう呟き路地裏から出ていくのであった。

 

 

~~~~~~

 

 

 それから日時は過ぎる。 五代目火影として綱手を探す旅をし、そして雪の国での戦いを終えて……(具体的には75話の最後)

 

 

「さよならだ」

 

 月を見上げてそう呟いた悟。

 

 サスケの里抜けの瞬間に居合わせた彼は、その言葉に様々な思いを乗せていた。

 

 そんな彼の元に、仮面をつけたキョウマが姿を現す。

 

「……決心はついたのか?」

 

 そう問われ悟は自身の身に着けている仮面をはずしキョウマに素顔を晒す。

 

「……色々と考えてました。 貴方からの、三代目からの提案に対してどうするべきかと……施設の皆やマリエさん、里の仲間たちを置いて逃げ出すような真似をしても良いものかと……」

 

「……」

 

 キョウマは暗部に所属しながらも情に厚い人間であり、悟の葛藤にも共感できる。 

 

 そのままつらつらと月の下で悟は語った。

 

「何度も貴方と影分身を通して会いダンゾウの情報を貰いながらも俺はどこかで躊躇していた……それでも俺は……黙雷悟にはやるべきことがあるんです。 それを成すには……里にはいられない。 もし里に残って、ダンゾウの脅威に立ち向かって何とかなったとしても……俺としての目的が果たせないかもしれない。 そう思うと……」

 

 

 

 

 悟は軽く声を震わせながらキョウマへ告げる。

 

「俺は……里を抜けます」

 

「……そうか、良く決心したな」

 

 キョウマのその言葉に悟は自分の表情を隠すように仮面を被り、話を切り出す。

 

「そうと決まればそれなりの作戦があります。 キョウマさんにも色々手伝って頂くことになりますが……よろしいですか?」

 

「……今更だ。 それにそうかしこまって話すな、気楽に接してくれ」

 

「いや、俺は年上の人にはこういうスタンスなので……」

 

「そうか……まあいい。 で俺は何をすればいい?」

 

「まず、施設にある俺の部屋にある鉱石の塊があるんですけど……それを鉄の国に運んで、加工をお願いしたいんです」

 

「それは構わないんだが、里抜けとは関係ないところか。 そっちは何とかなるのか?」

 

「里抜けに関しては、今会話していたうちはサスケの里抜けに便乗して行おうと思います。 と言っても消息を断つだけで、里からは離れずにしばらくは準備を進めます」

 

「……乗り気じゃない風に見えたが、色々考えているんだな」

 

「ええまあ……()()()を考えるのは大の得意なので」

 

 そういって悟とキョウマはその場から姿を消し、そのまま施設「蒼い鳥」へと移動した。

 

 悟の自室まで忍びこんだ2人は準備を進める。

 

 キョウマは悟に言われた鉱石に入ったバックを見て唸る。

 

「質の良いものだな。 この状態でもチャクラの通りが良いのが分かる」

 

「そういうのわかるんですか?」

 

「俺の弟がチャクラ刀使いでな。 俺は戦闘は得意ではないがまあ、こういう見識は広い自信はある」

 

 バックを背負ったキョウマは辺りを警戒する素振りを見せるが

 

「マリエと言い再不斬と言い……俺たちの気配に気がつかないほど寝入っているな。 何かしたのか?」

 

 あまりの静けさに悟へと問いかける。 悟は自身の机の引き出しの奥に隠していたものをゴソゴソと取り出しながらキョウマの問いに答えた。

 

「睡眠を深くするよう色々細工した夕食を皆に振舞いました。 再不斬さんはこう……白の事でいっぱいいっぱいになっていたので疲れきっていて警戒してなかったようですし、マリエさんも今は忍びとしての勘は鈍っているので……」

 

「……存外にやることはやるんだな、お前」

 

「もしもというやつですよ」

 

 そういって悟は引き出しから出したモノを机に並べる。

 

「化粧品?」

 

「はい、化粧品です」

 

 そういって悟は腰に下げたポーチから血の入った小瓶を飲み干す。

 

 うげぇっと渋い顔をした悟に、キョウマは興味深そうにその様子を観察していた。

 

 悟が瞳を閉じて集中すると

 

 

 悟の身体が二体に分裂をした。

 

 

 その光景にキョウマは

 

「なるほど、話だけは聞いていたがそれが塵遁・分裂の術。 マリエだけでなく、お前も使えるとは……規格外扱いは伊達ではないな」

 

 素直にその術の存在に興味を示し、二人に分かれた悟をじろじろと観察する。

 

 片方の悟は裸であり、何も身に纏っていない状態なので観察されることに拒否感を示してそくささと用意しておいた肌着と黒い外套を羽織る。

 

「デリカシーないんですか?」

 

「正直術への興味の方が勝る」

 

「……そうですか……」

 

 仮面を着けている方の悟は呆れつつ、外套を羽織っている方の自分を椅子に座らせると化粧を施していく。

 

「さて分裂の術で出した分体に化粧をして何をするつもりだ?」

 

 キョウマの興味津々なその問いに化粧を施している側の悟が口を開く。

 

「どうでもいいですけど今回、分裂の術で出来た俺たちに違いはないので分体という表現は間違ってます……俺の魂と体を均等に分裂させているので。 どうするつもりかは……まあ、サスケの里抜けを追いかけるはずの木ノ葉の小隊に紛れて俺も奪還に向けて動いているように見せかけるために普段の俺は動き、こっちの化粧している方の俺にはその俺を襲撃して消息を断たせる役割を担ってもらいます」

 

「随分と手の込んだことをするんだな……」

 

「俺が木ノ葉から離れたと認知されれば、ダンゾウも無意味にここ(蒼い鳥)に手を出さないでしょう……それにその時に入手しておきたい情報もあるので」

 

「情報?」

 

「そこは今は気にしないでください……キョウマさん、貴方が鉄の国についたらそのカバンに入ってるメモの通りの忍具を作ってもらってください。 今後の俺の活動で役立つはずなので」

 

 そういうと悟はキョウマに先に行くよう促す。

 

「わかった、鉄の国に赴き忍具を作るとなるとそれなりに時間がかかるぞ?」

 

「こちらも多分それなりに時間がかかるので待っててください、どうにかして連絡を送るので」

 

「ああ、連絡の件は俺の妻に言え。 俺たちの間だけの少し特別な情報共有の手段がある」

 

「それは便利ですね……よしそれじゃあ頼みました」

 

「了解、そっちもしくじるなよ」

 

 悟の部屋から出ていったキョウマの気配はすぐに探れなくなり、悟は自身の顔と向き合い化粧を施していく。

 

「俺は~ってややこしいな、俺の方は考えていた通り……天音小鳥って名乗るからな?」

 

 化粧を受けている側の悟はそう口を開くと

 

「……この世界じゃ誰もしらない名前だからな。 偽名にぴったりだ」

 

 施している側が仮面の下の表情を乾いた笑いで染める。

 

「「はっはっは……我ながら未練たらたらなんだな……」」

 

 今回は雪の国のようにではなく、雷の魂を分割してそれぞれ入れているため考えることは限りなく一緒であり、同じような自己嫌悪に陥った。

 

 しかし化粧をし終えると最後に装備を整え、互いの段取りを確認する。 一応本人同士だが声に出して確認しないともしもがあると考えての行動だろう。

 

「うっうん……あ~~あ~~テストテスト…………私、天音小鳥は先に木ノ葉と終末の谷を結んだ線上の、終末の谷付近に忍んで待つ。 アンタは君麻呂と一対一の状況を作り大蛇丸の北アジトの場所を聞き出す、私は本来君麻呂と戦うはずだったリーと我愛羅を気絶させる……でOK?」

 

「OKだ……っ正直、女声を出している自分を客観的に見ることになるとはな……変な気分だ」

 

「色々と客観的に見て大丈夫そう?」

 

「この身体は元々中性的だから、前世に比べてクオリティは遥かに高いよ……あとはそうだな2人とも大女優の小雪から頂いたアドバイスをしっかり実行しよう……そうすれば問題ない」

 

「……人を引き込むにはまず、自分では大げさなぐらい過剰に演技をしてみせるって奴ね……了解。 しくじらないでよ?」

 

「お互い様だ、単純に力は半分。 本気を出さないと、お互いにきつい相手だ」

 

 そうして黙雷悟と天音小鳥に分かれた二人は施設の庭に出る。

 

「じゃあ私は土遁で先に地中から目的地に行くから、アンタは黙雷悟らしく悔いのないようにしなさいよ? 私の分も皆と最後に会うんだから」

 

「ああ、分かってる。 1人に戻った時に後悔の無いようにするよ……てかお前」

 

「何?」

 

「頭」

 

「ああ、うっかりしてたわ……フンッ!!」

 

 そう言って天音小鳥は柏手のポーズを取ると、その白い髪の毛が黒く染まる。 安定感はないが、自然エネルギーの活用方法を雪羅との戦いで何となく感じたからこそ、変化も使わずにこういった芸当が出来るようになっていた。 原理は本人らも分かってはいないが天音小鳥はその変化させた黒髪の頭にフードを被ると庭の地面から潜っていき姿を消した。 残された黙雷悟は

 

「……そうだ、一応思い付きだけど……マリエさんにメッセージ残しておくか……あと皆の寝顔もしっかり記憶に刻んでいこう……それから──」

 

 そう言って再度自室へと足を向けたのであった。

 

 

~~~~~~

 

 

 そして君麻呂と黙雷悟が対峙する(具体的には76話)。

 

 我愛羅とリーがその場から離れて直ぐに君麻呂との接近戦になった悟は開口一番に問いかける。

 

「アンタには、大蛇丸の北アジト……その場所を教えてもらうと思ってね」

 

「……なぜ木ノ葉の忍びである君にそんなことを教えなければいけない? 阿呆なのか?」

 

 互いに小手調べの体術の牽制を繰り出しながら会話を進める。

 

「アンタ地味に辛口だよね……いや、用があるんだよ……天秤の重吾だっけ? 彼にね」

 

 その名を口にした悟に、君麻呂は解せないといった表情を浮かべる。

 

「……君は不気味だな、なぜそこまで知っておいて今更場所を聞き出そうとする?」

 

「事情があってね……色々と……さて小手調べもここまでだ」

 

「フン、いいだろう」

 

 地の呪印を解放した君麻呂と、雷遁チャクラモードと八門遁甲の同時使用する雷神モードになった悟が向かい合う。

 

「俺の質問に答えてくれるか?」

 

「……君次第と言っておこう」

 

 

 

~~~~~~

 

 

 

 またその後すぐ、天音小鳥は我愛羅とリーを気絶させる。

 

「ハ~~~~~っ思ってたよりも何倍もキッツイかも……不意打ちもバレてたし……()()()()()()()()()()()()とはやっぱり我愛羅は強いわねぇ」

 

 自然エネルギーの活用を無理やり行い活性化させた身体能力でのごり押しによって若干の無理をした天音小鳥は少し思案をする。

 

(ていうか私側は黙雷悟と違った戦闘スタイルにしなきゃだから、慣れてない分こっちの方が大変じゃね? ……まあ愚痴は後でいいや、取りあえずの目的は追えたし、悟側が終わるのを待って……いや)

 

 ふと天音小鳥は視線を我愛羅に向ける。

 

 そして何かに気がついたように「そうだ」と手をポンと叩き呟く。

 

「せっかくのチャンスだから〈彼〉にも会っておきましょうか……っ!」

 

 そう言って天音小鳥は写輪眼を発動させ、気絶している我愛羅の閉じている瞼をひん剥き視線を無理やり合わせる。

 

 そして

 

 

「貴様ァ!!! 何者だっ!!??」

 

 乾いた砂ばかりの精神世界で高音の怒鳴り声が響いた。

 

「どうも、私天音小鳥……あ、本名は黙雷悟というものです」

 

 そんな尾獣一尾・守鶴の威圧に動じることもなく天音は頭を下げ自己紹介をする。

 

「いきなり人の領域に踏み込んできておいて、落ち着いて名乗るんじゃねぇよ!! 気味が悪いィ!!」

 

「うっさいな……あ~あ、九尾の九喇嘛はもっと話が分かる奴だったのになぁ~~~~~~?!?!?!」

 

 機嫌の悪そうに怒鳴る守鶴に天音はものすんごく分かりやすい煽りを行う。

 

「やっぱ時代は狸よりだよねぇ~~~?」

 

「てんめぇ~~~っ!!??」

 

「あっまた怒鳴るの??? あ~あ、そうやって怒鳴ってばかりだから知性的な九喇嘛と違って──」

 

「……」

 

(よし、黙ったな)

 

 

 そうして静かになった守鶴に、天音は話しかける。

 

「いきなり来て悪いんだけど、私のお願い聞いてくれない?」

 

「ってm……あんだよ、取りあえず言ってみやがれ」

 

「(ちょろいな)いやぁね? 私九喇嘛さんに実は助けてもらったことがあって~~? 同じ尾獣の守鶴さんも同じように力を貸してもらえないかな~~ってぇ……思ってね?」

 

「何だぁ? チャクラを寄こせってのか?」

 

「いや、分体を寄こして欲しい」

 

「ッ……すがすがしいほどに図々しいなてめぇ……」

 

 天音の無茶苦茶な要求に怒りを通り越して呆れつつある守鶴は天音を見定めるように見つめる。

 

(まあ、よーく見てみれば……僅かにだが六道の香りがする奴だ、それに九喇嘛の野郎のチャクラの痕跡も本当にありやがる……何者だこいつは……)

 

 少し守鶴が天音に不気味さを感じ始めた時、天音は精神世界の外の様子に気がつき焦り始める。

 

「どーせ我愛羅の中に居ても、我愛羅に嫌がらせするだけなんでしょ? 私と一緒に旅をしようよ」

 

「…………」

 

「こっちには時間がないんだけど……聞いてる?」

 

 少しの思案の後守鶴はため息をつく。

 

「……ハァ……仕方ねぇ、確かに我愛羅ん中に居ても暇なだけだ。 分体飛ばして外の様子を見て回るのも悪かねぇか……」

 

「おっ!」

 

 守鶴は天音の提案に乗ると、ポンっとミニサイズの守鶴を生み出す。

 

「俺がついて行くぜ、暇になったらてめぇ安眠出来ねぇと思えよ?」

 

 小さな守鶴のその言葉に天音は反応を示さずに体をプルプルと震わせていた。

 

(おっ今更この守鶴様にビビって来たか?」

 

 と守鶴が都合よく解釈していると

 

「もっふもふやんけ……もっふもふやんけぇ……っ!」

 

 と天音がすごい形相で呟いていることに気がつき

 

「……やっぱこの話はなかったことに──」

 

 と分体守鶴が本体に戻ろうとすると

 

「それじゃあ、この子は預かりますねっ!! お元気でっ!!!」

 

 天音は勢いよく分体守鶴を抱きかかえると逃げるように、それとも逃がさないように我愛羅の精神世界から出ていった。

 

 残された守鶴はポツリと呟いた。

 

 

 

 

「……人間怖……」

 

 

 

 

~~~~~~

 

 

 そして現実世界、黙雷悟と君麻呂の戦いに決着がついた。

 

「――――」

 

 小さく何かを呟いたように君麻呂の口元が動き、悟がハッとして彼を見た瞬間には

 

 

 君麻呂は息絶えていた。 その口元の動きを読唇術で読み取った悟はそれが北アジトの座標を示していたことに気がついた。

 

「ありがとう……アンタの意思は無駄にはしない」

 

 悟はそう呟き、君麻呂の身体を地面へとそっと横たわらせる。

 

 彼の目を撫ぜ、瞼を閉じさせた悟だが直ぐにハッとして何かに気がついたように立ち上がる。

 

(この気配……ッ)

 

 チャクラ感知に引っかかった対象に、警戒を示す悟。

 

 

 

 

(俺が弱るのを待っていたのか……ッまあ最初っからそれが狙いだったんだろうな……)

 

 

 

 

 悟の背後に位置する森の中から黒いローブを纏った天音小鳥が姿を現す。

 

「よし、見つけた……♪」

 

 小さく明るい声で呟く天音の手にはクナイが握られている。

 

 天音側も自身の感知に引っかかった対象に狙いを定める。 

 

 そして悟は息を整える。

 

(大丈夫……まだいける……俺は死なない……こんなところで死ねないっ)

 

 自信を狙うその存在に対して、命を奪う覚悟を決める悟。

 

 

「3」

 

 天音は気を強く持つようにワザとらしく明るい声が小さくカウントを取る。

 

「2」

 

 悟は残る力を振り絞り、雷神モードへと移行しその目を写輪眼へと変える。

 

「1」

 

 天音もフードの合間から朱い瞳を覗かせ…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「零」

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 黙雷悟側に目掛けて1人の影が飛びかかり、それを悟はすれすれで避け距離を取る。

 

 その人物は暗部・根の装束をしており消耗した悟へとクナイで切りかかる。

 

「っ……!! ダンゾウの手先か!」

 

「話が早い……一緒について来て──」

 

 

 

 

「螺旋丸っ!!」

 

 

 

 

 悟と根の忍びが組合いに発展した瞬間に、その根の忍びの頭上から不意に現れた天音が螺旋丸を繰り出しその忍びを地面へと強烈に叩きつける。

 

 収束、爆発。

 

 単純構造の螺旋丸のその威力は、消耗している天音が放ったものでも十分威力は強くそのままその忍びの背骨を粉砕し、絶命へと至らせる。

 

「はぁ……はぁ……」

 

「っ……助かった……って大丈夫か?!」

 

 天音の側は明らかに平静を失ったように肩で息をしている。 悟側もその理由に気づき、自分自身を抱きしめる。

 

 人を殺す。

 

 未だに黙雷悟はその重みに耐えきれずにいた。 どんな相手でも、どうしても心がかき乱される。

 

 特に今は魂も分割され、体力も消耗している。 そしてこれからはかつての仲間達に背を向けていく道を進んでいくことになる。

 

 その重圧が天音をパニックへと陥らせていたのだ。

 

「っ……!!」

 

 呼吸が不規則になり、もがき苦しむ天音の側に悟の方もたまらずに分裂の術を解除し元の1人の黙雷悟へと戻る。

 

 しかしその体のベースは天音の側のものであり、1人に戻った瞬間に大きく息を吐き深呼吸をする。

 

 

「スー……ハー……はぁ……落ち着けた……」

 

 

 最悪な気分になっている悟はそれでも身に着けていた仮面や腰布や額当てを辺りにバラまき、自身が消息を断つための準備を行う。

 

 様々な罪悪感に押しつぶされそうになりながらも、仕込みを終わらせた悟が根の忍びの遺体に目をむけると

 

 今まさに仕込まれていた呪印が発動したのか、その忍びの遺体は見る見る内に霧散し消え去っていった。

 

「……生きていた証も残させない……なんて。 ……殺した俺が言うのもなんだけど、酷いもんだ」

 

 そしてその後

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 黙雷悟という忍びは消息を断つことに成功した。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。