目指すは忍ぶ忍者   作:pナッツ

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忙しくなる前に、なるべく多く投稿しようと頑張ってます。


30:怨嗟の慟哭、黙すること一度も無く

 悟の里抜けから一夜明け、木ノ葉の里の情勢は著しく変化を見せた。

 

 雷影の弟である八尾の人柱力、キラー・ビーが暁と視られる者たちの襲撃に合い誘拐されたという知らせが届いたのだ。

 

 監視役の者たちが強い幻術を掛けられ記憶をあいまいにされたことで容疑者は絞られてないが近辺地域で暁の衣の目撃情報があり、犯人は暁の手の内の者だと断定された。

 

 二尾の人柱力・二位ユギトに続き身内に被害が生じたことで痺れを切らした雷影は暁討伐の為の五影会談を招集。

 

 その経緯を雲隠れからの使者から説明された火影補佐のシズネは、五代目火影が現在ペインからの襲撃の件で動けないことを説明した。

 

 その話を傍で聞いていた自来也が代わりの出席を求められるも

 

「悪いがワシも忍びは引退せざるを得ない状態でのぉ……ここで静かに綱手の様子を見させてくれ」

 

 そう言い出席を断った。 そうなったことで木ノ葉は綱手の代役を立てるために大名を交えた代表者の選出を行うこととなった。

 

 はたけカカシや、マイト・ガイなどが名を挙げられるがどれも若さや貫禄の無さを理由に選出を渋られ…… 

 

 自身の立候補を行い、大名を言いくるめた志村ダンゾウが火影代理として五影会談に赴くこととなる。

 

 ダンゾウが火影の代理となったことで、里の姿勢は変化を見せた。

 

 一部抜け忍に対する綱手の頃からの甘い対処を失くし、うちはサスケ、黙雷悟の抹殺を許可。

 

 そうした指示を出しダンゾウは五影会談へと向かった。

 

 うずまきナルトは、はたけカカシとシカマルの考察、自身の直感を信じキラービーを誘拐したのはうちはサスケであると予測を立て雷影が誘拐犯に対してどのような処罰を行おうとしているのかを雲隠れの使者を尾行して探ろうとする。

 

 もしうちはサスケがキラービーを誘拐したということは暁の一員となったことであり、その処罰は木ノ葉でするべきだとシカマルは言った。

 

「……もしそうなったら……俺がやるってばよ……今のサスケと戦えんのは多分……俺だけだ」

 

 ナルトはそう言い、カカシとヤマトの協力を経て雷影の後を追う。

 

 

 そして…… 

 

 

 

 

 

 

 

 

「志村ダンゾウ……か」

 

 うちはサスケの呟きに仮面の男が答える。

 

「雲が動き、五影会談が開かれる……ダンゾウはお前とイタチにとっての仇敵だろう……存分に暴れてくると良い」

 

「……」

 

 サスケはベッドから立ち上がると、黒い外套を羽織り部屋を出ようとする。

 

 そんなサスケに仮面の男は

 

「暁の外套はどうした?」

 

 そう問いかけた。 只の外套を羽織ったサスケに対してのその言葉にサスケは

 

「……この復讐は俺のモノだ。 暁でも……ましてや鷹のものでもない。 俺自身が成すべきことだ」

 

 そう返答したサスケは静かにアジトの部屋を出る。

 

 1人残った仮面の男は次元の歪に姿を消しつつ

 

「それで良い……復讐こそがうちはの道だ……」

 

 そう呟いた。

 

 

 

~~~~~~

 

 

 様々な思いと、事情を持ち雪の降る鉄の国によって五影会談が開かれる。

 

 会談を進行するミフネは五影がそろったことで会談を始めた。

 

「五影の笠を前へ……雷影殿の呼びかけにより今ここに五影が集った……この場を預かるミフネと申す、これより五影会談を始める」

 

 会談は穏便に進むことなく、暁の存在とその利用されてきた歴史。 傭兵集団として各里の戦力となった暁の是非を問う話から、話題はうちはマダラへと移る。

 

 暁発祥の地と指摘された霧隠れ、五代目水影・照美メイは先代が暁に操られていた可能性を話した。

 

 その流れで暁のリーダーがうちはマダラであるという志村ダンゾウの話で場は驚愕に包まれた。

 

 うちはマダラの存在は各里にも当然の如く伝わっている。

 

 うちは一族……その当主であったマダラは、忍び里が出来る以前の歴史で各一族の計り知れない脅威となっていた。

 

 しかしそのマダラが千手柱間と和平を築くことで、忍び里の概念が生まれた。

 

 ルーツであり、伝説上の脅威。 しかし岩隠れの三代目土影・オオノキはその存在を直に目にしている。

 

「今だ生きて忍界の脅威となるとは……本物の化け物が……っ」

 

 そう呟いたオオノキの言葉は、影たちにマダラの脅威を否応にも感じさせた。

 

 その段階で場の進行を務めていたミフネが切り出す。

 

 

 

──世界初の五大隠れ里での忍び連合軍の結成を

 

 

 

 話がそうなると話題は指揮系統の統率、連合軍のトップを誰にするかという流れになる。

 

 

 そして

 

 

「今や人柱力も木ノ葉の九尾だけ……それをどう導くかがカギとなろう……火影に忍び連合軍の大権を任せてみてはいかがか?」

 

 

 ミフネのその言葉によって再度、場が沸き立つ。

 

 

 納得の行かない者たちによる抗議の中、霧隠れの青が違和感を覚える。

 

 話の性急さと、あまりにもミフネが木ノ葉のダンゾウに寄った話をすることで青は右目に移植した白眼によってミフネを観察し

 

 うちはシスイの幻術に掛けられていると看破した。

 

 そしてその幻術を掛けた主に話が向こうとした瞬間

 

「ハローーーー♪」

 

 会談席の中央に、半身の白ゼツが現われ場に緊張が走った。

 

「次から次へとっ!!」

 

 雷影・エーの言葉と共に白ゼツが口を開く。

 

「ここにうち──

 

 

 

 

 

「天音小鳥こと、黙雷悟が侵入しましたよっと」

 

 

 

 瞬間白ゼツが天井から降り立った黙雷悟の蹴りで絶命し、代わりとばかりに名乗り出ながら悟は手を広げる。

 

「どうも」

 

 エーの次から次へとの言葉の通りに、激しく流れが変わる中影とその護衛たちに囲まれた悟は余裕そうに口を開く。

 

「いやぁ……中々濃いメンツがそろっているね」

 

 悠長にそう言う悟に、瞬間的にエーが拳を繰り出す。

 

 しかし

 

「っなに!?」

 

 悟はその拳を軽く受け止めると周りを見渡しながら話を続ける。

 

「日向を狙ったクソ野郎に、鬼人再不斬の由来となった血霧の者たち……塵遁継承者を粗末に扱った頭の固い老人に、僅かに守鶴を宿したままの若造……そして」

 

 悟の眼は朱き光を宿し1人の人物を捉える。

 

 

 

()()()()()()()……っ! クククッついにここまで……っ」

 

 

 

 狂気を思わせる笑顔とドス黒い殺気。

 

 この場の誰もが悟の放つ途方もない殺意に身を震わせ、慄き足を竦ませる。

 

 

 重なり重なり、重く果てしない怨嗟。

 

 その場の忍としての経験を持つ誰もが、命のやり取りをしたことのある誰もがその悟の殺気に怖気づいてしまう。

 

 唯一エーのみが

 

「写輪眼……暁の衣……貴様がビーをっ!!!」

 

 悟の存在をビーの誘拐の首謀者と思い、心を燃やして再度拳を振りかざす。

 

 しかし

 

「五月蠅い」

 

 突如悟の身体から沸き上がった濃い青色のチャクラが巨大な拳を形作りエーを殴り飛ばして会場の外へと吹き飛ばす。

 

「雷影様っ!!」

 

 突如の出来事に、エーの側近が声を挙げるもその数秒の内に影の側近らは霧隠れの青を除いて失神していく。

 

 重苦しい重圧から放たれる殺意。 その果てしなさに声を挙げたダルイもまた気を失ってしまう。

 

 影とミフネ、青のみが意識を保つ中悟は写輪眼による睨みを効かせながら口を開く。

 

「僕はこの先お前たちの敵となるつもりはない……邪魔をしなければ雷影のように手荒に扱うこともない……黙ってみていろ」

 

 そう言った悟は席から立ち上がり冷や汗を流すダンゾウへと歩み寄る。

 

 しかし

 

「貴様……何者じゃぜっ!?」

 

 オオノキのその一言で悟の視線が逸れるとその瞬間ダンゾウはその場から姿を消す。

 

 オオノキに目線を向けた悟はため息をつき

 

「……邪魔をするなと言ったよな……()()

 

 そういって写輪眼の睨みを効かせ、金縛りの術でオオノキの自由を奪う。

 

(この圧……プレッシャー……まるで……マダラ……っ?!)

 

 悟に目線を向けられ硬直したオオノキに

 

()()が無ければ、真っ先に死んでるのは貴様だオオノキ。 かつての貴様の所業……俺は今ここでその首をネジ切って清算しても構わないんだぞ?」

 

 近づいた悟はオオノキのその頬を掴み顔を挙げさせ瞳を無理やり合わせる。

 

 かつてのトラウマに支配されたオオノキが完全に戦意を失うと、彼を掴む悟の腕に砂が巻き付く。

 

「悟……やめろ、お前はそんな奴では──」

 

 我愛羅の制止に悟は

 

「来い、守鶴」

 

 その一言を呟くとその瞬間我愛羅が膝を突く。 急に自身の力が弱まり、立っていられなくなった我愛羅は動揺の視線を悟へと向ける。

 

 そして写輪眼による幻術により、悟の意志が我愛羅へと流れ込む。

 

(暁に抜かれた代わりの守鶴を入れたのは僕だ。 既にある程度の話は守鶴から聞いていただろうけど、こうしてこの場で君のチャクラごと根こそぎこっちに来るよう予め約束していたのさ……安心すると良いよ。 根こそぎとはいっても死なない程度最低限の尾獣の力は残してあげているから、感謝すると良い)

 

「ッ……! ……」

 

 その意思を聞き終えた我愛羅は悟の幻術に屈服し意識を失う。

 

 残されたメイとミフネ、青は歩き始めた悟に何をすることも出来ずにその姿を見送ることしかできず悟が場を離れたことで、やっとのこと気を失ったものの介抱へと向かうことが出来た。

 

 

 

~~~~~~

 

 

 

 五影会談を後にした悟は、ダンゾウの後を追いつつ自身の心の内を眺める。

 

(始まりが実質何年前なのか覚えてはいないけど……原初の怒りは忘れたことは一度もない。 最初の僕の人生での……その怒りを)

 

 まだ世界を知らない子供の時、実質一番初めの『黙雷悟』の物語。 その最初の悲劇。

 

(忍びと言う存在さえ正しく認知していなかった自分が木ノ葉崩しで初めてマリエさんを失った時の喪失感……)

 

 世界の理不尽、残酷さに打ちのめされ、それらを守ることさえ出来なかった己の非力さ。

 

(それから何度重ねた? ……始めはマリエさんが居なくなる場面さえ立ち会えず、時には目の前で根の者どもに殺され……)

 

 悟はその幾たびの光景を想起し、歯を噛みしめる。

 

(何度も世界を繰り返し……その原因を突き止めた時、僕は怒りを通り越し……歓喜に打ち震えると同時に、ある気づきによる妙な喪失感を覚えていた

 

 

 

 

──この荒れる心のままに事を成しても……最初の……()()()()()()()()()()()()()()は絶対に帰ってくることはないってことを)

 

 悟は世界を繰り返すことで気がついていた。

 

 転生し、より良い世界を目指そうとも……そこで出会う人物は全て()()()()()を知りはしない。

 

 過去の自分自身の魂を糧に、生き長らえるとともに……その魂の行きつく可能性を潰している自分の醜さにも気がつく。

 

 自分が……世界にとっての異物であることに。

 

(まあ、僕は自身に忍びの才能……うちはの力が宿っていることに気がついたのも後の方だったし……そう思えば何時だって僕は周回遅れの人間だったと思う。

 

 自身と同名の転生者()がいなければ、未だに力を早期に発言することもかなわず……いたずらに魂の寿命を削っていた。

 

 本当に彼には感謝しかない…… 

 

 

 

 

 

 

「お前……悟か?」

 

 

 

 

 

 ふと木々を渡る悟に声がかかる。

 

 悟が振り返ればそこには後ろをついて来ているうちはサスケが居た。

 

 写輪眼を携えた悟はそのままスピードを緩めることもなく、前を向く。

 

「オイっ……止まれっ!」

 

 若干苛立ちまじりのサスケの制止を促す言葉に悟は

 

「はぁ……ダンゾウはこの先に居る。 君の狙いは彼かい? 僕に用でもあるのかな?」

 

 面倒そうにサスケへと語りかける。 サスケは悟の様子の異変に察して写輪眼を発動し……気がつく。

 

「……天音小鳥が写輪眼を持つ者とは聞いていた……そしてその正体がお前であるとも薄々感付いていた……雪の国での任務の時、お前が役者を好んでいたことを聞いたからな。 あの夜、お前が俺と共に居住区に居たのも必然だったという訳だ……だが」

 

 サスケは確かめるように悟へと語りかけた。

 

()()()()()()

 

 そのサスケの言葉に悟は小さく笑い

 

「ご名答、僕は君の知る黙雷悟じゃない。 ……でもそれは些細なことだよ」

 

 そう言い足を速める。

 

「っ……どういうことだ? その殺気……ダンゾウを殺すつもりだろう、何故お前が──」

 

「君の知る僕なら、復讐なんて考えない……とでも? 悪いけど僕がダンゾウを追うのはうちは一族の敵討ちのためじゃない……個人的な憂さ晴らしさ」

 

「止まれ、話を──」

 

「埒が明かないか……」

 

 うんざりした様子の悟は視線をサスケへと向け互いの写輪眼を交わらせる。

 

 その瞬間、幻術空間での2人の対話が始まった。

 

「これで良いかい? ダンゾウも一応実力者だから悠長にはしてられないんだよ」

 

「……この瞳力、イタチよりもっ……!?」

 

 悟の実力の一端に触れ驚くサスケに対して悟は問答無用とばかりに話を進める。

 

「改めて、僕は君の知る悟じゃない……未来からの転生者って奴だ。 未来を知り過去を知る者……」

 

「……っなら俺の知る悟は……何者なんだ?」

 

 サスケの疑問に、悟の背後から同じ顔をした悟がひょこっと顔を出す。

 

「俺も転生者……です。 はい……黙ってて悪かったよ」

 

 後から顔を出した悟の存在にサスケは混乱しつつも

 

「このチャクラの感じ……精神、魂が2つ……分かれているのか?」

 

 自身の感じている感覚を信じて話を理解しようとする。

 

「その通り、君はナルト君より理解が早そうで良かった。 じゃなきゃこうして話すのも億劫だしね」

 

 先に話していた悟はめんどくさそうに肩をすくめる。 未来から来たという悟=黙に対してサスケは疑問を投げかける。

 

「お前……いやお前たちは何者だ? うちはの生き残りなのか? ……敵討ちではなくどうしてダンゾウを狙う」

 

「さあ? 僕の身体の出生に関しては謎が多くてね、まだ全てを知っているわけじゃないけど……ダンゾウを狙う理由なら教えてあげよう」

 

 そういうと黙は幻術世界の場面を塗り替え、蒼鳥マリエの姿を映す。

 

「彼女を奪われたからさ」

 

「……マリエ……さんは、生きているだろう? 何を──」

 

「(さん付けとは意外だね)言っただろう、僕は未来から来た……と」

 

 黙の言葉にサスケは少し考え納得を示した。

 

「少なくともそっちのお前は……()()()()体験をしてきたという訳か?」

 

「そう、そう言うことだよ。 さて実は僕たちも君に聞きたいことがある。 そっちが質問攻めしてきたんだから答えてくれるよね?」

 

「何だ……っ?」

 

「君の目的さ。 うちはイタチを打倒し、今何を思う? 木ノ葉への復讐かい?」

 

「俺は……全てを知りたいだけだ……うちはだけでなく、他の奴らの事情と言うやつを……復讐をするかどうかはその後に決める」

 

「……生粋の復讐者だと思っていたけど、これは意外だね」

 

「……知るためなら、何でも利用する……それだけだ。 仮面の男、マダラも俺が復讐にしか興味が無いと勘違いしているが飽くまでも俺は……俺の眼で忍界を、世界を知りその先をどうしたいかを決めようとしているだけだ」

 

 サスケの信念の灯った目に黙は面白そうにした。

 

「……で、今はダンゾウ本人にイタチの真実を本当かどうか聞き出そうという訳かい?」

 

「ああ、その通りだ……そのために五影会談に忍び込んだにもかかわらず、急に警備が荒れだして仲間とはぐれちまったが……お前たちのせいだったか」

 

 迷惑そうな表情を浮かべたサスケに黙は

 

「まあ、確かに君があの場に来ていたことも少しは考慮していればよかったね。 ……今の君がどこまで復讐に身を落としているのか、あの場に来るのかどうか分からなかったから少々手荒になってしまったけど、結局あの後マダラが戦争の布告をすることでより荒れることになる。 些細な差だね」

 

 反省の色を若干見せつつ、情報を小出しに伝える。

 

「マダラが……戦争を?」

 

「今、君はマダラと協力関係のあるんだろう? 八尾は……本当は狩っていないんじゃないかい?」

 

「……ああ、八尾の人柱力とは奴をあそこから逃がす代わりに分体を寄こす用要求して交渉した。 ……イタチの目によって今の俺は以前よりも強くなった、力で制することも出来たがマダラの計画を素直に完遂させては面倒なことになりそうだったからな」

 

「逃がすねぇ……まあ、彼の場合退屈しのぎに外に出たいってだけだと思うけど……君が話の分かる人間で良かった」

 

 安堵の表情を見せた黙。 その脇で同じく安心した表情を浮かべている雷に対して、サスケは視線を向ける。

 

「そっちの……俺の知る悟」

 

「呼び方……ま、いいけど。 何かようか?」

 

 雷へと語りかけたサスケは視線を鋭くして

 

「お前は……初めからイタチの真実を知っていたのか?」

 

 問いただすような口調でそう述べた。

 

 その言葉に雷は申し訳なさそうな表情を浮かべ

 

「まあ、概ね。 だからこそ、あの悲劇をどうにか出来ないかと足掻いたし……何も知らないサスケが盲目的にイタチさんを殺すことも避けたかった……出来れば兄弟での殺し合い自体してほしくはなかったけど……俺がそれを望むのとイタチさんに強要するのは違うからな」

 

 サスケが望むであろう答えを返した。

 

「……昔、俺のことを導くのは違うだのうだうだ言っていたのは全てを知っていたからの発言……未来からの転生者という与太話も嘘ではないってことか」

 

「イヤごめん、俺は未来からじゃなくて別の異世界から来たんだ」

 

「っ……ややこしい……お前の由来などそんなことは俺にとってはどうでもいい。 お前たちの言葉からすれば……本来の俺はこのタイミングでダンゾウを殺す……そうなるんだろう? なら何故──」

 

 サスケが自身の抱いた疑問を口にしようとしたとき、黙がさも当然のような調子で話に割り込む。

 

 

「ずるじゃないかい……君だけ」

 

 

「……?」

 

 疑問符を浮かべたサスケに黙はそのまま話を続ける。

 

「僕は数え切れないほど、志村ダンゾウに対して復讐心を募らせ……後悔と無念を抱いて生きてきた。 だけど、どの世界でも、どれだけ繰り返しても必ず君が志村ダンゾウを討っていた……僕にその実力はなかったし、まあ本当に毎回誰が殺してたかなんて確認出来ていたわけじゃないけどね。 ……だからこそこの最後の一回だけ、僕に復讐を譲ってくれてもいいじゃないか」

 

 明るい調子で、笑顔でそんな話を語る黙の様子にサスケは一種の狂気を感じた。

 

 譲ってくれてもと言いつつ、絶対に譲歩する気の無い威圧感。 

 

 邪魔をするなら容赦はしないというプレッシャー。

 

 サスケが冷や汗を垂らしたとき、サスケは雷へと話を振る。

 

「……お前は復讐を是とするのか?」

 

 そのサスケの言葉に雷は決まっていたかのように口を開く。

 

「……俺の、黙雷悟の忍道はあの頃から変わっていない……『成したいことを成す』……もちろんこの忍道には障害が付き物だが──」

 

「俺の判断がどんなものであれ、応援するとかつて言ったあの言葉は噓なのか?」

 

「嘘じゃないさ……ただ一度も……

 

 

 

 

──俺の目的を諦めるとは言っていない」

 

 

 

 

 瞬間、現実世界へと意識が戻ったサスケに2人に分かれた黙雷悟の1人が襲い掛かる。

 

「っ!?」

 

 組み合った悟とサスケは木から落ち、茂みへと身を落とす。

 

 残された悟の1人は真っすぐと朱い目を正面へと向けたまま、目的の為に進み続けていった。

 

 

 

 

 木から落ちた悟とサスケは互いに態勢を整えて向き合う。

 

「お前……っ!」

 

「もう一人の僕は、僕の気持ちを汲んで今回の件を任してくれるつもりだ。 悪いけどサスケ君、君にはここで大人しくしていてもらおうか」

 

 単純にクナイを構えた悟の様子をサスケは写輪眼で観察する。

 

(只の影分身か……こんなもので俺の足止めのつもりに──)

 

 瞬間背後からサスケを羽交い絞めにするもう一人の悟が現われ

 

 

 

 

──封印秘術・黙雷

 

 

 

 サスケの身体の自由が奪われる。

 

 呼吸すら出来ないほど全身が麻痺を起こしたことでサスケは動揺する。

 

 目の前に立つ悟の影分身が申し訳なさそうにして薄れ行くサスケの意識へと語りかける。

 

「恥ずかしながらこの術は未完成なんだ。 周囲の自然エネルギーを自動で取り込みつつ強烈な、けれど静かな無駄のない電流によって敵を確実に拘束する術なんだけど……欠点として一度発動すると僕たちにはもろもろの制御することが出来ない。 具体的に言えば痺れ具合とかも調節できないし、発動した僕自身が自然エネルギーを取り込み過ぎて動けなくなるしで最終的に自爆しちゃう。 それに封印式の準備にも相当な時間がかかる上にゼロ距離じゃないと発動しない。 けれどまあ……準備のための時間は充分稼げたし、影分身が出せる出力程度なら君も死なないだろう……多分」

 

「っ……はじ……め、か……っ!!」

 

「君が着いて来ていると気づいた時から準備していたさ。 ……まあ、君には申し訳ないとは思っているけど……一応僕もうちはの血を引いているみたいだし、それで一族としての敵討ちはなされると納得してくれたまえ」

 

 それじゃあ、とサスケの目の前の悟が姿を消すとサスケは全身を襲う電流に抗おうともがくも

 

(……っ影分身の悟の組んだ封印式が、俺の身体のチャクラさえも利用して電流に変えていやがる……っ!)

 

 八方塞がりの状態、息も出来ぬ状況に手を伸ばすも辛うじて保っていた意識を保てずにサスケは気を失ってしまった。

 

 

 

~~~~~~

 

 

 

「っここまで追ってくるとはな」

 

 既に鉄の国の国境沿いへと至り雪景色が見ることも出来ない場所でダンゾウは立ち止まる。

 

 川の上に建つ石造りの巨大な橋を跨いで、ダンゾウは追ってである黙雷悟と向かい合う。

 

「どうやら、本当に貴様の狙いはワシだけのようだな……黙雷悟よ」

 

 逃げることを諦めたダンゾウはゆっくりと自身の羽織る着物を一部脱ぎ右手の拘束具を露わにした。

 

「心当たりはいくらでもあるだろう、ダンゾウ。 ……部下すら見捨てて1人逃げ出すお前はとても滑稽で眺めているのも悪くはなかったけど、時間を与えすぎて余計なことされるのも癪だ」

 

 悟の写輪眼による睨みに、ダンゾウは内心その殺気に言い知れぬ恐怖を感じつつ拘束具を外す。

 

「蒼鳥マリエか、あの白とか言う氷遁の忍びについてか……はたまたお前自身についてか。 ヒルゼンの息のかかった者どもに正しい力の使い方を示そうとしたまでだ」

 

「正しい力の使い方……?」

 

「自己犠牲……それが忍びだ。 マリエはその塵遁という力を腐らせ己の持つ恐怖心に負け、忍びとしての心を失っていた。 それを有効活用しようとしたまで」

 

「……っ」

 

「そして木ノ葉崩しでその持て余した力を暴走させ、さらなる危機を煽った。 そんな木ノ葉にとっての足で纏いを始末しようとして何が悪い」

 

 開き直ったダンゾウの態度に悟はその瞳を強く閉じ口を噛みしめる。

 

「只の殺人兵器であった亡が、下らぬ感情を持ったことでとんだ腑抜けになったものだ。 ……だがお前と言う存在を見出したことには感謝せねばなるまい。 まさかうちはの血を引く者があの夜を越え生きていたとはな」

 

 明らかに感情に支配されている悟をダンゾウは煽る。 忍びとは冷静さを欠けばそれが致命的な隙となる場合もある、忍びらしくダンゾウは目の前の敵に対して自身の取れる最善を尽くす。

 

「優秀な写輪眼をこうしてまた補充できる」

 

 嘲笑うかのような表情で、印を結ぶダンゾウ。 その瞬間

 

 

 

 

 ダンゾウは血飛沫を上げ、絶命する。

 

 

 

 

 人の身体からこれほどまでの血が出るのかという疑問を感じさせるほどの血飛沫は、悟の顕現させた須佐能乎が彼を握りつぶすことで周囲にまき散らされる。

 

 目にした写輪眼で、須佐能乎の手の中を見つめる悟は淡々と呟く。

 

「まだ終わりじゃない」

 

 その言葉と共に、肋骨と右腕の骨だけで構成された真っ青な須佐能乎が裏拳を放ち、肉塊を捉えて砕く。

 

「まだだ」

 

 須佐能乎の握りこぶし橋を叩き、三度目の血飛沫を挙げる。

 

「八坂ノ勾玉」

 

 次に須佐能乎の掌から放たれた巨大な勾玉が石橋を架ける崖の一か所を穿ち4度目の血飛沫を挙げる。

 

「……」

 

 それから数度、悟が何もない所を攻撃し血飛沫を挙げること1分ほど。

 

 突如攻撃の手を止めた悟の正面に、息を切らし汗を滝のように流すダンゾウが姿を現す。

 

「……丁度1分……いいね、ほんの少しだけ気が晴れた気がするよ」

 

 血濡れになった悟は目の前で現れたダンゾウへと写輪眼を向ける。

 

「ほら次だ」

 

「っ……?!?!」

 

 何かを催促する悟にダンゾウは、焦りながらも印を結び……結び終えた瞬間。

 

 

──ドッ

 

 

 須佐能乎の手が持つ巨大な刀に腹を貫かれ、ダンゾウは血を吐く。

 

 絶命していないダンゾウに対して悟は

 

「最高の気分だ……っ!」

 

 歪んだ狂気的な笑顔を浮かべ、身を震わせる。

 

「っ……風遁──」

 

 隙を感じたダンゾウが印を結ぼうとするも

 

「臭い口は閉じてろ」

 

 須佐能乎の刀が振るわれダンゾウの半身が分断される。

 

 その遺体が幻のように消え去った瞬間、悟は跳躍し

 

 石橋の下に向かって須佐能乎の拳を放つ。

 

「逃がすわけないだろ」

 

 川の中から魚を生け捕りにしたように須佐能乎に掴まれたダンゾウが姿を現す。

 

「き、貴様……イザナギを……知って……っ!」

 

 ダンゾウのその呟きに答えるように、再度悟は須佐能乎で彼を握り殺す。

 

「今この瞬間、お前は僕の怨嗟をぶつけるためのただの的だ。 自身の死すら書き換え夢のようになかったことにする究極幻術イザナギ……力の差がこうもあるとまるで意味を成さないな」

 

 その言葉を現実にするように、姿を現したダンゾウは印を結ぶ暇すらなく悟の須佐能乎の手によってその命を絶たれる。

 

「……後何回、お前を殺せるだろうか……精々僕を楽しませるよう必死に踊れ」

 

 

 

~~~~~~~~

 

 

 まるで1分間の間にどれだけ殺せるか、それを楽しむように振るわれる悟の暴力にただダンゾウは死を繰り返すのみであった。

 

 彼自身が卓越した忍びであれど、完全に容赦のない悟の須佐能乎の攻撃が驚異的な感知スピードによってイザナギによる死からの復帰に合わせた瞬間に合わせられることで抵抗をする暇もなく幾たびも鏖殺される。

 

 ダンゾウの右腕のストックが半分を切り、イザナギの効果が切れたタイミングで悟の攻撃の手が止まる。

 

 身体的なダメージが零にもかかわらず、ダンゾウは百を超える死の体験に精神を摩耗させていた。

 

 そんな既に息絶えそうなダンゾウに対して悟は

 

「……おい、まだ目のストックがあるだろう」

 

 次のイザナギを発動するようにダンゾウへと威圧を続ける。

 

「っ……貴様のような存在は……世界を……木ノ葉を滅ぼすだけだ……ワシは……こんなところで……っ!」

 

 気力を振り絞るダンゾウが、イザナギとは別の印を結ぼうとする。 が

 

「未だに己の正義を語るか」

 

 呆れたような悟の言葉と、その写輪眼による幻術がダンゾウを襲う。

 

「っ……グッ!?」

 

 腕が石に覆われ、動かすことが出来なくなったダンゾウは自身が幻術に掛けられたことを察知するも気力の低下の影響もあり解術が出来ない。

 

 そんなダンゾウに悟は

 

「お前は改革者でもなんでもない……ただの世界の膿だ」

 

 そう言い放ち歩き距離を詰める。

 

「お前の思想、行動全てが無意味で醜悪……何故お前が生きている? なぜ猿飛ヒルゼンを貶せる?」

 

 問い詰めるような悟の言葉が続く。

 

「自己犠牲など他人に強いるものでも、増してや望むものでもない。 それはお前が一番理解しているハズなのになぁ? 二代目火影の意志を踏みにじるのはそんなにも楽しいか?」

 

「ッ何を……?!」

 

「マリエさんも、他の人間も……お前の下らない夢を叶えるための駒なんじゃない。 なのにお前の……臆病者のお前のせいでどれだけの命が失われ、これからも失っていくのか……考えただけで気分が悪くなる」

 

 ダンゾウを無造作に蹴り倒し、その倒れたダンゾウの瞳を悟は覗き込む。

 

「その右目も、右腕も、右腕に埋まる写輪眼の数々も……本当に木ノ葉だけを守るために必要な物か? 他人の足を引っ張り続けてよくそんな木ノ葉を守るためだと大層な事を言えたものだな。 うちはイタチにシスイ、そして猿飛ヒルゼン。 薬師ノノウに蒼鳥マリエ……長門に小南に……お前が強いてきた犠牲は何時も本当の平和を願う者たちの歩みを邪魔する」

 

「黙れっ……」

 

「犠牲が忍びの本分であるなら、なぜお前は生きている? 根という暗部を自称する存在がなぜ木の葉である者たちを犠牲にして悠々としていられる? ……お前は所詮、囮に志願する勇気もないただの人間だ、忍びを名乗るのもおこがましい」

 

「黙れェっ!!!」

 

 叫ぶダンゾウが幻術を跳ねのけ、イザナギを発動する。

 

 その瞬間幻術の先、現実の悟の姿を目にしてダンゾウは絶望を表情に浮かべる。

 

「今までが僕の本気だったとでも勘違いしてもらっては困るな。 これが……うちはの神髄……〈完全体・須佐能乎〉だ」

 

 石橋の高さに膝を置くほどの高さを誇る、チャクラで出来た濃い青色に染まった鴉天狗の巨人が万華鏡写輪眼を発現させた悟と共にダンゾウを見下ろしていた。

 

「さあ、最後まで踊れ」

 

 その瞬間、須佐能乎は手に持った大太刀を振るい暴れはじめた。

 

 ……まるで赤子の癇癪のように、延々と。

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~

 

 

 

 

 

 

「偉そうに説教したけれど、実は僕もそんなに……いやまともな人間じゃない」

 

 周囲の山々が消え去り、川が辛うじて残る。 そんな先ほどまでの地形を想起させることも困難にするほど、瓦礫と木々の破片で更地になっている場所で石橋の破片に腰かけた悟は口を開く。

 

「……少なくとも、この場所を記した地図は書き直ししなくてはならないだろうから後の人には苦労を掛けるしね」

 

 そんな瓦礫の上から、足元で辛うじて息をしているダンゾウに向け悟は語りかける。

 

「互いにろくでもない人間同士、さっさと死ぬのが世界の為だろう」

 

 そう言って悟は手に構えた須佐能乎の太刀の切っ先をダンゾウに向ける。

 

 その瞬間

 

 悟に目掛け降り注ぐ手裏剣。

 

 しかし悟は造作もなくそれらを太刀で払うと、それらを投擲した主へと目線を向ける。

 

「ああ、もう来たのか自称マダラ……宣戦布告はすんだのかい?」

 

「何故それを……それに貴様……万華鏡写輪眼に須佐能乎……それにこのチャクラの色……」

 

 仮面をつけた男は悟に警戒を持った眼の色で写輪眼を向ける。

 

「悪いけどこの男の始末は僕のモノだ。 シスイの目が欲しいんだろうけど──」

 

 悟は腕を振るいダンゾウの身体を細切れにして行く。

 

「っ……」

 

 その様子を眺めることしかできない仮面の男を尻目に、悟は血だまりだけを残すようにして腕を止めた。

 

「裏四象封印はとっくに解除させてもらったから、これで志村ダンゾウの生は完全にお終い……これで僕の目的も残り2つだ」

 

 血濡れで爽快な笑顔を浮かべている悟に仮面の男は問いかける。

 

「黙雷悟……お前は一体……何者だ?」

 

 その問いかけに悟は

 

「……さあ?」

 

 そう言い残して空へと飛びあがっていった。

 

「……」

 

 釈然としない感情と、正体不明の敵の出現に仮面の男は言い表せぬ不安感を抱えただ立ちすくむ。

 

 その後、その場に意識を取り戻したうちはサスケが現われ……うずまきナルトもまた姿を現す。

 

 そんな後のやり取りに興味が無いとばかりに悟は雲の上へと姿を消した。

 

 

 

~~~~~~

 

 

 

 

 黙雷悟の精神世界で、寝息を立てている雷を尻目に黙は8匹の尾獣の分体たちを前に立つ。

 

「随分とハデにやったもんだな……」

 

 九喇嘛の引いた表情と態度に黙は

 

「まあね、雷にはその分かなり負担を肩代わりしてもらったから当分意識を取り戻さないだろう……」

 

 そう答える。 九喇嘛は

 

()()()狙いだったんだろう? 怨嗟を晴らすのを建前に、そっちの悟を弱らせるのも」

 

 いけ好かないといった感じで黙を睨む。

 

「積年の恨みも晴れた……訳じゃないけどかなりスッキリしたよ、復讐をするのも良いものだね。 ……九喇嘛、君が僕のやることが気に喰わなくてもそれでも僕の目的の為には、君たち尾獣の力が必要だし……君たちも()()()に会えるから、僕の呼びかけに応えて力を貸してくれるんだろう?」

 

「……チッ」

 

 納得の行っていない様子の九喇嘛に黙はやれやれと言った様子で肩をすくめる。

 

 しかし表情を真面目な物へと変え宣言する。

 

「さあ、行こうか……目的地は心象世界の奥地へと至る場所……〈真実の滝〉へと」

 

 寝息を立てる雷に、申し訳なさそうな顔を一瞬浮かべた黙はそのまま現実世界へと意識を戻し、目的の地へと向かうのであった。

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 




「封印秘術・黙雷」
 
 黙雷悟が蒼鳥マリエの分体を封印していた部屋と、雑貨屋で手に入れた封印術の術式を研究して開発した封印忍術。

 封印術に長けたうずまき一族、うずまきクシナの痕跡から組み立てた封印術式は余りにも制御の困難性を抱えていた。

 術式を自身の身体に展開し、相手に接触するとことで効果が発動。 自分と相手のチャクラを電流に強制的に転換させ互いを強烈に麻痺させ動きを縛る。 さらに動けなくなることを利用し自然エネルギーを強制的に取り込み続ける術式も追加されていることで実質半永久的に相手を縛る。

 術の効果により成功すればどんな相手でもその動きを縛りチャクラを使わせることも出来なくするが、任意での解除は出来ず自然エネルギーを集め続けるため黙雷悟の場合、その内自然エネルギーを制御できず自身の身体をただの樹木へと変えて絶命してしまう可能性を秘めている。

 常用するには発動に時間もかかりチャクラもそれなりに使い、相手が複数であれば術の最中は自分も無防備になるため汎用性の良くない封印術である。

 
 
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